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理由
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「さて。それでは先ほどの一件について、改めて話をしようではないか」
パーティ終了後、関係者を集めた話し合いということで、応接室へ案内される。
当事者である私、無礼な求婚者、獣人国スビアナイトからは責任者として王太子、関係者として婚約者のエラルド様、我が国からは皇帝、皇后、次兄の3人だ。
ソファにそれぞれ腰を下ろしお茶を供された後、口火を切ったのは、父である皇帝ではなく現場にいた兄フェリオスだった。
「発言よろしいでしょうか」
「どうぞ」
手を上げ、発言の許可を求めたのは獣人国の王太子だ。
「まずは我が国の者の非礼、お詫びいたします。私はその場に居合わせず、本人と侍従から話を聞きました。貴国の第一皇女殿下が番であり求婚したが、断られたとのこと」
「我が妹、セレスリアには数多くの申し込みがありましたが、幼少より候補はほぼ決まっておりました。昨年正式に、隣にいるベリエラ国エラルド殿との婚約が発表されています。国同士の益も兼ねた政略的なものもありますが、本人たちの相性も含めた決定です」
「つまり、入り込む余地はない、ということですね…」
「はい。我が国も隣国も、何より本人たちが納得しないでしょう」
「…だ、そうだ。アイドクレス」
言外に諦めろ、と自国の王太子に言われ、悲痛な表情を浮かべるガネーシュ公子。そういえば、まだ公爵位は継承していないのか。どうでもいいけど。
対面に座る前から、鬱陶しいほど注がれている視線。面倒としか思えない。
「機会すら、いただけないのでしょうか…」
独り言なのか誰かに問いたいのか判別つかないが、私的な会談とはいえ勝手に発言するのはいただけない。
「ガネーシュ公子、それはセレスリアに聞いているのか、独り言か。どちらにしても、貴人が集まる場に許可なく発言するのは高位貴族とも思えぬ愚行よな」
「も、申し訳ございません!」
辛辣だが真っ当な兄の指摘に、即謝罪したのはやはり王太子で、当人は空気も読めず何やら呟いている。本当に教育を受けた高位貴族なのか?
少なくとも王太子は至ってまともであるようなので、獣人国というより個々の資質か。
「我が国スビアナイトについて、改めて説明させていただいてもよろしいでしょうか?」
「どうぞ」
「では…」
──許可された獣人の王太子は語りだす。
スビアナイトは、皆様ご承知の通り、竜人を頂点とした獣人が治める国です。個人の武力としては強力なのですが、人族と比較するとどうしても本能が勝るきらいがあります。
その最たるものが”番”という存在です。
五感全てが鋭い我らは、それを匂いで判別します。
絶対的な、強制的な支配に近いものとでもいえばいいのでしょうか。我らにとっては、抗い難い、飢餓感に近いものを、出逢ってしまえば覚えるのです。番に出逢うこと自体が稀だということも、要因のひとつかもしれません。
愛しい、触れたい、誰の目にも触れさせたくない、閉じ込めたい。
正も負も、すべての感情が、番に向かいます。出逢った番を失うと狂い死ぬほどに、たった1人に向けられる感情は凄まじいのです。
それ故、何十年にわたり、周辺諸国との諍いがありました。
番に出逢ってしまった獣人たちが、同意なく、家族を、恋人を、妻を、夫を力ずくで奪うのです。争いにならないはずもなく…。
あまりにもそうした暴挙が多発した、約15年前。気付いた時には、戦争が目前といった緊張状態にあったのです。
いかに我らとて、数で押されれば、勝てる見込みはなかったでしょう。それだけ多くの国に悲劇を強い、怒りを買ってきたのです。
お互いの損害を、少なくない被害を生み出す前に、我が父、竜帝が動きました。まずは暴虐の限りを尽くした家門に罰を下し、自国を平定した後、周辺との会談により協定が結ばれました。
