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14、叔母家族との再会
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次の日。セシリアは領主に頼まれた通り、叔母の住む家へ訪れることを決めた。……本当は近況を聞かされて少し躊躇する心が生まれたが、領主様直々に頼まれたことを無視するわけにもいかず、迷うくらいならば行った方がいいと思ったのだ。
「今日行くのか? 明日なら私も同席できるが」
クライヴは当初の目的通り、領主から農作物に関して詳しい事情を教えてもらう予定だ。なのでセシリアと共に出かけることは難しい。
「お気遣いありがとうございます。でも、突然クライヴ様と一緒に訪れたら叔母たちも驚くと思いますから……まずはわたし一人で行ってきます」
本当は身内の話をこれ以上クライヴの前で話すのは躊躇われたからだ。叔母たちも恥ずかしいだろう。
「奥様。私がご一緒しましょうか?」
代わりにタバサがそう申し出てくれたが、これにもセシリアは首を横に振った。
「大丈夫。そんなに長居はしない予定だから……。それに久しぶりに、家族水入らずで話がしたいの」
そう言えばタバサもセシリアの言葉を尊重するしかない。
(ごめんね……)
少し申し訳ない気持ちになったが、何となく一人で行った方がいいと思ったのだ。
◆
それほど華美ではない服装でセシリアは馬車を出してもらった。最初は歩いて行こうとしたが、叔母の家まで少々遠いと言われ、また何かあった時のために馬車で行ってほしいというクライヴや使用人たちの意向もあり、大人しく従うことにした。
馬車は折り畳み式の幌がついているもので、御者は座っているセシリアの後方から馬の手綱を取った。
ガタガタと舗装されていない道にお尻が痛くなり、段々と緊張が増してきた。
ここの少し急になっている小道の先に小屋のような古い家が――
(あれ?)
セシリアは一瞬道を間違えたのかと思った。目の前には、とても小屋とは言えない立派な――王都で見る建物と比べればかなりみすぼらしいものであったが、セシリアの記憶からすれば、全く違う家が建っていたのだ。
そして御者が到着だと言うように馬の速度を緩めて止めたので、セシリアはやはりここが自分の家なのだと理解させられた。
(領主様が家を建て替えたとおっしゃっていたけれど、本当だったのね)
戸惑いながらも降りて、以前はなかった柵や観賞用の花を困惑しながら眺めていると、「セシリア!」という声が聞こえたのでびっくりして振り返る。扉を開けた叔母がこちらへずんずん歩いてきた。そしてがばりと腕の中に抱きしめてきたので、セシリアはますます驚いてしまった。
「ああ、本当にセシリアだ! よく顔を見せておくれ!」
叔母はかさついた掌でセシリアの頬に触れると、今まで見たこともない笑顔で姪の訪問を喜んでくれた。
「さぁ。上がっておくれ」
「叔母さん。わたし……」
「今日は公爵様は一緒じゃないのかい?」
「ええ。今日は用事があって……」
セシリアはぐいぐい腕を引かれながら家の中へ案内された。
以前は玄関のすぐそばが調理場であったのだが、今度はすぐに見当たらなかった。全体的に広くなっており、家具も全て新調されていることに気づいた。
セシリアの知る懐かしい我が家の面影は跡形もなく消え去っていた。
「さ、さ。とりあえず座りなよ」
「おお! セシリアじゃないか!」
叔母が茶を淹れている間に、部屋の奥にいた叔父が現れた。にこにこと自分に笑いかける姿なんて、初めて見る。叔父はセシリアだけにはそんな表情は見せなかった。彼と自分は血が繋がっていない、赤の他人であったから。
「さ、セシリア。喉が渇いただろう。遠慮せずにお飲み」
カップに注がれてあったのは、紅茶だった。
「ありがとう。……叔母さんたちも、紅茶を飲むようになったんですね」
茶などにかけるお金なんてない。水で十分だと言っていたのに……。
「あぁ、そうだよ。最初は何だか慣れない味であんまり美味しくないと思っていたんだけど、何度も飲んでいるうちに癖になっちまってね。セシリアも向こうのお屋敷で毎日飲んでいるんだろう?」
「そう、ですね……」
「当たり前だろう。なんたってセシリアは公爵様の奥方、公爵夫人なんだからよ」
歯切れの悪いセシリアに代わって、叔父が鼻を膨らませながら言う。
「なんであんたがそんな自慢げなんだよ」
「そりゃあ、俺はセシリアの叔父だからだよ。小さい頃から実子のように思って育ててきたんだ。おまえだってそうだろう?」
「え? あ、あぁ、そうだとも! あんたは姉さんの大切な忘れ形見。突然姉さんや義兄さんを亡くした可哀想なあんたを、本当の娘のように思って育ててきたんだ」
セシリアの顔色を窺いながら、叔母が早口で言った。
「なぁ、セシリア。おまえにとって、あたしたちは実の両親よりも大切な、恩ある存在だろう?」
ぐいっとまるで間近まで顔を寄せられたような圧迫感に、セシリアは苦しく思いながらも乾いた笑いが込み上げそうになる。
「ええ、そうですね……」
「だろう! なら、その大事な親代わりが困っていると、伯爵様に伝えてくれないかい?」
