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02 現状分析
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気絶中だからって何もせず寝ているわけじゃない。
私イブの頭の中は必死に現状分析中だ。
結論。
この人生、5年前から2度目!
誰かが時間を5年間巻き戻したのだ…
『誰か』っていうのは魔力持ち。
魔力持ちは世界に2人しかいないので――
その内の1人、スピーリトゥス精霊国王子シラー殿下の仕業に違いないッ!
たくさん勉強して魔力に詳しいイブは推理する。
うん。
まぁ分かるよ。
魔力持ちは皇帝に狙われているから。
2人とも逃亡中で帝国に追われているから。
きっとそれ絡みで時を巻き戻す必要があったんだろう…
時を巻き戻す魔法は一生に一度しか使えない特別魔法。
しかも術者に大変な苦痛が伴う…
何なら死んだ方が全然マシなくらいの苦痛を伴うという魔法で。
それでもそれを使ったのならよっぽどの理由があったんだろうけど。
だけどッ
「大迷惑!!」
「ぅわ、イブ!?」
「‥ハッ‥ベル様!」
「良かった‥
気付いたんだね」
「‥あ、ここって‥
ベル様の寝室!?
ベル様のベッド!?」
「急に倒れたからここに‥」
シュババババッ!
「イブ!?
まだ寝ていた方が‥
あーー…」
凄い速さでベッドから降りて
あっと言う間にシーツや枕カバーの交換を済ませるイブ。
「た、大変失礼致しました!
主のベッドでのうのうと気絶するなど…
と言うか私のベッド、すぐそこではないですか?
なぜこっちに?」
イブはブルーベルの専属メイドだ。
なのですぐ隣に部屋がある。
メイドの部屋とは思えないくらい良い部屋だ。
「医者を呼んでいるから。
医師とは言え女性の部屋に男性を入れるわけにいかないからね」
「はぁ…」
…ベル様ってこういうところがある。
私はメイド。
使用人。
メイドなんて家具や階段と同じ。
『人間扱い』なんてされないのが普通。
なのにベル様は私の事をまるで令嬢扱いしてくる不思議。
例えば私がベル様より年下の可愛いメイドなら…
けど私はポッチャリ地味な容姿…
メイドとしての能力も普通以下…
何と言ってもベル様より7才も年上なのだ。
女性としてもメイドとしても特別に目を掛けてもらえる理由が全く無い。
ん~~~…
前の回…
巻き戻り前もそうだったのね。
思い出そうと集中すれば巻き戻り前を思い出せる様になってしまった…
それで思うのは――
「まるで別人…」
「――え?」
あっと…
思わず心の声が漏れてしまった。
ベル様はコレが2回目なんて知らないのだから誤魔化さなくちゃ。
「いえその…
気絶している間夢を見ていて…
ベル様が別人の様なベル様で…」
「…別人?
へぇ、どんな私だったんだい?」
「青藤色の瞳に瞳を薄くした淡藤色の髪で
容姿端麗、文武両道のモテモテ男子でしたね」
「―――…
…そう…」
「え‥モテモテですよ?
悔しくないですか?」
「全く」
「なッ‥」
Cool!!!
「好きでもない相手にモテたって面倒なだけだからね」
イケメン!
イケメンの思考だ!
そう言えばメイド仲間もよく噂してる。
『ブルーベル様って丸いのにクールで優しくて中身はイケメンなのよね』って!
ぬぅぅッ
素敵過ぎるッッ
私的には最高に素敵!
だけど世の令嬢達は分かってくれない!
前の回の容姿ならッ
悔し過ぎる!
何でこうなってる?
巻き戻りのせいで空間に歪みが出て誰かと体が入れ替わっちゃったとか?
分からないけどホント迷惑!
巻き戻すんなら他人に迷惑かけないでちゃんと巻き戻して?
「イブ?」
「あ‥いえ‥ですが前‥夢で見たベル様には釣書が山の様に送られて来て…
余裕で素晴らしい令嬢と婚約が決まっていただろうなと思うと悔しいのです!」
…あれ?
巻き戻り前、ベル様は誰と婚約されたのか…
集中しても思い出せない?
せっかくモテモテだったのに婚約してなかったの?
何故…
「私は容姿に群がる女性など要らない。
私自身を見てくれるたった1人が居ればいい」
ブルーベルはイブの瞳を見つめながらそう言い…
少し微笑んだ様である?
イブはハッとする。
そうだ。
悔し過ぎる気持ちのまま吐き出してしまったが…
容姿なんて普通どうすることもできないのだ。
失った美貌に執着したって始まらない!
「コホン、ベル様は優しくて素敵な人です!
きっと分かって下さる素敵な令嬢が現れます!
諦めずに婚活しましょう!
あと1ヶ月…
見た目に惑わされず中身を見てくれる令嬢を探しましょう!」
「いや…例えば」
≪ゴンゴンゴンッ!≫
大きめのノック音が
ブルーベルが言い掛けた何かをかき消した。
私イブの頭の中は必死に現状分析中だ。
結論。
この人生、5年前から2度目!
