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「あおいちゃーん、ここ間違ってるよー。ほらっ、この公式だとややこしいからこっちの方が......ねっ♪この公式でやれば簡単に答え出るでしょー♪」
「あっ、ほんとだ。智広さんありが...とうございます」
「いえいえー♪」
「.....................」
(...空気が重い)
碧の隣に座りニコニコと機嫌よく話してくる智広とは違い、向かいに座る貴斗の顔は今にも鬼人へと変貌するんではないかと思われるほどの表情に碧は殺伐とした空気に押し潰されそうになっていた。
『大丈夫だった?!何もされてない?!何か言われた?!ほんとに大丈夫?!何かあったら隠さず言って!!』
初めて貴斗の兄、智広に会い送ってっもらった日の夜、貴斗から連絡が入り話し出そうとする前に慌てたように喋り出し碧は言葉すら挟むことができなかった。一時間程の会話の中、ほぼその内容の繰り返しで何度も碧が支障なかったことを伝えるも納得しないため埒が明かず無理くり通話を終わらせる始末だった。
そしてその日を境にして何故か智広も加わることが増え、日によってはいつも迎えに来てくれる運転手ではなく、智広の車が路地で停車し待っていることもあった。その回数が増えれば増えるほど貴斗は不機嫌な面持ちになることが増え、智広が居る時は露骨に言葉数が少なくなっていった。その反面、智広は車内でも家でも軽快に碧に話しかけ初めこそ圧に戸惑ったがだんだんと慣れていき今では会話が少し弾むようになっていた。
「ねぇ、なんで毎回智広が普通に俺の部屋に入り浸ってんの?俺ら遊んでるわけじゃないんだから邪魔しないでくれる?」
「えー、ちゃんと教えてるじゃーん、ねー碧ちゃん♡」
「えぇ...まぁ...」
なんと応えていいかわからず曖昧に表現するしかできず碧は居た堪れない気持ちと闘いながら黙々とその日に出された授業の課題を進めていた。
「そ、そういえばこの間、診察だったみたいだけどどうだった?」
「あぁー、うん、レントゲン撮ってもらったらだいぶ骨もくっついてたし順調にいけばそろそろ軽く動かしてもいいって」
「そっか、よかったね、利き手じゃない手でいろいろしなきゃいけないのも大変だしほんとよかった」
碧は少しでも部屋の空気を変えるべく貴斗に話題を振り、良い答えが返ってきたことで安堵の表情を見せる中、貴斗は少し気まずそうな表情を浮かべ愛想笑いをしていたが碧は全く気づいていなかった。
「利き手ねー、そうだねー左のみは大変だよねー...まぁ全く使えな「あーっ、碧なんか喉渇かない?下から飲み物取ってくるから一緒に手伝ってよ」
何か言いたげにニヤニヤしながら頬杖をつき話す智広の言葉を遮り、貴斗は碧に前のめりに身体を突き出し吃驚した碧は咄嗟に頷いた。
「そんなら俺と碧ちゃんで持ってくるよ、行こっか」
「あ、は「いや、お前には関係ない」
今度は碧の言葉を遮り貴斗は智広に威圧感ある口調で言い放つ。そんなやり取りが続き埒が明かないことへさすがに呆れ碧は溜息をつくとそのままスっと立ち上がった。
「飲み物は私だけで大丈夫です、二人は大人しく待っていてください!」
碧が冷めた表情で二人に言い放ち、そのまま部屋を出た。
「えっと、グラスはどれ使えばいいかなー」
キッチンに向かうとすれ違いで帰宅したキヨが作った夕食が鍋の中や皿に盛りつけられた料理が準備されており美味しそうな匂いが碧の鼻腔を刺激した。碧は一瞬料理に目を奪われながらも仕切り直すかのように再び食器棚に視線を戻す。
「これ使えばいいよ」
食器棚の前で悩む碧の背後から貴斗が左手を伸ばしグラスを取り出した。
「はい、どうぞ」
「あ、ありがと...って、」
碧は貴斗に手渡された三人分のグラスをワークトップに置き、冷蔵庫から取り出した飲料ボトルをグラスに注いでいると再び背後に忍び寄るように貴斗がピタリと背にくっついてきた。
「あのー...阿部くん、ジュース入れにくいんですが」
「そう?大丈夫だから気にしない、気にしない」
そう言いながら貴斗は左手の親指と人差し指で碧の左の耳朶を捏ねるように触れ擽ったさから碧はゾクっと身震いに襲われる。
「ちょっ、何し、っん」
貴斗の口唇が耳殻にキスをするように優しく当てていき、時折甘噛みされることで碧は声が出そうになるのを手で押さえ必死に耐えた。
