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第三話 誇りとプライドを胸に
行雲流水
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「ギ……ギシャアーッ!」
言葉の意味は分からずとも、ガラガラマムシは怒りを取り戻し咆哮した。これが人間なら変化を感じ警戒しただろうが、狡猾な蛇でもこれは分からなかったらしい。怒りで目をギラギラ光らせ、ヘッドバットを繰り出す!
「甘いっ!」
キィン……!
マルチスタッフを器用に使い、まるで闘牛士のように攻撃を受け流す。防御時の大きな音とは違う、金属が少し擦れたような静かさだ。的が外れたガラガラマムシはそのまま壁に頭をぶつけ、大きなヒビを入れた。
「ギシャッ⁉︎ ギギギシャー!」
頭を激しくブンブン振って、再びナガレを睨みつける。今度はトグロを巻いたのち、尻尾を大きく振り回した。薙ぎ払い攻撃だ!
「そう何度もくらってたまるかぁっ!」
闘志をむき出しにしたナガレが吠えた……と思えば、マルチスタッフを大地に突き立てた。パルクールの如く、高速で迫る尻尾を軽々と乗り越える。
カァーン!
強大な一撃なのに、なんとも軽い金属音だ。跳ね飛ばされるマルチスタッフの勢いを利用してナガレは宙返り、器用に着地する。
「ギ……ギギギ……!」
先ほどまで追い詰めていた獲物相手に、攻撃を二度も回避されたガラガラマムシ。怒りが爆発寸前なのか、聞いたことないような噛み合わせ音を立てた。
「ギシャッ! キシャアーーッ!」
そう叫び、体を思い切りのけ反らせジャンプする。あの巨体が軽々と浮かび上がる、あの動き……ガラガラマムシ最大の必殺技、叩きつけだ!
「シャアーーーーッ!」
野太い胴体が迫っても、ナガレは動じない。今までの努力の成果を、盛大に発揮する時!
(……ここだぁっ!)
なんとナガレは防御の構えからマルチスタッフを振り上げる。そして目と鼻の先にある尻尾を思い切りぶっ叩いた!
キィン……ドサァッ!
「……よしっ!」
ニヤリと笑うナガレ。横から叩かれたことで体がズラされ、ナガレのすぐ横に振り下ろされた。燃える闘志によりパワーが強化された状態だからこそできる受け流しだ!
「シャッ⁉︎」
信じられないというように、口を開けた威嚇のまま、ナガレの様子を伺うガラガラマムシ。それだけでなく、勢いよく振り回した体では、流石の蛇でもすぐに立て直せない。
(いける……今なら! 特訓の成果、見せてやる!)
その隙をつき、ナガレはマルチスタッフをブンブン振り回す。受け流しの隙を狙った『石猿流棒術』特有の大技だ!
ブンブンブンブン……!
ナガレはターンしながら接近し、なんとガラガラマムシに背を向ける。背後を確認する間もなく、回転の勢いを乗せて横薙ぎに、背中を向けたまま振り抜いた。マルチスタッフの先で、ガラガラマムシの牙をぶっ叩く!
「石猿流棒術! 牛魔壊ッ!」
パァン…………キィィィン!
一瞬の静寂の後……大きな麻痺牙が、まるでガラスのように軽々と砕けた! タネツ、ヒズマとの特訓をしたあの技が、ガラガラマムシ最大の武器である牙を粉砕したのだ。回転を活かし敵の重量武器を弾き飛ばし、モンスターの爪・牙を失わせ戦意を削ぐ。これぞ石猿流奥義・牛魔壊だ。
「ギ……シャアァァァァァァッ⁉︎」
自分の歯が砕けてはたまらず、痛みに吠えるガラガラマムシ。……しかしまだ一本残っている。
「シャーッ……シャーッ……シャァァァァッ!」
これぞ怒髪天を衝く、と言ったところか。ガラガラマムシは完全にブチ切れ、ナガレだけを睨みつける。そしてさらなる攻撃に移ろうとした時……。
「ハァッ!」
その背後でジョーがいきなり飛び上がった。手に握ったダガーは、まるで生き血の如き赤色に輝いている。ガラガラマムシは気配を感じて振り向こうとする……が、遅い!
(……そこだ!)
ジョーの目には、首筋にある先ほど失敗した傷跡が見えた。肉薄するほど接近し、ダガーを振り下ろす……、
「ネックスラッシュ!」
ブゥンッ……ザシュッッ!
ジョーの放った紅蓮の斬撃が、ガラガラマムシの首を切断した。
「シャー…………!」
最期の咆哮すら上げられず、沈黙するガラガラマムシ。その頭がごろんと転がり、クールに着地したジョーのすぐそばに落ちた。それと同時に残った体はビクン! とのけ反ったかと思うと……ばったり倒れてしまう。
ドサァッ……。
「キ……キ……」
その生首は驚愕の目でジョーを見ていたが、やがてその目から生気が消える。
そして、完全に沈黙した。
ガラガラマムシの討伐成功だ。
言葉の意味は分からずとも、ガラガラマムシは怒りを取り戻し咆哮した。これが人間なら変化を感じ警戒しただろうが、狡猾な蛇でもこれは分からなかったらしい。怒りで目をギラギラ光らせ、ヘッドバットを繰り出す!
