927 / 1,191
第三十二章 新入生
千百二十三話 今日は王城でお仕事です
しおりを挟む
無事に学園の説明会も終わり、本格的に夏休みに入りました。
僕は、時間がある時は普通に王城に行って宰相執務室でお仕事をしています。
「「「うーん、うーん……」」」
そして、リズたちは勉強部屋で夏休みの課題をやっていました。
というのも、順調に夏休みの課題を終えれば、明後日ケイマン男爵領に行って湖で遊ぶことになっているからです。
そのために、王妃様やアリア様からある程度課題を終えるようにと言われていました。
ミカエルたちも普通に勉強しているけど、ちびっ子たちも湖で遊ぶ予定です。
なので、ミカエルたちも勉強部屋で一生懸命に勉強しています。
「アレク君も学生なのだから、夏休みは遊ぶのも大切だぞ」
仕事をしている僕のことを宰相が苦笑していたんだけど、逆に何にもしないでのんびりするのって苦手なんだよね。
のんびりしている時に限って、プリン作りが入ったりしているけど。
それに、リズたちが頑張って課題をしているのに、僕だけ何もしないのは悪い気がします。
さてさて、無事に書類も出来たので僕と宰相は会議に参加します。
内容は、ルーカスお兄様の結婚式の件です。
「日程も決まったので、国内外の関係者に招待状を送った。安全を期すため、国外からの招待客は全てアレクたちのゲートで送迎をする。大教会と王城の移動もゲートだが、市内をパレードするからそのための警備はつける」
陛下が矢継ぎ早に話をしたけど、ルーカスお兄様たちの結婚式は来年の六月に行うことになりました。
この前のチャールズさんとククリさんの結婚式を参考にして、警備体制をどうするかも詰めているそうです。
もちろん陛下が結婚した時のことも参考にしているけど、昔の結婚式は国外からの来賓を迎えるのも大変だったそうです。
今は魔導船もあるし、地方からの移動もとても速くなりました。
ルーカスお兄様の結婚式関係の話はトントン拍子に進んでいったのですけど、ここでルーカスお兄様が一言。
「私よりも、アレクの結婚式の方が大変になりそうな気がするよ。なんせ、『双翼の天使様』の結婚式なんだからね」
「「「あー」」」
ルーカスお兄様、一国の王太子様と僕の結婚式を比べないで下さいよ。
閣僚も、そうだねと同意しないで下さい。
僕の前に、ルーシーお姉様の結婚式もあるんですよ。
それに、僕の時はチョチョイとゲートで辺境伯領に来賓を呼べば終了ですよ。
そして、その後は色々な話をしたけど、こんな話も出てきました。
「私のマジカルラットが率いる従魔部隊がスラム街の犯罪組織を潰しているけど、ドンドンと新しい犯罪組織が生まれている。もしかしたら、どこかで資金提供をしているものがいるかもしれない」
ルーカスお兄様が犯罪組織の対応状況を教えてくれたけど、今は暗躍している貴族は少ないはず。
まだ状況が良くわからないので、情報収集をしないとね。
一緒に会議に参加していたスラちゃんがやる気満々だから、きっと直ぐに情報は集まるかもしれません。
何とか、ルーカスお兄様たちの結婚式までに決着が付けばいいですね。
会議は終了したので、そのまま食堂に向かいました。
「「「疲れた……」」」
そこには、珍しくどよーんとしているリズたちの姿がありました。
どうやら王妃様が勉強部屋に入ってきて、せっかくだからもっと宿題を進めましょうとなったみたいです。
しかも、ルーシーお姉様も追撃を食らっていたみたいです。
既に課題を全部終わらせている僕がいうのもなんだけど、こういう面倒くさいことは早めに終わらせた方がいいよ。
「「「キュー!」」」
そして、スラちゃんとプリンは、アマリリスとマジカルラットたちと例の犯罪組織について話をしていました。
こういうのも早い方がいいということで、さっそく午後から活動開始するそうです。
どんな情報が集まるかは分からないけど、スラちゃんたちはとても張り切っているからすごい成果が出るかもしれないね。
僕は、時間がある時は普通に王城に行って宰相執務室でお仕事をしています。
「「「うーん、うーん……」」」
そして、リズたちは勉強部屋で夏休みの課題をやっていました。
というのも、順調に夏休みの課題を終えれば、明後日ケイマン男爵領に行って湖で遊ぶことになっているからです。
そのために、王妃様やアリア様からある程度課題を終えるようにと言われていました。
ミカエルたちも普通に勉強しているけど、ちびっ子たちも湖で遊ぶ予定です。
なので、ミカエルたちも勉強部屋で一生懸命に勉強しています。
「アレク君も学生なのだから、夏休みは遊ぶのも大切だぞ」
仕事をしている僕のことを宰相が苦笑していたんだけど、逆に何にもしないでのんびりするのって苦手なんだよね。
のんびりしている時に限って、プリン作りが入ったりしているけど。
それに、リズたちが頑張って課題をしているのに、僕だけ何もしないのは悪い気がします。
さてさて、無事に書類も出来たので僕と宰相は会議に参加します。
内容は、ルーカスお兄様の結婚式の件です。
「日程も決まったので、国内外の関係者に招待状を送った。安全を期すため、国外からの招待客は全てアレクたちのゲートで送迎をする。大教会と王城の移動もゲートだが、市内をパレードするからそのための警備はつける」
陛下が矢継ぎ早に話をしたけど、ルーカスお兄様たちの結婚式は来年の六月に行うことになりました。
