間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜

文字の大きさ
491 / 502
第6章 少年期〜青年期 学園6学年編

30話 “学園祭“ではなくお祝い事

しおりを挟む

 どうも、僕です。今、家族全員が集まって絶賛お祝い中です。

「はぁ~、とうとう、ヘリー姉様も婚約かぁ~、一年後には結婚式をするって言ってたから、結婚式をしたらもう、向こうのお家にいっちゃうのかなぁ~、簡単に会えなくなるのは寂しいなぁ・・・はぁ~・・・」

ソル「そうですね。なんだかんだで、ご兄弟の中で1番長く一緒にお過ごしになられましたからね・・・」

「そうなんだよねぇ~・・・カミィ姉様が嫁いで行ったムーグラーフ辺境伯家のお屋敷みたいに、転移魔法陣で家同士を繋げるわけにもいかなさそうだし・・・」

ソル「お相手の方が平民階級、一般市民のご家庭ですから、いくら学園の専門教員をなさっておいででも、ご住居はそこまで広くはないでしょう。それに、ヘリー様のお相手の方にどこまでアトリー様の事をお話になられるか、そこも問題になりますでしょうね・・・」

「あー、その事もあったねぇ・・・はぁ~・・・」

 今日は色々と“学園祭“を楽しんだ後、最後の締めに、Bクラスの生徒達が企画した催し物、“決闘体験“という出し物を、こっそり見学している最中に、その時、偶然始まった決闘で一人の女性をめぐる恋のバトルが、自分の姉のことだった事に気づき、驚いたのだが、それよりもっと驚いたのが、その姉、ヘリー姉様がその場で意中の人と恋仲になった事だ。
 その事があった後は色々面倒な事になったが、無事、僕達は帰宅し、今日あった事を両親に報告すると、両親は大喜びして、ヘリー姉様にお相手の方を連れてくるように、と、まだ仕事があって学園にいるヘリー姉様の元に手紙をだし、使用人達にすぐに祝いの席を準備するように、と指示を出した・・・

 そして、父様の手紙通り、お相手の方を連れて帰ってきたヘリー姉様達と両親が、応接間でしばらく話をした後、お祝い用に飾り付けられた食堂に来て、いつの間にか大集合した家族や身内全員で婚約の祝福をあげているのが今の状況だ・・・そんな中、僕とソルが少々複雑な気分で、皆んなのどんちゃん騒ぎを壁際で見つめている・・・

「・・・まぁ、僕の事はほとんど話す事はないだろうね。一般市民の彼には僕の話は荷が重すぎる・・・」

ソル「確かに、知ってもどうしようもありませんし、むしろ、手に余る話題ですからね・・・」

 と、アンニュイな気持ちでボーッとソルが持って来てくれた和梨のジュースに口をつける。

「・・・美味しい・・・」

「あらあら?アトリー君こんな隅でボーッとしてどうしたの?」

「あ、プラセルお祖母様にモンドお祖父様・・・」

モンドお祖父様「アトリー、どうした?気分でも悪いのか?」

 ボーッとヘリー姉様とお相手の男性とが楽しそうに話しているのを見ていると、昨日、マルキシオス領から王都に着いたばかりのマルキシオス前侯爵夫妻、僕の母方の祖父母が祝いの席と言うのに、壁際でボーッとしている僕を見つけて、心配そうに話しかけに来てくれた。

「あぁ、いいえ、気分は悪くはないですけど、今日1日で色々とあったものですから、少し疲れているのと、・・・その、ちょっと、寂しいなぁと思って・・・」

プラセルお祖母様「!、あらあらあら、年が近くて1番仲が良い兄弟ですものね。大好きなお姉様をとられたみたいでちょっと複雑な気分なのね?」

「うっ、・・・まぁ、そんな感じです。姉離れしなければならないと思ってますが・・・ちょっと、急だったものですから・・・」

 心配してくれる祖父母に、少々言い訳がましい理由と、ほんの少しの本音を話すと、すぐにプラセルお祖母様は僕の心境を察し優しく僕の手を取り、慰めるようにその手を摩ってくる。その言葉に少し動揺し、自分でも祝福しなければ、姉離れしなければ、と言い聞かせるが、まだ認め難い現状に言い訳を重ねた。

