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15、郷愁
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「――そろそろ、帰りますわ」
いつ、そう口にしたかはわからない。叔父はもう帰るのかい、どうせなら泊まっていけばいいと言い、叔母がこんな所にセシリアが泊まるわけないと嘲笑 し、今度は自分たちを屋敷に呼んでくれとどちらかが言ったところで扉を閉めたことを覚えている。
「もう、お帰りになられますか」
セシリアがあまりにも暗い顔をしていたからか、それとも単なる確認からか、御者がそう尋ねてきた。
「……この先を右に曲がった所に林檎の木があるの。それを見て帰りたいわ」
木を見るくらいの寄り道ならばと、御者は言われた通りに馬を進ませた。
セシリアとしては有り難かった。今屋敷に帰っても、上手く表情を取り繕える自信がなかったから……。
「ここで少し待っていて」
セシリアは馬車から降りると、一人歩き出した。
林檎の木が一本ポツンと植えられているのは平地であり、周りは手入れされていない草が好き放題に生えている。絶景とは程遠い、実に平凡な田舎の光景が広がっていた。
しかしセシリアはこの景色を見るのを心待ちにしていた。ずっと恋しくて、慰めてほしいと思っていた。
でも、実際に目にするとやはり何の変哲もない景色で、心は晴れなかった。むしろ――
(叔母さんたちには、わたしが公爵様やイライザ夫人のように見えたのかな……)
セシリアとしては全く意識していないし、まるで違うと思っているが、クライヴやイライザと過ごすうちに、自然と話し方や物の考え方に影響を受けたのかもしれない。それが久しぶりに会った叔母には別人に見えた。貴族の世界に染まってしまったセシリアが気に食わなくて、あんな攻撃的な言動をとった。
彼らはすでに自分を敵のように見なし、または金を運んできてくれる相手としか見ていない。
変わってしまった叔母たちとの関係がセシリアにはどうしようもなく辛かった。
叔母たちのことを好きかと訊かれたら、よくわからない。
彼女たちに捨てられたら生きていけないと幼いながらに理解していたので、とにかく嫌われないよう、手を煩わせないように過ごしてきたつもりだ。叔母たちも、そんなセシリアの気遣いをどこかでわかってくれていると思っていた。
貴族の家へ嫁がなければ……いつか、ここまで育ててくれた恩を言葉にして感謝できただろうか。叔母たちも、笑って受け止めてくれただろうか……。
「――セシリア?」
セシリアが物憂げな表情で林檎の木を見上げていると、不意に低い男性の声が聞こえた。声のした方を振り向くと、信じられない様子で自分を凝視する男性の姿が目に入る。農作業で肌が焼けており、眉は太くて――
「ハンス?」
考えるより先に呟けば、ハンスが呆れたように言った。
「なんだよ、もう顔忘れちまったのかよ」
違う、とセシリアは首を振って否定した。
大切な幼馴染の顔を忘れるはずがない。
ただこんな所で会えるとは思っていなかったので、とても驚いたのだ。
「ハンス、久しぶりね!」
セシリアの胸に喜びがぱぁっと広がり、懐かしさが溢れる。それは叔母たちとの苦い再会のせいもあって、ハンスならば、という気持ちがどこかにあった。
もっと近くで彼の顔を見ようと近寄れば、なぜか彼は後ろへ退いた。
「ハンス?」
てっきり再会の喜びに浸れると思ったのに、ハンスはセシリアから顔を背け、身体を横へ向ける。そして視線を足元へ向けたまま、どこか苦しそうな様子で言った。
「……結婚、したんだってな」
ハンスの言葉に、セシリアは冷や水を浴びせられたような気持ちになった。いや、現実を思い知らされた、というべきか。
「……ええ、そうなの」
「はは、そうか。おめでとう」
祝福の言葉にズキリと胸が痛む。彼の顔も、ちっとも祝福しているようには見えなかった。
「ありが、とう……」
「貴族の奥方になったんだって? その服も、最初どこぞのお嬢様が迷い込んできたのかと思ったよ。まさかセシリアだったなんてな」
「この服、そんなに目立つ?」