この前のチャールズさんとククリさんの結婚式を参考にして、警備体制をどうするかも詰めているそうです。
もちろん陛下が結婚した時のことも参考にしているけど、昔の結婚式は国外からの来賓を迎えるのも大変だったそうです。
今は魔導船もあるし、地方からの移動もとても速くなりました。
ルーカスお兄様の結婚式関係の話はトントン拍子に進んでいったのですけど、ここでルーカスお兄様が一言。
「私よりも、アレクの結婚式の方が大変になりそうな気がするよ。なんせ、『双翼の天使様』の結婚式なんだからね」
「「「あー」」」
ルーカスお兄様、一国の王太子様と僕の結婚式を比べないで下さいよ。
閣僚も、そうだねと同意しないで下さい。
僕の前に、ルーシーお姉様の結婚式もあるんですよ。
それに、僕の時はチョチョイとゲートで辺境伯領に来賓を呼べば終了ですよ。
そして、その後は色々な話をしたけど、こんな話も出てきました。
「私のマジカルラットが率いる従魔部隊がスラム街の犯罪組織を潰しているけど、ドンドンと新しい犯罪組織が生まれている。もしかしたら、どこかで資金提供をしているものがいるかもしれない」
ルーカスお兄様が犯罪組織の対応状況を教えてくれたけど、今は暗躍している貴族は少ないはず。
まだ状況が良くわからないので、情報収集をしないとね。
一緒に会議に参加していたスラちゃんがやる気満々だから、きっと直ぐに情報は集まるかもしれません。
何とか、ルーカスお兄様たちの結婚式までに決着が付けばいいですね。
会議は終了したので、そのまま食堂に向かいました。
「「「疲れた……」」」
そこには、珍しくどよーんとしているリズたちの姿がありました。
どうやら王妃様が勉強部屋に入ってきて、せっかくだからもっと宿題を進めましょうとなったみたいです。
しかも、ルーシーお姉様も追撃を食らっていたみたいです。
既に課題を全部終わらせている僕がいうのもなんだけど、こういう面倒くさいことは早めに終わらせた方がいいよ。
「「「キュー!」」」
そして、スラちゃんとプリンは、アマリリスとマジカルラットたちと例の犯罪組織について話をしていました。
こういうのも早い方がいいということで、さっそく午後から活動開始するそうです。
どんな情報が集まるかは分からないけど、スラちゃんたちはとても張り切っているからすごい成果が出るかもしれないね。
744
あなたにおすすめの小説
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※短編です。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4800文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけど何もしなかったらヒロインがイジメを自演し始めたのでお望み通りにしてあげました。魔法で(°∀°)
ラララキヲ
ファンタジー
乙女ゲームのラスボスになって死ぬ悪役令嬢に転生したけれど、中身が転生者な時点で既に乙女ゲームは破綻していると思うの。だからわたくしはわたくしのままに生きるわ。
……それなのにヒロインさんがイジメを自演し始めた。ゲームのストーリーを展開したいと言う事はヒロインさんはわたくしが死ぬ事をお望みね?なら、わたくしも戦いますわ。
でも、わたくしも暇じゃないので魔法でね。
ヒロイン「私はホラー映画の主人公か?!」
『見えない何か』に襲われるヒロインは────
※作中『イジメ』という表現が出てきますがこの作品はイジメを肯定するものではありません※
※作中、『イジメ』は、していません。生死をかけた戦いです※
◇テンプレ乙女ゲーム舞台転生。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
突然伯爵令嬢になってお姉様が出来ました!え、家の義父もお姉様の婚約者もクズしかいなくない??
シャチ
ファンタジー
母の再婚で伯爵令嬢になってしまったアリアは、とっても素敵なお姉様が出来たのに、実の母も含めて、家族がクズ過ぎるし、素敵なお姉様の婚約者すらとんでもない人物。
何とかお姉様を救わなくては!
日曜学校で文字書き計算を習っていたアリアは、お仕事を手伝いながらお姉様を何とか手助けする!
小説家になろうで日間総合1位を取れました~
転載防止のためにこちらでも投稿します。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
婚約破棄されたので四大精霊と国を出ます
今川幸乃
ファンタジー
公爵令嬢である私シルア・アリュシオンはアドラント王国第一王子クリストフと政略婚約していたが、私だけが精霊と会話をすることが出来るのを、あろうことか悪魔と話しているという言いがかりをつけられて婚約破棄される。
しかもクリストフはアイリスという女にデレデレしている。
王宮を追い出された私だったが、地水火風を司る四大精霊も私についてきてくれたので、精霊の力を借りた私は強力な魔法を使えるようになった。
そして隣国マナライト王国の王子アルツリヒトの招待を受けた。
一方、精霊の加護を失った王国には次々と災厄が訪れるのだった。
※「小説家になろう」「カクヨム」から転載
※3/8~ 改稿中
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。