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聖女時代
来るときは絶対に教えて……すれ違いたくないから
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ある時は、聖女候補同士が言い争いをしてる最中にコルネリウスが現れたときも。
「フィオレ様。貴方はなぜ、平民に利用されているんです? 貴族としての誇りを持ちなさい!」
「ベッタちゃん、そんな風に言わないで。フィオちゃんは私が頼まれた仕事を手伝おうとしてくれていただけなの」
「えっ、私は……」
「平民の貴方が頼まれたのだから責任もって、貴方が最後までするべきでしょう。他人を巻き込むのはおやめなさい」
「お願いだから、フィオちゃんを怒らないで。私が悪いんだから」
「えぇ、全ては貴方が元凶なんです」
司祭に個人的に仕事を頼まれたソミール。
それを手伝うフィオレ。
経緯を目撃し、激怒するエリベルタ。
「いい加減にしないか」
三人の争う声に引き寄せられるようにやって来たコルネリウス。
「「コルネリウス王子」」
「コルネリウスさん」
「言い争う声が聞こえた。何があったのか私に教えてくれないか?」
「コルネリウスさん、違うの。これは言い争っていたんじゃなく、誤解があったの。ベッタちゃんは悪くないの。フィオちゃんが私を手伝おうとしてくれただけで……もとは私が司祭様に個人的に頼まれたことで、私が一人でするべきだったの」
「その通りです。貴方は平民、フィオナ様は貴族です。貴族に平民が仕事を手伝わせるのはおかしいことになぜ気づかないのです? それに何度も注意していますが、教会内では互いを『様』付けで呼び合うように統一しています。聖女候補を愛称で呼ぶのは控えなさい」
「ベッタちゃん。教会内では貴族・平民という立場は関係ないって何度も司祭様から話があったのを受け入れて。私は身分関係なく、同じ聖女候補となった皆と仲良くなりたいだけなの」
「教会は候補者同士が仲良くする場所ではなく、聖女になるべく己を高める場所です。勘違いしないように」
「もおぉぉ分かった」
二人の言い分は平行線のまま。
呆れたコルネリウスが止めに入る。
「司祭は個人的にソミールに頼みごとをしたが、一人で出来るものではなかった。本来は聖女候補同士が協力して行うべきだった……という結論で、今回の言い争いは終わりだ。ソミール、今後は一人では不可能と判断したらすぐに司祭に報告し助言を求めること」
「……はい……ごめんなさい」
「ブライアント嬢。確かに頼みごとを受けたのはソミールだが、状況を確認し一人では不可能と判断した時は強情にならず、司祭に再度確認を求めるように。それと、教会内で貴族・平民と身分を持ち出さない規則を遵守すること」
「……前半は理解しましたが、後半は納得できません」
「ブライアント嬢」
「コルネリウスさん……私は大丈夫だから。ベッタちゃんを責めないで……お願い……」
コルネリウスはブライアントが身分について頑なに拒否するので窘めようとするも、ソミールに止められ堪える。
息を吐き冷静さを取り戻してから、コルネリウスはフィオレに伝える。
「……ふぅぅ……クレパルディ嬢、貴方の判断は正しい。今後も染まらず貫いてほしい」
「……は……ぃ」
「これで、今回の件は終わりだ。後は私が手伝うので二人は行きなさい」
王子の立場であるコルネリウスに残りを手伝わせることに躊躇いを感じつつも、指示をしたのは彼だと二人はその場を去る。
三人の聖女候補と王子との出来事だが、教会内で起きた出来事は一気に聖女候補たちに広まる。
今回の事件でエリベルタのソミールへの嫌悪は膨れ上がり、コルネリウスは事実確認をしているようでソミールの意見を優先していると疑念が生れる。
「フィオレ様、しゃんとなさい。貴方は貴族なのだから」
以前までは、年上であろうと下位貴族であるフィオレを見下していたエリベルタ。
フィオレはエリベルタに対し恐怖心を抱き、怯えていた。
