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2章:幼児期から幼少期
閑話:クレセント公爵家 家令ダルトン
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先代当主から私は家令としてクレセント家に仕えているダルトンでございます。
先代ハミルトン様は、ごく普通、いな奥様のセーラ様が優秀でほぼ実務はセーラ様、そして英雄であった先々代のデューク様が至らないハミルトン様をフォローしておられました。
ハミルトン様とセーラ様の間には3人の息子ができ、カール様は父親よりも祖父になつき20歳という若さで公爵家の当主となりました。
ただ同時に、魔法騎士団の副団長という事もあり、領地のほうはハミルトン様いえほとんどセーラ様とご高齢になられたデューク様とで管理する事になりました。
慣れない公爵という仕事に、魔法騎士団、そして政略結婚であったデボラ様との関係は正直、一般的な貴族夫婦という形でした。
カール様が14歳の時に、ノースフェイス侯爵家の長女で一つ下のデボラ様と婚約。
本当は、ラーティカイネン公爵の次女であったアナスタシア様との婚約話がでてましたが、セーラ様が反対したのです。
アナスタシア様はかねてからカール様に惚れてほり、カール様に付きまとってらっしゃったし、彼女はものすごく我儘で浪費家というのもありました。
しかも、王太子妃のシンシア様に頼んで王命までださせようとしたところセーラ様が阻止し、評判のよかったデボラ様と急遽婚約という形ををとりました。
そういう背景から、アナスタシア様はデボラ様に嫉妬し、悪い噂など流したようで婚約中、婚姻後もかなりストレスがたまり一度お子を流産した事もありました。
それを聞いたカール様はショックで、デボラ様の側に寄り添い信頼関係から愛を築き始めました。
しかし、王都にいるとストレスが溜まるデボラ様。そのため、セーラ様に連絡をし、公爵領で静養する事になりました。
それからカール様はかならず月に1回は領地にいきデボラ様を愛を築き、そして27歳になったデボラ様が妊娠いたしました。
お二人の喜びはものすごく、公爵領にいる家令パトリックの手紙をもらった私も涙しました。
安定期になり出産もまじかという時に、セーラ様が突然の流行り病でお亡くなりになりました。カール様もデボラ様もショックが大きく、またも流産するのではと思いましたが、なんとか持ちこたえたデボラ様。静養中に公爵夫人としての在り方をセーラ様から伝授していただいたようです。
そして、出産。なんと、男の子二人です。カール様は急ぎ駆けつけたのを見送りしました。
第一子のルーク様は黒髪だったとか。第二子のローラン様は、デボラ様と同じプラチナブロンドのようです。
黒髪は、悪魔の子ともよばれていましたが、同じ黒髪であるデューク様がその認識を変え、今は迫害こそされませんが一部の貴族では忌み嫌う者が残っております。
孫が生まれて見に来たハミルトン様は、なんと黒髪であるルーク様をみて悪魔の子を騒ぎ捨てようとしたとか。気づいたカール様に捕縛され幽閉したそうです。
そして寝たきりになっていたデューク様は2人のひ孫をみて微笑みながら息を引き取りました。
それから、カール様はデボラ様とお子様達と離れたくなくなり、王都に連れ戻しました。
幸せを絵にかいたような家族。あの日、ルーク様が病気になるまでは平和でした。
病気になったルーク様。
そして、それからカール様が変わりました。仕事は日中からにし、ルーク様の部屋は旦那様のみしか入れないように鍵をかけ始めました。
お医者様に見せた様子もないまま、何度が苦言を申し上げても聞いてもらえず。
しかも、デボラ様はデボラ様で、ルーク様の存在がないものとしローラン様だけを育て始めました。
夫婦関係はギクシャクし、ちょうど口論も激しくなる時もあるのですが全てルーク様の事。
そのころカール様は日中、鷲にルークという名前をつけていたのでどちらの話なのかわからない状態です。
ルーク様、ローラン様が10歳になる前にご夕食になんとルーク様が姿を現したのです。
私を含め使用人ともどもご尊顔をみて涙しました。
ただ、ルーク様の病気が治ってはおらず、夕食のみ姿を現し、ルーク様の部屋の立ち入りは引き続き旦那様のみです。
その頃を境に、デボラ様まで鷲をルークと呼ぶようになり可愛がり、数カ月後にはローラン様までまるで家族のようにかわいがりました。
しかも、鷲のルークの愛情も深く、鷲用の食器やら昼寝用のベットまで作りあげます。
鷲のルークも、クレセント家の皆さまになついており、言葉まで理解しています。賢すぎやしませんか。
そして、先ほど、窮地にたったカール様の救出にルーク様用の剣をもって飛び立ちました。
涙で見送るデボラ様。鷲を本当の息子のように思っておられるようです。
