女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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発情期

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 一先ず三人、お茶を飲んで落ち着こう。

「オレ、どっか悪いの?」

「どうかな?ちょっと診てやろう」

《感知》で診ると、予想通り発情期と出た。寒い時期に程良く温まると発情期に入る…とか、そんな感じだろうか?女体の神秘はよく分からん。

「ワーリン、安心しろ。やはり発情期だったようだ。今夜は一緒に寝てやるから好きなだけ発情するが良い」

「あう~、あう~ん」

ほっとしたようで体を擦り付けて来た。よしよし。

「私は遠慮してあげるわ。ワーリン、貸し一つだからね」

「わう~、悪いなー」

キュルケスはお茶を飲んで自室に戻って行った。夕飯迄は暫くあるし、おっぱい揉んで過ごそう。夕飯後もたっぷり可愛がって翌朝。

「おはよう二人共。ワーリン、平気?」

「おはよ。何とか収まったよ。初めての事でちょっと心が弱くなっちまってただけさ」

遅れて食堂に降りて来たキュルケスが席に着き、並べられた朝食を食べるのを水を飲んで待つ。

「ん?初めてって、貴女歳いくつなの?」

「オレ十五」

「若っ…て、冒険者成り立てって言ってたわね」

「嫁行くのが嫌で働きに出たんだ」

「女冒険者あるあるね。カケルさんはいくつ?まさか私より年下なんて事…無いわよね?」

「十九だと思う。一箇所に留まって無いから一年の感覚が曖昧でなー」

「良かった歳上で」

「歳下は嫌い?キュルケスおねーたん」

「やめて!私は甘えたいの!」

「オレは姉貴って呼べば良いのか?」

「随分すくすく育っちゃった妹ね。呼び捨てでお願い」

因みにキュルケスは十八だそうな。十五で冒険者になって三年でCランクってのは少し遅いそうだが、殆どの冒険者はこの辺で上げ止まるのだと言う。収入が安定して冒険しなくなるそうだ。一回の依頼で五万ヤンも入れば三日は食っちゃ寝出来るしな。

 キュルケスの朝食を見届けて、準備を整えギルドへ向かう。昨日あれだけ荒稼ぎしたのに未だにランクはEのまま。やはりトカゲを持ち込まなきゃダメなのか?

「一回二回で簡単にランクが上がるなら、冒険者はAランクで溢れ返ってますよ」

とは受付嬢の談。ケブやウオルスは重複してこなしてるんだが、それでは足りないのだと言う。

「早くダンジョンに行けるようにしないとまたギルマスが仕事しなくなるぞ?」

「元々仕事してませんでしたよ。貴方のおかげで少しはやるようになったとか?」

ジョンくん、働け。
ごねにごねて貼り出し前の野盗の殲滅依頼を捥ぎ取った。お宝と首を持って来い、だと。
ギルドから出て、机に足を投げ出して寝てるジョンくんに《威圧》を掛けて走って逃げた。奴なら間違い無く追って来るからな!

「逃げるくらいならやらなきゃ良いのに…」

キュルケスを背中に乗せて、ワーリンと街道を走る。彼奴の扱きが役立ってしまったのが不満だ…。謝らないとな…。
走って走って着いたのは先日も来た宿営地。スキルも使わず走り続けたワーリン凄い。舌出してハッハッしてるけど余裕の表情だ。

「この辺りに居る野盗を探してやっつけるのよね」

「居なくても見つけ出してぶっ殺せって事だな!」

物騒な娘等だ。まあ、そう言う依頼なんだが。

「生かして捕らえて鉱山奴隷にでもしたら良いのに」

「鉱山は鉱夫ギルドの所有だから奴隷なんか働けないわよ?」

「刑期終わるまでタダ働きとか、無いのか」

「生かすだけでもお金掛かるからねー。鉱山ってダンジョン並に儲かるらしいわよ?」

「掘れてる間はなー。親父と兄貴が鉱夫でさ、そんな事言ってたよ」

獣人は身体能力が高いから鉱夫として引く手数多なのだとさ。
小休止もここまで。野盗の首を持ち帰り、俺達のダンジョンデビューの礎になってもらおう。橇風呂を出して乗り込んだら空に上がる。《感知》先生お願いします。



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