崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第五話 荒野のスカベンジャー!

出撃準備

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~☆~☆~☆~☆~☆~

 そして三日後の昼。太陽が眩しく、雲ひとつない青空が広がる快晴だ。ナガレたちはギルドの中でクエストを受注しているところだった。
「……ロックホークの討伐受注完了っと。よっしゃ、頑張ってこいよ! クリアしたら、みんなでお祝いだな!」
「あやつが空高く飛び上がったら、太陽を背にして突っ込んでくるのじゃ。まぶしくて見られないと思ったら、影を見て避けたらよいぞ」
「ありがとう! アルクル、マスター、行ってくるぞ!」
 ギルドの二人も見送ってくれる。声援を背に受けて、冒険者トリオは町を出た。

 そうして出てきたホクス平原……その北にあるファイタ荒野。乾いた風が吹いていて、防具を着ていても涼しい。
ファイタ荒野はホクス平原の向こうにある、切り立った崖と岩だらけのエリア。アリッサ、そしてジョーと初めて会った場所でもある。
「気持ちいい風だな~」
「夏は結構暑いけど、風が吹くからそんなにつらくないのよね~。冬は寒いけど雪も降らないからそんなに考えなくても大丈夫よ~」
 先輩の雑学を聞きながら、ナガレはふと故郷の事を思い出した。コナキ地方は夏でも雪が積もり、冬には物流が止まるほどの大雪になる。そのためまだマシな春~秋のうちに食料や資材を町の蔵にたくさん入れて置き、それを消費して冬をしのいだものだ。とはいっても一応、冬でも育つ野菜などもあるにはある。
「ところでナガレ君よ、俺らはどこへ向かってるんだ?」
「あの山の上です! 歩いて三十分くらいで着くはず!」
 
「バックボス山か……あそこは落石も多いし、岩陰に骨系モンスターがよく隠れているんだ。奴ら熱には強いが、日中はあんまり活動しないからな。気をつけていくぞ」
 そんなタネツの助言を胸に、切り立った山を進む一行。道はあまり狭くないため歩きやすいが、急な坂が多く体力を奪われる。……しかし三人は気にもしていないようだ。まったく足を止めずに進んでいく。
「俺ら結構スタミナついたのかもな」
「あの地獄ランニングに比べれば安いものよね~」
(さすが、ほぼ毎日あんな距離を走っていただけあるな!)
 毎日のランニングが功を奏して、だいぶ体力が上がったようだ。ステータスも上昇しているかもしれない。
「いやーしっかし良い天気ね~。穏やかでハンサムな恋人とハイキングでも行きたいわ~」
 坂を登り切った平坦な地形を歩きながら、ヒズマはふと呟いて自分の連れを見る。……種おじと男の娘(ヒズマによる主観)が仲良さそうに話していた。いや、別に悪党ではなく魅力のあるいいヤツなのは知っているが、これでタネツがダンディな紳士でナガレが爽やかイケメンだったらと思うと、現実はやはり厳しい……。
「なんだよヒズマ、ジロジロ見やがって。なんか言いたげだな」
「え、そうなんすか?」
 と、視線に気付かれてしまったようだ。二人にしれっと詰め寄られ、ヒズマは思わず目を逸らす。まさか二人にガッカリしてたなんて言える訳がない。
「どうした? 腹でも痛えのか」
「え! じゃあ帰って休みましょう。体調を整えてクエストに行くのは基本っすよ!」
「い、いえ~? べ、別に大丈夫よ、何でもないわ~」
 タネツはそれを聞いてじ~っと目を細める。
「怪しいな、さては金目のもんでも拾ったか? そんなに言いたくないのかぁ……俺たち、仲間だと思ってたのになぁ……」
「いやいや! そ、そんなことないわよ~…………ッ⁉︎」
 ヒラヒラ手を振って誤魔化したヒズマ……だが、突然表情が引き攣った。目にありありと驚きの色を浮かべている。
「え、図星なんすか⁉︎」
「なあなあ教えろよ、何拾ったんだ! 十万ダラーするような宝石でも見つけたんか⁉︎」
 ナガレとタネツに距離を詰められて……。

 ヒズマは二人の後ろを指さした。
「後ろ……ほら、う、後ろっ……!」
「へっ? 後ろがどうかしたん、で、す……」
 振り向いた二人もまた、同じように硬直する。

 バサバサバサッ……。

 数メートルサイズの巨大な怪鳥が、そばを飛びながら三人を見ていたからだ。羽毛がないスキンヘッドの頭部、黒っぽく鋭い爪、黒い羽が生え揃った大きな翼……荒野の屍肉を掃除するスカベンジャー、ロックホークの登場だ!

「クエーッ! クェックェッ!」
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