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第6章 少年期〜青年期 学園6学年編
31話 “学園祭“・・・渋滞はどこでもいっしょ・・・
はい、どうも!僕です!今日は“学園祭“の最終日!今日も今日とて、朝から凄い人数の人に囲まれながら学園に登校しております!
(いやー、ここ数日、“学園祭“の入場待ちで一般市民用の入り口がこんなに人で溢れかえるなんてねぇ、去年まではそこまでなかったと思うんだけど・・・今日はより一層人が多いな、ここ2日の人混みを見て、今日の混み具合を予想して家を出てきたけど、これはちょっと遅刻しそうだなぁ・・・(*´Д`*))
僕がそうぼやくのには理由があった、それは今年開催の“学園祭“の初日から、“学園祭“を開催する準備のために、いつもより少し早めに登校してくる学生とは別に、招待客が入れる入場時間があるのだが、その入場時間前に、一般市民の来客向けの入場入り口に招待客と思わしき人達入場待ちの列を作っていたのだ、ただ、この列自体は珍しい事ではなく、今までの“学園祭“の開催中にもよくあった事で、今年が特別という事ではなかったのだが、今年だけは例年と違ったところがある、それは入場待ちをしている招待客の“人数“、それが例年より明らかに多いのだ。
その入場待ちの人達が並んでいる場所が、馬車専用道路の脇にある歩道になるのだが、その歩道は学園を囲む壁沿いに作られており、広い学園の敷地の約半分を囲んでいるので(残りの半分は王都全体を囲む城壁が学園の壁も兼ねている)そこそこの長さと幅があるのだが、今年の“学園祭“初日は学園の正面入り口から見て右側にある、徒歩でくる一般市民用入り口から右に伸びる壁沿いにある歩道、学園の壁の約4分の1の距離の歩道を埋め尽くす程の人が並んでおり、列の後ろの方で城壁で途絶えた歩道に入りきれなかった人達が、歩道から馬車専用道路にまで溢れかえり、そこから折り返してまた門の近くまで人が並んで来てしまっていた。
*この国の交通事情はほぼ日本と一緒で、王都内の主要な馬車専用道路は、1番大きいところで片側3車線の左側通行で、学園前の馬車専用道路は片側2車線のそこそこ大きな道路です・・・
そうなると、馬車専用道路の幅が狭くなり馬車の通行にも支障が出始めて、馬車で通学している貴族家の馬車が渋滞を起こしてしまって、催し物の準備が遅れてしまったりする恐れがあったので、学園側は今年の“学園祭“の2日目から馬車専用道路の片側を封鎖し、交通規制をして馬車が渋滞しない様に対応したのだが・・・
“学園祭“の最終日である今日は、その対応も焼け石に水と言わんばかりの人の多さで、最終日と言う事で、気の早い貴族家の招待客の馬車も徐々に集まって来ている様で、学園の正面入り口付近はもう馬車の渋滞と人の多さで大混雑している状況なのだ・・・(こんな列見たのは某夢の国の人気アトラクション前か、初詣での参拝の列ぐらいだ、いや、どうにかしたらそれ以上酷いかも・・・(*´ー`*))
「・・・これは・・・僕達は馬車を降りて徒歩で正面入り口から入ったほうが良さそうだね・・・」
ソル「そうですね。気配を消しながら行きますか?」
「そうだね。そうした方が周囲が混乱しないで済むだろうし、僕達が降りた後この馬車が渋滞の列から外れれば、この渋滞の緩和にも貢献できそうだ。と言うことでオーリー、僕達が降りたらすぐに屋敷に戻って、父様達にこの事伝えて、じゃないと入場時間に間に合わなさそうだから」
オーリー「・・・畏まりました。この混雑ですので、くれぐれもお気をつけて行ってらしてください」
外の混雑具合を見た僕は馬車の中で大人しく待っていても、スムーズに馬車が進むとは思えなくなってきたので、自分たちが馬車から降りて歩いて行った方が早く学園内に着くだろう言うと、ソルも賛成してくれて、どうやって行くかと提案までしてくれた。
