153 / 244
イルグリット王国 魔道具編
152話 これからどうするか…【シン視点】
しおりを挟む
もうね、どうすればいいのかまったくわからない。市井に流れている情報と…王様たちが教えてくれた事は、ところどころ合致する箇所もあるが、異なる点が多く存在する。そして話の本質が全く違っている。
流れている話は、王族の愚かな行いで、この国の貴重な魔道具技師が他国に行って戻ってこない。
実際は脅されるような状態にあった国が苦肉の策で組んだ契約…しかも職人たちに相談もして、決して王族の命令などではない事が分かった。でも腑に落ちない事もある。私とジェニーおばさんは困惑しつつ、私はかぶりを振った、
「街では王族が性能の良い魔石欲しさに技術不足の若い技術者達を派遣したって…そう言われていたニャ…」
「そうですよ、あの時確かに義父も主人は何かに思いつめていました。ですが魔石不足なんて一切聞いて居ませんよ!」
王様は申し訳なさそうに言葉を紡いだ。
「あの時期、国々からの注文と言う名の脅迫の様な要請がひどくてね、下手な事を言おうものならこの国はあっという間に戦火に巻き込まれる、そんな危うい時だった。だから魔石不足は関係者や取引先で気づくものは居ても、口外しないように箝口令を敷いていたのだ」
「そうして…事が落ち着いた頃には、気が付けば今の様な噂が国中に広がっていたのよ。職人たちが返ってこない以上、訂正をする事も出来なかった…これも多分どこかの国が動いたのでしょうね…」
王様とお妃さまの言葉に、ウィル様は申し訳なさそうに下を向いた…
「…そんな…」アタシは両手で顔を覆った…あの人が国の危機に立ち上がった……そんなあの人に、アタシは…『アタシの親は死んだニャ!16年前にアタシを捨てて死んだニャ!!』と。唇を嚙み締め、胸を後悔と言う名の靄が覆いつくす。
あの時クロトと一緒に見た、あの職人たちの目はすさんで曇っていた。魔石の影響もあるだろうけれど、そう言い聞かされてきた派遣された技術者達だけじゃない…イルグリット王国の市井で暮らす皆も、人づてに聞いた話が事実だと、流れてきた話を疑う事無く、盲信していた…。
当事者たちが語れないという事実を知らず、語らない…否定しない。だから聞かされた話は事実だと…あぁなんて愚かな…アタシが絶望に沈み込みそうになった時、凛とした奇麗な声が私の耳に入ってきた。
「今のお話を聞く限りかなり危ない状況だったと推察できます。その状況をどう改善したのでしょうか?」
ずっとウィル様の横で静かに静観していた紬木さんが、おずおずと手を上げ声を出した。ウィル様は珍しく自分に許可を求めず自ら話す紬木を見た。
紬木に視線を向けた王族三人は少しびっくりして顔を見合わせ、まじまじと紬木の顔を見てくる。そんな視線に少し身じろぎをする紬木に、王妃様が柔和な微笑みで口をはさんだ。
「先ほどから思っていたの。あなた黒目、黒髪なんて、あの方と似ているわ」
横から王様も優しい微笑みを浮かべ紬木さんに話しかける。
「そうだね。オーラシアン王国で召喚された聖女様がね、旅の途中、我が国の現状を知り、各国に聖国と聖女の共同声明として、苦言を呈し場を収めてくれたんだよ」
「わが国で枯渇していた魔石を聖女様が大量に持参してくださって 、お代は自分の世界に在った魔道具を作って欲しいと注文されたの。納期の期限を定めずに。作るのに魔石が足りなければ、いくらでも用立てるからと。他の魔道具に魔石を使っても良いよ。使った魔石分、魔道具を値引きしてと、可愛い笑顔で笑っていらしたわ」
「一緒に旅をしていたお付きの獣人が、戦うのが好きな高位冒険者だったらしく、動けば動くだけ良い魔石が手に入るって旅をしていた皆が一緒に笑っていらしたよ」
「もうまさに彼女はわが国の救世主だった」
「わが国は300年前に存在した、魔道具技師のガンゾウ様の影響を色濃く残していてね、お菓子や、料理、建物、内装に至るまで、異世界から召喚された聖女様の興味を引くものが多かったらしく、ありがたい事に、いまだに交流を持ってくれている」
「……あ!!あの和室とかお好み焼きとか…まさかガンゾウさんという方は…」
紬木さんは口に手を当て目を大きく開いていたが、バルトロメオ殿下がその紬木さんの姿に苦笑して困ったように伝えてくれた。
「詳しくは文献にも載っていないんだ。ただ、ふらっと現れいろいろな知識を民に与え、魔道具を作る基礎を作ってくださった方だと残っているだけなんだ」
紬木は少し寂しそうにしながらも