「甘いっ!」
キィン……!
マルチスタッフを器用に使い、まるで闘牛士のように攻撃を受け流す。防御時の大きな音とは違う、金属が少し擦れたような静かさだ。的が外れたガラガラマムシはそのまま壁に頭をぶつけ、大きなヒビを入れた。
「ギシャッ⁉︎ ギギギシャー!」
頭を激しくブンブン振って、再びナガレを睨みつける。今度はトグロを巻いたのち、尻尾を大きく振り回した。薙ぎ払い攻撃だ!
「そう何度もくらってたまるかぁっ!」
闘志をむき出しにしたナガレが吠えた……と思えば、マルチスタッフを大地に突き立てた。パルクールの如く、高速で迫る尻尾を軽々と乗り越える。
カァーン!
強大な一撃なのに、なんとも軽い金属音だ。跳ね飛ばされるマルチスタッフの勢いを利用してナガレは宙返り、器用に着地する。
「ギ……ギギギ……!」
先ほどまで追い詰めていた獲物相手に、攻撃を二度も回避されたガラガラマムシ。怒りが爆発寸前なのか、聞いたことないような噛み合わせ音を立てた。
「ギシャッ! キシャアーーッ!」
そう叫び、体を思い切りのけ反らせジャンプする。あの巨体が軽々と浮かび上がる、あの動き……ガラガラマムシ最大の必殺技、叩きつけだ!
「シャアーーーーッ!」
野太い胴体が迫っても、ナガレは動じない。今までの努力の成果を、盛大に発揮する時!
(……ここだぁっ!)
なんとナガレは防御の構えからマルチスタッフを振り上げる。そして目と鼻の先にある尻尾を思い切りぶっ叩いた!
キィン……ドサァッ!
「……よしっ!」
ニヤリと笑うナガレ。横から叩かれたことで体がズラされ、ナガレのすぐ横に振り下ろされた。燃える闘志によりパワーが強化された状態だからこそできる受け流しだ!
「シャッ⁉︎」
信じられないというように、口を開けた威嚇のまま、ナガレの様子を伺うガラガラマムシ。それだけでなく、勢いよく振り回した体では、流石の蛇でもすぐに立て直せない。
(いける……今なら! 特訓の成果、見せてやる!)
その隙をつき、ナガレはマルチスタッフをブンブン振り回す。受け流しの隙を狙った『石猿流棒術』特有の大技だ!
ブンブンブンブン……!
ナガレはターンしながら接近し、なんとガラガラマムシに背を向ける。背後を確認する間もなく、回転の勢いを乗せて横薙ぎに、背中を向けたまま振り抜いた。マルチスタッフの先で、ガラガラマムシの牙をぶっ叩く!
「石猿流棒術! 牛魔壊ッ!」
パァン…………キィィィン!
一瞬の静寂の後……大きな麻痺牙が、まるでガラスのように軽々と砕けた! タネツ、ヒズマとの特訓をしたあの技が、ガラガラマムシ最大の武器である牙を粉砕したのだ。回転を活かし敵の重量武器を弾き飛ばし、モンスターの爪・牙を失わせ戦意を削ぐ。これぞ石猿流奥義・牛魔壊だ。
「ギ……シャアァァァァァァッ⁉︎」
自分の歯が砕けてはたまらず、痛みに吠えるガラガラマムシ。……しかしまだ一本残っている。
「シャーッ……シャーッ……シャァァァァッ!」
これぞ怒髪天を衝く、と言ったところか。ガラガラマムシは完全にブチ切れ、ナガレだけを睨みつける。そしてさらなる攻撃に移ろうとした時……。
「ハァッ!」
その背後でジョーがいきなり飛び上がった。手に握ったダガーは、まるで生き血の如き赤色に輝いている。ガラガラマムシは気配を感じて振り向こうとする……が、遅い!
(……そこだ!)
ジョーの目には、首筋にある先ほど失敗した傷跡が見えた。肉薄するほど接近し、ダガーを振り下ろす……、
「ネックスラッシュ!」
ブゥンッ……ザシュッッ!
ジョーの放った紅蓮の斬撃が、ガラガラマムシの首を切断した。
「シャー…………!」
最期の咆哮すら上げられず、沈黙するガラガラマムシ。その頭がごろんと転がり、クールに着地したジョーのすぐそばに落ちた。それと同時に残った体はビクン! とのけ反ったかと思うと……ばったり倒れてしまう。
ドサァッ……。
「キ……キ……」
その生首は驚愕の目でジョーを見ていたが、やがてその目から生気が消える。
そして、完全に沈黙した。
ガラガラマムシの討伐成功だ。
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