5 / 39
パシリってお世話役のことみたいです!
しおりを挟む
ぶくぶくぶくーーっ
お風呂の中でぶくぶくしながら頭を整理してみた。
まず、星座は間違っていなかった。母親にも確認したから間違いない。
そして放課後は噛まれはしなくてあまり痛くなかったので、扱いは改善している。パシリとしての僕の振る舞いは間違っていなかったようだ。
寒そうだったから上着を掛け、さらに臣下の鏡、秀吉を真似てみたわけだが・・・要は気の利くお世話役をご所望なのかもしれない。
不良の方々は喧嘩は強くて言うことは聞いても、気が使えない可能性はある。そこで僕の平凡感覚が求められてるのかもしれない・・・となると、平凡だからこそいいのか?!
飽きられたい作戦が・・・困ったなぁ・・
けど・・
僕は自分の唇を指でなどる。
何でキスられたんだろ・・・
僕が嫌がると思ってのイジメなのかな・・けど僕嫌じゃなかった・・なんか・・気持ちよかったなぁ。。
先輩日本人離れしてる見た目だし、親が外国人でキス文化が当たり前の可能性はあるな。
うん、先輩が機嫌がいい時に聞いてみよう!
--------------------------------
翌日。
今日は綾人がサッカーの遠征らしくいない。
ホームルーム中だが、メッセージアプリが変なバイブを奏でている。
気づかなかったらまたガンってされそうなので、蓮先輩からの連絡には違う着信設定をしたのだ。
『何組?』
?えっと、 2-1ですよ、 と。送信。
聞いてきたことに特に疑問を持たずに返したわけだが、見事そのあと伏線回収があることにはもちろん夏樹は気づくわけもない。
2限の古文で居眠りをしていると、なんだか教室がざわめいている気がする。
うとうと夢の中の夏樹は瞼を開けようと格闘中。
目の前に気配を感じて眠い目を擦りながら夏樹は顔をあげた。
するとそこには蓮先輩がいるではないか。
「ふわっ。蓮先輩どしましたかぁ?」
寝ぼけて警戒心が薄れている夏樹は、あくびをしつつ答える。教室は先生も含めてシーンと、目の前の驚愕シーンに静まり返っている。
『夏樹、迎えにきた。いくぞ。』
「ふぇ?どこにです?」
『どこでもだ』
断ることなんてできない圧を感じて、徐々に覚醒してきた夏樹は、自分の平凡お世話係としての立場を思い出してきた。
すると目の前の先輩はシャツがもう第3ボタンくらいまで開いちゃってるではないか。これはお世話係の出番だ!
ふと立ち上がった夏樹は
「先輩、ボタン外れちゃってます。まだ冷えますから。」
とポヤポヤとボタンをつけ始めた。
ん?なんか先輩がポカンとしてる?
ボタン開いちゃってたの気づいてなかったんだな。
『くく。あーまじ最高。』
と、僕が止め終わる前に、先輩は僕を何と担ぎ上げた。
「ひゃあ!」
担ぎ上げられた時に気づいたがクラス中の視線・・・え!今授業中じゃん!
先生もいます!止めてくださいよ!
なんか先生目を逸らした!
と、やっとここで気づいた夏樹はもう遅い。
パタパタばたつく夏樹を軽々と蓮は担いだまま、先生の目の前もスルーし教室の扉に向かう。
『これ俺のだからー手を出したら殺しちゃうよー。』
最後振り返った蓮は夏樹に対して向けていた視線と別人のように冷め切った無表情で言い放って出て行った。
教室一同心の声
「「「「「どういうことーー!!!!」」」」」
先ほどの驚愕シーンが消化しきれず、皆声にできないまま心の中で叫ぶのであった。
お風呂の中でぶくぶくしながら頭を整理してみた。
まず、星座は間違っていなかった。母親にも確認したから間違いない。
そして放課後は噛まれはしなくてあまり痛くなかったので、扱いは改善している。パシリとしての僕の振る舞いは間違っていなかったようだ。
寒そうだったから上着を掛け、さらに臣下の鏡、秀吉を真似てみたわけだが・・・要は気の利くお世話役をご所望なのかもしれない。
不良の方々は喧嘩は強くて言うことは聞いても、気が使えない可能性はある。そこで僕の平凡感覚が求められてるのかもしれない・・・となると、平凡だからこそいいのか?!
飽きられたい作戦が・・・困ったなぁ・・
けど・・
僕は自分の唇を指でなどる。
何でキスられたんだろ・・・
僕が嫌がると思ってのイジメなのかな・・けど僕嫌じゃなかった・・なんか・・気持ちよかったなぁ。。
先輩日本人離れしてる見た目だし、親が外国人でキス文化が当たり前の可能性はあるな。
うん、先輩が機嫌がいい時に聞いてみよう!