セシリアとしては地味で目立たない格好をしてきたつもりだ。
「目立つよ。こんな田舎じゃ、浮いて仕方がない」
「そう……」
あぁ、まずい。この違和感は、先ほど叔母たちと話している時と似ている。このままハンスと話し続けるのはよくない。もうやめた方がいい。
そう思って話を切り上げようとしたセシリアに、ハンスは思わぬ告白をする。
「それよりさ、俺も結婚したんだぜ」
「えっ……」
「なんだよ。俺だってもういい年だぜ? 結婚したに決まっているじゃないか」
呆然とするセシリアに、ハンスは笑っている。
「いつ、結婚したの?」
「つい最近かな。隣村の娘でな、すごく気立てがいいんだ」
「そう……」
おめでとう、と言わなくてはならない。彼だって言ってくれたのだから。
でも、胸が詰まって、上手く言葉が出てこない。
「なんだよ、その顔」
笑っていたハンスが、セシリアの顔を見てむっとした表情になる。
「俺が結婚しちゃ、悪かったのかよ」
「そんなこと……」
「おまえだって俺以外と結婚したじゃないか」
「わたしは……」
「公爵様に、ずいぶんと可愛がられているんだって? よかったじゃないか。贅沢な暮らしができて、俺と結婚するより正解だったな」
セシリアは言葉を失う。
叔母たちに言われた時よりもずっと深く傷つき、次いで怒りも湧いた。
「わ、わたしだって本当はっ……」
ハンスと――
あと少しでぶつけてしまいそうになった感情は、ハンスの冷めた眼差しで急激に萎んでしまった。
「本当は?」
「……何でもない」
本音を吐露できなかったセシリアをハンスが笑う。嫌な笑いだった。彼はこんな人ではなかった。いや、セシリアの前だから違うのかもしれない。
離れていた距離が、彼を変えてしまった。もう二度と、以前の関係には戻れない。
「あの、奥様。そろそろお戻りになられた方がよろしいかと……」
険悪な男女関係に割り込むことはとても勇気がいることなのに、遠くから見ていて何かを察した御者が恐る恐る声をかけてきた。
みっともないところを見せてしまったと、恥ずかしく、申し訳ない気持ちになる。今すぐにでもこの場から逃げ出したくなるが、ハンスとこんなかたちで別れるのは嫌だなと思い、僅かに残った意地でお腹に力を込める。
「久しぶりに会ったのに、何だか変な空気になっちゃった。ごめんね。わたし、もう帰るから……ハンス、結婚おめでとう。どうかお幸せに」
昔のような砕けた口調で、精いっぱい微笑んだ。それはどこか泣きそうな表情にも見え、ハンスの目が見開かれる。
「セシリア……」
縋るような声にセシリアは振り返らなかった。
彼の方を一切見ないまま馬車へ乗って、呼びかけられても前を向き続けた。でこぼこした道は容赦なくセシリアの身体を揺さぶってくる。心までぐらつかせて崩してしまいそうだ。
(ハンス。わたし、本当はね……)
彼が助けに来てくれるのではないかと思っていた。
伯爵に無理矢理馬車に乗せられた時や、イライザに冷たい眼差しを向けられた時、毎日ドリュー夫人に叱られていた時、結婚の準備をしていた時、もしかしたらハンスが颯爽と現れて、何とかしてくれるのではないかと……そんな物語のような展開を心のどこかで夢見ていた。
(そんなこと、あるはずないのにね……)
ハンスだって結局、身分が上の者に従う立場でしかない。彼一人でできることなどしょせん限られている。権力を前にして自分がいかに非力な存在であるか、残酷でやるせない事実はセシリア自身が一番よくわかっていた。
だが彼を想うことで、セシリアは辛い状況から逃避していたのだ。
純粋な想いとは言えないかもしれない。それでも――
(わたしも、あなたのことが好きだったよ)
いつか結婚してやると言われ、とても嬉しかった。それだけは本当だ。
彼と結婚しないで正解だったなど、そんなこと一度たりとも考えたことなかった。
実らなかった想いでも、ずっと心の奥底で大事に残っていた。
でも、それは間違いだったかもしれない、と今は思う。
ハンスだけでなく、叔母たちのことも含めて、すべて……。
(さようなら、ハンス、叔母さん……)
馬車に揺られながら、セシリアは肩を震わせた。
家へ帰るまでに、この想いは捨てなければならない。いや、もうとっくに叶わぬ想いと諦めていたから、これはただの感傷だ。郷愁だった。
