女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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補填

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 目覚めると目の前が真っ白。俺、死んだのか?起き上がり、自分の姿を確認するが、寝た時の格好のままだ。

『狩場翔、暫く待ちなさい。今姿を顕現させます』

此奴直接脳内に!?って、以前遭遇した地球の管理者と話した時と同じだな。

「お待たせしました」

目の前に、俺に罵詈雑言を投げ付けて処置された邪神が居る。改心したのかな?

「姿は同一ですが中身は別の個体です。信仰者が混乱せぬよう名前は引き継いでいます」

「で、今日は何の用で此処に呼ばれたのか?」

「この星系に着任した報告と、狩場翔の身体に関する報告、及び補填です」

神の話が出る度居ない居ないと思ってたから訂正しに来たのか。それよりも、俺の体に関するってなんだろう?

「先ずは狩場翔の身体についての報告です。狩場翔の身体は、以前処分された管理者に依って地球人として再構築された身体となっています」

「地球人なのにステータスが見れたりとか、スキルが使えるのっておかしくないか?」

「説明します。地球人として構築された狩場翔の身体に、以前の女神が無理矢理ギフトを付与した際、基本事項として同時に付与されたと記録されています」

「地球人の体だと何か問題があるって聞こえるが?」

「説明します。シルケの生物と、地球人の染色体の違いに因り、繁殖が出来無い事が問題となり、着任の報告と共に補填の説明をする事になりました」

「孕ませられてなかったのか…」

「補填についての説明をします。シルケ人、シトンのモンスターに因る受胎を停止及び身体に掛かる負担を消去しました」

「それは助かるな…」

「次に、狩場翔の身体をシルケ人として再構築する事が出来ます」

「任意なの?」

「繁殖をしたい場合、再構築が必要となります。再構築に依り、身体の成分がシルケの素材に変わります」

「具体的にどうなるんだ?」

「外見。髪の色がシルケの基準になります。紫、青、緑、黄、赤、及びその濃淡となります。狩場翔の現在の髪色をシルケの基準に近付けると濃いオレンジ、焦茶になります」

「黒が無いのか」

「肯定します。身体。魔力臓器が発生する事で魔法が使える可能性があります」

「魔力臓器があっても使えないシルケ人は何が原因なんだ?」

「説明します。魔力臓器が未活性である場合、魔素を魔力に変換出来ず、魔法を使用出来ません」

「俺は地球人だが魔力を練ったり譲渡出来るぞ?何でだ?」

「説明します。地球人は魔力臓器無しで魔力を扱う事が出来ます。狩場翔の居た地域では気と呼ばれています」

マジで!?気なんてオカルトかと思ってたわ。

「マジです。龍、ミネストパーレの殺気は見えていたと記録されています」

「そうか…。体、全身では無く、一部だけシルケ人に再構築する事は出来るのか?生殖部だけとか」

「検索します。…可能です。生殖機能だけを再構築する場合、魔力臓器は構築されないので魔法は使えません」

「生殖部と魔力臓器だけ再構築するのは?」

「魔力臓器に関しては内臓全てを再構築する必要がありますが、可能です」

「生殖について、人だけで無く獣人や龍との繁殖は可能なのか?」

「人以外では受胎率が著しく下がりますが可能です」

「受胎率を上げられるようには出来無いか?」

「スキル、《繁殖》を取得する事で受胎率を高められます。狩場翔はスキル《逃げる》を使用中のみ《繁殖》を使用する事が出来ます」

孕ませられるもんだと思ってたからそんなスキルがある事自体知らなかった。

「体の一部を再構築した場合、地球方面の管理者に貰ったスキルが消えたりはしないか?」

「消えません」

「解った。生殖機能と魔力臓器を含む内臓の再構築をしてくれ」

「生殖器の異常状態も改善しますか?」

「……この状態が通常状態には、出来るか?」

「可能です」

「ではそれで」

もうこの状態で慣れちゃってるもん。今更治されても違和感あるしな。
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