未来の王妃として幸せを紡ぐ

林 業

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まだ未熟な

アーケロン視点

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俺はアーケロン。

領主の三男坊であるイネスに一目惚れしたのは三歳のとき。
兄たちに連れられ、背中にいるか弱そうな彼が可愛いと思ってしまった。

虫を持っていったら大泣きされるほど喜んでくれた。

何故か上の兄たちに警戒されてしまったが。
それからは気を引きたくて、いろんなことをした。
体に触ったり、物を贈ったり。

そのたびに声を上げて喜んでくれる。
キレイな服を着ていたが似合ってないから泥で汚したりもした。
「お前に似合うわけねぇだろう。いつもの服着てろよ。ばーか」
やっぱり普段の服が似合うんだよな。
その格好が似合う。


他の子に何故か警戒されだしたけどイネスは俺のことを気にしているはずだ。

イネスが俺を好きになってくれればそれでいい。

王子の婚約者候補になったと聞いた。
あくまでも国王命令だからだ。
俺を選んでくれるもんな。


なんか、筋肉男が領主館に出入りするようになったら、俺、イネスと会えなくなった。
なんでだよ。
くそ。勝負、は勝てそうにないから、とりあえず隙を見てアピールする。

虫をプレゼントしたり、毒虫だけどキレイだからイネスにあげる。
噛まれるなんてこと地元の子たちじゃあありえないから大丈夫だろう。
過保護すぎるんだよ。
なんかあの筋肉男が来てから徐々にイネスが綺麗になってく。

あぁ。俺の嫁になる日も近いかもしれない。
そう思うと浮足が立つ。

親に今日のイネスはこれだけキレイだったと毎日話せば、じゃあ、婚約しようかと持ちかけていると聞いている。
いくら領主の息子だからって、三男だから比較的平民とも結婚できるはずだ。
後はあの兄貴達を説得しなければならないが、まぁ、なんとか出来るだろう。
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