「第一部:魔女の生贄」貴族の子に転生し、魔女に呪われたけど優しい家族と一緒にいたい

八木恵

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3章:学園在籍編

18歳の誕生日

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9月6日、ローランと俺の誕生日。

その日、俺は、婚姻書類にサインしてリリスと結婚した。
「リリスちゃんからの手紙が届いてた」

親父が渡してきた。
「遺品は整理したのにか?」
既に、リリスから色々預かってたものを整理してある。

「日付指定でどうやら送っていたみたいで、俺が預かってた。」

開くと、たった一行、”アークを愛して。今を生きろ。そして、探して”そうつづられてた。

俺はまた泣いた。リリスが亡くなってからは泣いてなかったのに、涙が流れる。
一生懸命、ごしごしふいても止まらない。
「ルーク、今は我慢するな。泣け」

そう言われて、親父の胸の中で大泣きした。
「泣いてすっきりしよう。アークが待ってる。」

「うん、わかってる。けど」
「寂しいな」
「うん、別れって辛いな」

「リリスちゃんは新しい出会いもつれてきた。大切にしないとな」
「うん、アークのところいってくる」

「ああ、その前にこれな」
親父たちが用意してた結婚指輪をはめてくれた。
「結婚おめでとう」
「ありがとう」

◇◇◇
それから、俺はアークの部屋へ。
「ルーク」
「アークは?」
「ミルクも飲んでぐっすりよ」

「そっか、お前は飲んで寝ての垂れ流しだな」

「それが仕事なのよ、子供のね」
「だな」

「プニプニほっべだな」
寝てるアークみるだけで、幸せになる。あったよ俺の幸せ。
「ルーク、誕生日と結婚おめでとう」

お袋からは、リリス用の結婚指輪をくれた。あとではめてあげよう。

◇◇◇
そして仕事。そろそろ終わりって時間。
「リリスちゃん、元気ってきくのもへんだな。」
「はは、相変わらずバクバク食べてるよ」

「貧血の治療なんだろ、早くよくなるといいな。また飲み行きたいし」
そういうジョンだ。

「そうだな。飲み行きたいっていってるぞ」
「ルーク君、親友の俺にいう事ないかな?」
「なにを?」

「今日、誕生日だよな。今年はローラン君いないっていったし、飲み行くよな」
「いいけど」
今年は、ローランもいないし誕生日会はしない事にした。

ジョンと珍しく2人。
「誕生日だっていうのにジョンと二人かよ」
「大人ってのはこうやって誕生日を過ごす事もあるんだよ」

「そうかい」
「今日は俺のおごりだ」
カウンターに座る俺の前に酒が注がれた。
ジョンにもだけどな。

「おめでとう」
「ありがと」

「それで、式はいつだ?」
「はぁ?」

「18歳で結婚とはな。俺に教えてくれたって。相手は、リリスちゃんか?」
「なんでそう思うだ?」
「指輪だよ。」
そうジョンに指摘された。バレバレだったか。

「これか。世間体には内緒になってるんだよな」

「俺とお前の中だろ。正直ルークが結婚するとはな」

「俺も思ってなかった。」

「なんだそれ。それで、ガキでもできたか?」

「うん、むちゃ可愛い。」

「ごめん、生まれたのか?」

「明日で一カ月。写真みる?」

「みせてくれ」

今日のアークの写真みせた。
「うは、可愛いな」
「だろ。」
「てか、お前そっくり」

「言われる。俺、子供のころめっちゃ可愛いからな」

「あはは、確かにな。おめでとさん」
「ありがと」

「ルークも卒業か。」
「何が?」

「おねぇちゃん通いだよ」
「それとこれは別で通うよ」

「いいのかよ」
「今までも通ってるし」

「確かにな。理解あるな。」
「まぁね。」

「公認かよ。まじ、いいね」
「いいだろ」
そんな会話しつつ、つまみ食べて酒のんで、ジョンと娼婦いってきた。

「おぎゃーー、おぎゃーー」
帰ったら、アークの鳴き声。

「アークぼっちゃま」
侍女にリタだ。お袋ねてるみたいだ。

「アークどうしたの?」

「夜泣きですね。」

「変わるよ」

アークうけとって、よしよし。
「あら泣き止んだ。わかるんですかね」
「わからないはずだけどな」

まだ判別できないはずだけどな。うとうとして、すやすや寝始めた。
位置をかえると、うぐぅってなる。
リタも眠そうだし、寝かせて、俺はアークの部屋でアークを抱きながらゆらゆらしておく。

それからぐっすりのアークを寝かして、アークみながら俺は部屋をでて自分の部屋にもどる。
グズる声が聞こえればおきた。でも日中。すでにお袋か使用人が対応してくれてるっぽい。

「ルーク、おきろ」
親父が俺の部屋まできた。

「あれ、もう午後?」
「ああ、ザガリーのところに行くんだろ」

「うん、でもいいや。家でやる。」
「アーク、ルークは家にいるって」

気づけば親父がアークを抱っこしてる。
「意外と様になってるな」

「お前にもしたかったからな」
「そうかい。俺、まだねる」

「アーク君、ルーク君はお寝坊さんだね」
「わかった起きる」

そう言っておきて、アークと遊ぶ。
大変だけど、子育て楽しんでるよ。
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