誰かが時間を5年間巻き戻したのだ…
『誰か』っていうのは魔力持ち。
魔力持ちは世界に2人しかいないので――
その内の1人、スピーリトゥス精霊国王子シラー殿下の仕業に違いないッ!
たくさん勉強して魔力に詳しいイブは推理する。
うん。
まぁ分かるよ。
魔力持ちは皇帝に狙われているから。
2人とも逃亡中で帝国に追われているから。
きっとそれ絡みで時を巻き戻す必要があったんだろう…
時を巻き戻す魔法は一生に一度しか使えない特別魔法。
しかも術者に大変な苦痛が伴う…
何なら死んだ方が全然マシなくらいの苦痛を伴うという魔法で。
それでもそれを使ったのならよっぽどの理由があったんだろうけど。
だけどッ
「大迷惑!!」
「ぅわ、イブ!?」
「‥ハッ‥ベル様!」
「良かった‥
気付いたんだね」
「‥あ、ここって‥
ベル様の寝室!?
ベル様のベッド!?」
「急に倒れたからここに‥」
シュババババッ!
「イブ!?
まだ寝ていた方が‥
あーー…」
凄い速さでベッドから降りて
あっと言う間にシーツや枕カバーの交換を済ませるイブ。
「た、大変失礼致しました!
主のベッドでのうのうと気絶するなど…
と言うか私のベッド、すぐそこではないですか?
なぜこっちに?」
イブはブルーベルの専属メイドだ。
なのですぐ隣に部屋がある。
メイドの部屋とは思えないくらい良い部屋だ。
「医者を呼んでいるから。
医師とは言え女性の部屋に男性を入れるわけにいかないからね」
「はぁ…」
…ベル様ってこういうところがある。
私はメイド。
使用人。
メイドなんて家具や階段と同じ。
『人間扱い』なんてされないのが普通。
なのにベル様は私の事をまるで令嬢扱いしてくる不思議。
例えば私がベル様より年下の可愛いメイドなら…
けど私はポッチャリ地味な容姿…
メイドとしての能力も普通以下…
何と言ってもベル様より7才も年上なのだ。
女性としてもメイドとしても特別に目を掛けてもらえる理由が全く無い。
ん~~~…
前の回…
巻き戻り前もそうだったのね。
思い出そうと集中すれば巻き戻り前を思い出せる様になってしまった…
それで思うのは――
「まるで別人…」
「――え?」
あっと…
思わず心の声が漏れてしまった。
ベル様はコレが2回目なんて知らないのだから誤魔化さなくちゃ。
「いえその…
気絶している間夢を見ていて…
ベル様が別人の様なベル様で…」
「…別人?
へぇ、どんな私だったんだい?」
「青藤色の瞳に瞳を薄くした淡藤色の髪で
容姿端麗、文武両道のモテモテ男子でしたね」
「―――…
…そう…」
「え‥モテモテですよ?
悔しくないですか?」
「全く」
「なッ‥」
Cool!!!
「好きでもない相手にモテたって面倒なだけだからね」
イケメン!
イケメンの思考だ!
そう言えばメイド仲間もよく噂してる。
『ブルーベル様って丸いのにクールで優しくて中身はイケメンなのよね』って!
ぬぅぅッ
素敵過ぎるッッ
私的には最高に素敵!
だけど世の令嬢達は分かってくれない!
前の回の容姿ならッ
悔し過ぎる!
何でこうなってる?
巻き戻りのせいで空間に歪みが出て誰かと体が入れ替わっちゃったとか?
分からないけどホント迷惑!
巻き戻すんなら他人に迷惑かけないでちゃんと巻き戻して?
「イブ?」
「あ‥いえ‥ですが前‥夢で見たベル様には釣書が山の様に送られて来て…
余裕で素晴らしい令嬢と婚約が決まっていただろうなと思うと悔しいのです!」
…あれ?
巻き戻り前、ベル様は誰と婚約されたのか…
集中しても思い出せない?
せっかくモテモテだったのに婚約してなかったの?
何故…
「私は容姿に群がる女性など要らない。
私自身を見てくれるたった1人が居ればいい」
ブルーベルはイブの瞳を見つめながらそう言い…
少し微笑んだ様である?
イブはハッとする。
そうだ。
悔し過ぎる気持ちのまま吐き出してしまったが…
容姿なんて普通どうすることもできないのだ。
失った美貌に執着したって始まらない!
「コホン、ベル様は優しくて素敵な人です!
きっと分かって下さる素敵な令嬢が現れます!
諦めずに婚活しましょう!
あと1ヶ月…
見た目に惑わされず中身を見てくれる令嬢を探しましょう!」
「いや…例えば」
≪ゴンゴンゴンッ!≫
大きめのノック音が
ブルーベルが言い掛けた何かをかき消した。
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