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二部
急遽デューク様が屋敷に来ることになりました②
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「着替えておいで」と言われてすぐに着替えにいこうとはならなかった。お父様のことだ、きっと裏があると思いアマンダに確認する。
「アマンダ。お父様が着替えておいでと仰ったけど、本当に着替えてきなさいって言っているようには聞こえなかったのよ。もしかして扉の外で聞いていなさいということかしら…」
「お嬢様。よくお気づきになられましたね。旦那様からお嬢様が気付いたならば外で聞いているようにと仰せつかっております。」
少し遠回りをして応接室へ向かった。遠回りしたのはデューク様に気づかれないようにするためだろう。
よくよく考えればお父様やお母様に私とデューク様のことはまだ伝えていない。
お母様あたりは目敏いから気付いてそうだけど。応接室の扉が閉じた音が聞こえたので私はゆっくり応接室の前に向かった。
扉がそんなに分厚いわけではないが、部屋が広めのためか所々しか声が聞こえない。
そんな中で一つの言葉だけはっきり聞こえた。
『婚約』という言葉だ。
まさかそんなに話が進むとは思ってもいなかった。
デューク様は以前ゆっくり進めたいこうと言っていたのに何がどうなったら婚約になるのだろうか…
扉のところで耳を澄ませていると扉からガチャリとドアノブを回す音が聞こえた。
扉が開く前に私は姿勢を元に戻す。時を見計ったようにゆっくりと扉が開いた。
「ティアナ…」
「デューク様。」
「じゃぁ、ハリーと私は一度席を離れるわ。そうね…30分後に戻るから2人できちんと今後について話し合いなさい。その後、ティアナが話したいことがあると言っていた内容について話しましょう。」お父様の手を引っ張ったお母様が応接室から出て行った。
2人になって5分くらいだろうか…どちらも話すことなく沈黙が続いている。
「ティアナ。すまない。本当はもっとゆっくり進めていこうと思っていたんだ。」自分の手を握りしめて話すデューク様はすごく辛そうだ。きっと私がお昼に色々話したから考えてくれたんだろうということはわかる。
「デューク様はきっと私のことを考えて婚約の話をしてくださったんですよね…」ニーナのことが起因しているのは間違いないと思う。
「婚約することで俺がいないところでも守れると思ったんだ。学年も違うから学院でもずっと一緒にいれるわけではないし、ニーナのことを聞いてからいても立ってもいられなくて。」
自分がいないところでなにか起きた時のことを考えてくれたのね。確かに婚約するというのも一つなのかもしれないけど、ニーナのことはなるべく自分で解決したいと思っているし、デューク様とのことはニーナのことが終わったらと考えていた。
決して後回しにした訳では無い。ニーナから卒業することで前を向いて歩けるようになると思っているからだ。
でもデューク様の捨てられた猫のような顔を見ると凄く言いづらいかった。
私はデューク様の手を取って目を見ながら伝える。
「色々考えてくださってありがとうございます。その気持ちがすごく嬉しいです。ですが…」
私はありのままの気持ちを伝える。色々考えてくれたデューク様だからこそ私の気持ちもわかってくれるだろう。
「デューク様に守られているよりは、お互いを守り合える存在になりたいのです。お姫様になれなくて申し訳ございません。」
辺境伯家の一員として守られているよりはお父様たちのような背中を預けられる存在になりたい。
全ての気持ちを伝えると、デューク様が笑い出した。
「ククッ…」
真剣な話をしていたのだが可笑しいところがあっただろうか。
「私何かいいました?」
「いや、ティアナはやっぱり俺が好きになっただけのことはあるなと思っただけだ。」
収穫祭で私が騎士や勇者に憧れていたと言っていたことと、姫にはなれないという言葉が結びついたらしい。
「確かに気持ちが急いていたかもしれない。ティアナ。もう大丈夫だ!お互い背中を預けられる、そんな2人を目指そう。だから全て終わったら婚約してくれないか?」
デューク様の顔が以前よりも晴れやかになっている気がする。
私はデューク様の言葉をきいて、きちんと気持ちを伝えることが大切なんだなということが痛いほどわかった。自分で思っているだけだの何も変わらない。
「勿論です!ですので、もう少しだけお待ちください。」
そう伝えると笑顔で頷いた。
