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ぱーりー
しおりを挟む朝飯を食ってから、飯も食わずに朝までしてたので空腹感が強い。リュネは自己修復、俺は《絶倫》と《自然回復》で精力と体力が減らないもんだから人とするより激しくなってしまった。
「カケルさんはやはり凄いですね」
「ん?」
「もう魔力を込めても倒れなくなりましたし、吐き出される魔力もかなり増えましたよ」
「すげー腹減ってるけどな」
「ふふ、私もです」
ドロドロになったフェルト毎《洗浄》して食堂に向かうと、皆揃って食事中だった。
「おはようカケル、リュネ。昨夜はお楽しみ」
「おはようイゼッタ。長く苦しい戦いであった」
「凄く楽しい乳繰り合いと聞こえました」
そーともゆー。わいわい皆で飯を食い、今日の予定はこうなった。
イゼッタ、テイカは居住区の床と壁作り、リアとリュネは子供番、メイド二人は家事全般、ラビアン達は農作業等となり、俺はデカい魔石を取りに行く。
行った。居た。取って来た。レッサードラゴン三匹。やったぜ!
《感知》を使ってデカいのを探して陸に上がり、山に向かう所で飛んで来たのが一匹目。問答無用でブレス吐きまくり。何となく左側の弾幕が薄かったので其方から攻めようと突っ込んだら、背後の森の中にもう一匹忍んでて十字砲火を食らう羽目に遭った。
勿論、当たったら死んじゃうので防戦一方の立ち回り。投擲武器持って来なかったのを悔やむしか無く、ブレスの隙を突いて大鉈をぶん投げ一匹の頭を貫通させた。後で《感知》を使って見つける事が出来たので本当に良かった。
頭の消えた奴を盾にして、高度を上げて制空権を取ろうとすると、上からがっちり押さえ付けられた。三匹目、此奴は最初から制空権を押さえてたのだ。至近距離からの尻尾ビンタを避けるのを見越してブレスを吐く。中々頭が良いみたいだが、至近距離だと援護射撃が無いので凄く楽。
援護出来ない一匹が隙を伺っていたが首を切り落とすのに差程時間は掛からなかった。まあ、首が落ちる瞬間からブレス吐いて来たんだけど。とは言えタイマンなら負ける気はしない。避けながら近付いて首を狩る簡単なお仕事だった。
星を三つ増やして家に帰るとすっかり夜中になっていた。朝になってから皆で捌くと雄、雌、雌だった。雄のを食うと破裂するのは聞いていたが、雌のも出来れば食べない方が良いとの事なのでそれぞれ海に投げた。男の子達がブー垂れていたが、魚が爆発して海が血に染るのを見て絶句した。
一気に三つもデカい魔石が取れたのでリュネは凄く喜んだ。テイカは皮が好きみたいで肉の柵取りも忘れて干しに行ってしまった。なので肉はテイカ以外の総出で加工できるだけ加工したのだが、柵にして、燻製にして、干し肉にして、屋根にも沢山貼り付けて、それでも余るので残った物は空に上げて冷凍保存した。
そんな訳で現在焼肉ぱーりーなう。皆揃って夕食要らないくらい食ってしまい、日が落ちるまでぐったりだった。暴飲暴食は体に悪いな。
夕食が食えなかったせいで腹が減る朝だ。空腹に負けて早起きしたが、空腹なのは皆も同じみたいで、食堂に行くと既に全員集まって食事の準備に追われていた。
昨夜魔石と一緒に巣篭りしたリュネは、昨日に増して回復していた。
「リュネ、角が立派になってきたな」
「カケルさんのおかげです。尻尾も後三割程になりました」
頭の横にちょこんと見え隠れしていた白い突起は十五ドン程に伸びて風に靡いたように後ろにスラッと流れている。まるで綺麗な髪留めの様だ。
尻尾はスカートに隠れて全ては見えないが、スカートの中で揺れる様を見るに元気なのだろう。
「魔石は後何個くらい要る?」
「昨日の分で充分です。後は勝手に治りますので十日程で完調になるでしょう。それに、カケルさんにはやる事があるでしょう?」
やる事、か…。
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