「そうだ。これまでずっとお金を渡してくださっていたのに、おまえが嫁いだあたりから、もう渡せないと、援助を打ち切ったんだ」
セシリアは叔母たちが自分を歓迎したことにはきちんと理由が――目的があったのだと知り、納得すると同時に白けた気持ちになった。
叔母たちは一生お金をもらえると思っていたのだろうか。それは少々虫が良すぎる話ではないだろうか。あくまでセシリアを伯爵家で預かっている間、というのは妥当な契約に思えたが、彼女たちは不服らしい。
「何か、お困りのことでもあるのですか?」
「困ってることって……そりゃたくさんあるさ! 子どもたちだってまだ育てなきゃいけないし……育ち盛りなんだよ? 美味しいものをたらふく食わせてやりたいっていうのはいけないことかい?」
「いいえ。普通のことだと思います。でも……昨夜、領主様とお話する機会がありまして、叔父さんの働き方を心配なさっていましたよ?」
さぼっている心当たりがあるのか、叔父だけでなく叔母もぎくりとした表情をする。
だがセシリアのじっと見つめる視線にまずいと思ったのか、叔母は違うんだよと慌てて弁解する。
「この人、少し身体の調子が良くなくてね、だから大事を取って休みがちになっているんだ」
「どこか具合が悪いのですか。それは大変ですね。わたしの方から公爵様にお願いして、お医者様を呼んでもらいましょうか?」
「いや、そこまでしてもらうのは悪いよ……」
「でも、心配ですから。何もなければそれでいいのです。元気に働ける証拠ということですから」
セシリアはあくまでも穏便に、叔母たちが今の生活状況を改めてくれればよいと思っていた。
決して良好な関係とは言い難かったが、彼らが自分を育ててくれたのは間違いないし、恩を感じていたから。
人間だから欲はある。少々図々しくなってしまうのも無理ない。だから、自分の言葉で目を覚ましてくれればそれで――
「さっきからなんだい、セシリア。あんた、あたしたちを脅すようにネチネチと……そりゃあね、あんたはお貴族様に引き取られて、あんな立派な方の花嫁になることができた。毎日贅沢な生活ができて、それが当たり前になってきたんだろう?」
「そんなこと……」
「その服だってずいぶんと華やかで、言葉遣いだってどこか上から目線だ。本当は平民のあたしたちを見下しているんじゃないかい? ははっ、ひどい娘だねぇ!」
先ほどとは打って変わって、叔母は唾を飛ばす勢いで捲し立てた。
「誰のおかげでそんな裕福な生活が送れると思っているんだい!? あたしが夢見がちな姉さんの代わりに育ててやったからだろう!? はっ、姉さんも姉さんだよ。奉公先の主人の息子を籠絡して、貴族の奥方になるわけでもなく、こんなど田舎まで駆け落ちしてきた! あたしはね、あの時なんて馬鹿な女だろうって心底思ったよ! 読み書きはできても、鍬の振り方すら知らない、そんな男の面倒を見ながら、一体何が幸せなんだってね!」
セシリアは同じようなことを――ここまで露骨に、品なく言われたわけではなかったが、似たようなことをイライザに言われた。
だが肉親でもあり、当時の母を近くで見てきた叔母から吐き出された言葉は生々しく、心に深く突き刺さった。
恐らく叔母はずっと嫉妬や不満など、ドロドロとした感情を抱えていたのだろう。両親や自分に対して。
言葉もなくショックを受けるセシリアをぎらぎらした目で叔母は睨みつける。そんな叔母を、隣に座る叔父が落ち着けと宥めた。ここでセシリアを傷つけたら、ますます見放されるぞと。
叔父の言葉に激昂していた叔母もはっと我に返った様子になり、眉根を寄せた後、深く息を吐いた。そして視線を下げながら、不貞腐れたように呟く。
「あたしたちだって少しくらい、いい思いをしたっていいだろう?」
「セシリア。伯爵様がダメなら、公爵様はどうだ? おまえは彼の妻だろう? 大事な妻の身内が困っているとあれば、あの方も無下にはできないはずだ。なっ? 俺たちを助けると思って、頼んでくれよ……」
その後も叔父は一人、「あの頃のおまえは可愛かったなぁ」と、まるで自分たちが仲の良い家族であったかのようにセシリアの小さかった頃の話を持ち出したが、彼女の心はますます虚しさが増すだけであった。
「今日行くのか? 明日なら私も同席できるが」
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代わりにタバサがそう申し出てくれたが、これにもセシリアは首を横に振った。
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そう言えばタバサもセシリアの言葉を尊重するしかない。
(ごめんね……)
少し申し訳ない気持ちになったが、何となく一人で行った方がいいと思ったのだ。
◆
それほど華美ではない服装でセシリアは馬車を出してもらった。最初は歩いて行こうとしたが、叔母の家まで少々遠いと言われ、また何かあった時のために馬車で行ってほしいというクライヴや使用人たちの意向もあり、大人しく従うことにした。
馬車は折り畳み式の幌がついているもので、御者は座っているセシリアの後方から馬の手綱を取った。
ガタガタと舗装されていない道にお尻が痛くなり、段々と緊張が増してきた。
ここの少し急になっている小道の先に小屋のような古い家が――
(あれ?)
セシリアは一瞬道を間違えたのかと思った。目の前には、とても小屋とは言えない立派な――王都で見る建物と比べればかなりみすぼらしいものであったが、セシリアの記憶からすれば、全く違う家が建っていたのだ。
そして御者が到着だと言うように馬の速度を緩めて止めたので、セシリアはやはりここが自分の家なのだと理解させられた。
(領主様が家を建て替えたとおっしゃっていたけれど、本当だったのね)
戸惑いながらも降りて、以前はなかった柵や観賞用の花を困惑しながら眺めていると、「セシリア!」という声が聞こえたのでびっくりして振り返る。扉を開けた叔母がこちらへずんずん歩いてきた。そしてがばりと腕の中に抱きしめてきたので、セシリアはますます驚いてしまった。
「ああ、本当にセシリアだ! よく顔を見せておくれ!」
叔母はかさついた掌でセシリアの頬に触れると、今まで見たこともない笑顔で姪の訪問を喜んでくれた。
「さぁ。上がっておくれ」
「叔母さん。わたし……」
「今日は公爵様は一緒じゃないのかい?」
「ええ。今日は用事があって……」
セシリアはぐいぐい腕を引かれながら家の中へ案内された。
以前は玄関のすぐそばが調理場であったのだが、今度はすぐに見当たらなかった。全体的に広くなっており、家具も全て新調されていることに気づいた。
セシリアの知る懐かしい我が家の面影は跡形もなく消え去っていた。
「さ、さ。とりあえず座りなよ」
「おお! セシリアじゃないか!」
叔母が茶を淹れている間に、部屋の奥にいた叔父が現れた。にこにこと自分に笑いかける姿なんて、初めて見る。叔父はセシリアだけにはそんな表情は見せなかった。彼と自分は血が繋がっていない、赤の他人であったから。
「さ、セシリア。喉が渇いただろう。遠慮せずにお飲み」
カップに注がれてあったのは、紅茶だった。
「ありがとう。……叔母さんたちも、紅茶を飲むようになったんですね」
茶などにかけるお金なんてない。水で十分だと言っていたのに……。
「あぁ、そうだよ。最初は何だか慣れない味であんまり美味しくないと思っていたんだけど、何度も飲んでいるうちに癖になっちまってね。セシリアも向こうのお屋敷で毎日飲んでいるんだろう?」
「そう、ですね……」
「当たり前だろう。なんたってセシリアは公爵様の奥方、公爵夫人なんだからよ」
歯切れの悪いセシリアに代わって、叔父が鼻を膨らませながら言う。
「なんであんたがそんな自慢げなんだよ」
「そりゃあ、俺はセシリアの叔父だからだよ。小さい頃から実子のように思って育ててきたんだ。おまえだってそうだろう?」
「え? あ、あぁ、そうだとも! あんたは姉さんの大切な忘れ形見。突然姉さんや義兄さんを亡くした可哀想なあんたを、本当の娘のように思って育ててきたんだ」
セシリアの顔色を窺いながら、叔母が早口で言った。
「なぁ、セシリア。おまえにとって、あたしたちは実の両親よりも大切な、恩ある存在だろう?」
ぐいっとまるで間近まで顔を寄せられたような圧迫感に、セシリアは苦しく思いながらも乾いた笑いが込み上げそうになる。
「ええ、そうですね……」
「だろう! なら、その大事な親代わりが困っていると、伯爵様に伝えてくれないかい?」
「そうだ。これまでずっとお金を渡してくださっていたのに、おまえが嫁いだあたりから、もう渡せないと、援助を打ち切ったんだ」
セシリアは叔母たちが自分を歓迎したことにはきちんと理由が――目的があったのだと知り、納得すると同時に白けた気持ちになった。
叔母たちは一生お金をもらえると思っていたのだろうか。それは少々虫が良すぎる話ではないだろうか。あくまでセシリアを伯爵家で預かっている間、というのは妥当な契約に思えたが、彼女たちは不服らしい。
「何か、お困りのことでもあるのですか?」
