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10.身分違いの恋だとしても
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四人全員が立ったままだったので、小百合社長の「座りましょうか」の声に、全員がソファに腰を下ろした。
そのタイミングで、お父様がさっそく口を開いた。
「いやあ、驚いたよ。まさか本当に春名さんと秋成がつき合いはじめるとは」
あれ? 小百合社長のときにも感じたのだけれど、この違和感のようなものはなんなのだろう。
冴島さんも同じように感じていたらしい。
「なんだよ、その言い方。父さん、咲都のこと知ってたの?」
「小百合から聞いていたんだよ。いいお嬢さんがいるって。その方をぜひ秋成の嫁にしたいって言っていたんだが、こちらがなにもしなくてもまとまったみたいでよかったな」
「はあ? なんだよ、それ?」
わたしはもちろん、冴島さんまでわけがわからない様子。
「もしかして母さん、縁談の話がどうのこうの言ってたのって、咲都のこと?」
縁談とはどういうことだろう。冴島さんにそんな話があるの?
立派な家柄だし、そういう話はつきものといえばそうなのだけれど。
「だってあなたたち、いい感じだなあと思って。うまくいったらわたしも安心できるし、春名さんならいいお嫁さんになると思ったの」
「小百合がお節介をやかなくても、ふたりは結ばれたってことだな。よかったじゃないか」
「そうよねえ。これでわたしたちも肩の荷が半分下りたわよね」
「まったくだな」
お父様が朗らかに笑った。
冴島物産の社長はいったいどんな方なのだろうと思っていたら、品格があって、気さくで、とても素敵な方だった。小百合社長とも仲がよくて、こうして見ると普通の夫婦だ。
家柄を気にしていたのはわたしだけ。こうして、わたしのことをあたたかくもてなしてくださる心やさしいお父様だった。
喜美江さんが淹れてくださった紅茶を頂きながら、それからも四人で話をした。
「秋成が咲都さんに気があるってこと、わたしはピンときてたわよ」
小百合社長が得意げに話す。
「いつ見てたんだよ?」
冴島さんが心底嫌そうな顔をする。
「ふたりで仲よくビルを出ていくのを見かけたのよ」
たぶん冴島テクニカルシステムズに初めて生け込みに行った日だ。あのとき見られていたんだ。
「それだけでわかるもんなの?」
「あなたを見てたら誰でもわかるわよ。秋成は好意があるのを隠そうとしないじゃない。子どもの頃からほしい物はほしいって主張していたし、気に入った女の子には初対面でもすぐ告白してたわ」
「母さん、余計なことまで言わなくていいよ」
「そうだったわね。でも女の子の話は小さい頃のことよ、春名さん」
思わず笑ってしまった。
冴島さんは昔から変わっていないんだなあ。
たしかに冴島さんはわかりやすい。少し誤解を受ける行動はあったけれど、基本的に感情をストレートに表現するし、物怖じしない性格だ。頭で思ったことを躊躇することなく行動に移せるタイプなのだろう。
「ところで小百合から聞いたんだが、春名さんはお父さんが亡くなってから、だいぶご苦労されたとか」
お父様に話を振られ、びっくりして小百合社長を見た。
小百合社長は、父のことを知っていたんだ。
「こそこそ調べるようなことをしてごめんなさいね。実はわたし、春名さんのお父様に生前お会いしているの」
小百合社長の思わぬ告白に冴島さんも瞬きを忘れ、唖然としていた。
「冴島WESTビルの建築中だった四年前、たまたまお花屋さんを見つけて立ち寄ったの。それが『FLORALはるな』。お父様は、お花の手入れの仕方を丁寧に教えてくださったわ」
「四年前ですと、父の病気がわかる前ですね。あの頃は精力的に働いていました」
しかしある日突然、父が病に倒れ、そのまま入院。一度は退院したものの、最初の入院から半年ほどで亡くなった。
なんでそんなにひどくなるまで放っておいたのだろう。身体は相当しんどかっただろうに。当時、父の病気に気づけなかったことを、塔子さんと一緒に悔やんだ。
「それから半年以上経って、もう一度伺ったんだけど。お店をあとにするとき、『また寄らせていただきますね』と言ったら、『近々お店をたたむことになるかもしれません』とおっしゃっていたわ」
「店をたたむ? 父の病気は、入院して初めてわかったことで……」
「お元気に見えたんだけど、あの頃からご自分が病気だとわかっていらっしゃったのかしらね」
「そんな……」
入院する前から自分の病気のことを知っていたなんて。
お父さんは自分で手遅れだとわかっていたの? それで店をたたむつもりだったの?
