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絡み合う欲情
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そこは先程までリアムが働いていた、カウンターの中だった。シンクの中にはゴチャゴチャとジョッキやグラスが入っているものの、カウンターの上は意外と綺麗に片付けられていた。
リアムはここで、働いてたんだ……
リアムが後ろにある棚からスコッチを取り出し、栓を空けた。瓶のままでゴクゴクと飲む度に動くリアムの喉仏を見つめていると、ふいにジュリアンの目の前にその瓶が差し出された。
「お前も飲めよ」
「僕、は……」
お酒弱いし、いい……
エレンザードでは飲酒は18歳から認められており、誕生日を過ぎたジュリアンは法的にも飲酒は問題ないのだが、体質に合わないらしく、すぐに酔っぱらってしまうので、執事のエリックからあまり飲まないようにと言われていた。
「滅多に入らない上等なやつだ。裏に隠してあるのを見つけた。エレンザードのプリンスですら、なかなか飲めない代物だぜ」
リアムにそう言われ、後ろめたさを感じつつも好奇心が沸いて瓶を両手で持つと一口飲んでみた。口の中に独特の香りと濃厚な甘味と苦味が広がり、喉に入った瞬間、焼け付くような感覚に襲われる。
「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ……」
むせ返るジュリアンに、リアムがニヤリと笑う。
「上品なプリンスには、刺激が強すぎたようだな」
焼け付くように感じた喉の感覚が、ジュリアンの躰中に広がっていくのを感じる。頬の火照りを冷ますように手を当てて、「はぁ……」と息を吐いた。
そんなジュリアンの躰を、リアムが片手で支える。
「お前、酔っ払うと色っぽいな……」
低く艶のある声音に、ジュリアンの背筋が粟立つ。
「そういうリアムの方が……よっぽど、セクシーだよ」
男の色香が匂い立ってくるように思え、ジュリアンの躰が熱くなる。
リアムの顔が斜めに寄せられ、口を少し開いた唇が噛みつくようにジュリアンの唇を貪る。角度を変えながら落とされる激しい口づけに、次第にジュリアンの息が上がっていく。
「ンッ……は、ぁ…ンゥッ……」
リアムの大きな手が、ジュリアンのシルクのブラウスの隙間から差し入れられる。平坦な胸を指でなぞられるだけで、期待に胸が打ち震える。
「ッハァ……リアム……」
「ジュリ……たまんねぇ……」
いつもは『お前』とか『プリンス』としか呼ばないリアムだが、性行為の最中『ジュリ』と呼ぶことがある。最初は女の名前みたいで嫌だと感じていたはずなのに、次第に『ジュリ』と呼ばれると、それだけで泣きたくなる程の幸せを感じるようになっていた。
僕の熱が欲情を伴って、どんどん昂られていく……
もう片方のリアムの手が器用にボタンを外し、ブラウスが落とされる。
いつの間にかジュリアンの胸を覆っているものは何もなくなっていて、リアムの大きな手がそれぞれの胸の尖りを摘み、捏ねくり回す。
「あっ、リアムぅ……恥ず、かしい……」
リアムはニヤリと口角を上げ、側にあった飲みかけのスコッチを手に取り、片手でグイッと飲み干した。
「大丈夫だ。
そのうち、羞恥心なんて忘れるぐらい気持ちよくしてやる」
リアムはここで、働いてたんだ……
リアムが後ろにある棚からスコッチを取り出し、栓を空けた。瓶のままでゴクゴクと飲む度に動くリアムの喉仏を見つめていると、ふいにジュリアンの目の前にその瓶が差し出された。
「お前も飲めよ」
「僕、は……」
お酒弱いし、いい……
エレンザードでは飲酒は18歳から認められており、誕生日を過ぎたジュリアンは法的にも飲酒は問題ないのだが、体質に合わないらしく、すぐに酔っぱらってしまうので、執事のエリックからあまり飲まないようにと言われていた。
「滅多に入らない上等なやつだ。裏に隠してあるのを見つけた。エレンザードのプリンスですら、なかなか飲めない代物だぜ」
リアムにそう言われ、後ろめたさを感じつつも好奇心が沸いて瓶を両手で持つと一口飲んでみた。口の中に独特の香りと濃厚な甘味と苦味が広がり、喉に入った瞬間、焼け付くような感覚に襲われる。
「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ……」
むせ返るジュリアンに、リアムがニヤリと笑う。
「上品なプリンスには、刺激が強すぎたようだな」
焼け付くように感じた喉の感覚が、ジュリアンの躰中に広がっていくのを感じる。頬の火照りを冷ますように手を当てて、「はぁ……」と息を吐いた。
そんなジュリアンの躰を、リアムが片手で支える。
「お前、酔っ払うと色っぽいな……」
低く艶のある声音に、ジュリアンの背筋が粟立つ。
「そういうリアムの方が……よっぽど、セクシーだよ」
男の色香が匂い立ってくるように思え、ジュリアンの躰が熱くなる。
リアムの顔が斜めに寄せられ、口を少し開いた唇が噛みつくようにジュリアンの唇を貪る。角度を変えながら落とされる激しい口づけに、次第にジュリアンの息が上がっていく。
「ンッ……は、ぁ…ンゥッ……」
リアムの大きな手が、ジュリアンのシルクのブラウスの隙間から差し入れられる。平坦な胸を指でなぞられるだけで、期待に胸が打ち震える。
「ッハァ……リアム……」
「ジュリ……たまんねぇ……」
いつもは『お前』とか『プリンス』としか呼ばないリアムだが、性行為の最中『ジュリ』と呼ぶことがある。最初は女の名前みたいで嫌だと感じていたはずなのに、次第に『ジュリ』と呼ばれると、それだけで泣きたくなる程の幸せを感じるようになっていた。
僕の熱が欲情を伴って、どんどん昂られていく……
もう片方のリアムの手が器用にボタンを外し、ブラウスが落とされる。
いつの間にかジュリアンの胸を覆っているものは何もなくなっていて、リアムの大きな手がそれぞれの胸の尖りを摘み、捏ねくり回す。
「あっ、リアムぅ……恥ず、かしい……」
リアムはニヤリと口角を上げ、側にあった飲みかけのスコッチを手に取り、片手でグイッと飲み干した。
「大丈夫だ。
そのうち、羞恥心なんて忘れるぐらい気持ちよくしてやる」
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