モンドお祖父様「そうか、そうだな、気持ちの整理が追いついてないんだろう・・・そうだ、アトリー、私達と一緒に、ヘリー達に祝いの言葉でも掛けに行かんか?」

「!、お祖父様達と?」

モンドお祖父様「まだ、言ってないんだろう?“おめでとう“っと・・・」

「・・・はい・・・」

(・・・僕って、こんなにシスコンだったっけ?前世での兄弟の結婚の時でもこんなに拗らせたことなんてなかったはず!ヘリー姉様に好きな人ができて、結婚の約束までできたのは良いことだ!それを祝ってやれないのは弟として絶対に駄目!・・・ふぅー、モンドお祖父様が気を遣ってくださってるんだから、これ以上情けないところを見せるのやめ!ちゃんとヘリー姉様を祝福するんだ!!)

 まだ、ウジウジとシスコンを拗らせている僕に、モンドお祖父様は急にヘリー姉様達に祝福の言葉を掛けに行かないかと、僕の背に手を置いて僕を誘ってくる。
 モンドお祖父様が言うように、確かに僕はこの婚約をお祝いする会が始まってから、ずーっとヘリー姉様達から距離を取り、遠目で見ているだけでヘリー姉様と、そのお相手の人と一言も会話をしていなかった。
 その事を見抜いていたモンドお祖父様は、少し、いや、かなり拗ねている僕の背中を押してくれようとしていることが分かった僕は、

「・・・っ、一緒に行っても良いですか?」

 と、勇気を出して、頼んでみると、

マルキシオス祖父母「「もちろん良いよ」」

 と、優しくそう返してくれた、それだけで、僕は勇気をもらえた気がして、気合を一つ入れて、お祖父様達と一緒に、皆んなの中心で笑顔で談笑しているヘリー姉様達のもとへと歩き出した。

 そして、楽しそうに会話している皆んなの側に近づいていくと、僕達の事に気づいた人達が静かにその場から離れて、僕達をヘリー姉様達と会話しやすいように場所を空けてくれた。

ヘリー姉様「あ、モンドお祖父様、プラセルお祖母様、・・・それにアトリーも、・・・」

(ヘリー姉様、僕を見てホッとした?僕の事を探してくれていたのかな?・・・ちょっと嬉しい( ´ ▽ ` )、でも、心配させちゃったかな・・・)

 楽しそうに談笑していたヘリー姉様が僕達の事に気づき、振り向いてくれたのだが、最初、お祖父様達の顔を見て嬉しそうに笑っていたのだが、僕を見つけて少しホッとしたような表情を向けたことで、ヘリー姉様は僕のことを気にかけてくれていた事に僕は少し嬉しさが込み上げてきたと同時に、心配させてしまった事に申し訳ない気持ちになった。

モンドお祖父様「ヘリー、婚約おめでとう」

ヘリー姉様「モンドお祖父様、ありがとうございます。こちらが私と同じ学園の教員をしていて、この度、私との婚約を受けてくれた、“ヘルバ・ファルマコ“と言うの、彼とっても腕のいい調薬師なのよ。“ヘルバ“、こちらは私のお母様の両親、前マルキシオス侯爵家当主夫妻、モンドお祖父様と、プラセルお祖母様、それと、あなたもよく知ってると思うけど、弟のアトリーよ」

?「っ、は、初めまして、“ヘルバ・ファマルコ“と申します!こ、この度、ヘリオラ様と婚約させていただきました!よ、よろしくお願いします!」バッ!