定食屋の武藤さんの話といい、わたしの知らないところで父はひとりで死と向き合っていたんだ。
「でも春名さんのお母様がお店を継いだのね。そしてあなたも……。あなたのセンスはお父様譲りね」
「そうですか?」
塔子さんにもそんなようなことを言われたことがあるが、自分ではよくわからない。お手本が父だったから影響を受けているだろうけれど。
「お店の前を通ったとき、アレンジされたブーケを見て、そう思ったわ。そのときはお父様がまだお店を続けていると思っていたの。でもお店にいたのは別の方。娘さんだってすぐにわかったわ」
「わたし、顔は父親似なので」
「そうね、あなたはお父様によく似ていらっしゃる。才能も」
「そんな才能だなんて。わたしにはそんなもの、ありません」
「わたしは感じたわ。だから仕事を依頼したのよ。それにね、縁があるのかもと思ったの。『FLORALはるな』を訪れたこと、あなたのお父様に出会ったこと。そして数年後、あなたのブーケにひと目惚れしたこと」
小百合社長は両手を固く握り合わせ、目を潤ませていた。
わたしも父のことを思い出し、目頭が熱くなった。
小百合社長は話を続けた。
「今こうしてあなたとお話できて、わたしの選択は正しかったんだって思っています。咲都さん、秋成のことをよろしくお願いします」
それまでの和やかな雰囲気が一変した。小百合社長が母親の顔になる。
冴島さんはこんなにも愛されて育ってきたんだ。独立した大人といっても息子は息子。なにかあったら身体を張って守り抜くんだという強い意志を感じる。
「こちらこそ、ふつつか者ですが、よろしくお願いします」
人を好きになるということは、ときに責任が伴い、とても重いことだ。相手の人生の半分を背負って、自分の人生の半分を預ける。今度はわたしが彼を守る役割を担うのだ。
「そういえば、咲都さんのお母様へのご挨拶はいつしたの?」
小百合社長が冴島さんに尋ねる。
「これからしようと思ってる。一応、今週の土曜日にと考えてたんだけど」
「母もその日は大丈夫だと言ってました。お待ちしてますと」
フォローするように言うと、小百合社長が目を丸くした。
「だめじゃない、秋成! うちより先に咲都さんのお母様に挨拶しなきゃ!」
「その予定だったんだけど、母さんが急に縁談の話を持ち出すから。それを断ろうと、咲都を連れてきたんだよ」
「あら、そういうことだったの?」
「どう考えたってそういうことだろう。我々が先走りすぎたんだよ」
小百合社長の天然ぶりに、お父様がやさしく言葉を発する。
「小百合、これからはふたりをそっとしておいてやるんだぞ。秋成はもう大人なんだから」
「そうねえ。このふたりならきっと大丈夫ね」
あたたかい家族の雰囲気にほっとする。
冴島さんは、お父様が小百合社長の尻に敷かれていると言っていたけれど、ぜんぜんそんなことはなくて、妻を愛おしそうに見守る夫の顔だった。
そのタイミングで、お父様がさっそく口を開いた。
「いやあ、驚いたよ。まさか本当に春名さんと秋成がつき合いはじめるとは」
あれ? 小百合社長のときにも感じたのだけれど、この違和感のようなものはなんなのだろう。
冴島さんも同じように感じていたらしい。
「なんだよ、その言い方。父さん、咲都のこと知ってたの?」
「小百合から聞いていたんだよ。いいお嬢さんがいるって。その方をぜひ秋成の嫁にしたいって言っていたんだが、こちらがなにもしなくてもまとまったみたいでよかったな」
「はあ? なんだよ、それ?」
わたしはもちろん、冴島さんまでわけがわからない様子。
「もしかして母さん、縁談の話がどうのこうの言ってたのって、咲都のこと?」
縁談とはどういうことだろう。冴島さんにそんな話があるの?
立派な家柄だし、そういう話はつきものといえばそうなのだけれど。
「だってあなたたち、いい感じだなあと思って。うまくいったらわたしも安心できるし、春名さんならいいお嫁さんになると思ったの」
「小百合がお節介をやかなくても、ふたりは結ばれたってことだな。よかったじゃないか」
「そうよねえ。これでわたしたちも肩の荷が半分下りたわよね」
「まったくだな」
お父様が朗らかに笑った。
冴島物産の社長はいったいどんな方なのだろうと思っていたら、品格があって、気さくで、とても素敵な方だった。小百合社長とも仲がよくて、こうして見ると普通の夫婦だ。
家柄を気にしていたのはわたしだけ。こうして、わたしのことをあたたかくもてなしてくださる心やさしいお父様だった。
喜美江さんが淹れてくださった紅茶を頂きながら、それからも四人で話をした。
「秋成が咲都さんに気があるってこと、わたしはピンときてたわよ」
小百合社長が得意げに話す。
「いつ見てたんだよ?」
冴島さんが心底嫌そうな顔をする。
「ふたりで仲よくビルを出ていくのを見かけたのよ」
たぶん冴島テクニカルシステムズに初めて生け込みに行った日だ。あのとき見られていたんだ。
「それだけでわかるもんなの?」
「あなたを見てたら誰でもわかるわよ。秋成は好意があるのを隠そうとしないじゃない。子どもの頃からほしい物はほしいって主張していたし、気に入った女の子には初対面でもすぐ告白してたわ」
