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3 鬼頭文庫
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私が入学した美森女子高等学校は、その名の通りに、美しい森を背景にして校舎が建っています。
I市の中心部にはポコンと小さな山がありまして、山全体を「樹神奉寧団」という緑化推進運動団体(?)が管理している…。
山は、大半は巨木が生い茂った森ですが、麓の一部は森林公園として整備され、市民の憩いの場として一般開放。
学校は、その緑あふれる山に隣接しているのです。
そして、市立図書館もその山に隣接するように建っています。
但し、学校からは少し離れている上、駅へ行くのと反対側の方角。ちょっと不便なんですね。
普通、こういった施設は駅に近い便利な所に立てませんか?
私立の高校の方が便利な位置にあるって、これ、どういうこと? …なんて、文句言ってても仕方ありません。
私の家は市内では無くて少し遠いのです。放課後に図書館に寄ると帰りが遅くなってしまいます。その為少し我慢し、次の土曜日、私は女医さんから聞いた市立図書館へ行きました。
I市市立図書館。
大きな本館の隣に、増築された分館があります。
本館から短い通路を入ったところにあり、本館からしか入れない造り。本館と隔絶する扉の様なモノは無くて自由に入れますが、内部の雰囲気はチョット異様。暗く寂しい感じで人気がありません。
ここが、通称「鬼頭文庫」。
40年くらい前に鬼頭公美子って資産家が鬼頭家の蔵書を寄贈したのだとか。
その際に多額の資金も提供され、増築の分館はそのお金で建てられたそうです。
以降、個人からの纏まった蔵書寄贈があった場合はその分館に納められて、○○文庫という形で管理されるようになりました。
もっとも、分館の殆どを占めているのが鬼頭文庫。よって、分館自体を鬼頭文庫と通称しています。
この鬼頭文庫、個人の蔵書だったとは信じられないほどの、かなりの冊数です。おまけにとってもマニアック。
半分くらいは宗教とかオカルト関係なのかな?
かなり怪しいよ。場の雰囲気も相まって、余計にそう感じます。こりゃ、人が近づかないはずですよ。
その他も、難しい専門書が殆どですね。
その専門書の中に、解剖写真とか手術中の内臓写真が載せられた非売品の貴重な医学書がありました。
著者は鬼頭善三ってなっていますが、鬼頭家の関係者? お医者様…だったのでしょう。自身の研究を本にまとめたモノのようです。
非売品の限定二十冊って奥書きに…。とっても貴重なモノです。
鬼頭文庫自体利用する人も少なく、更に医学関係書は一番奥の奥。
近くの閲覧席も目立たない配置で、一人きりになれます。
そこで、件の医学書の解剖写真を見入っていた私。…借りたいけども、当然、こんな貴重書籍は禁帯出なんですよね。
凄いですよ。被験者は二十歳の若く綺麗な女性。解剖されちゃうんですからね、当然死んでいるはずですが、肌のツヤも色も良くて、まるで生きているみたい。
その全裸で寝かされた場面から始まり、お腹を裂かれ、腹部内の内臓がむき出しにされ、赤い血がダラダラ流れ、ピンク色した小腸から順番に次々摘出されてゆく、血みどろ鮮明カラー写真。グログロスプラッターのオンパレード…。
これは、超興奮します! 腸だけに? いや、これは冗談・・・。
そんな私に、いきなり声が掛けられました。
ビックリして振り向くと、私服だけど、同じ学校の先輩……。
いや、ただの先輩ではない!
私の志望動機になった、あの憧れの先輩…。
超絶美女の生徒会長様じゃないですか!!
「あら、あなた私と同じ美森高よね。お医者様目指しているの?」
なんとも、はや、もう、急なこと。私が広げているのは超グロい人体解剖写真。それに見入って一人興奮し、股間をモジモジさせていた私は慌てまくり…。
医者を目指しているというのは否定したつもりですが、なんて返答したか、よく覚えていません。
そういえば、何で私が美森高の生徒だって分かった? 私、私服だよ。
あ、持って来てた学校指定のバックか…。
「ゴメンナサイね。邪魔しちゃって」
先輩は笑いながら、それだけで去って行きました。
い、いや、もう、驚きました。
まさか、こんなところで他人に声をかけられるだなんて。
それも、こんな写真で興奮しいるところで…。
さらに、よりによって、雲の上の存在と言って良い、あの生徒会長様に…。
これ、恥ずかしすぎますって!