「そうなんですね。教えていただいてありがとうございました」
ぺこりと頭を下げお礼を言った。そんな紬木の背中をウィル様が励ますように撫でてあげていた。このお二人はなんだか、お互いが支え合って立っている恋人同士みたいだ…。アタシが二人の姿を見ていると、バルトロメオ殿下が話をはじめた。
「ひとまず、明後日には魔道具の祭典が始まる。3日目の昼に王城からゲンムノハナの魔道具の起動式がある。それまでの期間でガンゾウ工房の方とジェニー夫人と私たちで動く。そして人質になってしまう恐れのあるシン君はこちらで保護しよう。マルリシオ殿は残念ながらこちらで拘束させてもらう。帰ってまた魔道回路を書かれては困るのでな。祭りが終わって、国同士で話せてからの期間になる。構わないね、ウィル殿」
「あぁ、構わない。迷惑をかけてすまない。保護している期間マルリシオの事は王族扱いしなくて構わない。」
「!!兄上!!」
「お前は、自分のした事を本当の意味で理解していない。理解できるまで国の名前を出すことも、王子である身分を笠に着る事も一切禁じる」
ウィル様はバルトロメオ殿下に向き合い頭を下げ
「一貴族家次男として対応を頼みます。不甲斐ない弟をよろしくお願いします」
「分かった。では力のない一貴族家次男として預かろう、それでウィル殿と紬木殿は如何なさるおつもりかな?」
バルトロメオ殿下は苦笑しながらマルリシオ殿下の事を了承し、二人の動きを聞いた。二人は顔を見合わせ頷き合い、これ以上馬鹿な真似をしないように国の動きを見るために転移で国に帰る事になった。
「何かあれば、転移でこちらに来させていただくが、構わないか」
「お二人で有ればいつでも歓迎致しますよ」
そう殿下同士が笑い合い今後の動きが決まった。
流れている話は、王族の愚かな行いで、この国の貴重な魔道具技師が他国に行って戻ってこない。
実際は脅されるような状態にあった国が苦肉の策で組んだ契約…しかも職人たちに相談もして、決して王族の命令などではない事が分かった。でも腑に落ちない事もある。私とジェニーおばさんは困惑しつつ、私はかぶりを振った、
「街では王族が性能の良い魔石欲しさに技術不足の若い技術者達を派遣したって…そう言われていたニャ…」
「そうですよ、あの時確かに義父も主人は何かに思いつめていました。ですが魔石不足なんて一切聞いて居ませんよ!」
王様は申し訳なさそうに言葉を紡いだ。
「あの時期、国々からの注文と言う名の脅迫の様な要請がひどくてね、下手な事を言おうものならこの国はあっという間に戦火に巻き込まれる、そんな危うい時だった。だから魔石不足は関係者や取引先で気づくものは居ても、口外しないように箝口令を敷いていたのだ」
「そうして…事が落ち着いた頃には、気が付けば今の様な噂が国中に広がっていたのよ。職人たちが返ってこない以上、訂正をする事も出来なかった…これも多分どこかの国が動いたのでしょうね…」
王様とお妃さまの言葉に、ウィル様は申し訳なさそうに下を向いた…
「…そんな…」アタシは両手で顔を覆った…あの人が国の危機に立ち上がった……そんなあの人に、アタシは…『アタシの親は死んだニャ!16年前にアタシを捨てて死んだニャ!!』と。唇を嚙み締め、胸を後悔と言う名の靄が覆いつくす。
あの時クロトと一緒に見た、あの職人たちの目はすさんで曇っていた。魔石の影響もあるだろうけれど、そう言い聞かされてきた派遣された技術者達だけじゃない…イルグリット王国の市井で暮らす皆も、人づてに聞いた話が事実だと、流れてきた話を疑う事無く、盲信していた…。
当事者たちが語れないという事実を知らず、語らない…否定しない。だから聞かされた話は事実だと…あぁなんて愚かな…アタシが絶望に沈み込みそうになった時、凛とした奇麗な声が私の耳に入ってきた。
「今のお話を聞く限りかなり危ない状況だったと推察できます。その状況をどう改善したのでしょうか?」
ずっとウィル様の横で静かに静観していた紬木さんが、おずおずと手を上げ声を出した。ウィル様は珍しく自分に許可を求めず自ら話す紬木を見た。
紬木に視線を向けた王族三人は少しびっくりして顔を見合わせ、まじまじと紬木の顔を見てくる。そんな視線に少し身じろぎをする紬木に、王妃様が柔和な微笑みで口をはさんだ。
「先ほどから思っていたの。あなた黒目、黒髪なんて、あの方と似ているわ」
横から王様も優しい微笑みを浮かべ紬木さんに話しかける。
「そうだね。オーラシアン王国で召喚された聖女様がね、旅の途中、我が国の現状を知り、各国に聖国と聖女の共同声明として、苦言を呈し場を収めてくれたんだよ」
