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17.夜会
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「そのドレスとても素敵だよ。」
「ありがとう。」
ネミアスの声に振り向くと、シャンデリアの灯りを受けてメイベルの赤いドレスが静かに揺れた。
今日私は、ネミアスと王家が主催する夜会に来ていた。
ブレスレットのルビーの横には王家の紋章が刻まれ、トムからの絶対的な信頼を示す証となり輝いている。
そしてドレスは、彼から送られた輝くような赤いドレス。
私はただの伯爵令嬢だけど、現王であるトムの世話係だったために、本日に限り特別な配慮がなされていた。
それは、彼が私への感謝の意を表したいと希望したからだった。
私もその思いを嬉しく思っていたけれど、それを誇らしげに感じているのは、私よりもむしろ隣に立つネミアスの方だろう。
「メイベルは王と懇意なんだよね?」
彼は軽く笑みを浮かべ、周囲の貴族の視線を意識しながら声高らかに話しかける。
「そうよ。」
「ある意味、それは僕のおかげだよね。
だから、最初の予定通り僕と結婚してくれ。
今考えると、あの時の僕はどうかしていたと思うんだ。
ダリアとのことは一時の気の迷いだと信じてほしい。」
「その話は後でしましょう。
ここでは相応しくないわ。」
「だったら、もう一度考えると約束してくれ。」
「わかったわ。」
ネミアスはこの夜会中、トムと懇意の私と繋がろうとする高位の貴族達が次々に話しかけるから、もう自分もその一人だというように、嬉々として振る舞っていた。
けれど、今の私はもう過去の感情に揺れはしない。
ただ我慢をしてるだけ。
遠巻きにトムといるディオン様の視線を感じるけれど、申し訳なくて視線を合わせることすらできずにいた。
あんなに大切な人の腕の中から飛び出して来たのだ。
心はどんどん冷えて行くのをどうすることもできない。
早く、ディオン様のところに戻りたい。
だが、その思いとは裏腹に夜会は夜更けまで続き、早い者はちらほら帰り始めていたが、肝心のダリアは姿を現さない。
王宮で開催される夜会に招待されるなど、私達伯爵家には滅多にないチャンスなのだ。
この機会をダリアが見逃すはずがない。
そう思っていたけれど、彼女は現れないまま夜会は終了し、どっと疲労感がおしよせる。
私とネミアスが揃っているのに、彼女は来ないの?
もう私達に興味がないのかしら?
だったらどうやってダリアを見つけ出せば良い?
しばらくライト伯爵家にも戻っていないと聞いていた。
失意のまま会場を後にし、帰路につく途中の道すがら、馬車の前で手を広げた人影が立ち塞がる。
月明かりの下、紅い唇をゆがませたダリアだった。
「止まって!
二人を行かせないわ。」
ようやく現れた。
きっと来ると思っていた。
私はネミアスと共に馬車を降り、冷えた夜気の中でダリアに向き合った。
本当は妹と言えど、私を消そうとした彼女が怖かった。
媚びへつらうネミアスと違って、前回ダリアは剣を向けたのだ。
でも今は、トムのために彼女を捕らえてみせる。
できるだけ冷静を装って声をかけた。
「久しぶりね。」
「何そのドレス、王に取り入って、いい気なものね。
その上、ネミアスとよりを戻すなんて許せない!」
語気強く、私達を睨みつけるダリアを見ながら、何故彼女が私を目の敵にするのか、どうしても問いたくなった。
「ねぇ、どうして?
どうして私をそんなに嫌うの?
ネミアスが好きなだけ?」
「まだわからないの?
私はね、お姉様の何もかもが気に入らないの!」
「どうして?」
「だってズルいじゃない。
お姉様だけ伯爵家を継いで、ネミアスとまで結婚できるなんて。」
そんな理由?
そんな理由で、私を森まで連れて行って、突き落としたの?
命を失うかもしれないとわかっていながら。
「…私は家を継ぐために、彼と結婚するように言われたの。
選択肢なんてなかったわ。
むしろ好きな人と自由に生きられるダリアが羨ましかった。
だから、突き落とされた後は、姿を消して民になろうとしたのよ。」
「でもそこで、偶然にもトレフィン王と知り合って気に入れられて、何が世話係よ、やっぱり許せない。」
真実を隠さず話しても、ダリアの瞳には依然私への嫉妬が溢れていた。
「あなたは私を羨んでばかりなのね。
どうして自分の置かれている場所で幸せになろうとしないの?