さ、最悪~!!
I市の中心部にはポコンと小さな山がありまして、山全体を「樹神奉寧団」という緑化推進運動団体(?)が管理している…。
山は、大半は巨木が生い茂った森ですが、麓の一部は森林公園として整備され、市民の憩いの場として一般開放。
学校は、その緑あふれる山に隣接しているのです。
そして、市立図書館もその山に隣接するように建っています。
但し、学校からは少し離れている上、駅へ行くのと反対側の方角。ちょっと不便なんですね。
普通、こういった施設は駅に近い便利な所に立てませんか?
私立の高校の方が便利な位置にあるって、これ、どういうこと? …なんて、文句言ってても仕方ありません。
私の家は市内では無くて少し遠いのです。放課後に図書館に寄ると帰りが遅くなってしまいます。その為少し我慢し、次の土曜日、私は女医さんから聞いた市立図書館へ行きました。
I市市立図書館。
大きな本館の隣に、増築された分館があります。
本館から短い通路を入ったところにあり、本館からしか入れない造り。本館と隔絶する扉の様なモノは無くて自由に入れますが、内部の雰囲気はチョット異様。暗く寂しい感じで人気がありません。
ここが、通称「鬼頭文庫」。
40年くらい前に鬼頭公美子って資産家が鬼頭家の蔵書を寄贈したのだとか。
その際に多額の資金も提供され、増築の分館はそのお金で建てられたそうです。
以降、個人からの纏まった蔵書寄贈があった場合はその分館に納められて、○○文庫という形で管理されるようになりました。
もっとも、分館の殆どを占めているのが鬼頭文庫。よって、分館自体を鬼頭文庫と通称しています。
この鬼頭文庫、個人の蔵書だったとは信じられないほどの、かなりの冊数です。おまけにとってもマニアック。
半分くらいは宗教とかオカルト関係なのかな?
かなり怪しいよ。場の雰囲気も相まって、余計にそう感じます。こりゃ、人が近づかないはずですよ。
その他も、難しい専門書が殆どですね。
その専門書の中に、解剖写真とか手術中の内臓写真が載せられた非売品の貴重な医学書がありました。
著者は鬼頭善三ってなっていますが、鬼頭家の関係者? お医者様…だったのでしょう。自身の研究を本にまとめたモノのようです。
非売品の限定二十冊って奥書きに…。とっても貴重なモノです。
鬼頭文庫自体利用する人も少なく、更に医学関係書は一番奥の奥。
近くの閲覧席も目立たない配置で、一人きりになれます。
そこで、件の医学書の解剖写真を見入っていた私。…借りたいけども、当然、こんな貴重書籍は禁帯出なんですよね。
凄いですよ。被験者は二十歳の若く綺麗な女性。解剖されちゃうんですからね、当然死んでいるはずですが、肌のツヤも色も良くて、まるで生きているみたい。
その全裸で寝かされた場面から始まり、お腹を裂かれ、腹部内の内臓がむき出しにされ、赤い血がダラダラ流れ、ピンク色した小腸から順番に次々摘出されてゆく、血みどろ鮮明カラー写真。グログロスプラッターのオンパレード…。
これは、超興奮します! 腸だけに? いや、これは冗談・・・。
そんな私に、いきなり声が掛けられました。
ビックリして振り向くと、私服だけど、同じ学校の先輩……。
いや、ただの先輩ではない!
私の志望動機になった、あの憧れの先輩…。
超絶美女の生徒会長様じゃないですか!!
「あら、あなた私と同じ美森高よね。お医者様目指しているの?」
なんとも、はや、もう、急なこと。私が広げているのは超グロい人体解剖写真。それに見入って一人興奮し、股間をモジモジさせていた私は慌てまくり…。
医者を目指しているというのは否定したつもりですが、なんて返答したか、よく覚えていません。
そういえば、何で私が美森高の生徒だって分かった? 私、私服だよ。
あ、持って来てた学校指定のバックか…。
「ゴメンナサイね。邪魔しちゃって」
先輩は笑いながら、それだけで去って行きました。
い、いや、もう、驚きました。
まさか、こんなところで他人に声をかけられるだなんて。
それも、こんな写真で興奮しいるところで…。
さらに、よりによって、雲の上の存在と言って良い、あの生徒会長様に…。
これ、恥ずかしすぎますって!
さ、最悪~!!
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