そして僕はその提案を採用し、後の事も考えオーリーに馬車の事を頼み、今のこの状況を早めに、後からくる父様達に伝えるように指示、オーリーは一瞬、僕達の安全の心配をした様だが、外にいる公爵家の“影“に護衛を任せることにしたのかすぐに、僕の指示を承諾し、心配をしつつも見送る事にしてくれた。
「うん、分かってる・・・あ、ソル、途中にイネオス達の馬車もあるみたいだから声を掛けてから行こう」
ソル「!・・・あぁ、確かにありますね。2台先の方に・・・」
「そうだ、ソル、イネオス達の馬車への声掛けはソルがしてくれるかな?僕が声を掛けて周囲に気づかれたら面倒だから・・・」
(自惚れてるわけじゃないけど、この人混みの原因の半分は僕にあると思うから、その原因である僕が大っぴらに外に出て行ったら、さらに場が混乱すると思うし、ここはソルに任せる方が最適解だよなぁ(*´Д`*))
ソル「はい、畏まりました。僕もなるべく気配を消しながら声を掛けますので、心配なさらないでください」
「うん、よろしく」
話しが纏まったところで、馬車から出て行く前に不審者などがいないかと、周囲を探索系スキルを使って窺ってみると、すぐ近くに僕達と同じように馬車で登校してきていたイネオス達の乗っている馬車を発見し、同じように渋滞にはまっているなら、一緒に徒歩での登校を促して行こうと、ソルに提案すると、ソルもすぐにイネオス達の気配を察知して居場所を特定していたので、彼らの乗る馬車に声を掛ける役を頼むと、ソルも快く請け負ってくれた。
そして、役割分担も決まった僕達は隠蔽スキルを発動させて、なるべく素早く馬車から降り、渋滞して止まっている馬車の横をうまくすり抜け、イネオス達の乗る馬車の元まで辿り着いた。
ソル「アトリー様、僕は先に御者の方に声を掛けてきますので、少しここでお待ちください」
「うん、行ってらっしゃい」
イネオス達の馬車の横まで来たのはいいが、すぐに直接イネオス達に話しかける訳には行かないので、まずは馬車が急に動かないように、この馬車を制御している御者に話をつけに行ったソル、僕はその場での待機をお願いされたので、少し手持ちぶたさになってしまった・・・
(しかし、反対の歩道だけじゃなく、馬車専用道路の追い越し車線の手前の所までほぼ埋まってるね、その内そこまで人で埋まりそうだ、そうなったら馬車が戻れなくなりそうだな(・∀・)・・・こっち側の馬車専用道路は渋滞してるけど、歩道は徒歩で登校してきてる一般市民の生徒達がスムーズに進んでる・・・これはやっぱり馬車から降りて歩いて正解だったな(*´Д`*)・・・うん?あれ?あの子、うちのクラスの女子生徒だ、・・・彼女は学園内にある寮で暮らしてるはずだから、こんな所にいるのは珍しいな・・・何か用事で外に出てたのか?(・・?))
ジュール『今日のこの状況を伝えに招待客の家族のところにでも行ってたんじゃない?』
(あぁ、そう言う感じかもね。この状況を知らなかったら、中に入るのも一苦労しそうだし、人混みに揉まれる覚悟もいるしなぁ( ̄▽ ̄))
と、暇つぶしに周囲の様子を見回していたら、学園の外にいる必要がないクラスメイトの女子を目撃し、珍しがっていると、
(うわっ!( ゜д゜)・・・あの彼女も外に出てたのか・・・見つからないようにもうちょっと気配消そう・・・(*´Д`*))
クラスメイトの女子だけではなく、ここ2日僕に会いにきていた例の“ボレアース“の王女殿下も、いつもの取り巻きに囲まれながら、僕のすぐ横にある歩道を歩いてきたのを見つけてしまって、咄嗟にさらに自分の気配を薄れさせた。
夜月『追加で幻惑の結界も張っておこう』
(・・・あ、ありがとう夜月(*´ー`*)・・・ふぅ、こちらには気づかなかったな・・・しかし、彼女まで今日は朝から学園の外に出てたなんて、不意打ちもいいとこ、心臓に悪いよ( ´ ▽ ` )・・・てか、さっきの子もそうだけど、今日は寮住まいの生徒達が朝から出てるなんて、学園内の寮で何かあったのか?(・・?))