 最初にモンドお祖父様からお祝いの言葉をもらって、嬉しそうに話し、お相手の人を紹介し、向こうにも僕達の紹介をすると、お相手の男性は物凄くガッチガチに緊張した様子で、言葉はカミカミで勢いよく頭を下げてきた。

(緊張しまくってるなぁー、まぁ、この場にいるのが貴族ばかりだもんな、その内気絶するんじゃないか?この人・・・なんか、少し可哀想になって来たな(・∀・))

プラセルお祖母様「・・・あらあら、そんなに畏まらなくていいのよ?今日は身内のみの気軽なお祝いですからね、でも、うちの可愛い孫をよろしくお願いしますね」

“ヘルバ“「は、はい!び、微力ながら支えていきたいと、お、思ってます!!」

モンドお祖父様「ほう、元気があっていいじゃないか、“ヘルバ“君、ヘリーの事をよろしく頼んだよ・・・ほら、アトリーも・・・」

 プラセルお祖母様に肩の力を抜くように言われても、なお、ガチガチに緊張しながら返事をする婚約者の“ヘルバ“、そんな彼を気に入ったのか鷹揚に話しかけるモンドお祖父様、その流れで、僕にも二人にお祝いを言うように促してくれた。

「・・・はい、お祖父様、「ゴクッ」・・・ヘリー姉様、ご婚約おめでとうございます。なんだかまだ信じられない気持ちですけど、ヘリー姉様が幸せになる事をお祈りします。・・・後、“ヘルバ“さん「は、はい!」・・・ヘリー姉様の事、くれぐれもお願いしますね。・・・もし、ヘリー姉様を泣かせることがあったら絶対に許しませんから・・・」ボソッ

 僕に自然な流れでパスをくれたモンドお祖父様に視線で感謝しながら、ヘリー姉様に向けてなんとか祝福の言葉を送り、その次に婚約者となった“ヘルバ“に握手を求め、緊張している彼の手を最初は普通に握り、最後の方は少し手に力を込めながら声を落として、そう告げると、

“ヘルバさん“「っ!!??は、は、い・・・」

 と、緊張でガチガチだった彼の顔色が徐々に青くなっていった。

(・・・既視感・・・あ、前世でも、妹の結婚相手に同じことしたことあったな・・・)

天華『可哀想に・・・彼、そのまま息止めてたりしてません?』

夜月『前世と同じ行動してるって・・・』

ジュール『アトリーって兄弟の事になると結構過激だよね?』

(( ・∇・)てへっ♪)

ヘリー姉様「あらあら・・・アトリーったら・・・」

 ジュール達に何か言われたけど、可愛く誤魔化し(キツすぎの自覚はある)ていると、困った子供を見るような表情で、僕を咎める事なく、そう言うだけで済ませ、顔色の悪い婚約者の背中を摩っていた。
 この時、周囲にいた身内、母様や父様、他の親族達も少し困った表情で微笑ましげな視線を送ってきたが、僕は素知らぬふりで呆れ顔のソルを連れその場を離れた。

(なぁんか、最近、って言うか年々、精神が体の年齢に引っ張られてる気がする・・・いや、でも、今の忠告を前世でやった時にはすでに成人してたからな、今の行動は普通なのか?・・・)

 とか、思いながらも、その日は皆んなでお祝いして、次の日はいつも通り学園に向かった僕でした・・・













しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜

日々埋没。
ファンタジー
​「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」  ​かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。  その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。  ​レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。 ​ 地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。 ​「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」  ​新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。  一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。  ​やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。  レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。