「母さん、余計なことまで言わなくていいよ」
「そうだったわね。でも女の子の話は小さい頃のことよ、春名さん」
思わず笑ってしまった。
冴島さんは昔から変わっていないんだなあ。
たしかに冴島さんはわかりやすい。少し誤解を受ける行動はあったけれど、基本的に感情をストレートに表現するし、物怖じしない性格だ。頭で思ったことを躊躇することなく行動に移せるタイプなのだろう。
「ところで小百合から聞いたんだが、春名さんはお父さんが亡くなってから、だいぶご苦労されたとか」
お父様に話を振られ、びっくりして小百合社長を見た。
小百合社長は、父のことを知っていたんだ。
「こそこそ調べるようなことをしてごめんなさいね。実はわたし、春名さんのお父様に生前お会いしているの」
小百合社長の思わぬ告白に冴島さんも瞬きを忘れ、唖然としていた。
「冴島WESTビルの建築中だった四年前、たまたまお花屋さんを見つけて立ち寄ったの。それが『FLORALはるな』。お父様は、お花の手入れの仕方を丁寧に教えてくださったわ」
「四年前ですと、父の病気がわかる前ですね。あの頃は精力的に働いていました」
しかしある日突然、父が病に倒れ、そのまま入院。一度は退院したものの、最初の入院から半年ほどで亡くなった。
なんでそんなにひどくなるまで放っておいたのだろう。身体は相当しんどかっただろうに。当時、父の病気に気づけなかったことを、塔子さんと一緒に悔やんだ。
「それから半年以上経って、もう一度伺ったんだけど。お店をあとにするとき、『また寄らせていただきますね』と言ったら、『近々お店をたたむことになるかもしれません』とおっしゃっていたわ」
「店をたたむ? 父の病気は、入院して初めてわかったことで……」
「お元気に見えたんだけど、あの頃からご自分が病気だとわかっていらっしゃったのかしらね」
「そんな……」
入院する前から自分の病気のことを知っていたなんて。
お父さんは自分で手遅れだとわかっていたの? それで店をたたむつもりだったの?
定食屋の武藤さんの話といい、わたしの知らないところで父はひとりで死と向き合っていたんだ。
「でも春名さんのお母様がお店を継いだのね。そしてあなたも……。あなたのセンスはお父様譲りね」
「そうですか?」
塔子さんにもそんなようなことを言われたことがあるが、自分ではよくわからない。お手本が父だったから影響を受けているだろうけれど。
「お店の前を通ったとき、アレンジされたブーケを見て、そう思ったわ。そのときはお父様がまだお店を続けていると思っていたの。でもお店にいたのは別の方。娘さんだってすぐにわかったわ」
「わたし、顔は父親似なので」
「そうね、あなたはお父様によく似ていらっしゃる。才能も」
「そんな才能だなんて。わたしにはそんなもの、ありません」
「わたしは感じたわ。だから仕事を依頼したのよ。それにね、縁があるのかもと思ったの。『FLORALはるな』を訪れたこと、あなたのお父様に出会ったこと。そして数年後、あなたのブーケにひと目惚れしたこと」
小百合社長は両手を固く握り合わせ、目を潤ませていた。
わたしも父のことを思い出し、目頭が熱くなった。
小百合社長は話を続けた。
「今こうしてあなたとお話できて、わたしの選択は正しかったんだって思っています。咲都さん、秋成のことをよろしくお願いします」
それまでの和やかな雰囲気が一変した。小百合社長が母親の顔になる。
冴島さんはこんなにも愛されて育ってきたんだ。独立した大人といっても息子は息子。なにかあったら身体を張って守り抜くんだという強い意志を感じる。
「こちらこそ、ふつつか者ですが、よろしくお願いします」
人を好きになるということは、ときに責任が伴い、とても重いことだ。相手の人生の半分を背負って、自分の人生の半分を預ける。今度はわたしが彼を守る役割を担うのだ。
「そういえば、咲都さんのお母様へのご挨拶はいつしたの?」
小百合社長が冴島さんに尋ねる。
「これからしようと思ってる。一応、今週の土曜日にと考えてたんだけど」
「母もその日は大丈夫だと言ってました。お待ちしてますと」
フォローするように言うと、小百合社長が目を丸くした。
「だめじゃない、秋成! うちより先に咲都さんのお母様に挨拶しなきゃ!」
「その予定だったんだけど、母さんが急に縁談の話を持ち出すから。それを断ろうと、咲都を連れてきたんだよ」
「あら、そういうことだったの?」
「どう考えたってそういうことだろう。我々が先走りすぎたんだよ」
小百合社長の天然ぶりに、お父様がやさしく言葉を発する。
「小百合、これからはふたりをそっとしておいてやるんだぞ。秋成はもう大人なんだから」
「そうねえ。このふたりならきっと大丈夫ね」
あたたかい家族の雰囲気にほっとする。
冴島さんは、お父様が小百合社長の尻に敷かれていると言っていたけれど、ぜんぜんそんなことはなくて、妻を愛おしそうに見守る夫の顔だった。
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