セシリアは自分にそう言い聞かせ、声を殺して泣き続けた。
いつ、そう口にしたかはわからない。叔父はもう帰るのかい、どうせなら泊まっていけばいいと言い、叔母がこんな所にセシリアが泊まるわけないと嘲笑 し、今度は自分たちを屋敷に呼んでくれとどちらかが言ったところで扉を閉めたことを覚えている。
「もう、お帰りになられますか」
セシリアがあまりにも暗い顔をしていたからか、それとも単なる確認からか、御者がそう尋ねてきた。
「……この先を右に曲がった所に林檎の木があるの。それを見て帰りたいわ」
木を見るくらいの寄り道ならばと、御者は言われた通りに馬を進ませた。
セシリアとしては有り難かった。今屋敷に帰っても、上手く表情を取り繕える自信がなかったから……。
「ここで少し待っていて」
セシリアは馬車から降りると、一人歩き出した。
林檎の木が一本ポツンと植えられているのは平地であり、周りは手入れされていない草が好き放題に生えている。絶景とは程遠い、実に平凡な田舎の光景が広がっていた。
しかしセシリアはこの景色を見るのを心待ちにしていた。ずっと恋しくて、慰めてほしいと思っていた。
でも、実際に目にするとやはり何の変哲もない景色で、心は晴れなかった。むしろ――
(叔母さんたちには、わたしが公爵様やイライザ夫人のように見えたのかな……)
セシリアとしては全く意識していないし、まるで違うと思っているが、クライヴやイライザと過ごすうちに、自然と話し方や物の考え方に影響を受けたのかもしれない。それが久しぶりに会った叔母には別人に見えた。貴族の世界に染まってしまったセシリアが気に食わなくて、あんな攻撃的な言動をとった。
彼らはすでに自分を敵のように見なし、または金を運んできてくれる相手としか見ていない。
変わってしまった叔母たちとの関係がセシリアにはどうしようもなく辛かった。
叔母たちのことを好きかと訊かれたら、よくわからない。
彼女たちに捨てられたら生きていけないと幼いながらに理解していたので、とにかく嫌われないよう、手を煩わせないように過ごしてきたつもりだ。叔母たちも、そんなセシリアの気遣いをどこかでわかってくれていると思っていた。
貴族の家へ嫁がなければ……いつか、ここまで育ててくれた恩を言葉にして感謝できただろうか。叔母たちも、笑って受け止めてくれただろうか……。
「――セシリア?」
セシリアが物憂げな表情で林檎の木を見上げていると、不意に低い男性の声が聞こえた。声のした方を振り向くと、信じられない様子で自分を凝視する男性の姿が目に入る。農作業で肌が焼けており、眉は太くて――
「ハンス?」
考えるより先に呟けば、ハンスが呆れたように言った。
「なんだよ、もう顔忘れちまったのかよ」
違う、とセシリアは首を振って否定した。
大切な幼馴染の顔を忘れるはずがない。
ただこんな所で会えるとは思っていなかったので、とても驚いたのだ。
「ハンス、久しぶりね!」
セシリアの胸に喜びがぱぁっと広がり、懐かしさが溢れる。それは叔母たちとの苦い再会のせいもあって、ハンスならば、という気持ちがどこかにあった。
もっと近くで彼の顔を見ようと近寄れば、なぜか彼は後ろへ退いた。
「ハンス?」
てっきり再会の喜びに浸れると思ったのに、ハンスはセシリアから顔を背け、身体を横へ向ける。そして視線を足元へ向けたまま、どこか苦しそうな様子で言った。
「……結婚、したんだってな」
ハンスの言葉に、セシリアは冷や水を浴びせられたような気持ちになった。いや、現実を思い知らされた、というべきか。
「……ええ、そうなの」
「はは、そうか。おめでとう」
祝福の言葉にズキリと胸が痛む。彼の顔も、ちっとも祝福しているようには見えなかった。
「ありが、とう……」
「貴族の奥方になったんだって? その服も、最初どこぞのお嬢様が迷い込んできたのかと思ったよ。まさかセシリアだったなんてな」
「この服、そんなに目立つ?」
セシリアとしては地味で目立たない格好をしてきたつもりだ。
「目立つよ。こんな田舎じゃ、浮いて仕方がない」
「そう……」
