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イルグリット王国 魔道具編
154話 ドラゴンが仲間になりたそうにこっちを見ている…
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え~っと?これどういう事?困惑する私をよそに私の足元に侍る黒髪美少年
先ほどまでニコニコ一緒にご飯を食べていた少年こと、黒龍さんが食後のデザートに出したプリンアラモードを食べて、
「こんなうまいものが世の中にはあるのか…300年生きてきたが初めて知った!!」
「カナ、テ、ヅクリ。サイ、コウデショ」
「娘!わしの嫁にならぬか!!」
黒龍さんがそう言葉を発したとたん、スパン!!ベチン!!っと両サイドから攻撃が入り、良い音が響いた。黒龍さんはウハハに叩かれたほっぺと、トーさんに叩かれた後頭部を、片手ずつで押さえ二人に抗議をした。
「何をするのじゃ!おぬし共!!わしは娘に言ったのじゃ!!」
「カナ、ヨメ、イカナイ」
「あぁん、俺のカナメを奪おうものなら空を今後飛ぶことはできないと思っておけ」
しかし二人からは今までにない黒いオーラが迸り、黒龍さんの反論を跳ね除け、あまつさえ圧倒した。気圧された涙目の黒龍さんは、
「こわ!!お前ら怖いわ!!」
そう叫びながら、私に助けてと縋る眼差しを向けて来たけれど、
「プリン食べたさに求婚するような男は、美少年でもドラゴンでも神様でもお断りですね」
私はニコニコ笑顔で怒りをにじませ、断固拒否の姿勢を取ったら、黒龍さんがアワアワしながら、
「娘、おぬしも怖いわ!!」
っと泣きが入った。え?そんなに怖かった?ごめんごめん。
黒龍さんは怖がりながらも何かを必死に考えているようで、首をひねってうーんうーんと言っている。
「そうじゃ、わしを従魔にしてみんか?わし役に立つぞ!!」
黒龍さんは良い事を思いついたと言うように言ったその言葉にトーさんもウハハも考えながら、
「まぁ戦力としては申し分ないか」
「イイ、アイデ、ア」
イヤイヤイヤイヤ、おかしいでしょ!!人化出来るドラゴン世界に5匹ってさっき言ったよね……そのうちの1匹を従魔にっておかしいでしょ!!私が困惑していると、
黒龍さんはダメかっと少し落ち込んだ様子で俯いてしまった。そんな様子を見たウハハが私の目の前に出てきて、ポヨンポヨンと跳ねた。私が両手を出して跳ねたウハハを抱きしめるとウハハが言った。
「ウハハ、ジュゥマ、カナノ、カゾク。コク、リュウ、ヒトリ、サミ、シイ。カ、ゾクナル」
その言葉に、黒龍さんが真っ赤になった。耳まで赤い黒龍さんが、
「わし!寂しくなんかない!!寂しくなんかないんだぞ!!ただうまいもん食いたいだけだぞ!!」
そう主張したけど、目が泳いでいる。うははが不思議そうに言う
「サミシイ、オカ、シクナイ。カナイルト、サミシク、ナイ」
ウハハの言葉を聞いた黒龍さんは、椅子を下りて私の足元までやってくると跪いて
「ワシの主に…なってください」
そう言われじっとこちらを見てくる。私は混乱しつつも、トーさんを見る。トーさんはニコニコしながら
「カナの安全が確保できるなら無問題だ。フリムストの国王の様な奴に利用されるよりもきっとこいつは幸せだと思うぞ」
「あぁ…そっか。黒龍さんフリムストで扱い良くなかったんだよね…そっか。じゃあ、私たちの家族になろう」
そう言って手を出せば、黒龍さんは両手で私の手を握り額に当てた。
「我に名を」
「名前?黒龍さんじゃダメなの?」
「それは分類だな」
「クロ…黒…コク……闇…うーーーんそうだな、黒土(コクト)ってどうかな?」
そう言うと、コクトからキラキラと光が出て、すぐに収まった。何か変わった感じはないけれどコクトはニコニコとこちらを見てくる。私はにこりと笑って、
「コーちゃんこれからよろしくね」
「コーちゃん…う、うむ、よろしく頼む」
コーちゃん呼びはお気に召さないのか難しい顔をしたコーちゃんに、ポヨヨンっと体当たりをするウハハ!!
