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既成事実
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当たり前のようにはらりと取れていく仮面。隠れていた視界が広まっていく。目の前のにこやかな顔が更によく見えてくる。
「……ルアン様、なんで」
「ん、なんでって?」
「私、の、仮面が、と、取れて」
「あぁ、そうだね。君の美しい顔がよく見える」
「まさか。美しいなんて」
私の顔には、右頬から左頬に向けて大きな刀傷が残っているはずだ。
化粧で隠しても隠しきれない赤みと小さな引き攣れが残っているはず。だからこそ私は仮面で隠し、必死に見えないよう工夫してきたのだから。
「僕、君の若葉色の瞳が特に好きなんだ。勿論、その赤に染まりやすい柔肌も果実のように赤い唇も好きなんだけどね」
頬を抑えられていた手がくいと顎を押し上げる。そのまま顔が近づいてきて、彼と私の口が触れ合いちゅと可愛らしい音を鳴らした。
目の前の艶めいた瞳が薄められる。
「だから、僕は君を何にも隠されたくないんだ。僕に君を見る権利をちょうだい」
「そんな、私は醜くて、傷物で……」
彼の体を押し戻そうとしてもビクともせず、更に体を近づけてくる。慣れない体の温かさと先程のファーストキスの柔らかさを思い出して心臓がバクンと鳴った。
「君が醜いわけがないだろう。こんなにも綺麗なんだから。昼にも言ったけど傷があるのを気にしているのなら魔法で無くそう。綺麗なのは変わらないけどもね。君が嫌でも、僕だけは君に跡をつけたいんだ。僕にだけは許してくれる?」
「跡、ですか?」
「うん、跡」
ルアン様が首筋に埋まったと思うと先程のキスより強く吸い付くような音とピリリとした痛みが走る。
「こういうの。ね、リリーはどう思う?」
「……いいと思いますわ」
ルアン様が望むなら、望むようにした方がいい。彼の印が体に残るのは素晴らしい事な気もした。
「ありがとう。嬉しいな。それとね、リリー、僕は今日もうひとつお願いがあるんだ」
「なんでしょうか」
「今日、僕に振りじゃなくて本当に抱かれてくれない?」
じりじりと熱の篭った視線が向けられているのを強く感じる。流石に恥ずかしい。
「……ええ、良いですよ」
「ありがとう」
椅子に座った体制のまま彼に抱き抱えられ、ベッドに押し倒された。
私は怖くなってぎゅっと目を強く瞑る。
「リリー、愛してるよ」
啄むようなキスを繰り返して、口と手で私の体を撫でていく。足に腰、胸、顔。全身を彼の全てで私を愛でられる。
「る、ルアン、さま。わたくしも、ルアンさまを、あいしています」
「あぁ、僕はなんて幸せなんだろうね」
離れた隙に零した言葉に強く反応した彼は体を強く抱き寄せ、私の舌を彼の舌が絡んだ。
上顎に、歯列に、口腔に、口の中を縦横無尽に動き回る舌に、くちゅくちゅと淫らな水音が聞こえてくる。
だんだんと体が弛緩していき頭が動かなくなっていく。
「ん、はぁ……君はここも綺麗なんだね」
ルアン様はいつの間にかに肩と腰にあったベビードールの紐を解き、角張った指に胸を弄ばれる。じわじわと溜まるような快楽にじくじくとお腹の底が静かに騒いだ。
顔を隠そうと動かした手も捕まれて押さえつけられて、彼の思うがままに動かされているようだった。
「あー、さいっこう。リリーは本当にかわいいな」
可愛い、綺麗だと睦言を吐き、ルアン様の手が私の花芽に動くとスルリと腰を撫でるレース地が肌を擽る。
彼が乳首や花芯に触れる度に腰が揺れ、それに伴った喘ぎ声が止めどなく口から漏れた。
時より息がつまり、ヒクヒクとナカが蠢く。本で読んだだけの絶頂は、体験してみると想像よりも頭がふわふわとして苦しくて、とても気持ちが良かった。