「ね...やめ...手は、んっ、出さないって...約そ...」
「うん、手は出してないよ」
「それ、前にも...屁理屈ばっ...かり言って、っン!」
碧の耳の中にぬるっとした生温かい感触が伝わり更に身悶え、身体を捩らせ片手で持っていたジュースのボトルを落としそうになる。
「ふっ、だ...やめ...」
貴斗の温かな舌先がぬるりと中に這入り込み刺激し、くちゅ、くちゅと水音がダイレクトに鼓膜へ伝わってくる。碧は口許を手で更に強く押さえるが喉の奥から漏れ出る息遣いは我慢することが出来ず、薄っすら泪が溢れ視界が徐々に霞んでいく。そんな碧を嬉しそうに見つめ貴斗はフッと軽く息を吹きかけそっと耳から口唇を離すと後ろから碧をぎゅっと抱き締め暫し沈黙の後、やんわりと身体を離した。
「はぁーー、とりあえず充電完了ーっ」
貴斗は冷凍庫から少量の氷を取り出しグラスに入れ、茫然と固まっている碧の手からボトルをそっと取り上げグラスに注ぎ込んだ。
「ほんとにこうやって手伝ってもらってる間、何かするつもりはなかったんだよ...ただ智広が....ね...って碧には関係ないもんな、ごめん、もうしないから」
碧の頭をぽんぽんと撫でながら困った表情で笑顔を向ける貴斗に心拍が早くなりそれに気づかれないよう咄嗟に顔を背けてしまった。
「今日だけはなかったことにするから...ほらっ遅いと智広さんに怪しまれるから早く戻ろ」
碧は妙な緊張感でトレーに載せたグラスを落とさないように運びながら貴斗と二階の部屋へと向かう。
「あれ?智広さんいなくなってる」
「トイレ行ったんじゃない?」
貴斗に部屋のドアを開けてもらうと室内には先ほどまでいた智広の姿はなかった。二人はとりあえず中へと入り碧は一先ずトレーを勉強しているテーブルに置いた。
「あっ、ノートに何か書かれてる」
開いていたノートに智広の筆跡と思われる文字が書かれているのを見つけ碧はその内容を読み上げた。
「“知り合いの女の子から連絡入ったからちょっと出かけまーす(^_-)-☆俺がいないからってくれぐれもさっきみたいに碧ちゃんにヘンなことするなよー”...だそうです」
碧は読みながらさっきの光景を見られてしまった恥ずかしさで顔が紅潮し、貴斗は複雑な表情を浮かべ深い溜息を吐いた。
「あっ、ほんとだ。智広さんありが...とうございます」
「いえいえー♪」
「.....................」
(...空気が重い)
碧の隣に座りニコニコと機嫌よく話してくる智広とは違い、向かいに座る貴斗の顔は今にも鬼人へと変貌するんではないかと思われるほどの表情に碧は殺伐とした空気に押し潰されそうになっていた。
『大丈夫だった?!何もされてない?!何か言われた?!ほんとに大丈夫?!何かあったら隠さず言って!!』
初めて貴斗の兄、智広に会い送ってっもらった日の夜、貴斗から連絡が入り話し出そうとする前に慌てたように喋り出し碧は言葉すら挟むことができなかった。一時間程の会話の中、ほぼその内容の繰り返しで何度も碧が支障なかったことを伝えるも納得しないため埒が明かず無理くり通話を終わらせる始末だった。
そしてその日を境にして何故か智広も加わることが増え、日によってはいつも迎えに来てくれる運転手ではなく、智広の車が路地で停車し待っていることもあった。その回数が増えれば増えるほど貴斗は不機嫌な面持ちになることが増え、智広が居る時は露骨に言葉数が少なくなっていった。その反面、智広は車内でも家でも軽快に碧に話しかけ初めこそ圧に戸惑ったがだんだんと慣れていき今では会話が少し弾むようになっていた。
「ねぇ、なんで毎回智広が普通に俺の部屋に入り浸ってんの?俺ら遊んでるわけじゃないんだから邪魔しないでくれる?」
「えー、ちゃんと教えてるじゃーん、ねー碧ちゃん♡」
「えぇ...まぁ...」
なんと応えていいかわからず曖昧に表現するしかできず碧は居た堪れない気持ちと闘いながら黙々とその日に出された授業の課題を進めていた。
「そ、そういえばこの間、診察だったみたいだけどどうだった?」
「あぁー、うん、レントゲン撮ってもらったらだいぶ骨もくっついてたし順調にいけばそろそろ軽く動かしてもいいって」
「そっか、よかったね、利き手じゃない手でいろいろしなきゃいけないのも大変だしほんとよかった」
