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予想から外れて、数日経ってもベイカーの記憶は戻らなかった。その中で幸いだったのは、仕事に関して概ね予想通りだったことだ。
数ヶ月空けての依頼もあれば、数ヶ月より以前から付き合いのある依頼も多い。ベイカーが働く上で僕が補助さえすれば、納期に影響するようなことはなかった。
一度、魔術に知識のある医者には掛かったのだが、頭に外傷もなく、記憶が無い以外の体調も良い。魔力を流して調べてもらったようだが、医務室で会った魔術師と同じような説明を受け、経過観察、という回答しか返ってこなかったらしい。
魔力が関わる病というのは多いそうだが、個々人の魔力の波が違うために解決策にも幅がある。薬を出して治るものでもなく、治せる人物は貴重で確保しづらい、という厄介なものだそうだ。
僕も調べられないかと思ったのだが、魔術師とはいえ治癒魔術は専門外、下手に触れて悪影響があっても堪らないので止めておいた。
そんな訳で、ベイカーの記憶については現状維持が続いている。
下手したら数日ぶっ続けで寝台に引き込まれていた僕も、今はひとり大人しく自室の寝台を使っていた。
「おはよう……」
仕事の波が落ち着いて、ベイカーが記憶を失った翌日以来、初めての休みだった。僕は昼近くに起き出して、ぼやけた声を出しながら居間に入る。
頭が重く、肩どころか全身に疲労感が纏わり付いている。朝食を取ったらまた寝直さなければ体力が保たない。
この症状は、ベイカーが記憶を失った頃から出始めていた。
同居人があわや重傷、という事態は、よほど僕を痛めつけたらしい。精神の乱れが魔力を経由して体調に綺麗に跳ね返るのは、魔術師としての性だ。
僕やベイカーの個室よりも断然広い居間には、台所から漏れた朝食の匂いが漂っている。匂いの元を辿っていくと、片手鍋を揺り動かしている同居人を見つけた。
僕を見るなり、元気そうに声を掛けてくる。
「はよ。寝坊か?」
「あぁ……。誰かさんの所為でばたばたしてたからか、あんまり疲れが取れなくてな」
僕はそう言うと、欠伸を噛み殺した。寝間着はここに越してきたときにベイカーの着古しを貰ったもので、袖も裾も余りに余っている。
だぼだぼの服を半ば引き摺りながら、緩慢な動作で席に着いた。
「仕方ねぇな。お前の分も温めておいてやろう」
「……夜中に突然迎えに行く羽目になった同居人に、もっと優しくしろ」
「優しさで卵四個に増やしてやろうか?」
「そんなには要らん」
魔術師らしくそこそこ食べる方だが、いくら何でも朝から無茶だ。僕は茶化す声を振り払いながら、机に突っ伏した。
仕事で毎日のように魔術が必須、という訳では無いのだが、使う必要が出てきたら失敗を繰り返しそうだ。
魔力の波が乱れているのはベイカーだけの筈なのに、なぜ僕まで絶不調なのだろう。睡眠時間を削って交わっていたあの頃の方が、まだ元気だった気さえする。
目の前に出された皿は、温め直されたパン、卵と加工肉を焼いたものに、不揃いな野菜が添えられていた。
普段なら自分で用意する、と言って作っていただろうが、今日はそんな元気もなかった。
「お前が食事を用意しようとするなんて珍しいな。……いただきます」
「フィオノの飯の方が美味いからな。作ったら作ってもらえなくなるだろ」
身を起こし、ぱちぱちと目を瞬かせる。
僕と暮らし始めてから食事の用意を放棄しているな、と気づいていたが、そういう事だとは思わなかった。確かに、やたら美味そうに食べていた気がする。
手渡された食器を握り、見た目は適当な朝食を口に入れる。
「もうちょっと彩りは何とかならないのか」
「食えりゃいいだろ」
「僕の料理の方が美味い、と言っておいてそれか?」
「お前の料理なら、彩りが無くとも美味いと思うぞ」
ああ言えばこう言う、を地で行く男は、いただきます、と自分の皿に盛った料理を大口で食べ始める。
とはいえ、せっかく用意をしてくれた上に料理の腕を褒められていたのだから、先程の言葉は少し配慮が足りなかったと思い直す。