本来なら、こうなるまで放置すべきではなかった。自領自治で放任してきた、統治者である我が一族も、被害を出してないにせよ、何もしなかったという点で同罪です。非難は甘んじて受けました。賠償も。当然のことです。
まず、獣人はこうした歴史と過ちを、幼いうちから叩き込まれます。今後、同じ過ちを繰り返さないために。私も、また。
そして協定が結ばれてから、番対策として、あらゆる道具が開発されました。いえ、開発されたというより、協定後に普及し始めたと言った方が正しいですね。各国では対策として、既に完成させていたそうなので。簡単には外れないよう、装飾品として加工まで考えられていました。
公子は、そのほぼ同じ時期に番を亡くしました。
今、こうして公子が多少なりとも平静を保てるのは、その開発品の1つである制御アクセサリーを身に着けているからです。
獣人は番以外との子供ができにくい傾向にあります。公爵家には公子1人しか嫡子がいなかった。
狂気に呑まれる前に、制御装置を身に着けさせたのは竜帝の意向です。要らぬ争いを生まぬために。
「ひとつ、質問があります」
手を挙げたのは私だ。兄が目で促し、獣人の王太子も頷く。
「なんでしょう?」
「番とは、唯一の存在であると聞き及んでおります。公子には番が存在していた。では、わたくしが”番”であるはずがないのでは?」
「それは違う! あなたは確かに私の番だ!!」
「黙れ、アイドクレス! お前に発言は許されていない! …最低限の礼儀すら守れないのであれば、退室させるぞ」
「っ…申し訳、ございませんでした」
もはや、この場にいる人間は呆れた空気を隠さない。制御アクセサリーを着けていて、このざまかと。特に顕著なのは、隣に座っているエラルドだ。目には侮蔑を、口元には冷笑を、真向いの公子に向けているのが分かる。
「獣人は長命で、一度出逢えた番とは、死して尚、縁が結ばれるとの言い伝えがありまして。同じ魂に惹かれると」
「…わたくしが、公子様の亡くした番であると?」
「私には断言できかねますが、その可能性はあるかと思われます」
間違ってはいない。確かに、私はこの男の番であった記憶がある。前世も今世も獣人ではないので、正確には、番だと言われて求愛されたというべきか。認めたが最後、ここぞとばかりに主張してくるのは火を見るより明らかなので、口に出しはしない。
…ため息をつく。
「運命とはなんなのでしょう。唯一と、番だと言いながら、望まぬ相手に一方的に愛を強いることでしょうか。……”番”は出逢う切欠でしかなく、それでお互いを知り、想いを深めていく方々もいるでしょう。貴国の”番”で幸福に過ごされている方がいらっしゃることも存じております」
一目惚れや番の衝動を一概に否定する気はない。ないが、それが自分に向けられたのであれば話は別だ。他国の風習や文化を受容できないこととはまた違うのだ。
「しかし、わたくしの内面や人間性、趣味嗜好、何も知らず、知ろうともせず、”番”だから結婚してほしい? ”番”だから愛してる? なんと薄っぺらい運命なのでしょうか。愛ではなく、単なる本能を愛という言葉に置き換えているだけではなくて?」
「そんなことはない! 私はあなたを愛している!」
感情のまま叫んだ公子に、王太子は退室させるべく衛兵を呼ぼうとしたが、私が煽ったせいなので手で制す。
この男は、何も変わっていない。姿形だけではなく。
傍にいるだけでいいと、何も知らせず、何もさせず、自身のことさえ何一つ話さなかった、あの頃と。
私を愛しているから番なのではなく、”番だから”私を愛していると。
当人の意思は関係なく、与えられる愛を享受するだけの存在など、”私”である必要はないではないか。
「──…愛とは信頼の積み重ねであると、わたくしは考えます」
機会などない。もう遅い。たとえ出逢ったのが、今の婚約者と同じ時期であったとしても、私の答えも変わらない。