神様のミスで死んだので、神獣もふもふと異世界インターネットで快適スローライフ始めます ~最強生活チートと1000万ポイントでポチりまくり!~

幸せのオムライス
ファンタジー
★HOTランキング1位感謝!(2026.1.23) カクヨムコン部門別 週間ランキング4位! なろう四半期ランクイン中!(異世界転生/ファンタジー/連載中) ★ 山根ことり、28歳OL。私の平凡な毎日は、上から降ってきた神様の植木鉢が頭に直撃したことで、あっけなく幕を閉じた。 神様の100%過失による事故死ということで、お詫びにもらったのは3つのチート能力。 ①通販サイトや検索が使える【異世界インターネット接続】 ②もふもふ動物と話せる【もふもふテイマー&翻訳】 ③戦闘はできないけど生活は最強な【生活魔法 Lv.99】 私の願いはただ一つ。働かずに、可愛いペットともふもふしながら快適なスローライフを送ること! のはずが、転生先は森のど真ん中。おまけに保護された先の孤児院は、ご飯はまずいしお風呂もない劣悪環境!? 「私の安眠のため、改革します!」 チート能力を駆使して、ボロ屋敷がピカピカに大変身! 現代知識と通販調味料で絶品ごはんを振る舞えば、心を閉ざした子供たちも次々と懐いてきて……? 気づけばギルドに登録し、薬草採取で荒稼ぎ。謎の天才少女として街の注目株に!? あれ、私のスローライフはどこへ? これは、うっかりチートで快適な生活基盤を整えすぎた元OLが、最強神獣もふもふや仲間たちとのんびり暮らすために、ついでに周りも幸せにしちゃう、そんな物語。 【今後のストーリー構想(全11章完結予定)】 第1章 森の生活と孤児院改革(完結済) 第2章 ヤマネコ商会、爆誕!(連載中) 第3章 ようこそ、ヤマネコ冒険部へ! 第4章 王都は誘惑の香り 第5章 救国のセラピー 第6章 戦場のロジスティクス・イノベーション 第7章 領主様はスローライフをご所望です 第8章 プロジェクト・コトリランド 第9章 ヤマネコ式教育改革 第10章 魔王対策は役員会にて 第11章 魔王城、買収しました(完結予定)

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

チートな転生幼女の無双生活 ~そこまで言うなら無双してあげようじゃないか~

ふゆ
ファンタジー
 私は死んだ。  はずだったんだけど、 「君は時空の帯から落ちてしまったんだ」  神様たちのミスでみんなと同じような輪廻転生ができなくなり、特別に記憶を持ったまま転生させてもらえることになった私、シエル。  なんと幼女になっちゃいました。  まだ転生もしないうちに神様と友達になるし、転生直後から神獣が付いたりと、チート万歳!  エーレスと呼ばれるこの世界で、シエルはどう生きるのか? *不定期更新になります *誤字脱字、ストーリー案があればぜひコメントしてください! *ところどころほのぼのしてます( ^ω^ ) *小説家になろう様にも投稿させていただいています

前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。 前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。 外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。 もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。 そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは… どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。 カクヨムでも同時連載してます。 よろしくお願いします。

私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです

天宮有
恋愛
 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。  数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。  そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。  どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。  家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆1/19〜1/27まで、予約投稿を1話ずつ行います。 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

役立たず聖女見習い、追放されたので森でマイホームとスローライフします ~召喚できるのは非生物だけ?いいえ、全部最強でした~

しおしお
ファンタジー
聖女見習いとして教会に仕えていた少女は、 「役立たず」と嘲笑され、ある日突然、追放された。 理由は単純。 彼女が召喚できるのは――タンスやぬいぐるみなどの非生物だけだったから。 森へ放り出され、夜を前に途方に暮れる中、 彼女は必死に召喚を行う。 呼び出されたのは、一体の熊のぬいぐるみ。 だがその瞬間、彼女のスキルは覚醒する。 【付喪神】――非生物に魂を宿らせる能力。 喋らないが最強の熊、 空を飛び無限引き出し爆撃を行うタンス、 敬語で語る伝説級聖剣、 そして四本足で歩き、すべてを自動化する“マイホーム”。 彼女自身は戦わない。 努力もしない。 頑張らない。 ただ「止まる場所が欲しかった」だけなのに、 気づけば魔物の軍勢は消え、 王城と大聖堂は跡形もなく吹き飛び、 ――しかし人々は、なぜか生きていた。 英雄になることを拒み、 責任を背負うこともせず、 彼女は再び森へ帰る。 自動調理、自動防衛、完璧な保存環境。 便利すぎる家と、喋らない仲間たちに囲まれた、 頑張らないスローライフが、今日も続いていく。 これは、 「世界を救ってしまったのに、何もしない」 追放聖女の物語。 -

処理中です...