「まあ、彩りはともかく味はうまい……と思うが」
「そりゃどうも」
にたあ、と笑みを浮かべる男に全て見透かされているようで、気恥ずかしさに頬が熱くなる。
調味料は過不足なく、ただ盛り付けに拘らない料理なだけだ。温かいパンは文句なしに美味しく、ゆっくりとした食事の楽しさに疲労感も紛れた。
僕が満腹にパンの欠片を押し込んでいると、立ち上がったベイカーが僕の額に手を当てた。
「熱は無さそうだが……、確かにあんまり顔色は良くなさそうだな」
「…………っ! そう、だな。今日はゆっくりするつもりだ」
彼の掌が額に触れた途端、体中の魔力が反応しようとした。一瞬で沸騰したような感覚に、慌てて心を静める。
定期的に身体を繋げていた頃、こんな症状は無かったはずだ。戸惑いを顔に出さないようにしながら、飲み物に口を付ける。
「俺も今日は医者に行かず、のんびりするかねえ。……あぁ、そうだ」
思い出したように声を上げると、ベイカーは僕の瞳を覗き込んだ。彼の瞳の圧は強すぎて、真っ直ぐに向けられれば軽く身が竦む。
ことん、とカップの底が力の抜けた手のひらから零れ、机と音を立てた。
「俺、この数ヶ月の間に誰か連れ込んでなかったか?」
「…………え?」
僕が素で驚いた反応を見せると、あれ、とベイカーも思惑が外れたように声を上げた。互いに予想外の言葉を発した所為で、しばし黙って見つめ合う。
沈黙を断ち切ったのは、話を切り出した同居人の方だった。
「部屋に使い掛けの香油の瓶やらが増えてるし、明らかに直近で使ったような跡もあってな」
「な……! や。僕……は知らないが、出掛けてる間に連れ込んでいても知りようもないぞ」
一瞬、知らないうちに誰を連れ込んでいたんだ、と考えてしまったが、よくよく考えれば連れ込まれていたのは僕だけのはずだ。
出歩くことが多いベイカーと違って、僕は家に残ることの方が多い。僕がいない時間に器用に相手を連れ込めていたとしても、流石に痕跡に気づくはずだった。
ベイカーは、僕と寝ていたことを勘づいている。もし記憶が戻らないのなら、僕たちの関係は白紙に戻すべきだ。どう言われようと誤魔化す一択しかなかった。
「そうか……。家に連れ込むくらい、入れ込んだ相手がいたのかと思ったんだがなぁ」
「その前に僕が同居しているのに、連れ込んでいたらと申し訳なく思え」
「あー……。まあ、うん」
まったく申し訳ないとは思っていないような顔で、不思議そうに首を傾げている。
僕は食べ終わった食器を持ち上げると、ベイカーの皿も一緒に回収して流し台に持っていった。誤作動を恐れて魔術は控え、自らの手で汚れを洗い落とす。
同居人はのんびりと食後の茶を楽しむと、僕が皿を洗い終わる頃にやってきてカップを水で流した。
「なあ。俺の恋人らしき人、ほんとに知らねえ?」
見知らぬ恋人に対して食い下がる様子に、かっと頭に血が上った。
「知るかそんなもん! 僕の知らないところで勝手に仲良くしてろ!」
皿を拭いていた布を流し台に叩き付け、皿を置いてどたどたと部屋に戻った。
部屋の扉を閉め、はあ、と息を吐く。
思い返せば、連れ込まれるのはずっと相手の部屋だったのだ。ベイカーが気づく前に、理由を付けて証拠になるようなものを取り上げておくんだった。
「経緯を思い出さないまま、僕と寝ていたことに気づきでもしたら、最悪だ……!」
小さな声で呟き、頭を抱えて蹲る。
切っ掛けを作ったのはベイカーであり、この関係を始めた原因は彼の方だ。けれど、もし経緯を思い出さなければ、真実が知られた時、僕は叩き出されかねない。
恋人の存在を知りたがる様子に、やっぱり恋人が欲しかったんだ、と察してしまったのも厭な気分だった。彼がずっと恋人を欲しがっても作れなかったというなら、僕の所為でしかない。
いっそ、清算して離れて暮らすべきなんだろうか。
「あぁ……。ただでさえ体調が悪い時に、悩みばかり増やしやがって!」
頭を掻き毟ると、立ち上がって寝台に倒れ込んだ。
柔らかい感触が肌に触れると、心地よさにどっと眠気が襲う。だが、夢の中に同居人が出てきたのなら、休むものも休めない。
脳裏にこびりつく存在を無理矢理思考の外に蹴り飛ばして、ぎゅ、とただ目を瞑った。
数ヶ月空けての依頼もあれば、数ヶ月より以前から付き合いのある依頼も多い。ベイカーが働く上で僕が補助さえすれば、納期に影響するようなことはなかった。
一度、魔術に知識のある医者には掛かったのだが、頭に外傷もなく、記憶が無い以外の体調も良い。魔力を流して調べてもらったようだが、医務室で会った魔術師と同じような説明を受け、経過観察、という回答しか返ってこなかったらしい。
魔力が関わる病というのは多いそうだが、個々人の魔力の波が違うために解決策にも幅がある。薬を出して治るものでもなく、治せる人物は貴重で確保しづらい、という厄介なものだそうだ。
僕も調べられないかと思ったのだが、魔術師とはいえ治癒魔術は専門外、下手に触れて悪影響があっても堪らないので止めておいた。
そんな訳で、ベイカーの記憶については現状維持が続いている。
下手したら数日ぶっ続けで寝台に引き込まれていた僕も、今はひとり大人しく自室の寝台を使っていた。
「おはよう……」
仕事の波が落ち着いて、ベイカーが記憶を失った翌日以来、初めての休みだった。僕は昼近くに起き出して、ぼやけた声を出しながら居間に入る。
頭が重く、肩どころか全身に疲労感が纏わり付いている。朝食を取ったらまた寝直さなければ体力が保たない。
この症状は、ベイカーが記憶を失った頃から出始めていた。
同居人があわや重傷、という事態は、よほど僕を痛めつけたらしい。精神の乱れが魔力を経由して体調に綺麗に跳ね返るのは、魔術師としての性だ。
僕やベイカーの個室よりも断然広い居間には、台所から漏れた朝食の匂いが漂っている。匂いの元を辿っていくと、片手鍋を揺り動かしている同居人を見つけた。
僕を見るなり、元気そうに声を掛けてくる。
「はよ。寝坊か?」
「あぁ……。誰かさんの所為でばたばたしてたからか、あんまり疲れが取れなくてな」
僕はそう言うと、欠伸を噛み殺した。寝間着はここに越してきたときにベイカーの着古しを貰ったもので、袖も裾も余りに余っている。
だぼだぼの服を半ば引き摺りながら、緩慢な動作で席に着いた。
「仕方ねぇな。お前の分も温めておいてやろう」
「……夜中に突然迎えに行く羽目になった同居人に、もっと優しくしろ」
「優しさで卵四個に増やしてやろうか?」
「そんなには要らん」
魔術師らしくそこそこ食べる方だが、いくら何でも朝から無茶だ。僕は茶化す声を振り払いながら、机に突っ伏した。
仕事で毎日のように魔術が必須、という訳では無いのだが、使う必要が出てきたら失敗を繰り返しそうだ。
魔力の波が乱れているのはベイカーだけの筈なのに、なぜ僕まで絶不調なのだろう。睡眠時間を削って交わっていたあの頃の方が、まだ元気だった気さえする。
目の前に出された皿は、温め直されたパン、卵と加工肉を焼いたものに、不揃いな野菜が添えられていた。
普段なら自分で用意する、と言って作っていただろうが、今日はそんな元気もなかった。
「お前が食事を用意しようとするなんて珍しいな。……いただきます」
「フィオノの飯の方が美味いからな。作ったら作ってもらえなくなるだろ」
身を起こし、ぱちぱちと目を瞬かせる。
僕と暮らし始めてから食事の用意を放棄しているな、と気づいていたが、そういう事だとは思わなかった。確かに、やたら美味そうに食べていた気がする。
手渡された食器を握り、見た目は適当な朝食を口に入れる。
「もうちょっと彩りは何とかならないのか」
「食えりゃいいだろ」
「僕の料理の方が美味い、と言っておいてそれか?」
「お前の料理なら、彩りが無くとも美味いと思うぞ」
ああ言えばこう言う、を地で行く男は、いただきます、と自分の皿に盛った料理を大口で食べ始める。
とはいえ、せっかく用意をしてくれた上に料理の腕を褒められていたのだから、先程の言葉は少し配慮が足りなかったと思い直す。
「まあ、彩りはともかく味はうまい……と思うが」
「そりゃどうも」
にたあ、と笑みを浮かべる男に全て見透かされているようで、気恥ずかしさに頬が熱くなる。