あぁ、まずい。この違和感は、先ほど叔母たちと話している時と似ている。このままハンスと話し続けるのはよくない。もうやめた方がいい。
そう思って話を切り上げようとしたセシリアに、ハンスは思わぬ告白をする。
「それよりさ、俺も結婚したんだぜ」
「えっ……」
「なんだよ。俺だってもういい年だぜ? 結婚したに決まっているじゃないか」
呆然とするセシリアに、ハンスは笑っている。
「いつ、結婚したの?」
「つい最近かな。隣村の娘でな、すごく気立てがいいんだ」
「そう……」
おめでとう、と言わなくてはならない。彼だって言ってくれたのだから。
でも、胸が詰まって、上手く言葉が出てこない。
「なんだよ、その顔」
笑っていたハンスが、セシリアの顔を見てむっとした表情になる。
「俺が結婚しちゃ、悪かったのかよ」
「そんなこと……」
「おまえだって俺以外と結婚したじゃないか」
「わたしは……」
「公爵様に、ずいぶんと可愛がられているんだって? よかったじゃないか。贅沢な暮らしができて、俺と結婚するより正解だったな」
セシリアは言葉を失う。
叔母たちに言われた時よりもずっと深く傷つき、次いで怒りも湧いた。
「わ、わたしだって本当はっ……」
ハンスと――
あと少しでぶつけてしまいそうになった感情は、ハンスの冷めた眼差しで急激に萎んでしまった。
「本当は?」
「……何でもない」
本音を吐露できなかったセシリアをハンスが笑う。嫌な笑いだった。彼はこんな人ではなかった。いや、セシリアの前だから違うのかもしれない。
離れていた距離が、彼を変えてしまった。もう二度と、以前の関係には戻れない。
「あの、奥様。そろそろお戻りになられた方がよろしいかと……」
険悪な男女関係に割り込むことはとても勇気がいることなのに、遠くから見ていて何かを察した御者が恐る恐る声をかけてきた。
みっともないところを見せてしまったと、恥ずかしく、申し訳ない気持ちになる。今すぐにでもこの場から逃げ出したくなるが、ハンスとこんなかたちで別れるのは嫌だなと思い、僅かに残った意地でお腹に力を込める。
「久しぶりに会ったのに、何だか変な空気になっちゃった。ごめんね。わたし、もう帰るから……ハンス、結婚おめでとう。どうかお幸せに」
昔のような砕けた口調で、精いっぱい微笑んだ。それはどこか泣きそうな表情にも見え、ハンスの目が見開かれる。
「セシリア……」
縋るような声にセシリアは振り返らなかった。
彼の方を一切見ないまま馬車へ乗って、呼びかけられても前を向き続けた。でこぼこした道は容赦なくセシリアの身体を揺さぶってくる。心までぐらつかせて崩してしまいそうだ。
(ハンス。わたし、本当はね……)
彼が助けに来てくれるのではないかと思っていた。
伯爵に無理矢理馬車に乗せられた時や、イライザに冷たい眼差しを向けられた時、毎日ドリュー夫人に叱られていた時、結婚の準備をしていた時、もしかしたらハンスが颯爽と現れて、何とかしてくれるのではないかと……そんな物語のような展開を心のどこかで夢見ていた。
(そんなこと、あるはずないのにね……)
ハンスだって結局、身分が上の者に従う立場でしかない。彼一人でできることなどしょせん限られている。権力を前にして自分がいかに非力な存在であるか、残酷でやるせない事実はセシリア自身が一番よくわかっていた。
だが彼を想うことで、セシリアは辛い状況から逃避していたのだ。
純粋な想いとは言えないかもしれない。それでも――
(わたしも、あなたのことが好きだったよ)
いつか結婚してやると言われ、とても嬉しかった。それだけは本当だ。
彼と結婚しないで正解だったなど、そんなこと一度たりとも考えたことなかった。
実らなかった想いでも、ずっと心の奥底で大事に残っていた。
でも、それは間違いだったかもしれない、と今は思う。
ハンスだけでなく、叔母たちのことも含めて、すべて……。
(さようなら、ハンス、叔母さん……)
馬車に揺られながら、セシリアは肩を震わせた。
家へ帰るまでに、この想いは捨てなければならない。いや、もうとっくに叶わぬ想いと諦めていたから、これはただの感傷だ。郷愁だった。
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