再会した御曹司は 最愛の秘書を独占溺愛する

猫とろ

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社長と秘書の秘密の夜

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──その後。
赤井社長にホテルの部屋に連れて行かれそうになったところ、黄瀬社長に助けて貰った。

間一髪だった。

それでも私の体調は悪くなるばかりで、赤井社長の『サプリ』とやらのせいで体が火照ってどうしようもなかった。

黄瀬社長の泊まる部屋へと身の安全の為に逃げ込んだのに、そのベッドの上で身悶えするなんて、恥ずかしくて死にそうだった。

しかも水分補給のために、まさかキスをされしまい。余計に体は敏感に反応するばかり。

こんな状態では病院に行ける状態ではなかった。

仮に行ったとしても私が怪しいサプリを飲んで、キセイ堂の社長の部屋から出て来た──なんて騒がれたら後悔してもしきれない。

そこで意を決して、黄瀬社長に私の今の体の状態を伝えた。
すると黄瀬社長は驚くべきことに私の体の昂りを一刻でも早く鎮めて、秘密裏に病院に行くことを提案して来たのだ。

そこに下心があるとは感じず。
私を助けてくれたり、必死になる黄瀬社長を見てサプリの影響じゃない、私自身の心が解けて行くのを感じた。

高校生時代の淡い恋心と、今の黄瀬社長への想いが混ざり合い。

黄瀬社長が私へと伸ばす手に、自分の意思で手を重ねたのだった。
ホテルの綺麗な部屋。
大きなベッドの上でドレスを着た私に、覆い被さるスーツ姿の黄瀬社長。

好きなと人とロマンチックに夜を過ごしたいと思う、理想的な光景が目の前にあった。まるで夢のよう。

でも頬に触れる黄瀬社長の手の感触が、私を現実世界に引き止めていた。

「黄瀬、社長。さっきの言葉嬉しかった。お願いします。いっときでもいいです……私を恋人として見て下さい」

体の熱に後押しされたのは否定しない。でも言葉は心からの本音だった。

「──紗凪」

「高校時代から、黄瀬……薫君はずっと私の心の中にいました。本当はあなたにもう一度会えて嬉しかった」

私の言葉に黄瀬君は、ただ真摯に私を見つめてきた。

「俺は今、紗凪を壊すほどに愛したい。でも俺は心ごと紗凪の全てを愛したいんだ。なのに、こんな形でもいい、このタイミングを逃したら二度と紗凪に触れられないと思っている俺もいる。だから──」

だから? 
その先の言葉を聞きたくて、瞳を瞬かせる。

「赤井の手によってこんなふうになった、紗凪を解放して本当の紗凪の言葉が聞きたい。だから、俺は紗凪に触れる」

いいなと念を押すように、私の唇に手が触れた。

「……はい。こんな私でもまたバーに誘ってくれますか? デートにも誘ってくれますか?」

「何度でも。何百回でもだ」

「嬉しい」

その言葉を聞いて私は安心して瞳を閉じると、柔らかな唇が重なった。

先程の冷たいキスとは違って、蕩けるような熱いキス。
あっという間に舌を絡め取られると、今までどうにか残っていた理性までが絡め取られて、自らの欲求のまま。
初恋の人に触れたいと言う気持ちから、黄瀬君のしなやかな首筋に手を回していた。

「ふっ……ぅん」

口腔内を熱い舌で弄られて、くちゅっと水音がする。体が密着する。
舌を吸われて呼吸に喘ぐと、宥められるように体の側面を撫でられてより深く、キスに溺れてしまう。
こんな大人のキス始めてだ。それだけでも体がふわふわして気持ちいい。

緩んだ口から唾液がこぼれそうになると、それすらも黄瀬君の熱い舌に舐めとられて、また唇を喰まれる。

「……っ、ぁ」

「可愛い。紗凪可愛いよ。キスだけでこんなにも蕩けた顔をするなんて」

『そんなことを言わないで』
『もっと蕩けさせて』 

頭の中に相反する言葉が浮かんだ。
黄瀬君は私の首筋へと顔を埋め、丹念に首筋にキス落としながら、背中のドレスのファスナーを器用に下ろした。

すると白いブラが露わになってしまった。

羞恥で身悶えして、ベッドの上で視線を綺麗な夜景から白い天井への彷徨わせ。

結局目の前の黄瀬君に視線を定めると、優しく微笑みかけられた。

「今も昔も綺麗だ」

昔の私さえも慈しむその言葉に、胸がときめくと心とお腹の奥が甘く切なくなる。
私に触れる優しくも淫らな手は、さらに甘い疼きを与えるかのように、ブラごと丁寧に揉んで来た。

「はぁ……あ、んっ」

喘ぎ声が自然と漏れる。
無意識に身をくねらせてしまうと、胸を優しく揉んでいた手は大胆な動きとなり。ぐっと掴んで、ブラ越しから胸の先端をグリっと刺激した。

「ん、ンッ」

緩急が付いた刺激が気持ちいい。
こんなふうに優しく、情熱的に触って貰えて体が嬉しいと悦んでいるのがわかる。悦楽の邂逅にキュッと唇を噛み締めると、黄瀬君がはっとした。

「ごめん紗凪。胸、痛かったか?」

「うぅん。違うの……触られて……どこもかしこも気持ちが良くて……」

サプリのせいでいつもより敏感になってるせいだろう。そう思いたい。だからごめんなさいと、黄瀬君の瞳を見つめると、黄瀬君は熱い吐息を吐いてブラをぐいっと上にずらした。

