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イルグリット王国 魔道具編
153話 闇のドラゴンに会いに行ってみた
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強い風が吹き荒れる荒野。風が渦を巻くように垂直に上に向かって渦を巻き上げ、砂と風の柱を作る。砂漠の様な荒地に、私たちは立っている。その場所から見渡せる範囲に緑も何も見えない…ここはフリムスト王国とイルグリット王国の隣接する場所。王都を出て、ワイバーンを捕まえてここに来るまでに1日半。明日はお祭りが始まるのに初日から参加できないのは悔しいが、皆さんの命には変えられないのでしょうがない。
そんな延々と広がる荒野の真ん中で、ウハハが結界を張り、砂煙などが入ってこないようにした状態で、私たち家族は優雅に昼食を広げていた。
「カナメこの肉なんの肉だ?」
「マルハ鳥の肉だよ。アイテムボックスに入っていたのでレモンで焼きながら煮たの、熱いときにはぴったりでしょ。さっぱりしていて食べやすくない?」
「オイ、シー」
「あぁ旨いな」
二人の返事に嬉しくなった。ウハハと、トーさんの口に合って良かった。ウハハのしゃべりも少しスムーズになったかな?
「最近、宿住まいだったので、自分の味付けのご飯作りたかったんだ。宿の御飯もおいしいんだけどね。こっちのトマトときゅうりの冷製スープも飲みやすいと思う」
「あぁ、飲みやすいな。フフ、いつものカナメのご飯、ホッとするよ」
「オ、イシー。ト、マト、スキ♡」
ニコニコご飯を食べるトーさんとウハハに私は嬉しくなってしまう。いきなり飯かよ!!って突っ込み入れたい方もいるかもだけど、実は私も何でここでドラゴンに会えるのか皆目見当がつかないんだけど、トーさんがココで待つって決めちゃったんだよね。なんでだろう?
まぁ8畳位の部屋の大きさの結界の中ポールを立てて布を広げて日よけを作り、トーさんは「寝る」と言って日よけの下で昼寝に入り、その間、私とウハハも日よけの中で本を読んだり、日記を書いたりとのんびり過ごしていた。日が傾きかけてから晩御飯の準備をし始めた私に、「肉が喰いたい」とリクエストを出したトーさんが、結界からでて、少し離れていたところで、魔物の丸焼きを作り始めた。こう某ゲームの様な一本串をクルクル回すそんな肉の焼き方、ウ○トラ上手に焼けると良いね。トーさんリクエストの肉、あっちで焼いているのこっちは揚げようとオーク肉を厚切りに切りにして、塩コショウの下味をつけてから、小麦粉、卵液、パン粉と潜らせて、熱した油に入れていく。
キャベツを千切りにしてお皿に山盛り盛り付けながら、肉を焼いていたトーさんを見たら、トーさんの横に黒髪の幼児…推定3歳くらいの男の子が座っている。焼いている肉をじっと見て、トーさんに向かって指をさしては、トーさんに首をフルフルされている。あ、トーさんに首根っこつままれてお膝に乗せられた…可愛い。お肉が焼けるのを楽しみにしているお客さんがいる…食べるかな?どうだろう…まあ余ればアイテムボックスにしまっておけばいいかと、トーさん達の様子を見ながら、私はそっと晩御飯のお皿の数を増やした。しばらくすると肉が焼けたようで、その男の子に半分以上の肉を上げてしまった父さんは、男の子を連れて結界に近付いてきて、ウハハに男の子を結界内に入れてくれるよう頼んできた。
ウハハは、結界ギリギリのところでじっと男の子を見つめる。男の子とウハハがニッっと笑った。その直後するっと男の子は結界内に入ってきて、すぐに鼻をひくつかせ、目をキラキラさせて、簡易テーブルセットへ駆け寄った。テーブルの上には、私の用意していた晩御飯があり、それを目が落ちるのではないかと思うほど見開いて、よだれを垂らした。お皿の数を確認してトーさんが
「カナメこいつも一緒に大丈夫か?」
「ふふ、用意してるよ」
私が笑うと、男の子は嬉しそうに手づかみでお皿からオークカツを取ろうとしてトーさんにはたかれた。
「まずは席につけ。それから作ってくれた娘に感謝をしなさい」
「腹減った!!お前偉そうだ!!」
「先ほど結構な肉を食べただろ。席にも着けない輩に愛娘の作った大事なご飯は食べさせられない」
目の前のテーブルごとトーさんが闇沼にご飯を一気にしまった。おいしそうな臭いを放つご飯が目の前から消えた事に男の子は悲壮感たっぷりに屑折れた…
男の子の前に腕を組んで、仁王立ちのトーさんに、目に涙をためた男の子は叫ぶように、
「わ!!わるかったよ!喰わせてくれよ!」と、泣いた。
二人のやり取りに私は声を出して笑った。
口の周りにとんかつ用のソースをつけて、幸せそうな顔をして食べる男の子の瞳は光の加減で紫色に見えてとても綺麗だった。そんな男の子をウハハが気にしながら一緒に食べる。
「ウハ、オイ、シ」
「あぁ、美味いなぁ~、お前こんなうまい飯いっつも喰ってんのか。良いなぁ~」
「イイ、デショ」
「自慢すんな!わしだって美味しいものくらい知ってるわ!」
あれ…この二人…普通に会話している?私がご飯を食べながら二人を見てると、トーさんと目が合った。トーさんは私の不思議そうな顔を見て苦笑しながら
「昔さ、旅してた時があって、その時出会った冒険者が笑いが込み上げるくらいめちゃくちゃ強くて、ワクワクしたんだけどな、そいつは真っ白い髪に金色の瞳の男だったんだが…」
「なんだ白髪金目って、お前白龍の爺に会った事があったのか。道理でわしを一発でドラゴンだって見抜くはずだの」
「え?」
「こいつ黒のドラゴンって呼ばれている黒龍。ドラゴンに会いたかったら、肉を焼いて食わせたら良いって、白竜ことリュウに聞いてたんだよ、人化できるドラゴンは白竜・黒龍・火龍・青龍・土龍のこの世界に5大龍と言われる5匹だけだったかな」
「今は土龍・火龍が眠りに就いてるから活動してるのは白竜と青龍とわしだけじゃ」
5大龍って何それ!!そんな壮大な世界その中の1匹…黒龍さんが我が家の食卓に居る事にびっくりだけど……。それを普通に受け入れてるトーさんとウハハにもびっくりなんですけどぉ!!!!
そんな延々と広がる荒野の真ん中で、ウハハが結界を張り、砂煙などが入ってこないようにした状態で、私たち家族は優雅に昼食を広げていた。
「カナメこの肉なんの肉だ?」
「マルハ鳥の肉だよ。アイテムボックスに入っていたのでレモンで焼きながら煮たの、熱いときにはぴったりでしょ。さっぱりしていて食べやすくない?」
「オイ、シー」
「あぁ旨いな」
二人の返事に嬉しくなった。ウハハと、トーさんの口に合って良かった。ウハハのしゃべりも少しスムーズになったかな?
「最近、宿住まいだったので、自分の味付けのご飯作りたかったんだ。宿の御飯もおいしいんだけどね。こっちのトマトときゅうりの冷製スープも飲みやすいと思う」
「あぁ、飲みやすいな。フフ、いつものカナメのご飯、ホッとするよ」
「オ、イシー。ト、マト、スキ♡」
ニコニコご飯を食べるトーさんとウハハに私は嬉しくなってしまう。いきなり飯かよ!!って突っ込み入れたい方もいるかもだけど、実は私も何でここでドラゴンに会えるのか皆目見当がつかないんだけど、トーさんがココで待つって決めちゃったんだよね。なんでだろう?