これ以上話しても、意味がないわ。
もういい、お願いします。」
そう告げると、道の両側の茂みから一斉に控えていた近衛兵が飛び出し、ダリアを捕える。
「何するの!
私は王妃様の指示に従っただけ。
彼がトレフィン王だなんて、本当に知らなかったの。」
「そのことについては証言してもらいたいだけだ。
だがそれとは別に、メイベルを突き落とした罪は消えないぞ。」
私を守るように立つディオン様が、硬い声で告げる。
「私は何もしていない、一緒にいただけ。
ネミアスが突き落としたのよ!」
「俺はダリアに指示されただけだ!」
互いに責任を押しつけ合う二人。
共に私を崖へと突き落としたくせに、その姿は醜く、哀れだった。
「どちらも見苦しいな。
二人共、許されると思うなよ。
メイベルが生きているのは、奇跡だったんだ。」
ディオン様は苦々しい表情で言い放つと、近衛兵に引きづられながら、去って行く二人を無言で見送る。
「これだけのことをしてしまったから、ライト伯爵家はなくなってしまうの?」
「大丈夫だ。
君が生きている以上、二人はそこまでの罪にならない。
だから家は滅びないよ。」
ディオン様は穏やかに言った。
「良かった。
お父様は貴族でいられるのね。」
私達はトムとの約束を果たし、一区切りできたと微笑みあった。
これで再び、心置きなく恋人同士に戻れる。
そして数日後、ダリアの証言、書状、兵からの暴露によって、王妃が王に手にかけた事実が明らかになった。
共謀した者たちの罪も次々と暴かれ、王妃とソフィア王女は一生涯の幽閉が言い渡された。
調査の結果、首謀者はソフィア王女で、王妃は加担していた可能性が高かった。
けれど、どちらが指示を出したのか証拠はなく、それ以上の罪を問えなかった。
ネミアスとダリアは、私を突き落とした罪に問われ、それぞれ貴族籍を剥奪されたが、これだけの罪で済んだのは、王妃の罪を証言をしたことと、何より崖の下に落とされても私が無事だったことに他ならない。
「メイベル、二人をもっと重い罪に問いたかった?」
王となった今でも、トムは私を気にかけてくれる。
年若かったけれど、あの森で私がどんな思いで生きて来たか、誰よりも側で見てきたからだろう。
王座に座っている姿は凛々しく、もう立派な大人の眼差しは強い赤で、想定外の刑を望んでも、きっと叶えてくれるはずだ。
けれども、私達にはしっかりとした身分差があり、どんなに人払いされていても問題になるような言動は慎んでいた。
「いいえ、お父様のためにも、二人を重い罪に問いたいとは思いません。
ただ、これから先一生関わりたくないし、これ以上話しても分かり合えないのもわかっています。」
「そうか。
じゃあせめて二人は、二度と会うことのないような遠い地に送る。」
「ご配慮ありがとうございます。」
「これでメイベルはどこででも自由に生きれるようになったな。
だったら、どこに行きたい?」
「私は、ディオン様のそばにいたいです。」
「…そうか、気持ちは変わらないんだな。
ディオンと幸せになるんだぞ。」
彼の瞳にはかすかな悲しみと、王としての覚悟が宿っていた。
「俺は自分がまだまだ王の器でないのもわかってる。
だから、これからいっぱい努力してメイベルが誇れるような王になるよ。」
「トレフィン様なら大丈夫です。
あなたはいつでも冷静に考えれる人だし、私達だってこれからもあなたを支えます。
王だから人に話せないこともあるだろうし、孤独を感じるかもしれませんが、決して一人だと思わないでください。
私達がついています。」
トムはふっと笑い、私の言葉に頷いた。
「ありがとう。
俺、急に王になって焦り過ぎてたのかもな。
俺にはみんながついている。
頼りにしているよ。」
トムが周りを見渡すと、私やディオン様、ユージーンも静かに目を合わせ、彼を支える意志を伝える。
「トレフィン様、見ています。
あなたが作るどんな未来でも。」
「ああ、頼む。」
私達はどんな時もトムを支える永遠の仲間であると、確かめ合った。
その瞬間、彼の周りにあった張り詰めた空気が、少しだけ光を帯びたように感じた。
「ありがとう。」
ネミアスの声に振り向くと、シャンデリアの灯りを受けてメイベルの赤いドレスが静かに揺れた。
今日私は、ネミアスと王家が主催する夜会に来ていた。
ブレスレットのルビーの横には王家の紋章が刻まれ、トムからの絶対的な信頼を示す証となり輝いている。
そしてドレスは、彼から送られた輝くような赤いドレス。
私はただの伯爵令嬢だけど、現王であるトムの世話係だったために、本日に限り特別な配慮がなされていた。
それは、彼が私への感謝の意を表したいと希望したからだった。
私もその思いを嬉しく思っていたけれど、それを誇らしげに感じているのは、私よりもむしろ隣に立つネミアスの方だろう。
「メイベルは王と懇意なんだよね?」
彼は軽く笑みを浮かべ、周囲の貴族の視線を意識しながら声高らかに話しかける。
「そうよ。」
「ある意味、それは僕のおかげだよね。
だから、最初の予定通り僕と結婚してくれ。
今考えると、あの時の僕はどうかしていたと思うんだ。
ダリアとのことは一時の気の迷いだと信じてほしい。」
「その話は後でしましょう。
ここでは相応しくないわ。」
「だったら、もう一度考えると約束してくれ。」
「わかったわ。」
ネミアスはこの夜会中、トムと懇意の私と繋がろうとする高位の貴族達が次々に話しかけるから、もう自分もその一人だというように、嬉々として振る舞っていた。
けれど、今の私はもう過去の感情に揺れはしない。
ただ我慢をしてるだけ。
遠巻きにトムといるディオン様の視線を感じるけれど、申し訳なくて視線を合わせることすらできずにいた。
あんなに大切な人の腕の中から飛び出して来たのだ。
心はどんどん冷えて行くのをどうすることもできない。
早く、ディオン様のところに戻りたい。
だが、その思いとは裏腹に夜会は夜更けまで続き、早い者はちらほら帰り始めていたが、肝心のダリアは姿を現さない。
王宮で開催される夜会に招待されるなど、私達伯爵家には滅多にないチャンスなのだ。
この機会をダリアが見逃すはずがない。
そう思っていたけれど、彼女は現れないまま夜会は終了し、どっと疲労感がおしよせる。
私とネミアスが揃っているのに、彼女は来ないの?
もう私達に興味がないのかしら?
だったらどうやってダリアを見つけ出せば良い?
しばらくライト伯爵家にも戻っていないと聞いていた。
失意のまま会場を後にし、帰路につく途中の道すがら、馬車の前で手を広げた人影が立ち塞がる。
月明かりの下、紅い唇をゆがませたダリアだった。
「止まって!
二人を行かせないわ。」
ようやく現れた。
きっと来ると思っていた。
私はネミアスと共に馬車を降り、冷えた夜気の中でダリアに向き合った。
本当は妹と言えど、私を消そうとした彼女が怖かった。
媚びへつらうネミアスと違って、前回ダリアは剣を向けたのだ。
でも今は、トムのために彼女を捕らえてみせる。
できるだけ冷静を装って声をかけた。
「久しぶりね。」
「何そのドレス、王に取り入って、いい気なものね。
その上、ネミアスとよりを戻すなんて許せない!」
語気強く、私達を睨みつけるダリアを見ながら、何故彼女が私を目の敵にするのか、どうしても問いたくなった。
「ねぇ、どうして?
どうして私をそんなに嫌うの?
ネミアスが好きなだけ?」
「まだわからないの?
私はね、お姉様の何もかもが気に入らないの!」
「どうして?」
「だってズルいじゃない。
お姉様だけ伯爵家を継いで、ネミアスとまで結婚できるなんて。」
そんな理由?
そんな理由で、私を森まで連れて行って、突き落としたの?
命を失うかもしれないとわかっていながら。
「…私は家を継ぐために、彼と結婚するように言われたの。
選択肢なんてなかったわ。
むしろ好きな人と自由に生きられるダリアが羨ましかった。
だから、突き落とされた後は、姿を消して民になろうとしたのよ。」
「でもそこで、偶然にもトレフィン王と知り合って気に入れられて、何が世話係よ、やっぱり許せない。」
真実を隠さず話しても、ダリアの瞳には依然私への嫉妬が溢れていた。
「あなたは私を羨んでばかりなのね。
どうして自分の置かれている場所で幸せになろうとしないの?