調味料は過不足なく、ただ盛り付けに拘らない料理なだけだ。温かいパンは文句なしに美味しく、ゆっくりとした食事の楽しさに疲労感も紛れた。
僕が満腹にパンの欠片を押し込んでいると、立ち上がったベイカーが僕の額に手を当てた。
「熱は無さそうだが……、確かにあんまり顔色は良くなさそうだな」
「…………っ! そう、だな。今日はゆっくりするつもりだ」
彼の掌が額に触れた途端、体中の魔力が反応しようとした。一瞬で沸騰したような感覚に、慌てて心を静める。
定期的に身体を繋げていた頃、こんな症状は無かったはずだ。戸惑いを顔に出さないようにしながら、飲み物に口を付ける。
「俺も今日は医者に行かず、のんびりするかねえ。……あぁ、そうだ」
思い出したように声を上げると、ベイカーは僕の瞳を覗き込んだ。彼の瞳の圧は強すぎて、真っ直ぐに向けられれば軽く身が竦む。
ことん、とカップの底が力の抜けた手のひらから零れ、机と音を立てた。
「俺、この数ヶ月の間に誰か連れ込んでなかったか?」
「…………え?」
僕が素で驚いた反応を見せると、あれ、とベイカーも思惑が外れたように声を上げた。互いに予想外の言葉を発した所為で、しばし黙って見つめ合う。
沈黙を断ち切ったのは、話を切り出した同居人の方だった。
「部屋に使い掛けの香油の瓶やらが増えてるし、明らかに直近で使ったような跡もあってな」
「な……! や。僕……は知らないが、出掛けてる間に連れ込んでいても知りようもないぞ」
一瞬、知らないうちに誰を連れ込んでいたんだ、と考えてしまったが、よくよく考えれば連れ込まれていたのは僕だけのはずだ。
出歩くことが多いベイカーと違って、僕は家に残ることの方が多い。僕がいない時間に器用に相手を連れ込めていたとしても、流石に痕跡に気づくはずだった。
ベイカーは、僕と寝ていたことを勘づいている。もし記憶が戻らないのなら、僕たちの関係は白紙に戻すべきだ。どう言われようと誤魔化す一択しかなかった。
「そうか……。家に連れ込むくらい、入れ込んだ相手がいたのかと思ったんだがなぁ」
「その前に僕が同居しているのに、連れ込んでいたらと申し訳なく思え」
「あー……。まあ、うん」
まったく申し訳ないとは思っていないような顔で、不思議そうに首を傾げている。
僕は食べ終わった食器を持ち上げると、ベイカーの皿も一緒に回収して流し台に持っていった。誤作動を恐れて魔術は控え、自らの手で汚れを洗い落とす。
同居人はのんびりと食後の茶を楽しむと、僕が皿を洗い終わる頃にやってきてカップを水で流した。
「なあ。俺の恋人らしき人、ほんとに知らねえ?」
見知らぬ恋人に対して食い下がる様子に、かっと頭に血が上った。
「知るかそんなもん! 僕の知らないところで勝手に仲良くしてろ!」
皿を拭いていた布を流し台に叩き付け、皿を置いてどたどたと部屋に戻った。
部屋の扉を閉め、はあ、と息を吐く。
思い返せば、連れ込まれるのはずっと相手の部屋だったのだ。ベイカーが気づく前に、理由を付けて証拠になるようなものを取り上げておくんだった。
「経緯を思い出さないまま、僕と寝ていたことに気づきでもしたら、最悪だ……!」
小さな声で呟き、頭を抱えて蹲る。
切っ掛けを作ったのはベイカーであり、この関係を始めた原因は彼の方だ。けれど、もし経緯を思い出さなければ、真実が知られた時、僕は叩き出されかねない。
恋人の存在を知りたがる様子に、やっぱり恋人が欲しかったんだ、と察してしまったのも厭な気分だった。彼がずっと恋人を欲しがっても作れなかったというなら、僕の所為でしかない。
いっそ、清算して離れて暮らすべきなんだろうか。
「あぁ……。ただでさえ体調が悪い時に、悩みばかり増やしやがって!」
頭を掻き毟ると、立ち上がって寝台に倒れ込んだ。
柔らかい感触が肌に触れると、心地よさにどっと眠気が襲う。だが、夢の中に同居人が出てきたのなら、休むものも休めない。
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