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第22話
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「監視してやがったのは、こいつらだけだったぜ」
引きずっているのは、暗部とオレたちを監視していた者らしい。
ふつうの冒険者に見えるのは、偽装ってことか。
ボコボコなので、いろいろ質問もしたんだろう。
暗部たちは、ケンイチさんを見上げて言った。
「さすがは、ケンイチ殿。気が利くでゴザるよ」
「これで、また、しばらく、時間が稼げるでゴザる」
「身内の連中が、王都から離脱するには、それなりに時間がかかるでゴザるからな」
__ふうん
オレとの戦闘は、時間稼ぎだったってワケか。
もしかして、ケンイチさんも、気づいていたのか?
だから、オレと暗部が戦っている間、監視してたやつを、探していたんだ。
『敵を欺くには、まず、味方から』ってやつ?
なんだか、さっそく、アニメみたいになってきたな。
「それにしても、この少年は、何者でゴザるか?」
「あやうく、殺されるところであった…」
「とんでもない、化け物でゴザるよ」
「たしかに、オレも、ちょっと見くびっていたかもしれねえ。どうやら、こいつは、ふつうの日本人とは違うみてえだ。こいつなら…」
__オレなら?
何だというんだろう。
でも、その続きを、ケンイチさんは言わなかった。
ケンイチさんは、暗部に尋ねた。
「オレたちは、ミルフィーユへ向かうが、お前たちは、どうするつもりだ?」
「おお、それは、頼もしい。あちらは、かなりまずい状況になってるようでゴザるからな」
「我らは、まず、王都を抜け出した身内たちと合流するでゴザる」
聖女が、あっさり追放になるくらいだ。
王都は、宰相とやらが、牛耳っているんだろう。
彼らに、聖女暗殺を命じたのも、その宰相だろうし。
宰相の裏をかいて、王都から脱出するのは、なかなか大変そうに思えた。
「その監視のふたりは、こっちで処理しておくでゴザる」
「我らも、すこし、聞きたいことがあるでゴザるからな」
話は終わった。
オレたちにも、暗部にもやることがある。のんびりしてはいられない。
ワンボックスカーに戻ろうとすると、暗部に呼び止められた。
「ジュン殿と云われたか?貴殿がいてくださるなら、まことに心強い。異世界から来たばかりで、戸惑いもあるであろうが、どうか、セシリアさまをお守りくだされ」
そして。
「お頼み申すでゴザる」と、一斉に頭を下げた。
「…わかった」
オレは、素直に答えた。
きな臭い状況にはなってきたが、ケンイチさんなら信用できそうだ。
セシリアも、まじめそうな子だから、何とかしてやりたいとも思う。
このひとたちとの関わりを通じて、この世界に慣れていくのも悪くはない。
そんな気がしていた。
子猫の精霊のライムも、ちび女神のセーラも、何も言わないから、たぶん、これで正解なんだろうし…。
引きずっているのは、暗部とオレたちを監視していた者らしい。
ふつうの冒険者に見えるのは、偽装ってことか。
ボコボコなので、いろいろ質問もしたんだろう。
暗部たちは、ケンイチさんを見上げて言った。
「さすがは、ケンイチ殿。気が利くでゴザるよ」
「これで、また、しばらく、時間が稼げるでゴザる」
「身内の連中が、王都から離脱するには、それなりに時間がかかるでゴザるからな」
__ふうん
オレとの戦闘は、時間稼ぎだったってワケか。
もしかして、ケンイチさんも、気づいていたのか?
だから、オレと暗部が戦っている間、監視してたやつを、探していたんだ。
『敵を欺くには、まず、味方から』ってやつ?
なんだか、さっそく、アニメみたいになってきたな。
「それにしても、この少年は、何者でゴザるか?」
「あやうく、殺されるところであった…」
「とんでもない、化け物でゴザるよ」
「たしかに、オレも、ちょっと見くびっていたかもしれねえ。どうやら、こいつは、ふつうの日本人とは違うみてえだ。こいつなら…」
__オレなら?
何だというんだろう。
でも、その続きを、ケンイチさんは言わなかった。
ケンイチさんは、暗部に尋ねた。
「オレたちは、ミルフィーユへ向かうが、お前たちは、どうするつもりだ?」
「おお、それは、頼もしい。あちらは、かなりまずい状況になってるようでゴザるからな」
「我らは、まず、王都を抜け出した身内たちと合流するでゴザる」
聖女が、あっさり追放になるくらいだ。
王都は、宰相とやらが、牛耳っているんだろう。
彼らに、聖女暗殺を命じたのも、その宰相だろうし。
宰相の裏をかいて、王都から脱出するのは、なかなか大変そうに思えた。
「その監視のふたりは、こっちで処理しておくでゴザる」
「我らも、すこし、聞きたいことがあるでゴザるからな」
話は終わった。
オレたちにも、暗部にもやることがある。のんびりしてはいられない。
ワンボックスカーに戻ろうとすると、暗部に呼び止められた。
「ジュン殿と云われたか?貴殿がいてくださるなら、まことに心強い。異世界から来たばかりで、戸惑いもあるであろうが、どうか、セシリアさまをお守りくだされ」
そして。
「お頼み申すでゴザる」と、一斉に頭を下げた。
「…わかった」
オレは、素直に答えた。
きな臭い状況にはなってきたが、ケンイチさんなら信用できそうだ。
セシリアも、まじめそうな子だから、何とかしてやりたいとも思う。
このひとたちとの関わりを通じて、この世界に慣れていくのも悪くはない。
そんな気がしていた。
子猫の精霊のライムも、ちび女神のセーラも、何も言わないから、たぶん、これで正解なんだろうし…。
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