「公子。あなたは、信頼に値しない」
ただただ”番”であるのを理由に、愛を求めるのであれば。
私がその愛を受け入れる未来は、決して来ない。
パーティ終了後、関係者を集めた話し合いということで、応接室へ案内される。
当事者である私、無礼な求婚者、獣人国スビアナイトからは責任者として王太子、関係者として婚約者のエラルド様、我が国からは皇帝、皇后、次兄の3人だ。
ソファにそれぞれ腰を下ろしお茶を供された後、口火を切ったのは、父である皇帝ではなく現場にいた兄フェリオスだった。
「発言よろしいでしょうか」
「どうぞ」
手を上げ、発言の許可を求めたのは獣人国の王太子だ。
「まずは我が国の者の非礼、お詫びいたします。私はその場に居合わせず、本人と侍従から話を聞きました。貴国の第一皇女殿下が番であり求婚したが、断られたとのこと」
「我が妹、セレスリアには数多くの申し込みがありましたが、幼少より候補はほぼ決まっておりました。昨年正式に、隣にいるベリエラ国エラルド殿との婚約が発表されています。国同士の益も兼ねた政略的なものもありますが、本人たちの相性も含めた決定です」
「つまり、入り込む余地はない、ということですね…」
「はい。我が国も隣国も、何より本人たちが納得しないでしょう」
「…だ、そうだ。アイドクレス」
言外に諦めろ、と自国の王太子に言われ、悲痛な表情を浮かべるガネーシュ公子。そういえば、まだ公爵位は継承していないのか。どうでもいいけど。
対面に座る前から、鬱陶しいほど注がれている視線。面倒としか思えない。
「機会すら、いただけないのでしょうか…」
独り言なのか誰かに問いたいのか判別つかないが、私的な会談とはいえ勝手に発言するのはいただけない。
「ガネーシュ公子、それはセレスリアに聞いているのか、独り言か。どちらにしても、貴人が集まる場に許可なく発言するのは高位貴族とも思えぬ愚行よな」
「も、申し訳ございません!」
辛辣だが真っ当な兄の指摘に、即謝罪したのはやはり王太子で、当人は空気も読めず何やら呟いている。本当に教育を受けた高位貴族なのか?
少なくとも王太子は至ってまともであるようなので、獣人国というより個々の資質か。
「我が国スビアナイトについて、改めて説明させていただいてもよろしいでしょうか?」
「どうぞ」
「では…」
──許可された獣人の王太子は語りだす。
スビアナイトは、皆様ご承知の通り、竜人を頂点とした獣人が治める国です。個人の武力としては強力なのですが、人族と比較するとどうしても本能が勝るきらいがあります。
その最たるものが”番”という存在です。
五感全てが鋭い我らは、それを匂いで判別します。
絶対的な、強制的な支配に近いものとでもいえばいいのでしょうか。我らにとっては、抗い難い、飢餓感に近いものを、出逢ってしまえば覚えるのです。番に出逢うこと自体が稀だということも、要因のひとつかもしれません。
愛しい、触れたい、誰の目にも触れさせたくない、閉じ込めたい。
正も負も、すべての感情が、番に向かいます。出逢った番を失うと狂い死ぬほどに、たった1人に向けられる感情は凄まじいのです。
それ故、何十年にわたり、周辺諸国との諍いがありました。
番に出逢ってしまった獣人たちが、同意なく、家族を、恋人を、妻を、夫を力ずくで奪うのです。争いにならないはずもなく…。
あまりにもそうした暴挙が多発した、約15年前。気付いた時には、戦争が目前といった緊張状態にあったのです。
いかに我らとて、数で押されれば、勝てる見込みはなかったでしょう。それだけ多くの国に悲劇を強い、怒りを買ってきたのです。
お互いの損害を、少なくない被害を生み出す前に、我が父、竜帝が動きました。まずは暴虐の限りを尽くした家門に罰を下し、自国を平定した後、周辺との会談により協定が結ばれました。