まぁ8畳位の部屋の大きさの結界の中ポールを立てて布を広げて日よけを作り、トーさんは「寝る」と言って日よけの下で昼寝に入り、その間、私とウハハも日よけの中で本を読んだり、日記を書いたりとのんびり過ごしていた。日が傾きかけてから晩御飯の準備をし始めた私に、「肉が喰いたい」とリクエストを出したトーさんが、結界からでて、少し離れていたところで、魔物の丸焼きを作り始めた。こう某ゲームの様な一本串をクルクル回すそんな肉の焼き方、ウ○トラ上手に焼けると良いね。トーさんリクエストの肉、あっちで焼いているのこっちは揚げようとオーク肉を厚切りに切りにして、塩コショウの下味をつけてから、小麦粉、卵液、パン粉と潜らせて、熱した油に入れていく。
キャベツを千切りにしてお皿に山盛り盛り付けながら、肉を焼いていたトーさんを見たら、トーさんの横に黒髪の幼児…推定3歳くらいの男の子が座っている。焼いている肉をじっと見て、トーさんに向かって指をさしては、トーさんに首をフルフルされている。あ、トーさんに首根っこつままれてお膝に乗せられた…可愛い。お肉が焼けるのを楽しみにしているお客さんがいる…食べるかな?どうだろう…まあ余ればアイテムボックスにしまっておけばいいかと、トーさん達の様子を見ながら、私はそっと晩御飯のお皿の数を増やした。しばらくすると肉が焼けたようで、その男の子に半分以上の肉を上げてしまった父さんは、男の子を連れて結界に近付いてきて、ウハハに男の子を結界内に入れてくれるよう頼んできた。
ウハハは、結界ギリギリのところでじっと男の子を見つめる。男の子とウハハがニッっと笑った。その直後するっと男の子は結界内に入ってきて、すぐに鼻をひくつかせ、目をキラキラさせて、簡易テーブルセットへ駆け寄った。テーブルの上には、私の用意していた晩御飯があり、それを目が落ちるのではないかと思うほど見開いて、よだれを垂らした。お皿の数を確認してトーさんが
「カナメこいつも一緒に大丈夫か?」
「ふふ、用意してるよ」
私が笑うと、男の子は嬉しそうに手づかみでお皿からオークカツを取ろうとしてトーさんにはたかれた。
「まずは席につけ。それから作ってくれた娘に感謝をしなさい」
「腹減った!!お前偉そうだ!!」
「先ほど結構な肉を食べただろ。席にも着けない輩に愛娘の作った大事なご飯は食べさせられない」
目の前のテーブルごとトーさんが闇沼にご飯を一気にしまった。おいしそうな臭いを放つご飯が目の前から消えた事に男の子は悲壮感たっぷりに屑折れた…
男の子の前に腕を組んで、仁王立ちのトーさんに、目に涙をためた男の子は叫ぶように、
「わ!!わるかったよ!喰わせてくれよ!」と、泣いた。
二人のやり取りに私は声を出して笑った。
口の周りにとんかつ用のソースをつけて、幸せそうな顔をして食べる男の子の瞳は光の加減で紫色に見えてとても綺麗だった。そんな男の子をウハハが気にしながら一緒に食べる。
「ウハ、オイ、シ」
「あぁ、美味いなぁ~、お前こんなうまい飯いっつも喰ってんのか。良いなぁ~」
「イイ、デショ」
「自慢すんな!わしだって美味しいものくらい知ってるわ!」
あれ…この二人…普通に会話している?私がご飯を食べながら二人を見てると、トーさんと目が合った。トーさんは私の不思議そうな顔を見て苦笑しながら
「昔さ、旅してた時があって、その時出会った冒険者が笑いが込み上げるくらいめちゃくちゃ強くて、ワクワクしたんだけどな、そいつは真っ白い髪に金色の瞳の男だったんだが…」
「なんだ白髪金目って、お前白龍の爺に会った事があったのか。道理でわしを一発でドラゴンだって見抜くはずだの」
「え?」
「こいつ黒のドラゴンって呼ばれている黒龍。ドラゴンに会いたかったら、肉を焼いて食わせたら良いって、白竜ことリュウに聞いてたんだよ、人化できるドラゴンは白竜・黒龍・火龍・青龍・土龍のこの世界に5大龍と言われる5匹だけだったかな」
「今は土龍・火龍が眠りに就いてるから活動してるのは白竜と青龍とわしだけじゃ」
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