「もっと気持ちよくなってしまおうね」
「ん、はぁ、え、あ、あぁ!あ……」
ルアン様の角張った手が秘めたる部分に近づいたと思うとぐんと指が入り込む。ぐちゅとはしたない音が鳴ったと思うと全身に快楽が落ちる。
チカチカとする視界に彼の肌色が滲んだ。
「ふふっ、リリーは快楽に弱いんだね」
びちゃびちゃと何か水っぽい何かが恥部に掛けられる。
「ひぁ……」
「でも、リリーは処女なんだからちゃんと痛かったら言うんだよ」
ぐちゃぐちゃと水音を鳴らして、私のナカを解いていく。
「あぁ、あっ、あぅ、あ、っ……!はぁ、う」
「リリー、気持ちいい?」
「き、もちいい!きもちいいです!ルアンさまぁ!」
「そう、良かった。僕も夢を見てるみたいな気分なんだ。僕も気持ちよくなっていいかな?」
首をブンブンと降って肯定を示す。
足がぐんと開かれ、ひんやりとした空気が通った思うとすぐ熱い何かが秘所に擦れる。
「ありがと」
ぐぷぷ、ぐぽ、ぐじゅじゅ
ゆっくり押し込まれて彼の熱杭が挿っていく。
「……ん、あ、あ……」
「はぁ、夢、じゃないんだ……ははっ、ほんとに、止まれない」
「あ、あぅ……」
コツンと最奥に当たると彼は満足そうに笑いかけ、眦にキスをした。
「……ごめんね」
「へ?……っあ?!」
その瞬間、先程までとは代わりにならないほど強烈な快楽が走り抜ける。
ルアン様が私の腰を掴み、抽挿を始めたのだ。小刻みながらも、私にもルアン様にも2人にとって良い所を探るように腹の中を突き上げる。
「はぁ、ん、リリー、気持ち、いいねっ。あぁ、リリー……」
「あ、あ……っ、はっ、る、あんさま……」
ナカに温かさを感じたと思うと、私も激しい快楽の波に飲み込まれ上り詰めた感覚が止めどなく流れた。
くらりとした感覚に、私はまた気絶してしまうのだと気付く。
「……疲れちゃったか。リリー、おやすみ」
さらりと髪を撫でる感触が、消えかけた意識に与えられた。
「……ルアン様、なんで」
「ん、なんでって?」
「私、の、仮面が、と、取れて」
「あぁ、そうだね。君の美しい顔がよく見える」
「まさか。美しいなんて」
私の顔には、右頬から左頬に向けて大きな刀傷が残っているはずだ。
化粧で隠しても隠しきれない赤みと小さな引き攣れが残っているはず。だからこそ私は仮面で隠し、必死に見えないよう工夫してきたのだから。
「僕、君の若葉色の瞳が特に好きなんだ。勿論、その赤に染まりやすい柔肌も果実のように赤い唇も好きなんだけどね」
頬を抑えられていた手がくいと顎を押し上げる。そのまま顔が近づいてきて、彼と私の口が触れ合いちゅと可愛らしい音を鳴らした。
目の前の艶めいた瞳が薄められる。
「だから、僕は君を何にも隠されたくないんだ。僕に君を見る権利をちょうだい」
「そんな、私は醜くて、傷物で……」
彼の体を押し戻そうとしてもビクともせず、更に体を近づけてくる。慣れない体の温かさと先程のファーストキスの柔らかさを思い出して心臓がバクンと鳴った。
「君が醜いわけがないだろう。こんなにも綺麗なんだから。昼にも言ったけど傷があるのを気にしているのなら魔法で無くそう。綺麗なのは変わらないけどもね。君が嫌でも、僕だけは君に跡をつけたいんだ。僕にだけは許してくれる?」
「跡、ですか?」
「うん、跡」
ルアン様が首筋に埋まったと思うと先程のキスより強く吸い付くような音とピリリとした痛みが走る。
「こういうの。ね、リリーはどう思う?」
「……いいと思いますわ」
ルアン様が望むなら、望むようにした方がいい。彼の印が体に残るのは素晴らしい事な気もした。
「ありがとう。嬉しいな。それとね、リリー、僕は今日もうひとつお願いがあるんだ」
「なんでしょうか」
「今日、僕に振りじゃなくて本当に抱かれてくれない?」
じりじりと熱の篭った視線が向けられているのを強く感じる。流石に恥ずかしい。
「……ええ、良いですよ」
「ありがとう」
椅子に座った体制のまま彼に抱き抱えられ、ベッドに押し倒された。
私は怖くなってぎゅっと目を強く瞑る。
「リリー、愛してるよ」
啄むようなキスを繰り返して、口と手で私の体を撫でていく。足に腰、胸、顔。全身を彼の全てで私を愛でられる。
「る、ルアン、さま。わたくしも、ルアンさまを、あいしています」
「あぁ、僕はなんて幸せなんだろうね」
離れた隙に零した言葉に強く反応した彼は体を強く抱き寄せ、私の舌を彼の舌が絡んだ。
上顎に、歯列に、口腔に、口の中を縦横無尽に動き回る舌に、くちゅくちゅと淫らな水音が聞こえてくる。
だんだんと体が弛緩していき頭が動かなくなっていく。
「ん、はぁ……君はここも綺麗なんだね」
ルアン様はいつの間にかに肩と腰にあったベビードールの紐を解き、角張った指に胸を弄ばれる。じわじわと溜まるような快楽にじくじくとお腹の底が静かに騒いだ。
顔を隠そうと動かした手も捕まれて押さえつけられて、彼の思うがままに動かされているようだった。
「あー、さいっこう。リリーは本当にかわいいな」
可愛い、綺麗だと睦言を吐き、ルアン様の手が私の花芽に動くとスルリと腰を撫でるレース地が肌を擽る。
彼が乳首や花芯に触れる度に腰が揺れ、それに伴った喘ぎ声が止めどなく口から漏れた。
時より息がつまり、ヒクヒクとナカが蠢く。本で読んだだけの絶頂は、体験してみると想像よりも頭がふわふわとして苦しくて、とても気持ちが良かった。
「もっと気持ちよくなってしまおうね」
「ん、はぁ、え、あ、あぁ!あ……」
ルアン様の角張った手が秘めたる部分に近づいたと思うとぐんと指が入り込む。ぐちゅとはしたない音が鳴ったと思うと全身に快楽が落ちる。
チカチカとする視界に彼の肌色が滲んだ。
「ふふっ、リリーは快楽に弱いんだね」
びちゃびちゃと何か水っぽい何かが恥部に掛けられる。
「ひぁ……」
「でも、リリーは処女なんだからちゃんと痛かったら言うんだよ」
ぐちゃぐちゃと水音を鳴らして、私のナカを解いていく。
「あぁ、あっ、あぅ、あ、っ……!はぁ、う」
「リリー、気持ちいい?」
「き、もちいい!きもちいいです!ルアンさまぁ!」
「そう、良かった。僕も夢を見てるみたいな気分なんだ。僕も気持ちよくなっていいかな?」
首をブンブンと降って肯定を示す。
足がぐんと開かれ、ひんやりとした空気が通った思うとすぐ熱い何かが秘所に擦れる。
「ありがと」
ぐぷぷ、ぐぽ、ぐじゅじゅ
ゆっくり押し込まれて彼の熱杭が挿っていく。
「……ん、あ、あ……」
「はぁ、夢、じゃないんだ……ははっ、ほんとに、止まれない」
「あ、あぅ……」
コツンと最奥に当たると彼は満足そうに笑いかけ、眦にキスをした。
「……ごめんね」
「へ?……っあ?!」
その瞬間、先程までとは代わりにならないほど強烈な快楽が走り抜ける。
ルアン様が私の腰を掴み、抽挿を始めたのだ。小刻みながらも、私にもルアン様にも2人にとって良い所を探るように腹の中を突き上げる。
「はぁ、ん、リリー、気持ち、いいねっ。あぁ、リリー……」
「あ、あ……っ、はっ、る、あんさま……」
ナカに温かさを感じたと思うと、私も激しい快楽の波に飲み込まれ上り詰めた感覚が止めどなく流れた。
くらりとした感覚に、私はまた気絶してしまうのだと気付く。
「……疲れちゃったか。リリー、おやすみ」
さらりと髪を撫でる感触が、消えかけた意識に与えられた。
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