本来なら、こうなるまで放置すべきではなかった。自領自治で放任してきた、統治者である我が一族も、被害を出してないにせよ、何もしなかったという点で同罪です。非難は甘んじて受けました。賠償も。当然のことです。
まず、獣人はこうした歴史と過ちを、幼いうちから叩き込まれます。今後、同じ過ちを繰り返さないために。私も、また。
そして協定が結ばれてから、番対策として、あらゆる道具が開発されました。いえ、開発されたというより、協定後に普及し始めたと言った方が正しいですね。各国では対策として、既に完成させていたそうなので。簡単には外れないよう、装飾品として加工まで考えられていました。
公子は、そのほぼ同じ時期に番を亡くしました。
今、こうして公子が多少なりとも平静を保てるのは、その開発品の1つである制御アクセサリーを身に着けているからです。
獣人は番以外との子供ができにくい傾向にあります。公爵家には公子1人しか嫡子がいなかった。
狂気に呑まれる前に、制御装置を身に着けさせたのは竜帝の意向です。要らぬ争いを生まぬために。
「ひとつ、質問があります」
手を挙げたのは私だ。兄が目で促し、獣人の王太子も頷く。
「なんでしょう?」
「番とは、唯一の存在であると聞き及んでおります。公子には番が存在していた。では、わたくしが”番”であるはずがないのでは?」
「それは違う! あなたは確かに私の番だ!!」
「黙れ、アイドクレス! お前に発言は許されていない! …最低限の礼儀すら守れないのであれば、退室させるぞ」
「っ…申し訳、ございませんでした」
もはや、この場にいる人間は呆れた空気を隠さない。制御アクセサリーを着けていて、このざまかと。特に顕著なのは、隣に座っているエラルドだ。目には侮蔑を、口元には冷笑を、真向いの公子に向けているのが分かる。
「獣人は長命で、一度出逢えた番とは、死して尚、縁が結ばれるとの言い伝えがありまして。同じ魂に惹かれると」
「…わたくしが、公子様の亡くした番であると?」
「私には断言できかねますが、その可能性はあるかと思われます」
間違ってはいない。確かに、私はこの男の番であった記憶がある。前世も今世も獣人ではないので、正確には、番だと言われて求愛されたというべきか。認めたが最後、ここぞとばかりに主張してくるのは火を見るより明らかなので、口に出しはしない。
…ため息をつく。
「運命とはなんなのでしょう。唯一と、番だと言いながら、望まぬ相手に一方的に愛を強いることでしょうか。……”番”は出逢う切欠でしかなく、それでお互いを知り、想いを深めていく方々もいるでしょう。貴国の”番”で幸福に過ごされている方がいらっしゃることも存じております」
一目惚れや番の衝動を一概に否定する気はない。ないが、それが自分に向けられたのであれば話は別だ。他国の風習や文化を受容できないこととはまた違うのだ。
「しかし、わたくしの内面や人間性、趣味嗜好、何も知らず、知ろうともせず、”番”だから結婚してほしい? ”番”だから愛してる? なんと薄っぺらい運命なのでしょうか。愛ではなく、単なる本能を愛という言葉に置き換えているだけではなくて?」
「そんなことはない! 私はあなたを愛している!」
感情のまま叫んだ公子に、王太子は退室させるべく衛兵を呼ぼうとしたが、私が煽ったせいなので手で制す。
この男は、何も変わっていない。姿形だけではなく。
傍にいるだけでいいと、何も知らせず、何もさせず、自身のことさえ何一つ話さなかった、あの頃と。
私を愛しているから番なのではなく、”番だから”私を愛していると。
当人の意思は関係なく、与えられる愛を享受するだけの存在など、”私”である必要はないではないか。
「──…愛とは信頼の積み重ねであると、わたくしは考えます」
機会などない。もう遅い。たとえ出逢ったのが、今の婚約者と同じ時期であったとしても、私の答えも変わらない。
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