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二人
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しおりを挟む後ろ手に両手を掴まれて首を振るも離してもらえるはずもなく。
二人に抑え込まれて葉人はジタバタともがいた。
「へ…最近付き合い悪いと思ったら、一人でお楽しみだったのかよ」
「監禁ってやつ?」
「え?じゃあチョウキョウとかあり?」
「ありじゃね?」
訳の分からない事を言い合いながら二人は口を塞がれて声の出せない葉人を見下ろして卑下た笑いを零す。
自分が再びこの二人によって犯されようとしている葉人は、何度も抵抗するもその度にあっさりと封じ込められた。
傍らに脱ぎ捨てられていた司郎のシャツが限界にまで口に押し込まれ、その苦しさと屈辱感に涙を滲ませて睨みつける。
「なんかいいよな!こう言うのっリョウジョクって言うか」
「だな!」
ふぅふぅと荒い息を吐き、隣の部屋にいる司郎の母親に助けを求めようとその壁を蹴った。
「おっと…」
「ンなことしてもムダムダ。おばさんホーニンだからね」
けたけたと笑い合い、一人が葉人のスウェットと引き抜いてもう一人が背後から葉人のシャツの中を探り始める。
「ったく、あいつ帰ってきたらちょっと文句言ってやろうぜ」
「こんな楽しい事独り占めしてたんだしな」
ぐっと指が葉人の小さな尖りを見つけて引っ張り上げる。
「――――っ!!」
跳ねる体を抑え込み、足の間に蹲った男が小さく口笛を吹いた。
「これ、シローの趣味?」
足に這う縄の擦り傷や歯形を揶揄するように見ながら、かちゃかちゃとベルトを外す。
二人で司郎の趣味について馬鹿みたいに笑い合い、縮こまってしまっている葉人のモノを握り締めてきた。
「――!っ!!」
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