「第一部:魔女の生贄」貴族の子に転生し、魔女に呪われたけど優しい家族と一緒にいたい

八木恵

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3章:学園在籍編

リリスの葬儀

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リリスの葬儀の日。
王都の小さな教会で行う事になった。
リリスの命日は、俺の誕生日の1週間後として届けを出した。

葬儀は、夜の開催。星空満点だ。
アークは俺の自作の抱っこ紐で抱えてる。

人が多くてご機嫌ななめだけど、おしゃぶり加えさせたらチュパチュパしてよだれたらしながら半分ねてる。
スティーブ叔父さん、ダリアさん、ジョナサンにハンナも家族席にきてくれた。
ハンナは終始泣いている。ダリアさんから、リリスの病気の事を聞いたらしい。

「兄上、遅くなってすみません」
そういって、忙しいのにローランも駆けつけてくれた。マリベルも一緒だ。

「忙しいのに悪いね」
「そんな事ないですよ。アーク、ちょっと大きくなりました?」

「うん、くっちゃね生活だからね。」
屋敷に戻った翌日、ローラン駆けつけてくれた。

「兄上もアークも元気そうでなによりです」
「うん、元気だよ。マリベルも悪いね」

「いえ、急な知らせで、いまだに信じられなくて」
そう涙ぐむマリベル。

「急だからね。寝てるけどアークね。アーク、将来のローランの奥さんだぞ」
「可愛いです。よろしくねアークちゃん」
寝てるアークの頭をなでなでしてくれた。なんかご利益ありそう。

フランシスコ様が司祭で始まった葬儀。

学園の時のクラスの友達かなとか、ジョン、ダン、シンディーも来てくれた。
女医もきてくれた。
皆がリリスの棺の中に花を供えてくれて、お別れの挨拶してくれる。

「アーク、ちょっと起きようね」
「おぎゃー」ないたけどゆらゆらしたら落ち着いた。

「ほれ、リリス、アークちょっと大きくなったぞ」
「アーク、ママだぞ。」
手足バタバタする。

「そうか、ネックレス大切にするんだぞ」
「あー」声だしたよ。

アークの首には、リリスの写真のはいったロケットとリリスのお気に入りのネックレスについてたペンダントトップがついたのがかかってる。リリスの欲望リストに書いてあった。

リリスにあげた指輪は、俺がお守りのネックレスにつけた。
葬儀前まではリリスがつけてたけど、外さないといけないって事で外した。

「葬儀の最後の挨拶を任された、ルーク・クレセントです。最後を締めるつもりが本人から皆さんに挨拶がしたいという事で、こちらの映像をご確認ください。」

ずっとリリスの写真が写しだされていたスクリーンが映像にうつり替わる。

「本日は私の葬儀に集まってくれてどうもありがとうございます。キーリー先生とフランシスコ様に助けてもらったこの命が残りわずかだって知った時、最後まで生きたいと思いました。そして、延命してくれたフランシスコ様、本当にありがとうございます。ルークには欲望リストっていわれたけど、私のやりたいリストを埋めるのに協力してくれたルーク、それにカールさん、デボラさん、なんかいっぱいいすぎて申し訳なくってみんなありがとうございます。やりたい事リストには、学園を卒業する、研究者になる、庭付きの屋敷で植物育てる、あと最後は諦めてたけど、好きな人の子供を産むもあります」

リストがうまり、大きなおなかのリリスの映像になる。

「ただ、この子が産まれる時は命がけっていわれてて、覚悟はできまくってます。なので、この子のせいじゃないし、結局だれのせいでもありません。だって、私、ハンナに出会ってイーストウッド侯爵家の皆さんに世話になっただけで幸せだったのに、いろいろあってクレセント公爵家でも幸せだったから、後悔もなにもありません。あるとしたら、この子の成長をみれない事かな。なので、私の代わりに可愛がってください。お世話になった皆さん、本当にありがとう。私からの感謝で品種改良した花の種を用意したので受け取ってくれたら嬉しいです。今日までありがとう」

これで映像は終わり。
「ご清聴ありがとうございます。8月7日に無事生まれたのが、こいつ、アークです。アークをよろしくお願いします。本日は参列ありがとうございました」

そう言って締めくくった。
「あーうー」
と途中声を出すアークがいた。

この日のうちに、リリスの棺は、クレセント公爵家の墓に埋葬された。
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