「!」

あっと思うと、既に両胸の先端は硬く尖っていた。

ちょっと胸を揉まれただけで、こんなになるなんて恥ずかしい。

「紗凪かわいすぎる。俺は今、心から紗凪が抱けないのが悔しい」

「黄瀬君……」

「もっと俺を感じて」

そう言うと優しく、指の腹で硬く尖った乳首の周りをくるくると撫でた。

「あっ、やんっ……!」

一番敏感なところに触って貰えなくてもどかしい。じわっと体の奥から愛液が溢れる。

「かわいい。本当にかわいい」

熱を孕んだ言葉にも悶えてしまう。もどかしい刺激に首をふると黄瀬君の手は胸を揉みしだき、次の瞬間には私の乳首をパクリと口に含んだ。

「あうっ」

熱い舌先が乳首をあやす様に丁寧に転がす。
もう片方の手は刺激を待ちわびて赤く色付いてしまった乳首を摘み、乳頭を優しく捏ねる。さらにカリッと指先で弾く。

──こんなのエッチすぎる。

そんな感想はちゅうっと乳首を吸われて、快感が体を駆け抜けるとすぐに霧散し。
一人では得れない快感に酔いしれる。

「あ、あぁ……ッ」

舌と指先で両胸を可愛いがられて瞳に涙がたまる。
そのたびに何度も腰が揺れて。口から吐息をこぼす。

たっぷりと乳首と胸を堪能して揉みしだいた手はドレスの裾をたくしあげて、太ももをむにっと揉んで来た。

「──ンッ」

丁寧に体をほぐされ、こんなの本当に恋人みたいだ。
優しくして貰えて嬉しい。
なのにもっと強い刺激も欲しい。
欲しがる体がもどかしい。
早く熱を解放したい気持ちがはやり、下半身に力が入ると。

くちっと秘所から淫らな音がした。

「こ、これは、サプリのせいでっ」

黄瀬君にくすりと笑われてしまって、咄嗟にサプリのせいにしてしまう卑怯な私。

しかし私の体を愛撫する手はゆっくりと、内太ももから──淫らな音がした場所へとつつっと手が届き。

「紗凪、触るよ」

端的な言葉と同時に、指先がショーツのクロッチの部分をくっと押した。

「あんっ!」

甘い刺激に背中がしなる。
黄瀬君は指の腹でショーツ越しから割れ目を、こしゅこしゅと上下に弄り始めた。
その度にくちゅっといやらしい音がする。

「や、っ、はぅ。そんなに擦ったらだめぇ……っ」

「下着がもう、ぐっしょり濡れていてるけど?」

「……っ、それは、サプリのせいでっ」

「そうだ。これはサプリのせいだ。ぐちょぐちょになっても、気にしなくていい。もっとエッチになっていいから……俺に身を任せてくれ」

「!」

黄瀬君は私の胸元から蠱惑的な視線を送ってきた。
その視線を受け止めると、愛液で湿ったショーツを指先で器用にずらし。

蜜に濡れた敏感な粒をぬちゅりと捉えた。

「あぁ!」

「ここもかわいい。俺の指先に甘えてくるみたいに硬くなってる」

ほらと、指先でトントンとタップしたかと思うと、こよりをよじるように指先で膨らんだ芽を擦り合わせた。その度ににちゅっとイヤらしい音がする。

その快感に声すら出せず背中をしならせ。黄瀬君に抱きつく。
また体の奥からじゅわりと蜜が溢れて、花芯を弄ぶ指先を濡らす。

「紗凪、イきそう?」

こくこくと頷く。
快感は蓄積されて、お腹の奥の疼きは重みを感じるほど。

けど、しとどなく蜜をこぼす秘所が切ない。
切ない場所を黄瀬君で埋めてほしい。

そう思ってきゅっとしがみつくと、黄瀬君に気持ちが伝わったのか「ゆっくり呼吸して」と、耳元で囁かれ。

大きく深呼吸して、息を吐いて体の力が緩んだ刹那。

づぷりと指が私の中にあっさりと侵入した。

「──!」

「ぬるぬるなのに、すごい締め付けてくる」

そんな羞恥心を加速させる言葉にも反応出来ない。だって、指がずぷずぷと私の良いところを探り出しているからだ。

肉壁の浅い場所をぐるっと触ったかと思うと、じゅぶっと奥を擦る。熱く濡れた隘路を指が蹂躙して、蜜口からとろとろと蜜が溢れるのが自分でも分かるほど。

「はぁ……うっ、ん」

気持ちいいかと、黄瀬君に聞かれても快感の波に翻弄されて答えられない。
それをいいことに指は一本から二本へと増えて、むにゅりと蜜口を広げ。淫猥に動く。

「ふぅ、んっ! や、だめ。それ以上は変になっちゃうっ」

淫らな指の動きに合わせて、最奥がきゅんきゅんしてきた。ゾクゾクする。

「──紗凪っ」

私達はどちらともなく視線が絡みあうと、自然と唇と舌も絡み合った。

それはもう社長と秘書なんかじゃなくて、愛を確認しあう恋人同士のキス。

部屋に肌を擦り寄せ、衣擦れの音が響く。

深いキスをされながら黄瀬君の指がぞりっと私の中のポイントを見つけ、さらに親指で快感を受け止めるだけの花芯をグッと押した。

目の前がチカっと光る。

内側と外側からの刺激。
同時はだめ。
そんなことをしたら快感が悦楽に変わる。

「はぁ、あ、あぁっ……!」

目を見開き。一際甲高い声を上げてしまうと体に溜まりに溜まった欲が弾けて、目の前が白く染まったのだった──。
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