この王立学園では王都から家が遠い一般市民や、王都に屋敷を構えていない下位の貴族家の子息子女を優先的に寮に入れるようにしてあり、また、他国からの留学などで来ている王侯貴族にも特別な寮を用意して、日常生活に困らない様に様々な設備を備えてある、それなのに寮住まいの生徒が朝早くから学園の外を出歩いていると言うのはかなり珍しく、不思議なことでもあるので、学園内の寮に不備でもあったのか、また先にジュールが言った様に、今日のこの状況を田舎から出てきている家族に伝えに行ったのか、それぞれの目的は不明だが、“ボレアース“の王女殿下に関しては、今の自分の状況ではかなり面倒な事この上ないと思うばかりだった・・・
ソル「アトリー様、急に気配を消してどうなさったんですか?」
「あ、あぁ、ソル、今、横の歩道を例の王女様が通って行ってね、見つからないように気配を消したんだよ・・・」
ソル「あぁ、それはお疲れ様です。・・・ですが、こんな時間帯に外で何をしてたんでしょうね?」
「さぁ、僕には彼女の行動は推測不可能だよ・・・それより、御者に話は通せた?」
ソル「あ、はい、顔見知りの方だったので、すぐに話を聞いてもらえました。後は中にいるイネオス達に声をかけるだけです」
「それは良かった。じゃあ、イネオス達に声をかけよう」
ソル「はい」
御者と話をしに行っていたソルが戻ってきて、僕が急に気配を消した事を心配しつつ声を掛けて来たので、先程までと同じぐらいの気配に戻し、事の経緯を説明すると、ソルは若干呆れながらも僕と同じことを思ったのか首を傾げていた、だが、今は先にイネオス達との合流を優先させようと言うと、ソルはすぐに行動に移し、馬車の扉を数回叩き、中にいるイネオス達と数回やり取りをしたら、イネオス達も馬車を降りて徒歩で登校する事にしたそうだ。
その際、イネオス達は気配を消して外を歩くのではなく、堂々とその場で馬車を降りる姿を周囲に見せて、徒歩で学園に向かってもらう様にお願いした。
(ここでイネオス達が降りて歩く姿を見せれば、他の渋滞にはまって遅刻しそうになっている他の貴族家の生徒達も、それに続きやすくなるだろう、そしたら、彼らを下ろした馬車が正門前に行かずに引き返して、ここの渋滞も緩和できるはず・・・(*´ー`*)多分・・・)
天華『最後にあやふやにしないでくださいよ・・・』
と、天華にツッコミを貰ったが、僕の予想より効果が出たのだ、イネオス達が馬車を降りて正門に向かって歩き始めると、次々と周囲の馬車から生徒達が降りてきて、左側の歩道も生徒で溢れ出した。僕達は気配を消して先に進んでいたので、人混みに揉まれる事はなかった、でもそれも、正面入り口までだった。
(おぅ、やっぱり、ここはどうしても詰まっちゃうね・・・( ̄▽ ̄))
学園の正面にある徒歩の生徒用の入り口は、一般市民の来客用入り口の反対側、正面入り口から見て左側にあり、そこには警備の騎士が配置されている検問があって、一人一人学園の生徒か確認する、ゲート型の魔道具が設けられているのだ。
魔道具と言っても簡単なもので、学園から配布されている学章をちゃんと付けていれば、その魔道具に引っ掛かる事はなく、すぐに学園内に入る事はできるのだが、以前にその学章を悪用した侵入者がいた事から、その警戒態勢が厳しくなっており、今は“学園祭“と言うこともあり、手荷物等の中身の検査もされている事から、入り口にはその検査待ちで列ができていた。
そう言った安全を重視した厳しい警備のため、この入り口では気配や姿等を消しての通過はしてはならいと言う校則になっているので、僕も順番がくれば気配を元に戻し、姿を見せて検問を受けて学園に入っていかねばならないので、その時が少々面倒だと思っている・・・
(徒歩で馬車入り口から入ればいいと思うだろ?でも、今は門が閉められていて、馬車もいちいち止めて中に乗っている人を確認して、門を開けてもらって中に進む形になっているから、徒歩の人が入れる隙がほとんどないんだよ、それに、この馬車用の門はかなり強力な“看破スキル“の機能付きで、姿くらましや気配を消すような魔法やスキルを使っていると、すぐにその効果を“看破“して、強制的にそのスキルを無効化させられる。だから、そこを通っても結局は姿を見せなきゃいけなくなるし・・・姿を見せると大騒ぎしそうなんだよねぇ(*´Д`*)・・・はぁ~・・・)
と、自分が姿を見せた時の周囲の反応を今から思うと溜息が出るのだった・・・・
*大いにため息を吐いているがこのセキュリティを作ったのは他でもないアトリー本人だったりする・・・
*明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします!!by舞桜
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