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10.身分違いの恋だとしても
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店の外に出ると、走っていたタクシーを止めて、ふたりで乗り込む。冴島さんが運転手に行き先を告げ、タクシーが走り出した。
「ご実家で、わたしはなにをすればいいんでしょうか?」
「座っているだけでいいよ。咲都を両親に紹介したいんだ」
ご両親!?
「ちょっと待ってください! 紹介していただくのはいいんですが、今日の今日ですか!?」
とてもじゃないが挨拶に行く服装ではない。仕事のあと、一度自宅に帰って着替えてはきたけれど、カジュアル過ぎて失礼になる。
一応スカートではあるけれど、上はラフなニットだし、靴はローヒールだし、髪だって仕事のときのまま、ひとつに束ねているだけ。
「明日ではだめですか? それか、一度家に帰ってちゃんとした服に着替えさせてください」
「服なんてそのままでいいよ」
「よくないです!」
「うちの母親になら何度も会ってるだろう。家でもあんな感じだから心配いらないって」
小百合社長はとても気さくで、やさしい方。それはそうなのだけれど……。
「でもお父様が……」
あの冴島物産のトップに君臨している方に初めてお会いするのに、こんなんじゃ第一印象が悪いものになってしまう。それでなくても家柄が違いすぎるのに。
「父のことなら、なおさら心配ないよ。ああ見えて、家では母の尻に敷かれてる人だから。基本、女性には甘いんだよ」
そんなこと言われてもなあ。ネットなどに載っている写真を見る限り、とても威厳のある方なのだけれど。嫌われたらどうしよう。
しかし無情にもタクシーは走り続け、とうとう冴島さんのご実家に着いてしまった。
日本建築の豪邸は予想していなかったわけじゃないけれど、やはり目の前にすると足がすくむ。
「咲都?」
「ごめんなさい、緊張しちゃって」
本当にどうしよう。身体が震えてきて一歩も動けない。
「咲都はいつも通りでいいんだよ。僕を信じて」
ささやくような声なのに、胸にずしりと響いてくる。
うん、信じている。冴島さんが一緒なら、なにがあっても大丈夫。これはわたしが自分で選んだ道。迷わないと決めたんだ。
すると、胸のなかの不安の渦がゆっくりと消えていった。
わたしは差し出された手を掴んだ。
冴島さんが、「ただいま」と玄関の引き戸を開けると、お手伝いさんらしき女性が迎えてくれた。
「これは秋成様、お帰りなさいませ。今日はご都合が悪くなったとうかがっておりましたが」
「途中で抜けてきたんだ。父さんと母さんは?」
「ええ、ご在宅です。ところで、そちらのお連れ様は?」
「僕の大切な人。咲都、紹介するよ。この人はこの家に住み込みで働いてもらっている喜美江《きみえ》さん。喜美江さん、この子は春名咲都さん」
「初めまして。春名と申します」
頭を下げて挨拶すると、喜美江さんは安心したように目を細めた。
「磯貝《いそがい》喜美江と申します。冴島家には二十年以上仕えさせていただいております」
二十年以上も?
ということは冴島さんの子どもの頃も知っているんだ。
「ついに秋成様も人生の伴侶を見つけられたんですね。とてもおきれいで、気立てのよさそうなお嬢さんで。さすが秋成様ですね」
……とんでもないです、ほめすぎです。縮こまりながら、心のなかでつぶやく。
「だろう? すごくいい子なんだ。喜美江さんは一発で気に入ってくれると思ってた」
冴島さんが無邪気に笑い、子どもみたいだ。喜美江さんに心を許しているように見える。
「どうかした? にこにこしちゃって」
冴島さんに指摘されてハッとする。
「とても微笑ましかったので、つい。冴島さんも子どもみたいな顔をすることがあるんですね」
「そんな顔してた? まあ喜美江さんは小さい頃は僕の母親代わりだったから。しょっちゅう叱られてたけど」
それを聞いた喜美江さんは、「そうでしたね」と懐かしむように言う。
「それが今ではこんなに立派になられて……。ささっ、早くお上がりください。旦那様と奥様をお呼びしてきます」
喜美江さんが小走りで廊下を駆けていった。
わたしは冴島さんに案内されてリビングに通された。
ソファに座り、じっと待っていると、まず小百合社長が入ってきて、感嘆の声をあげた。
「春名さん! いらっしゃい!」
「突然おじゃましてすみません」
立ち上がっておじぎをする。
「ううん、いいのよ。秋成が女性のお客様を連れてきたっていうものだからドキドキしてたんだけど。春名さんだって聞いて、やっぱりと思って。もう感激しちゃったわ」
……やっぱり?