--------------------------------
翌日。
今日は綾人がサッカーの遠征らしくいない。
ホームルーム中だが、メッセージアプリが変なバイブを奏でている。
気づかなかったらまたガンってされそうなので、蓮先輩からの連絡には違う着信設定をしたのだ。
『何組?』
?えっと、 2-1ですよ、 と。送信。
聞いてきたことに特に疑問を持たずに返したわけだが、見事そのあと伏線回収があることにはもちろん夏樹は気づくわけもない。
2限の古文で居眠りをしていると、なんだか教室がざわめいている気がする。
うとうと夢の中の夏樹は瞼を開けようと格闘中。
目の前に気配を感じて眠い目を擦りながら夏樹は顔をあげた。
するとそこには蓮先輩がいるではないか。
「ふわっ。蓮先輩どしましたかぁ?」
寝ぼけて警戒心が薄れている夏樹は、あくびをしつつ答える。教室は先生も含めてシーンと、目の前の驚愕シーンに静まり返っている。
『夏樹、迎えにきた。いくぞ。』
「ふぇ?どこにです?」
『どこでもだ』
断ることなんてできない圧を感じて、徐々に覚醒してきた夏樹は、自分の平凡お世話係としての立場を思い出してきた。
すると目の前の先輩はシャツがもう第3ボタンくらいまで開いちゃってるではないか。これはお世話係の出番だ!
ふと立ち上がった夏樹は
「先輩、ボタン外れちゃってます。まだ冷えますから。」
とポヤポヤとボタンをつけ始めた。
ん?なんか先輩がポカンとしてる?
ボタン開いちゃってたの気づいてなかったんだな。
『くく。あーまじ最高。』
と、僕が止め終わる前に、先輩は僕を何と担ぎ上げた。
「ひゃあ!」
担ぎ上げられた時に気づいたがクラス中の視線・・・え!今授業中じゃん!
先生もいます!止めてくださいよ!
なんか先生目を逸らした!
と、やっとここで気づいた夏樹はもう遅い。
パタパタばたつく夏樹を軽々と蓮は担いだまま、先生の目の前もスルーし教室の扉に向かう。
『これ俺のだからー手を出したら殺しちゃうよー。』
最後振り返った蓮は夏樹に対して向けていた視線と別人のように冷め切った無表情で言い放って出て行った。
教室一同心の声
「「「「「どういうことーー!!!!」」」」」
先ほどの驚愕シーンが消化しきれず、皆声にできないまま心の中で叫ぶのであった。
492
あなたにおすすめの小説
普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
俺にだけ厳しい幼馴染とストーカー事件を調査した結果、結果、とんでもない事実が判明した
あと
BL
「また物が置かれてる!」
最近ポストやバイト先に物が贈られるなどストーカー行為に悩まされている主人公。物理的被害はないため、警察は動かないだろうから、自分にだけ厳しいチャラ男幼馴染を味方につけ、自分たちだけで調査することに。なんとかストーカーを捕まえるが、違和感は残り、物語は意外な方向に…?
⚠️ヤンデレ、ストーカー要素が含まれています。
攻めが重度のヤンデレです。自衛してください。
ちょっと怖い場面が含まれています。
ミステリー要素があります。
一応ハピエンです。
主人公:七瀬明
幼馴染:月城颯
ストーカー:不明
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
内容も時々サイレント修正するかもです。
定期的にタグ整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
幼馴染みのハイスペックαから離れようとしたら、Ωに転化するほどの愛を示されたβの話。
叶崎みお
BL
平凡なβに生まれた千秋には、顔も頭も運動神経もいいハイスペックなαの幼馴染みがいる。
幼馴染みというだけでその隣にいるのがいたたまれなくなり、距離をとろうとするのだが、完璧なαとして周りから期待を集める幼馴染みαは「失敗できないから練習に付き合って」と千秋を頼ってきた。
大事な幼馴染みの願いならと了承すれば、「まずキスの練習がしたい」と言い出して──。
幼馴染みαの執着により、βから転化し後天性Ωになる話です。両片想いのハピエンです。
他サイト様にも投稿しております。
カメラ越しのシリウス イケメン俳優と俺が運命なんてありえない!
野原 耳子
BL
★執着溺愛系イケメン俳優α×平凡なカメラマンΩ
平凡なオメガである保(たもつ)は、ある日テレビで見たイケメン俳優が自分の『運命』だと気付くが、
どうせ結ばれない恋だと思って、速攻で諦めることにする。
数年後、テレビカメラマンとなった保は、生放送番組で運命である藍人(あいと)と初めて出会う。
きっと自分の存在に気付くことはないだろうと思っていたのに、
生放送中、藍人はカメラ越しに保を見据えて、こう言い放つ。
「やっと見つけた。もう絶対に逃がさない」
それから藍人は、混乱する保を囲い込もうと色々と動き始めて――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる