幼馴染と仲良くし過ぎている婚約者とは婚約破棄したい!

ルイス

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27話 土地の貰い受けについて その3

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「ヨハン様、なんだか幸先が分からなくなってきましたね……」


 貴族街の一区画で私はヨハン様と会っていた。周囲に護衛等は居るけれど、基本的には他の貴族に聞かれない場所を選んでいる。


「そうだな……エメラダ夫人がどのように動くかに掛かっていると言えるからな」

「そうですよね……」

「しかし、エレナの土地を慰謝料代わりにするという提案は良かったと思うぞ。あれを言われては、エメラダ夫人としえども、簡単に覆すことは出来ないからな。さらに、バークス家へのある程度の責任追及にはなるしな」

「ありがとうございます、咄嗟に思いついたことではあったのですが……」


 ヨハン様に褒められると自信になるから不思議な気分だ。高揚感と言えばいいのか……とにかく、自信に繋がるから良いことなんだと思う。

「後はバークス家が、素直に土地の引き渡しに応じるかどうかだが……エレナとしては、国境線を含めた土地の奪取を考えているのか?」

「出来れば、ランカスター家に都合の良い土地を得たいとは思っています。この辺りはお父様達との相談が必須にはなると思いますが……」


「確かに、それはそうだな」


 バークス家が管理する土地は広大だ。海岸線から湖、山岳地帯に国境線と様々な為、ランカスター家にとって利益になる土地を貰い受けたいと思っている。下手に国境線を得るのが良いとは限らないしね。国境線を得るということは、その先にある他国との交渉などにも責任を生じることになるわけだし。

 無難なところで言えば、山岳地帯とかになるのかな? 金山や銀山などを含む山岳地帯を得ることが出来れば、直接、収入の増加に繋がるしね。

「まあ、何はともあれ、エレナ。あまり無理はしないようにな? 君に何かあると、私が困ってしまうからな」

「ヨハン様……あ、ありがとうございます」

「いや、気にしないでくれ。大切な幼馴染に関することなんだ。なるべく全力で応対したいとは考えているさ」

「はい、ヨハン様」


 ヨハン様からは本気の思念のようなものが感じられた。そんな思いを抱いてくれている彼に対して、変に遠慮をしては、逆に彼に対して失礼だと思えたからだ。私はなるべく、自分の想いには素直になった方が良い……そんな確信にも近い感情が生まれていた。

「ヨハン様、この後はどうしたしましょうか?」

「そうだな……やはり、議会や父上に掛け合ってみるのが通例と言えるだろうか。バークス家の問題については、非常に大きくなりそうだからな」

「確かに……その方が良さそうですね」

「ああ」

 事態は思ったよりも大きくなりそうだった。でも、私がやることは変わらない。ヨハン様を信じて付いて行くのだ。これって、愛が成せる業と言えるのかしら?
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