小百合社長の言葉に疑問を持ちながらも聞き返せる状況でもない。そうしているうちにロマンスグレーの紳士がやって来た。
背筋がピンと伸びる。
小百合社長が、「夫よ」と紹介してくださった。
「父さん、こちらが春名咲都さん。うちの会社の近くで花屋を経営してるんだ。うちで花の生け込みの仕事も頼んでいるんだよ」
わたしが口を開く前に、すかさず冴島さんがわたしのことを紹介してくれた。
「初めまして。春名咲都と申します。秋成さんの会社だけでなく、小百合社長にも大変お世話になっております」
「エントランスの生け込みだったね。小百合から聞いてるよ」
冴島さんのお父様は大企業の社長でありながら、わたしを気遣うように話しかけてくださった。
声がよく似ている。冴島さんの華やかな顔立ちは、どちらかというと小百合社長に似ているのだけれど、漂う知的な雰囲気や落ち着いた感じはお父様似だ。
「彼女とは真剣に交際してるから。つき合って日は浅いんだけど、ちゃんと将来を見据えてのつき合いだよ」
ご実家に伺う時点で、こういう挨拶になるのは予想できていた。けれど具体的にふたりで話したことはないので、将来についてあまり現実味を感じることはなかった。
考えていなかったわけじゃない。だけどそういうことを考えることすらおこがましく思え、真正面から向き合えなかった。
でもこれからは冴島さんとの将来を真剣に考えていかないといけない。そのことに気づき、自ずと身が引きしまった。
「ご実家で、わたしはなにをすればいいんでしょうか?」
「座っているだけでいいよ。咲都を両親に紹介したいんだ」
ご両親!?
「ちょっと待ってください! 紹介していただくのはいいんですが、今日の今日ですか!?」
とてもじゃないが挨拶に行く服装ではない。仕事のあと、一度自宅に帰って着替えてはきたけれど、カジュアル過ぎて失礼になる。
一応スカートではあるけれど、上はラフなニットだし、靴はローヒールだし、髪だって仕事のときのまま、ひとつに束ねているだけ。
「明日ではだめですか? それか、一度家に帰ってちゃんとした服に着替えさせてください」
「服なんてそのままでいいよ」
「よくないです!」
「うちの母親になら何度も会ってるだろう。家でもあんな感じだから心配いらないって」
小百合社長はとても気さくで、やさしい方。それはそうなのだけれど……。
「でもお父様が……」
あの冴島物産のトップに君臨している方に初めてお会いするのに、こんなんじゃ第一印象が悪いものになってしまう。それでなくても家柄が違いすぎるのに。
「父のことなら、なおさら心配ないよ。ああ見えて、家では母の尻に敷かれてる人だから。基本、女性には甘いんだよ」
そんなこと言われてもなあ。ネットなどに載っている写真を見る限り、とても威厳のある方なのだけれど。嫌われたらどうしよう。
しかし無情にもタクシーは走り続け、とうとう冴島さんのご実家に着いてしまった。
日本建築の豪邸は予想していなかったわけじゃないけれど、やはり目の前にすると足がすくむ。
「咲都?」
「ごめんなさい、緊張しちゃって」
本当にどうしよう。身体が震えてきて一歩も動けない。
「咲都はいつも通りでいいんだよ。僕を信じて」
ささやくような声なのに、胸にずしりと響いてくる。
うん、信じている。冴島さんが一緒なら、なにがあっても大丈夫。これはわたしが自分で選んだ道。迷わないと決めたんだ。
すると、胸のなかの不安の渦がゆっくりと消えていった。
わたしは差し出された手を掴んだ。
冴島さんが、「ただいま」と玄関の引き戸を開けると、お手伝いさんらしき女性が迎えてくれた。
「これは秋成様、お帰りなさいませ。今日はご都合が悪くなったとうかがっておりましたが」
「途中で抜けてきたんだ。父さんと母さんは?」
「ええ、ご在宅です。ところで、そちらのお連れ様は?」
「僕の大切な人。咲都、紹介するよ。この人はこの家に住み込みで働いてもらっている喜美江《きみえ》さん。喜美江さん、この子は春名咲都さん」
「初めまして。春名と申します」
頭を下げて挨拶すると、喜美江さんは安心したように目を細めた。
「磯貝《いそがい》喜美江と申します。冴島家には二十年以上仕えさせていただいております」
二十年以上も?