まさか、鷲がルーク様なんて事はないでしょうが、ここまで一匹の動物に愛情を注ぐクレセント家はやはり優しいのでしょう。
先代ハミルトン様は、ごく普通、いな奥様のセーラ様が優秀でほぼ実務はセーラ様、そして英雄であった先々代のデューク様が至らないハミルトン様をフォローしておられました。
ハミルトン様とセーラ様の間には3人の息子ができ、カール様は父親よりも祖父になつき20歳という若さで公爵家の当主となりました。
ただ同時に、魔法騎士団の副団長という事もあり、領地のほうはハミルトン様いえほとんどセーラ様とご高齢になられたデューク様とで管理する事になりました。
慣れない公爵という仕事に、魔法騎士団、そして政略結婚であったデボラ様との関係は正直、一般的な貴族夫婦という形でした。
カール様が14歳の時に、ノースフェイス侯爵家の長女で一つ下のデボラ様と婚約。
本当は、ラーティカイネン公爵の次女であったアナスタシア様との婚約話がでてましたが、セーラ様が反対したのです。
アナスタシア様はかねてからカール様に惚れてほり、カール様に付きまとってらっしゃったし、彼女はものすごく我儘で浪費家というのもありました。
しかも、王太子妃のシンシア様に頼んで王命までださせようとしたところセーラ様が阻止し、評判のよかったデボラ様と急遽婚約という形ををとりました。
そういう背景から、アナスタシア様はデボラ様に嫉妬し、悪い噂など流したようで婚約中、婚姻後もかなりストレスがたまり一度お子を流産した事もありました。
それを聞いたカール様はショックで、デボラ様の側に寄り添い信頼関係から愛を築き始めました。
しかし、王都にいるとストレスが溜まるデボラ様。そのため、セーラ様に連絡をし、公爵領で静養する事になりました。
それからカール様はかならず月に1回は領地にいきデボラ様を愛を築き、そして27歳になったデボラ様が妊娠いたしました。
お二人の喜びはものすごく、公爵領にいる家令パトリックの手紙をもらった私も涙しました。
安定期になり出産もまじかという時に、セーラ様が突然の流行り病でお亡くなりになりました。カール様もデボラ様もショックが大きく、またも流産するのではと思いましたが、なんとか持ちこたえたデボラ様。静養中に公爵夫人としての在り方をセーラ様から伝授していただいたようです。
そして、出産。なんと、男の子二人です。カール様は急ぎ駆けつけたのを見送りしました。
第一子のルーク様は黒髪だったとか。第二子のローラン様は、デボラ様と同じプラチナブロンドのようです。
黒髪は、悪魔の子ともよばれていましたが、同じ黒髪であるデューク様がその認識を変え、今は迫害こそされませんが一部の貴族では忌み嫌う者が残っております。
孫が生まれて見に来たハミルトン様は、なんと黒髪であるルーク様をみて悪魔の子を騒ぎ捨てようとしたとか。気づいたカール様に捕縛され幽閉したそうです。
そして寝たきりになっていたデューク様は2人のひ孫をみて微笑みながら息を引き取りました。
それから、カール様はデボラ様とお子様達と離れたくなくなり、王都に連れ戻しました。
幸せを絵にかいたような家族。あの日、ルーク様が病気になるまでは平和でした。
病気になったルーク様。
そして、それからカール様が変わりました。仕事は日中からにし、ルーク様の部屋は旦那様のみしか入れないように鍵をかけ始めました。
お医者様に見せた様子もないまま、何度が苦言を申し上げても聞いてもらえず。
しかも、デボラ様はデボラ様で、ルーク様の存在がないものとしローラン様だけを育て始めました。
夫婦関係はギクシャクし、ちょうど口論も激しくなる時もあるのですが全てルーク様の事。
そのころカール様は日中、鷲にルークという名前をつけていたのでどちらの話なのかわからない状態です。
ルーク様、ローラン様が10歳になる前にご夕食になんとルーク様が姿を現したのです。
私を含め使用人ともどもご尊顔をみて涙しました。
ただ、ルーク様の病気が治ってはおらず、夕食のみ姿を現し、ルーク様の部屋の立ち入りは引き続き旦那様のみです。
その頃を境に、デボラ様まで鷲をルークと呼ぶようになり可愛がり、数カ月後にはローラン様までまるで家族のようにかわいがりました。
しかも、鷲のルークの愛情も深く、鷲用の食器やら昼寝用のベットまで作りあげます。
鷲のルークも、クレセント家の皆さまになついており、言葉まで理解しています。賢すぎやしませんか。
そして、先ほど、窮地にたったカール様の救出にルーク様用の剣をもって飛び立ちました。
涙で見送るデボラ様。鷲を本当の息子のように思っておられるようです。
まさか、鷲がルーク様なんて事はないでしょうが、ここまで一匹の動物に愛情を注ぐクレセント家はやはり優しいのでしょう。
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