【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都

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初夜の始まり

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 しばらくお互いの躰を合わせたまま、響き渡る胸の鼓動を感じながら快感の余韻に浸る。

 あぁ、何も考えられないぐらい、幸せですわ……

 ゆっくりと、クロードのものがルチアの中から抜かれる。

 あ……

 なんとなく、寂しさを感じてしまう。

「そんな顔を、するな」

 クロードがルチアの頬を包み込み、唇を寄せる。

「ぇ」

 私、どんな顔をしていたのかしら。

「そんな顔をされると、また繋がりたくなる」
「……っ!!」

 そんな顔をしていましたの!? 恥ずかしいっ。

 真っ赤になったルチアが顔を逸らそうとすると、寄せられていた唇が重なり、チュッというリップ音とともに離れる。

「冗談だ。お前の反応をみていると、ついからかいたくなる」
「クロード様っ!」

 いつもクロード様には翻弄されてばかり……でも、こんな時でさえ愛しく感じてしまいます。

「少し、躰が冷えたな」

 クロードがルチアを抱き起こし、横抱きにして持ち上げ、浴槽へ一緒に浸かる。温かいお湯と芳しい薔薇の香りに気怠い躰が包まれて、ルチアはふわふわとした心地になった。

 このまま……眠ってしまいそうですわ……

 クロードの肩にもたれ掛かり、次第にルチアの瞼が重く閉じていく。

「ルチア」

 クロードの言葉にハッとして、ルチアはなんとか瞼を開け意識を呼び戻す。

「も、申し訳ございません、私……」

 あまりにも気持ちよくて、寝てしまいそうになっていました……

「いや、私こそすまない。長旅で疲れていたはずなのに、無理をさせてしまったようだ」

 カァッとルチアの顔が紅らむ。

「い、いえ……」
「無理するな」

 クロードは再びルチアを抱き上げ、浴場を後にした。


 浴場を出ると、そこにはいつの間にか着ていた服がなく、代わりにバスタオルと夜着が置かれていた。

 ユーリが用意してくれたのかしら? いつの間に来たのでしょう。
 ……もしかして、声を聞かれてしまったのかしら。恥ずかしい……

 クロードがクスリと笑って、ルチアの躰をバスタオルで包んだ。

「ルチアはよくコロコロと表情を変えるな。見ていて飽きない」
「あ……」

 思っていることが表情に出てしまってましたわ。クロード様には、恥ずかしいところばかり見せている気がします……

「着替えも、手伝うか?」

 クロードがを口角を上げて、ルチアの夜着に手を伸ばす。

「じ、自分で出来ますので!」

 ルチアは慌てて夜着を掴んだ。、肌触りのよい黒のシルクの夜着には胸から切り替えがあり、たっぷりとドレープが入っていた。

 ルチアはクロードに背中を向けて着替えている間にも眠気が限界に達し、フラフラとしてしまう。

「寝室まで、運ぼう」

 クロードの逞しい腕に抱えられ、ルチアは襲いくる眠気に捕われ、抵抗することも出来ず、部屋へと運んでもらうことになった。

 クロードの温かい体温と匂いに包まれ、歩く度に揺られる心地よい振動に、ルチアの瞼はゆっくりと閉じていった。
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