「ボク、コーノ、オニイ、チャン。オト、ウトデ、キタ!ヤッタァー!」
「何を言う、わしの方が年上であるぞ!!」
「従魔登録は王都でしよう。王様に頼んどかないと騒ぎになるな」
トーさんの言葉に私は苦笑いをした。
「トーさん、なんかあっさり黒のドラゴン問題片付いたけど…普通ドラゴンと会ってこんなに穏やかに終わるものなの?」
「ハハハハハハ、そんなわけないだろ。ドラゴンは調理が出来ないだろ。焼いた肉なんて食べることは火龍位しかないんだよ。で、仲良くなるには、美味しい肉の匂いで釣るのが手っ取り早いと、白龍のリュウに昔教えてもらったんだ。まさかあんなに人化すると、幼いとは思わなかったがな。リュウはいくつだったのだろうな?ハハ」
白龍のリュウ様たぶん爺って言われてるくらいだから相当の年なんだろうな。トーさんの交流関係が謎すぎて笑えないよ。
先ほどまでニコニコ一緒にご飯を食べていた少年こと、黒龍さんが食後のデザートに出したプリンアラモードを食べて、
「こんなうまいものが世の中にはあるのか…300年生きてきたが初めて知った!!」
「カナ、テ、ヅクリ。サイ、コウデショ」
「娘!わしの嫁にならぬか!!」
黒龍さんがそう言葉を発したとたん、スパン!!ベチン!!っと両サイドから攻撃が入り、良い音が響いた。黒龍さんはウハハに叩かれたほっぺと、トーさんに叩かれた後頭部を、片手ずつで押さえ二人に抗議をした。
「何をするのじゃ!おぬし共!!わしは娘に言ったのじゃ!!」
「カナ、ヨメ、イカナイ」
「あぁん、俺のカナメを奪おうものなら空を今後飛ぶことはできないと思っておけ」
しかし二人からは今までにない黒いオーラが迸り、黒龍さんの反論を跳ね除け、あまつさえ圧倒した。気圧された涙目の黒龍さんは、
「こわ!!お前ら怖いわ!!」
そう叫びながら、私に助けてと縋る眼差しを向けて来たけれど、
「プリン食べたさに求婚するような男は、美少年でもドラゴンでも神様でもお断りですね」
私はニコニコ笑顔で怒りをにじませ、断固拒否の姿勢を取ったら、黒龍さんがアワアワしながら、
「娘、おぬしも怖いわ!!」
っと泣きが入った。え?そんなに怖かった?ごめんごめん。
黒龍さんは怖がりながらも何かを必死に考えているようで、首をひねってうーんうーんと言っている。
「そうじゃ、わしを従魔にしてみんか?わし役に立つぞ!!」
黒龍さんは良い事を思いついたと言うように言ったその言葉にトーさんもウハハも考えながら、
「まぁ戦力としては申し分ないか」
「イイ、アイデ、ア」
イヤイヤイヤイヤ、おかしいでしょ!!人化出来るドラゴン世界に5匹ってさっき言ったよね……そのうちの1匹を従魔にっておかしいでしょ!!私が困惑していると、
黒龍さんはダメかっと少し落ち込んだ様子で俯いてしまった。そんな様子を見たウハハが私の目の前に出てきて、ポヨンポヨンと跳ねた。私が両手を出して跳ねたウハハを抱きしめるとウハハが言った。
「ウハハ、ジュゥマ、カナノ、カゾク。コク、リュウ、ヒトリ、サミ、シイ。カ、ゾクナル」
その言葉に、黒龍さんが真っ赤になった。耳まで赤い黒龍さんが、
「わし!寂しくなんかない!!寂しくなんかないんだぞ!!ただうまいもん食いたいだけだぞ!!」
そう主張したけど、目が泳いでいる。うははが不思議そうに言う
「サミシイ、オカ、シクナイ。カナイルト、サミシク、ナイ」
ウハハの言葉を聞いた黒龍さんは、椅子を下りて私の足元までやってくると跪いて
「ワシの主に…なってください」
そう言われじっとこちらを見てくる。私は混乱しつつも、トーさんを見る。トーさんはニコニコしながら
「カナの安全が確保できるなら無問題だ。フリムストの国王の様な奴に利用されるよりもきっとこいつは幸せだと思うぞ」
「あぁ…そっか。黒龍さんフリムストで扱い良くなかったんだよね…そっか。じゃあ、私たちの家族になろう」
そう言って手を出せば、黒龍さんは両手で私の手を握り額に当てた。
「我に名を」
「名前?黒龍さんじゃダメなの?」
「それは分類だな」
「クロ…黒…コク……闇…うーーーんそうだな、黒土(コクト)ってどうかな?」
そう言うと、コクトからキラキラと光が出て、すぐに収まった。何か変わった感じはないけれどコクトはニコニコとこちらを見てくる。私はにこりと笑って、
「コーちゃんこれからよろしくね」
「コーちゃん…う、うむ、よろしく頼む」
コーちゃん呼びはお気に召さないのか難しい顔をしたコーちゃんに、ポヨヨンっと体当たりをするウハハ!!
「ボク、コーノ、オニイ、チャン。オト、ウトデ、キタ!ヤッタァー!」
「何を言う、わしの方が年上であるぞ!!」
「従魔登録は王都でしよう。王様に頼んどかないと騒ぎになるな」
トーさんの言葉に私は苦笑いをした。
「トーさん、なんかあっさり黒のドラゴン問題片付いたけど…普通ドラゴンと会ってこんなに穏やかに終わるものなの?」
「ハハハハハハ、そんなわけないだろ。ドラゴンは調理が出来ないだろ。焼いた肉なんて食べることは火龍位しかないんだよ。で、仲良くなるには、美味しい肉の匂いで釣るのが手っ取り早いと、白龍のリュウに昔教えてもらったんだ。まさかあんなに人化すると、幼いとは思わなかったがな。リュウはいくつだったのだろうな?ハハ」
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