枯渇聖女は婚約破棄され結婚絶対無理ランキング1位の辺境伯に言い寄られる

はなまる

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21不穏な魔物

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 それから一週間ほどが過ぎた。

 私はマリンと一緒に買い物に行って服や靴など必要なものを買って来たり頼まれれば騎士隊員の傷の手当もするようになった。

 ここ最近は特に魔物が現れる事が多くなっていて領民からも不安の声が上がっている。

 辺境騎士団はあちこちの村に見回りを強化しているが人手が足りていないのが実情だ。

 エバン様は今日は西側の川沿いの村に出かけている。数日前魔物が多く現れて村人が襲われ被害があったと聞いた。

 それになんでもこのところ魔物の様子がおかしいらしい。

 「フレイシアすまん。一緒にいたいが辺境伯としても責任もある。今日は屋敷で大人しくしていればいいからな」

 「そんな、お仕事頑張ってください」

 「ああ、行って来る。なるべく早く帰るからな」

 名残惜しそうにエバンが出かけて行った。




 どうやらキアラルダ帝国との間に不穏な空気があり、もしかしたら魔物はキアラルダの魔術で狂暴化しているのではないかという話が出ていた。

 それを確認するためエバン様は被害に遭った村の魔物を確認に行ったのだ。

 聞けば魔術で狂暴になった魔物にはどれもお腹の辺りに魔紋が出るらしい。キアラルダ帝国の王族や高位貴族は今もかなり高度な魔法が使え魔物を狂暴化させることも出来るのだ。

 だが、その反面平民はほとんど魔法が使えないと言う。その代り生活には魔石が使われているのはニルス国と同じだ。

 ただ違うのは魔力を込めた魔込石というものがありそれを使えば魔法を使えない人でも魔力が使えるらしい。主に医療用に使われていて大けがなどをした人に街の診療所などで使われることがあるそうだ。

 その代わりその魔込石を使った治療を受けると治療を受けた人に魔紋が現れるらしい。

 そしてチェスナットに現れる魔物にも魔紋が現れる事を知ったエバン様がキアラルダ人が魔物に何かしたのではないかと思ったと言うわけ。

 と、私も昨日エバン様から聞いた話だけど‥



 だが、キアラルダ帝国がどうしてそんな事をするのかはニルス国にも責任がある。

 あの月光水晶があるべき場所にない事が大きな原因じゃないかって。

 聞けばこのところキアラルダ帝国は疫病や飢饉が増えたらしく領民の不満は爆発寸前とか、そうでなくても15年ほど前に国王の退け王弟であったセレスト殿下が国王の王妃と手を組んで幼い王子の代わりに国王代理となり、いわゆるクーデターのような事が起きて国内は混乱し、それに加えて疫病や飢饉となれば国も乱れるよね。

 セレスト国王代理はその原因が竜神レオン様の怒り。女神キアーナ様の分身ともいえる月光水晶が国内にないからだとニルス国の激しく非難して領民を煽っているとの噂もある。

 それでニルス国王は月光水晶を返そうと言い始めたが宰相のエグブランド公爵やジェリク殿下一派の月光水晶を返さないと派閥争いでもめているらしい。

 

 そして王都では激しい雨が降る続いているとも‥そう言えばカトリーナ様の力って何なんだろう?私の所に月の精霊がいるって事は彼女は何の力を持ってるんだろう?





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