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第23話
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別れ際、時間稼ぎを、もうひとつ頼まれた。
「それなら、ここがいいだろう。木がほとんどねえから、延焼しねえだろうし」
ケンイチさんが、足元を指差した。
暗部と戦った場所は、森の中でも、開けた場所だった。
ちょっとした野原って感じだろうか。
__じゃあ、やってみるか
異世界に来て、三度目の魔法だ。
一度目は、『魔法障壁』。
二度目は、『重力魔法』。
そして、今回は。
「火魔法ですニャ!」
そう。
ちび女神たちが、面白がって、既存の魔法を片っ端から、オレに授けたからな。
ひととおり使えるのだ。
そのせいで、魔力量が、いちだんと増えてしまったらしいけど…。
生き物には、『存在の器』というのがあるらしい。
魔法をたくさん授かると、その分、『存在の器』も大きくなるそうだ。
逆に云えば。
『存在の器』が小さいと、そもそも、たくさんの魔法を授けられない。
オレの『存在の器』が、規格外だったので、面白がってたくさん授けてしまったようだ。
でも、その分、また、大きくなってしまった。
魔力の量は、『存在の器』に比例している。
だから、オレの魔力量は、大きいらしい。隠蔽しないと、周囲に迷惑を及ぼす程度には。
そして、これは、『勇者召喚』にも関わっている。
「もし、あの家が、召喚を妨げてくれなかったら、妹は、セシリアは、死んでいたわ」
セシリアの姉の、前聖女が、教えてくれた。
「あなたの『存在の器』は大きすぎるから、そもそも、召喚は不可能だった。こちら側の世界で、あなたを顕現させるほどの魔力なんて、用意できるはずがないのよ。だから、召喚魔法を続けていたら、セシリアは、死ぬまで、魔力を魔法陣に吸い取られていたわ。失敗するしかない召喚のために」
オレは、あの家のせいで、召喚に失敗したのかと思っていた。
でも、もともと不可能だったらしい。
むしろ、あの家が、セシリアを救ったと知って、ほっとした。
ちなみにだが。
『存在の器』と、日本で云う『器』とは違うらしい。
『存在の器』が大きいからって、オレが、度量のある立派な人間というわけではないそうだ。
自分が、立派とは、みじんも思っていないが、ちょっとだけ、がっかりした。
「火柱」
文字通り、火柱だ。
直径は、10メートルくらいだろうか。
高さは、わからない。かなり高いとしかいえない。
王都にある城から見えるように、高く火柱を上げたのだ。
これで、暗部は殺されたと思ってくれれば、いいんだけど…。
「ぐああーーーっ!」
「し、死ぬうーーーっ!」
「熱い、熱いーーーっ!」
火柱のそばで、暗部が、焼け死ぬ演技?をしていた。
ノリの良すぎるおっさんたちだった。
最初から、暗部なんかに、向いてなかったんじゃないんだろうか?
「それなら、ここがいいだろう。木がほとんどねえから、延焼しねえだろうし」
ケンイチさんが、足元を指差した。
暗部と戦った場所は、森の中でも、開けた場所だった。
ちょっとした野原って感じだろうか。
__じゃあ、やってみるか
異世界に来て、三度目の魔法だ。
一度目は、『魔法障壁』。
二度目は、『重力魔法』。
そして、今回は。
「火魔法ですニャ!」
そう。
ちび女神たちが、面白がって、既存の魔法を片っ端から、オレに授けたからな。
ひととおり使えるのだ。
そのせいで、魔力量が、いちだんと増えてしまったらしいけど…。
生き物には、『存在の器』というのがあるらしい。
魔法をたくさん授かると、その分、『存在の器』も大きくなるそうだ。
逆に云えば。
『存在の器』が小さいと、そもそも、たくさんの魔法を授けられない。
オレの『存在の器』が、規格外だったので、面白がってたくさん授けてしまったようだ。
でも、その分、また、大きくなってしまった。
魔力の量は、『存在の器』に比例している。
だから、オレの魔力量は、大きいらしい。隠蔽しないと、周囲に迷惑を及ぼす程度には。
そして、これは、『勇者召喚』にも関わっている。
「もし、あの家が、召喚を妨げてくれなかったら、妹は、セシリアは、死んでいたわ」
セシリアの姉の、前聖女が、教えてくれた。
「あなたの『存在の器』は大きすぎるから、そもそも、召喚は不可能だった。こちら側の世界で、あなたを顕現させるほどの魔力なんて、用意できるはずがないのよ。だから、召喚魔法を続けていたら、セシリアは、死ぬまで、魔力を魔法陣に吸い取られていたわ。失敗するしかない召喚のために」
オレは、あの家のせいで、召喚に失敗したのかと思っていた。
でも、もともと不可能だったらしい。
むしろ、あの家が、セシリアを救ったと知って、ほっとした。
ちなみにだが。
『存在の器』と、日本で云う『器』とは違うらしい。
『存在の器』が大きいからって、オレが、度量のある立派な人間というわけではないそうだ。
自分が、立派とは、みじんも思っていないが、ちょっとだけ、がっかりした。
「火柱」
文字通り、火柱だ。
直径は、10メートルくらいだろうか。
高さは、わからない。かなり高いとしかいえない。
王都にある城から見えるように、高く火柱を上げたのだ。
これで、暗部は殺されたと思ってくれれば、いいんだけど…。
「ぐああーーーっ!」
「し、死ぬうーーーっ!」
「熱い、熱いーーーっ!」
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最初から、暗部なんかに、向いてなかったんじゃないんだろうか?
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