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03 従者達
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ブルーベルの部屋を訪ねて来たのは伯爵家の医師とブルーベルの従者達。
「ブルーベル様、遠乗りの準備出来‥」
「患者はどこですかな?」
「オイ医者、後にしろ!
俺はブルーベル様に‥」
「病人の診察は何より優先されるべきですぞ?」
老齢の医師とブルーベルの従者の一人、体の大きなボースが揉めている。
イブ的には医師の意見に賛成である。
「医師様、ありがとうございます。
患者というのは私で…
驚いて気絶しただけですのでもう大丈夫です」
「そうかい?
じゃちょっと片足で立ってご覧‥
この指を目で追って…
ふむ、大丈夫そうだね」
ボースが苛つきながら声を荒げる。
「オイ医者!
使用人なんか診てやることないだろうが!」
『オイ医者』と言いながらボースはイブを睨みつける。
ボースは何故かイブを目の敵にしていて普段から態度が酷いのだ。
いつもの事ではあるが山の様に大きな男に遥か頭上から睨みつけられるのは嫌な感じだ。
もう一人の従者、ボースほど大きくはないがガッシリとカッコいい騎士体型で。
しかしボースと違って柔和で親切。
金髪碧眼の王子様みたいな風貌のイケメン…
メイド仲間達の憧れの的であるタウルスがボースを咎める。
「ボース、いい加減にしないか!
イブはブルーベル様が大切にされている専属メイドなんだぞ!
こちらの医師殿だってブルーベル様がイブの為に呼ばれたのだろう‥」
「何が専属メイド‥」
ボースは先輩であるタウルスにまで反論し始めるが
「その通りだよ。
ボース、控えなさい。
医師殿、イブは大丈夫なんだね?」
主であるブルーベルの言葉に口を閉じざるを得ない。
忌々し気にイブから目を逸らす。
ホッとするイブ。
「‥たくボースは‥
大丈夫?」
優しく聞いて来るタウルスにハッとして
「タウルス様、気絶した私を運んでくれてありがとうございました!
重かったでしょう?」
と言って頭を下げる。
「あ、いや違うんだ。
君を運んだのは俺じゃなくて‥」
「………え?」
まさか…
あり得ない、
あってはいけな‥
「ブルーベル様だ」
「んぐぅッッ‥」
まさかだった!
ギギギと首を回せば
「当然のことだ。
私の目の前で倒れたのだから」
とブルーベルが何でもない様に言う。
「ももも申し訳ございません!
凄く重かったですよね、
私運動しても痩せれなくて申し訳‥」
「全然重くなかったよ」
うそぉ!
絶対嘘だ!
騎士だって私を運ぶのは大変なはず!
なのに運動した事無いブルーベル様が…ッ
申し訳なさ過ぎ‥
「申し訳ないと思うならその豚の様な体を何とかしたらどうだ」
ムゥッ!
申し訳ないとは思うけど
お前に対してじゃない!
「ボース様に言われたくないです!
ボース様だって肉だらけの体じゃないですか!」
「はぁぁ!?
俺のは鍛え上げられた美しい筋肉だ!
お前のブヨブヨのぜい肉と一緒にするな!」
「筋肉の方が重いんですよ?
気絶した時の迷惑度から言えば圧倒的に筋肉はぜい肉に劣るんです!」
「ぷっ‥」
「「ハッ!」」
「ハハハ‥あぁいや、
イブは面白い事を言うね‥」
ワ、ワァオ!
超超レアなベル様の笑い声を拝聴してしまったッ
思わず心の中でガッツポーズするイブ。
世にも珍しいブルーベルの笑い声で場が収まり。
特に問題ないという事で退室する医師。
一緒に退室しようとするイブをブルーベルが『ああ、イブ』と呼び止める。
「ブルーベル様、遠乗りの準備出来‥」
「患者はどこですかな?」
「オイ医者、後にしろ!
俺はブルーベル様に‥」
「病人の診察は何より優先されるべきですぞ?」
老齢の医師とブルーベルの従者の一人、体の大きなボースが揉めている。
イブ的には医師の意見に賛成である。
「医師様、ありがとうございます。
患者というのは私で…
驚いて気絶しただけですのでもう大丈夫です」
「そうかい?
じゃちょっと片足で立ってご覧‥
この指を目で追って…
ふむ、大丈夫そうだね」
ボースが苛つきながら声を荒げる。
「オイ医者!
使用人なんか診てやることないだろうが!」
『オイ医者』と言いながらボースはイブを睨みつける。
ボースは何故かイブを目の敵にしていて普段から態度が酷いのだ。
いつもの事ではあるが山の様に大きな男に遥か頭上から睨みつけられるのは嫌な感じだ。
もう一人の従者、ボースほど大きくはないがガッシリとカッコいい騎士体型で。
しかしボースと違って柔和で親切。
金髪碧眼の王子様みたいな風貌のイケメン…
メイド仲間達の憧れの的であるタウルスがボースを咎める。
「ボース、いい加減にしないか!
イブはブルーベル様が大切にされている専属メイドなんだぞ!
こちらの医師殿だってブルーベル様がイブの為に呼ばれたのだろう‥」
「何が専属メイド‥」
ボースは先輩であるタウルスにまで反論し始めるが
「その通りだよ。
ボース、控えなさい。
医師殿、イブは大丈夫なんだね?」
主であるブルーベルの言葉に口を閉じざるを得ない。
忌々し気にイブから目を逸らす。
ホッとするイブ。
「‥たくボースは‥
大丈夫?」
優しく聞いて来るタウルスにハッとして
「タウルス様、気絶した私を運んでくれてありがとうございました!
重かったでしょう?」
と言って頭を下げる。
「あ、いや違うんだ。
君を運んだのは俺じゃなくて‥」
「………え?」
まさか…
あり得ない、
あってはいけな‥
「ブルーベル様だ」
「んぐぅッッ‥」
まさかだった!
ギギギと首を回せば
「当然のことだ。
私の目の前で倒れたのだから」
とブルーベルが何でもない様に言う。
「ももも申し訳ございません!
凄く重かったですよね、
私運動しても痩せれなくて申し訳‥」
「全然重くなかったよ」
うそぉ!
絶対嘘だ!
騎士だって私を運ぶのは大変なはず!
なのに運動した事無いブルーベル様が…ッ
申し訳なさ過ぎ‥
「申し訳ないと思うならその豚の様な体を何とかしたらどうだ」
ムゥッ!
申し訳ないとは思うけど
お前に対してじゃない!
「ボース様に言われたくないです!
ボース様だって肉だらけの体じゃないですか!」
「はぁぁ!?
俺のは鍛え上げられた美しい筋肉だ!
お前のブヨブヨのぜい肉と一緒にするな!」
「筋肉の方が重いんですよ?
気絶した時の迷惑度から言えば圧倒的に筋肉はぜい肉に劣るんです!」
「ぷっ‥」
「「ハッ!」」
「ハハハ‥あぁいや、
イブは面白い事を言うね‥」
ワ、ワァオ!
超超レアなベル様の笑い声を拝聴してしまったッ
思わず心の中でガッツポーズするイブ。
世にも珍しいブルーベルの笑い声で場が収まり。
特に問題ないという事で退室する医師。
一緒に退室しようとするイブをブルーベルが『ああ、イブ』と呼び止める。
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