「わが国で枯渇していた魔石を聖女様が大量に持参してくださって 、お代は自分の世界に在った魔道具を作って欲しいと注文されたの。納期の期限を定めずに。作るのに魔石が足りなければ、いくらでも用立てるからと。他の魔道具に魔石を使っても良いよ。使った魔石分、魔道具を値引きしてと、可愛い笑顔で笑っていらしたわ」
「一緒に旅をしていたお付きの獣人が、戦うのが好きな高位冒険者だったらしく、動けば動くだけ良い魔石が手に入るって旅をしていた皆が一緒に笑っていらしたよ」
「もうまさに彼女はわが国の救世主だった」
「わが国は300年前に存在した、魔道具技師のガンゾウ様の影響を色濃く残していてね、お菓子や、料理、建物、内装に至るまで、異世界から召喚された聖女様の興味を引くものが多かったらしく、ありがたい事に、いまだに交流を持ってくれている」
「……あ!!あの和室とかお好み焼きとか…まさかガンゾウさんという方は…」
紬木さんは口に手を当て目を大きく開いていたが、バルトロメオ殿下がその紬木さんの姿に苦笑して困ったように伝えてくれた。
「詳しくは文献にも載っていないんだ。ただ、ふらっと現れいろいろな知識を民に与え、魔道具を作る基礎を作ってくださった方だと残っているだけなんだ」
紬木は少し寂しそうにしながらも
「そうなんですね。教えていただいてありがとうございました」
ぺこりと頭を下げお礼を言った。そんな紬木の背中をウィル様が励ますように撫でてあげていた。このお二人はなんだか、お互いが支え合って立っている恋人同士みたいだ…。アタシが二人の姿を見ていると、バルトロメオ殿下が話をはじめた。
「ひとまず、明後日には魔道具の祭典が始まる。3日目の昼に王城からゲンムノハナの魔道具の起動式がある。それまでの期間でガンゾウ工房の方とジェニー夫人と私たちで動く。そして人質になってしまう恐れのあるシン君はこちらで保護しよう。マルリシオ殿は残念ながらこちらで拘束させてもらう。帰ってまた魔道回路を書かれては困るのでな。祭りが終わって、国同士で話せてからの期間になる。構わないね、ウィル殿」
「あぁ、構わない。迷惑をかけてすまない。保護している期間マルリシオの事は王族扱いしなくて構わない。」
「!!兄上!!」
「お前は、自分のした事を本当の意味で理解していない。理解できるまで国の名前を出すことも、王子である身分を笠に着る事も一切禁じる」
ウィル様はバルトロメオ殿下に向き合い頭を下げ
「一貴族家次男として対応を頼みます。不甲斐ない弟をよろしくお願いします」
「分かった。では力のない一貴族家次男として預かろう、それでウィル殿と紬木殿は如何なさるおつもりかな?」
バルトロメオ殿下は苦笑しながらマルリシオ殿下の事を了承し、二人の動きを聞いた。二人は顔を見合わせ頷き合い、これ以上馬鹿な真似をしないように国の動きを見るために転移で国に帰る事になった。
「何かあれば、転移でこちらに来させていただくが、構わないか」
「お二人で有ればいつでも歓迎致しますよ」
そう殿下同士が笑い合い今後の動きが決まった。
175
あなたにおすすめの小説
『外見しか見なかったあなたへ。私はもう、選ぶ側です』
鷹 綾
恋愛
「お前のようなガキは嫌いだ」
幼く見える容姿を理由に、婚約者ライオネルから一方的に婚約を破棄された
公爵令嬢シルフィーネ・エルフィンベルク。
その夜、嫉妬に狂った伯爵令嬢に突き落とされ、
彼女は一年もの間、意識不明の重体に陥る――。
目を覚ました彼女は、大人びた美貌を手に入れていた。
だが、中身は何ひとつ変わっていない。
にもかかわらず、
かつて彼女を「幼すぎる」と切り捨てた元婚約者は態度を一変させ、
「やり直したい」とすり寄ってくる。
「見かけが変わっても、中身は同じです。
それでもあなたは、私の外見しか見ていなかったのですね?」
静かにそう告げ、シルフィーネは過去を見限る。
やがて彼女に興味を示したのは、
隣国ノルディアの王太子エドワルド。
彼が見ていたのは、美貌ではなく――
対話し、考え、異論を述べる彼女の“在り方”だった。
これは、
外見で価値を決められた令嬢が、
「選ばれる人生」をやめ、
自分の意思で未来を選び直す物語。
静かなざまぁと、
対等な関係から始まる大人の恋。
そして――
自分の人生を、自分の言葉で生きるための物語。
---
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる