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一週間後…。
恥ずかしい思いをしても鬼頭文庫通いを止められなくなった私は、真正の変態です。ゴメンナサイ……。
オマケに、またまたバッタリ美人生徒会長様と鉢合わせ。
会長は、いったい、こんなところで何してるの??
それもですよ、ふと見つけた、何冊かの切腹のことが書かれた書籍。その内の分厚い一冊『女性切腹論考』を取ったときにですよ!
…鬼頭文庫、ホントマニアックな本が多い!
「今日も来てるのね。勉強熱心ね。あ、それ……」
ヤバ!! 本のタイトル、見られた!
「あ、いやあ、そ、その、ちょっと興味がありまして……」
だって、切腹って自分でお腹切って内臓出すのですよね。自分の内臓を自分で取り出すって、凄くないですか? 生きている内臓、見て触れるんですよ。
…まあ、そのあと、死んじゃいますけどね。
うん? いや、あ、しまった。私、慌てるあまり、今、何を口走ったんだろう。「興味ある」って…、切腹ってのは自殺じゃない!
別に私、自殺なんてしたくありませんから!
あ、いや、まあ、内臓フェチってのも完全に変態よね。ってか、どっちみちアウト……。
憧れの先輩に白い目で見られてしまう・・・と絶望。
ところが、先輩の反応は予想外でした。
「ふふふ。あなたのような人を待っていたのよ。出会えて、とっても嬉しいわ。ねえ、あなた、私の同好会に入ってよ!」
へ???
ど、同好会?って、なんですか???
訳が分かりませんが、生徒会長様からの頼みを拒否なんてマネは、一年生底辺モブには出来ようはずがありせん。いや、そもそも、この先輩の勧誘を拒否しようなんて考えは、私には毛頭ございません。
即座に「入ります」と口から出かけましたが、ちょっと待てと、僅かに残っていた理性がストップをかけました。
受諾の前に、やはり詳細を聞いてからでないと…。何にも聞かずに「入ります」では、それ、変なヤツです。……いや、もう、十分過ぎるほど変なヤツだけどね。
「ここでは話せないから」と、センパイに手を引っ張られて図書館を出ました。
向かうのは、どこ?
えっ、すぐ近くにある、センパイのアパートですか?!
いや、いや、ウソでしょう?!
なんで、こんなことになってる?
私如きミジンコが、神の如き生徒会長様に手を引かれている…。
先輩の手、白くて細くて、「白魚の様」って、こういう感じのことよね。
それに、何だか仄かに良い香りが漂ってくる…。これ、先輩の香り? いや、この人、ホントに人間ですか?!
そして、これから私は、その先輩のお部屋で二人キリって…。
これ、現実ですよね?!
先輩の実家は遠いため、アパートの部屋を借りて一人暮らししているんだとか。
高校生で一人暮らしって凄いなと思ったら、隣に成人済みの大学生の従姉さんが住んでいて、その人が面倒を見るってことになっているとのこと。
でも実際は従姉さんって超だらしない人で、大学は二年留年しているとか。先輩が食事も作ったりして面倒見てるようなものって…。
それは、何だかな…。流石、完璧な先輩というべきか、従姉さん、ダメダメ過ぎというべきか……。
引っ張り込まれるように入れられた、先輩のお部屋。アパート自体は少し古い感じでしたが、中は綺麗に片付いています。
余計なモノはなく、シンプル。必要最小限って感じですかね。スッキリしています。
でもここ、とっても高貴な香りがフンワリと漂ってるよ。さっきからしていた先輩の香りです。もう、これだけで体が蕩けちゃいそう……。
恥ずかしい思いをしても鬼頭文庫通いを止められなくなった私は、真正の変態です。ゴメンナサイ……。
オマケに、またまたバッタリ美人生徒会長様と鉢合わせ。
会長は、いったい、こんなところで何してるの??
それもですよ、ふと見つけた、何冊かの切腹のことが書かれた書籍。その内の分厚い一冊『女性切腹論考』を取ったときにですよ!
…鬼頭文庫、ホントマニアックな本が多い!
「今日も来てるのね。勉強熱心ね。あ、それ……」
ヤバ!! 本のタイトル、見られた!
「あ、いやあ、そ、その、ちょっと興味がありまして……」
だって、切腹って自分でお腹切って内臓出すのですよね。自分の内臓を自分で取り出すって、凄くないですか? 生きている内臓、見て触れるんですよ。
…まあ、そのあと、死んじゃいますけどね。
うん? いや、あ、しまった。私、慌てるあまり、今、何を口走ったんだろう。「興味ある」って…、切腹ってのは自殺じゃない!
別に私、自殺なんてしたくありませんから!
あ、いや、まあ、内臓フェチってのも完全に変態よね。ってか、どっちみちアウト……。
憧れの先輩に白い目で見られてしまう・・・と絶望。
ところが、先輩の反応は予想外でした。
「ふふふ。あなたのような人を待っていたのよ。出会えて、とっても嬉しいわ。ねえ、あなた、私の同好会に入ってよ!」
へ???
ど、同好会?って、なんですか???
訳が分かりませんが、生徒会長様からの頼みを拒否なんてマネは、一年生底辺モブには出来ようはずがありせん。いや、そもそも、この先輩の勧誘を拒否しようなんて考えは、私には毛頭ございません。
即座に「入ります」と口から出かけましたが、ちょっと待てと、僅かに残っていた理性がストップをかけました。
受諾の前に、やはり詳細を聞いてからでないと…。何にも聞かずに「入ります」では、それ、変なヤツです。……いや、もう、十分過ぎるほど変なヤツだけどね。
「ここでは話せないから」と、センパイに手を引っ張られて図書館を出ました。
向かうのは、どこ?
えっ、すぐ近くにある、センパイのアパートですか?!
いや、いや、ウソでしょう?!
なんで、こんなことになってる?
私如きミジンコが、神の如き生徒会長様に手を引かれている…。
先輩の手、白くて細くて、「白魚の様」って、こういう感じのことよね。
それに、何だか仄かに良い香りが漂ってくる…。これ、先輩の香り? いや、この人、ホントに人間ですか?!
そして、これから私は、その先輩のお部屋で二人キリって…。
これ、現実ですよね?!
先輩の実家は遠いため、アパートの部屋を借りて一人暮らししているんだとか。
高校生で一人暮らしって凄いなと思ったら、隣に成人済みの大学生の従姉さんが住んでいて、その人が面倒を見るってことになっているとのこと。
でも実際は従姉さんって超だらしない人で、大学は二年留年しているとか。先輩が食事も作ったりして面倒見てるようなものって…。
それは、何だかな…。流石、完璧な先輩というべきか、従姉さん、ダメダメ過ぎというべきか……。
引っ張り込まれるように入れられた、先輩のお部屋。アパート自体は少し古い感じでしたが、中は綺麗に片付いています。
余計なモノはなく、シンプル。必要最小限って感じですかね。スッキリしています。
でもここ、とっても高貴な香りがフンワリと漂ってるよ。さっきからしていた先輩の香りです。もう、これだけで体が蕩けちゃいそう……。
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