ニーナにももっと早く自分の気持ちを伝えるべきだったかも知れない。伝えたところで変わったかはわからないけれど…
私は卒業パーティーまでに一度はニーナへ自分の気持ちを伝えようと心に決めた。
「アマンダ。お父様が着替えておいでと仰ったけど、本当に着替えてきなさいって言っているようには聞こえなかったのよ。もしかして扉の外で聞いていなさいということかしら…」
「お嬢様。よくお気づきになられましたね。旦那様からお嬢様が気付いたならば外で聞いているようにと仰せつかっております。」
少し遠回りをして応接室へ向かった。遠回りしたのはデューク様に気づかれないようにするためだろう。
よくよく考えればお父様やお母様に私とデューク様のことはまだ伝えていない。
お母様あたりは目敏いから気付いてそうだけど。応接室の扉が閉じた音が聞こえたので私はゆっくり応接室の前に向かった。
扉がそんなに分厚いわけではないが、部屋が広めのためか所々しか声が聞こえない。
そんな中で一つの言葉だけはっきり聞こえた。
『婚約』という言葉だ。
まさかそんなに話が進むとは思ってもいなかった。
デューク様は以前ゆっくり進めたいこうと言っていたのに何がどうなったら婚約になるのだろうか…
扉のところで耳を澄ませていると扉からガチャリとドアノブを回す音が聞こえた。
扉が開く前に私は姿勢を元に戻す。時を見計ったようにゆっくりと扉が開いた。
「ティアナ…」
「デューク様。」
「じゃぁ、ハリーと私は一度席を離れるわ。そうね…30分後に戻るから2人できちんと今後について話し合いなさい。その後、ティアナが話したいことがあると言っていた内容について話しましょう。」お父様の手を引っ張ったお母様が応接室から出て行った。
2人になって5分くらいだろうか…どちらも話すことなく沈黙が続いている。
「ティアナ。すまない。本当はもっとゆっくり進めていこうと思っていたんだ。」自分の手を握りしめて話すデューク様はすごく辛そうだ。きっと私がお昼に色々話したから考えてくれたんだろうということはわかる。
「デューク様はきっと私のことを考えて婚約の話をしてくださったんですよね…」ニーナのことが起因しているのは間違いないと思う。
「婚約することで俺がいないところでも守れると思ったんだ。学年も違うから学院でもずっと一緒にいれるわけではないし、ニーナのことを聞いてからいても立ってもいられなくて。」
自分がいないところでなにか起きた時のことを考えてくれたのね。確かに婚約するというのも一つなのかもしれないけど、ニーナのことはなるべく自分で解決したいと思っているし、デューク様とのことはニーナのことが終わったらと考えていた。
決して後回しにした訳では無い。ニーナから卒業することで前を向いて歩けるようになると思っているからだ。
でもデューク様の捨てられた猫のような顔を見ると凄く言いづらいかった。
私はデューク様の手を取って目を見ながら伝える。
「色々考えてくださってありがとうございます。その気持ちがすごく嬉しいです。ですが…」
私はありのままの気持ちを伝える。色々考えてくれたデューク様だからこそ私の気持ちもわかってくれるだろう。
「デューク様に守られているよりは、お互いを守り合える存在になりたいのです。お姫様になれなくて申し訳ございません。」
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全ての気持ちを伝えると、デューク様が笑い出した。
「ククッ…」
真剣な話をしていたのだが可笑しいところがあっただろうか。
「私何かいいました?」
「いや、ティアナはやっぱり俺が好きになっただけのことはあるなと思っただけだ。」
収穫祭で私が騎士や勇者に憧れていたと言っていたことと、姫にはなれないという言葉が結びついたらしい。
「確かに気持ちが急いていたかもしれない。ティアナ。もう大丈夫だ!お互い背中を預けられる、そんな2人を目指そう。だから全て終わったら婚約してくれないか?」
デューク様の顔が以前よりも晴れやかになっている気がする。
私はデューク様の言葉をきいて、きちんと気持ちを伝えることが大切なんだなということが痛いほどわかった。自分で思っているだけだの何も変わらない。
「勿論です!ですので、もう少しだけお待ちください。」
そう伝えると笑顔で頷いた。
ニーナにももっと早く自分の気持ちを伝えるべきだったかも知れない。伝えたところで変わったかはわからないけれど…
私は卒業パーティーまでに一度はニーナへ自分の気持ちを伝えようと心に決めた。
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