「困ってることって……そりゃたくさんあるさ! 子どもたちだってまだ育てなきゃいけないし……育ち盛りなんだよ? 美味しいものをたらふく食わせてやりたいっていうのはいけないことかい?」
「いいえ。普通のことだと思います。でも……昨夜、領主様とお話する機会がありまして、叔父さんの働き方を心配なさっていましたよ?」
さぼっている心当たりがあるのか、叔父だけでなく叔母もぎくりとした表情をする。
だがセシリアのじっと見つめる視線にまずいと思ったのか、叔母は違うんだよと慌てて弁解する。
「この人、少し身体の調子が良くなくてね、だから大事を取って休みがちになっているんだ」
「どこか具合が悪いのですか。それは大変ですね。わたしの方から公爵様にお願いして、お医者様を呼んでもらいましょうか?」
「いや、そこまでしてもらうのは悪いよ……」
「でも、心配ですから。何もなければそれでいいのです。元気に働ける証拠ということですから」
セシリアはあくまでも穏便に、叔母たちが今の生活状況を改めてくれればよいと思っていた。
決して良好な関係とは言い難かったが、彼らが自分を育ててくれたのは間違いないし、恩を感じていたから。
人間だから欲はある。少々図々しくなってしまうのも無理ない。だから、自分の言葉で目を覚ましてくれればそれで――
「さっきからなんだい、セシリア。あんた、あたしたちを脅すようにネチネチと……そりゃあね、あんたはお貴族様に引き取られて、あんな立派な方の花嫁になることができた。毎日贅沢な生活ができて、それが当たり前になってきたんだろう?」
「そんなこと……」
「その服だってずいぶんと華やかで、言葉遣いだってどこか上から目線だ。本当は平民のあたしたちを見下しているんじゃないかい? ははっ、ひどい娘だねぇ!」
先ほどとは打って変わって、叔母は唾を飛ばす勢いで捲し立てた。
「誰のおかげでそんな裕福な生活が送れると思っているんだい!? あたしが夢見がちな姉さんの代わりに育ててやったからだろう!? はっ、姉さんも姉さんだよ。奉公先の主人の息子を籠絡して、貴族の奥方になるわけでもなく、こんなど田舎まで駆け落ちしてきた! あたしはね、あの時なんて馬鹿な女だろうって心底思ったよ! 読み書きはできても、鍬の振り方すら知らない、そんな男の面倒を見ながら、一体何が幸せなんだってね!」
セシリアは同じようなことを――ここまで露骨に、品なく言われたわけではなかったが、似たようなことをイライザに言われた。
だが肉親でもあり、当時の母を近くで見てきた叔母から吐き出された言葉は生々しく、心に深く突き刺さった。
恐らく叔母はずっと嫉妬や不満など、ドロドロとした感情を抱えていたのだろう。両親や自分に対して。
言葉もなくショックを受けるセシリアをぎらぎらした目で叔母は睨みつける。そんな叔母を、隣に座る叔父が落ち着けと宥めた。ここでセシリアを傷つけたら、ますます見放されるぞと。
叔父の言葉に激昂していた叔母もはっと我に返った様子になり、眉根を寄せた後、深く息を吐いた。そして視線を下げながら、不貞腐れたように呟く。
「あたしたちだって少しくらい、いい思いをしたっていいだろう?」
「セシリア。伯爵様がダメなら、公爵様はどうだ? おまえは彼の妻だろう? 大事な妻の身内が困っているとあれば、あの方も無下にはできないはずだ。なっ? 俺たちを助けると思って、頼んでくれよ……」
その後も叔父は一人、「あの頃のおまえは可愛かったなぁ」と、まるで自分たちが仲の良い家族であったかのようにセシリアの小さかった頃の話を持ち出したが、彼女の心はますます虚しさが増すだけであった。
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