女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

文字の大きさ
176 / 1,519

ただいま

しおりを挟む


 バルタリンドに着いた俺達は寄り道せずサミイの元へ向かった。

「おかえりなさい旦那さま!」

駐車場に荷車を納めると、間を置かずサミイが抱き着いて来た。抱き返して撫で回す。

「今日はこっちに泊まるのですか?それとも島に戻っちゃいます?」

時間は午後過ぎ、出来れば島に戻りたい。しかしホルスト車が無いのを見ると親父殿達は出かけているのだろう。サミイが一緒に行けない事が予想出来る。

「パパ達は一昨日から買い付けで出ちゃってるんです」

寂しそうな笑顔をハグで隠してギュッてしたら、じたばたして大人しくなった。

「次は連れてくからな」

「……はい!」

その後は武器屋で解体ナイフを三本受け取り、ギルドで買い取りの精算をしたら金貨二十枚降ろして寝具店へ。テイカとメイドが買い物から戻るまでの間サミイとイチャイチャした。
サミイと唾液交換しながらプリ尻を揉んでると、力に溺れ荒んでいた心が癒される。マジ癒される。

「ただいま戻…お楽しみですね」

「おかえり。積み込みが終わってるなら出発しようか」

「旦那さま…、早く迎えに来て下さいね?」

可愛い生物にちんぽがキュンキュンするのを堪えて街を後にした。堪えきれないので家に着くまでの間、ノーノの股間に擦り付け、フラーラに舐めさせた。高まる射精感を《強化》スキルで押さえ込み、魔力を練って耐えた。帰ってもやる事あるし、しなきゃ良かったと少し後悔した。


 数日ぶりの家だ!玄関前で兎達が出迎えているのを避けながら着地する。荷車から降りると子供等が抱き着いて迎えてくれた。敏感になってるので股間に直撃しないで下さい。グリグリしないで下さい!

「おかえりなさいカケルさん。此方は特に変わりありませんでしたよ」

「ただいまリュネ、それなりのお土産は取れたつもりだよ」

空から星を降ろす。熱が出ない程度の速さで降ろすと五分くらいで降りて来た。

「青い子ですね」

「ああ、俺が初めて会ったモンスターだ。名前何だっけ?」

「デッドサーチャー」

ああそれだ。最初のインパクトが強過ぎて名前すぐ忘れる。いかんな。

「リュネ、コレって食えるかな?」

「私は食べられますが…、人は食べない方が良いかも知れませんね」

「俺もそう思う。魔石と骨だけ取ったら魚にくれてやろう」

荷降ろししてるテイカを呼び付けて解体ナイフを渡すと嬉しそうに解体しに行った。折角なので俺も切ってみよう。魔石の取り出しはテイカに任せて、俺は骨を外してみる。凍った肌に解体ナイフを撫で付けると、鋸状の刃が肌に食い込みジョリジョリと切り込んで行く。海竜よりは柔らかいのかも知れないが大鉈より大分切り易いな。
太腿と脛と二の腕の骨を外して俺の仕事は終了。テイカの方は既に終えていて、今は滝壺で洗ってるようだ。皮はどうしようかと思ったが、魚の餌にする事にした。魚の皮の方が硬いと思うし。
魚達に餌をやり、テイカが戻った所で風呂にしよう。

風呂に入り、飯を食い、デッドサーチャーの魔石を見ながらお茶の時間。魔石はデッドサーチャーと同じ青黒い色をしていて、俺より少し小さいくらいの大きさだった。

「テイカ、よくこれ持って滝壺行けてたな」

「背負子がありましたし、鍛えていれば問題無いですよ」

百ナリ以上は軽くあると思うんだけどな…。魔石を見てリュネもホクホク顔である。

「青い子にしては大きいですよ?これなら角も少し伸びるかも知れません」

角があると魔力が回復して自己修復が捗るのだそうな。魔力が回復すると肉体が回復して、肉体が回復すると角も伸びる。龍とは戦えないな、ほんと。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します

burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。 その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

暗殺者から始まる異世界満喫生活

暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。 流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。 しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。 同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。 ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。 新たな生活は異世界を満喫したい。

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら

七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中! ※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります! 気付いたら異世界に転生していた主人公。 赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。 「ポーションが不味すぎる」 必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」 と考え、試行錯誤をしていく…

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...