ということは冴島さんの子どもの頃も知っているんだ。
「ついに秋成様も人生の伴侶を見つけられたんですね。とてもおきれいで、気立てのよさそうなお嬢さんで。さすが秋成様ですね」
……とんでもないです、ほめすぎです。縮こまりながら、心のなかでつぶやく。
「だろう? すごくいい子なんだ。喜美江さんは一発で気に入ってくれると思ってた」
冴島さんが無邪気に笑い、子どもみたいだ。喜美江さんに心を許しているように見える。
「どうかした? にこにこしちゃって」
冴島さんに指摘されてハッとする。
「とても微笑ましかったので、つい。冴島さんも子どもみたいな顔をすることがあるんですね」
「そんな顔してた? まあ喜美江さんは小さい頃は僕の母親代わりだったから。しょっちゅう叱られてたけど」
それを聞いた喜美江さんは、「そうでしたね」と懐かしむように言う。
「それが今ではこんなに立派になられて……。ささっ、早くお上がりください。旦那様と奥様をお呼びしてきます」
喜美江さんが小走りで廊下を駆けていった。
わたしは冴島さんに案内されてリビングに通された。
ソファに座り、じっと待っていると、まず小百合社長が入ってきて、感嘆の声をあげた。
「春名さん! いらっしゃい!」
「突然おじゃましてすみません」
立ち上がっておじぎをする。
「ううん、いいのよ。秋成が女性のお客様を連れてきたっていうものだからドキドキしてたんだけど。春名さんだって聞いて、やっぱりと思って。もう感激しちゃったわ」
……やっぱり?
小百合社長の言葉に疑問を持ちながらも聞き返せる状況でもない。そうしているうちにロマンスグレーの紳士がやって来た。
背筋がピンと伸びる。
小百合社長が、「夫よ」と紹介してくださった。
「父さん、こちらが春名咲都さん。うちの会社の近くで花屋を経営してるんだ。うちで花の生け込みの仕事も頼んでいるんだよ」
わたしが口を開く前に、すかさず冴島さんがわたしのことを紹介してくれた。
「初めまして。春名咲都と申します。秋成さんの会社だけでなく、小百合社長にも大変お世話になっております」
「エントランスの生け込みだったね。小百合から聞いてるよ」
冴島さんのお父様は大企業の社長でありながら、わたしを気遣うように話しかけてくださった。
声がよく似ている。冴島さんの華やかな顔立ちは、どちらかというと小百合社長に似ているのだけれど、漂う知的な雰囲気や落ち着いた感じはお父様似だ。
「彼女とは真剣に交際してるから。つき合って日は浅いんだけど、ちゃんと将来を見据えてのつき合いだよ」
ご実家に伺う時点で、こういう挨拶になるのは予想できていた。けれど具体的にふたりで話したことはないので、将来についてあまり現実味を感じることはなかった。
考えていなかったわけじゃない。だけどそういうことを考えることすらおこがましく思え、真正面から向き合えなかった。
でもこれからは冴島さんとの将来を真剣に考えていかないといけない。そのことに気づき、自ずと身が引きしまった。
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