だが、ソミールという無知の年上平民の登場により、エリベルタのフィオレへの対応に変化を見せた。
今では『貴族なのだから恥じぬように行動しろ』と説教している。
立場はエリベルタの方が上に見えてしまうが、以前のような悪意がなくフィオレにもエリベルタの真意が分かるので恐れる様子はなくなった。
「フィオレ様。貴方はなぜ、平民に利用されているんです? 貴族としての誇りを持ちなさい!」
「ベッタちゃん、そんな風に言わないで。フィオちゃんは私が頼まれた仕事を手伝おうとしてくれていただけなの」
「えっ、私は……」
「平民の貴方が頼まれたのだから責任もって、貴方が最後までするべきでしょう。他人を巻き込むのはおやめなさい」
「お願いだから、フィオちゃんを怒らないで。私が悪いんだから」
「えぇ、全ては貴方が元凶なんです」
司祭に個人的に仕事を頼まれたソミール。
それを手伝うフィオレ。
経緯を目撃し、激怒するエリベルタ。
「いい加減にしないか」
三人の争う声に引き寄せられるようにやって来たコルネリウス。
「「コルネリウス王子」」
「コルネリウスさん」
「言い争う声が聞こえた。何があったのか私に教えてくれないか?」
「コルネリウスさん、違うの。これは言い争っていたんじゃなく、誤解があったの。ベッタちゃんは悪くないの。フィオちゃんが私を手伝おうとしてくれただけで……もとは私が司祭様に個人的に頼まれたことで、私が一人でするべきだったの」
「その通りです。貴方は平民、フィオナ様は貴族です。貴族に平民が仕事を手伝わせるのはおかしいことになぜ気づかないのです? それに何度も注意していますが、教会内では互いを『様』付けで呼び合うように統一しています。聖女候補を愛称で呼ぶのは控えなさい」
「ベッタちゃん。教会内では貴族・平民という立場は関係ないって何度も司祭様から話があったのを受け入れて。私は身分関係なく、同じ聖女候補となった皆と仲良くなりたいだけなの」
「教会は候補者同士が仲良くする場所ではなく、聖女になるべく己を高める場所です。勘違いしないように」
「もおぉぉ分かった」
二人の言い分は平行線のまま。
呆れたコルネリウスが止めに入る。
「司祭は個人的にソミールに頼みごとをしたが、一人で出来るものではなかった。本来は聖女候補同士が協力して行うべきだった……という結論で、今回の言い争いは終わりだ。ソミール、今後は一人では不可能と判断したらすぐに司祭に報告し助言を求めること」
「……はい……ごめんなさい」
「ブライアント嬢。確かに頼みごとを受けたのはソミールだが、状況を確認し一人では不可能と判断した時は強情にならず、司祭に再度確認を求めるように。それと、教会内で貴族・平民と身分を持ち出さない規則を遵守すること」
「……前半は理解しましたが、後半は納得できません」
「ブライアント嬢」
「コルネリウスさん……私は大丈夫だから。ベッタちゃんを責めないで……お願い……」
コルネリウスはブライアントが身分について頑なに拒否するので窘めようとするも、ソミールに止められ堪える。
息を吐き冷静さを取り戻してから、コルネリウスはフィオレに伝える。
「……ふぅぅ……クレパルディ嬢、貴方の判断は正しい。今後も染まらず貫いてほしい」
「……は……ぃ」
「これで、今回の件は終わりだ。後は私が手伝うので二人は行きなさい」
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今回の事件でエリベルタのソミールへの嫌悪は膨れ上がり、コルネリウスは事実確認をしているようでソミールの意見を優先していると疑念が生れる。
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フィオレはエリベルタに対し恐怖心を抱き、怯えていた。
だが、ソミールという無知の年上平民の登場により、エリベルタのフィオレへの対応に変化を見せた。
今では『貴族なのだから恥じぬように行動しろ』と説教している。
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