碧は少しでも部屋の空気を変えるべく貴斗に話題を振り、良い答えが返ってきたことで安堵の表情を見せる中、貴斗は少し気まずそうな表情を浮かべ愛想笑いをしていたが碧は全く気づいていなかった。
「利き手ねー、そうだねー左のみは大変だよねー...まぁ全く使えな「あーっ、碧なんか喉渇かない?下から飲み物取ってくるから一緒に手伝ってよ」
何か言いたげにニヤニヤしながら頬杖をつき話す智広の言葉を遮り、貴斗は碧に前のめりに身体を突き出し吃驚した碧は咄嗟に頷いた。
「そんなら俺と碧ちゃんで持ってくるよ、行こっか」
「あ、は「いや、お前には関係ない」
今度は碧の言葉を遮り貴斗は智広に威圧感ある口調で言い放つ。そんなやり取りが続き埒が明かないことへさすがに呆れ碧は溜息をつくとそのままスっと立ち上がった。
「飲み物は私だけで大丈夫です、二人は大人しく待っていてください!」
碧が冷めた表情で二人に言い放ち、そのまま部屋を出た。
「えっと、グラスはどれ使えばいいかなー」
キッチンに向かうとすれ違いで帰宅したキヨが作った夕食が鍋の中や皿に盛りつけられた料理が準備されており美味しそうな匂いが碧の鼻腔を刺激した。碧は一瞬料理に目を奪われながらも仕切り直すかのように再び食器棚に視線を戻す。
「これ使えばいいよ」
食器棚の前で悩む碧の背後から貴斗が左手を伸ばしグラスを取り出した。
「はい、どうぞ」
「あ、ありがと...って、」
碧は貴斗に手渡された三人分のグラスをワークトップに置き、冷蔵庫から取り出した飲料ボトルをグラスに注いでいると再び背後に忍び寄るように貴斗がピタリと背にくっついてきた。
「あのー...阿部くん、ジュース入れにくいんですが」
「そう?大丈夫だから気にしない、気にしない」
そう言いながら貴斗は左手の親指と人差し指で碧の左の耳朶を捏ねるように触れ擽ったさから碧はゾクっと身震いに襲われる。
「ちょっ、何し、っん」
貴斗の口唇が耳殻にキスをするように優しく当てていき、時折甘噛みされることで碧は声が出そうになるのを手で押さえ必死に耐えた。
「ね...やめ...手は、んっ、出さないって...約そ...」
「うん、手は出してないよ」
「それ、前にも...屁理屈ばっ...かり言って、っン!」
碧の耳の中にぬるっとした生温かい感触が伝わり更に身悶え、身体を捩らせ片手で持っていたジュースのボトルを落としそうになる。
「ふっ、だ...やめ...」
貴斗の温かな舌先がぬるりと中に這入り込み刺激し、くちゅ、くちゅと水音がダイレクトに鼓膜へ伝わってくる。碧は口許を手で更に強く押さえるが喉の奥から漏れ出る息遣いは我慢することが出来ず、薄っすら泪が溢れ視界が徐々に霞んでいく。そんな碧を嬉しそうに見つめ貴斗はフッと軽く息を吹きかけそっと耳から口唇を離すと後ろから碧をぎゅっと抱き締め暫し沈黙の後、やんわりと身体を離した。
「はぁーー、とりあえず充電完了ーっ」
貴斗は冷凍庫から少量の氷を取り出しグラスに入れ、茫然と固まっている碧の手からボトルをそっと取り上げグラスに注ぎ込んだ。
「ほんとにこうやって手伝ってもらってる間、何かするつもりはなかったんだよ...ただ智広が....ね...って碧には関係ないもんな、ごめん、もうしないから」
碧の頭をぽんぽんと撫でながら困った表情で笑顔を向ける貴斗に心拍が早くなりそれに気づかれないよう咄嗟に顔を背けてしまった。
「今日だけはなかったことにするから...ほらっ遅いと智広さんに怪しまれるから早く戻ろ」
碧は妙な緊張感でトレーに載せたグラスを落とさないように運びながら貴斗と二階の部屋へと向かう。
「あれ?智広さんいなくなってる」
「トイレ行ったんじゃない?」
貴斗に部屋のドアを開けてもらうと室内には先ほどまでいた智広の姿はなかった。二人はとりあえず中へと入り碧は一先ずトレーを勉強しているテーブルに置いた。
「あっ、ノートに何か書かれてる」
開いていたノートに智広の筆跡と思われる文字が書かれているのを見つけ碧はその内容を読み上げた。
「“知り合いの女の子から連絡入ったからちょっと出かけまーす(^_-)-☆俺がいないからってくれぐれもさっきみたいに碧ちゃんにヘンなことするなよー”...だそうです」
碧は読みながらさっきの光景を見られてしまった恥ずかしさで顔が紅潮し、貴斗は複雑な表情を浮かべ深い溜息を吐いた。
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