これ以上話しても、意味がないわ。
もういい、お願いします。」
そう告げると、道の両側の茂みから一斉に控えていた近衛兵が飛び出し、ダリアを捕える。
「何するの!
私は王妃様の指示に従っただけ。
彼がトレフィン王だなんて、本当に知らなかったの。」
「そのことについては証言してもらいたいだけだ。
だがそれとは別に、メイベルを突き落とした罪は消えないぞ。」
私を守るように立つディオン様が、硬い声で告げる。
「私は何もしていない、一緒にいただけ。
ネミアスが突き落としたのよ!」
「俺はダリアに指示されただけだ!」
互いに責任を押しつけ合う二人。
共に私を崖へと突き落としたくせに、その姿は醜く、哀れだった。
「どちらも見苦しいな。
二人共、許されると思うなよ。
メイベルが生きているのは、奇跡だったんだ。」
ディオン様は苦々しい表情で言い放つと、近衛兵に引きづられながら、去って行く二人を無言で見送る。
「これだけのことをしてしまったから、ライト伯爵家はなくなってしまうの?」
「大丈夫だ。
君が生きている以上、二人はそこまでの罪にならない。
だから家は滅びないよ。」
ディオン様は穏やかに言った。
「良かった。
お父様は貴族でいられるのね。」
私達はトムとの約束を果たし、一区切りできたと微笑みあった。
これで再び、心置きなく恋人同士に戻れる。
そして数日後、ダリアの証言、書状、兵からの暴露によって、王妃が王に手にかけた事実が明らかになった。
共謀した者たちの罪も次々と暴かれ、王妃とソフィア王女は一生涯の幽閉が言い渡された。
調査の結果、首謀者はソフィア王女で、王妃は加担していた可能性が高かった。
けれど、どちらが指示を出したのか証拠はなく、それ以上の罪を問えなかった。
ネミアスとダリアは、私を突き落とした罪に問われ、それぞれ貴族籍を剥奪されたが、これだけの罪で済んだのは、王妃の罪を証言をしたことと、何より崖の下に落とされても私が無事だったことに他ならない。
「メイベル、二人をもっと重い罪に問いたかった?」
王となった今でも、トムは私を気にかけてくれる。
年若かったけれど、あの森で私がどんな思いで生きて来たか、誰よりも側で見てきたからだろう。
王座に座っている姿は凛々しく、もう立派な大人の眼差しは強い赤で、想定外の刑を望んでも、きっと叶えてくれるはずだ。
けれども、私達にはしっかりとした身分差があり、どんなに人払いされていても問題になるような言動は慎んでいた。
「いいえ、お父様のためにも、二人を重い罪に問いたいとは思いません。
ただ、これから先一生関わりたくないし、これ以上話しても分かり合えないのもわかっています。」
「そうか。
じゃあせめて二人は、二度と会うことのないような遠い地に送る。」
「ご配慮ありがとうございます。」
「これでメイベルはどこででも自由に生きれるようになったな。
だったら、どこに行きたい?」
「私は、ディオン様のそばにいたいです。」
「…そうか、気持ちは変わらないんだな。
ディオンと幸せになるんだぞ。」
彼の瞳にはかすかな悲しみと、王としての覚悟が宿っていた。
「俺は自分がまだまだ王の器でないのもわかってる。
だから、これからいっぱい努力してメイベルが誇れるような王になるよ。」
「トレフィン様なら大丈夫です。
あなたはいつでも冷静に考えれる人だし、私達だってこれからもあなたを支えます。
王だから人に話せないこともあるだろうし、孤独を感じるかもしれませんが、決して一人だと思わないでください。
私達がついています。」
トムはふっと笑い、私の言葉に頷いた。
「ありがとう。
俺、急に王になって焦り過ぎてたのかもな。
俺にはみんながついている。
頼りにしているよ。」
トムが周りを見渡すと、私やディオン様、ユージーンも静かに目を合わせ、彼を支える意志を伝える。
「トレフィン様、見ています。
あなたが作るどんな未来でも。」
「ああ、頼む。」
私達はどんな時もトムを支える永遠の仲間であると、確かめ合った。
その瞬間、彼の周りにあった張り詰めた空気が、少しだけ光を帯びたように感じた。
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