追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす

yukataka

文字の大きさ
31 / 40
第3章「辺境からの革命」

第31話「民衆の声」

しおりを挟む
改革開始から一年半。
王宮の大会議室には、再び多くの貴族が集まっていた。
「第三段階――政治参加権について」
私は、壇上に立った。
「平民にも、政治に参加する権利を与えます」
場内が、一瞬で騒然となった。
「何だと!?」
「平民が、政治に!?」
「冗談ではない!」
怒号が、飛び交う。
「静粛に」
国王陛下の声が、響いた。
場が、少し静まる。
「エリシア、詳しく説明しなさい」
「はい」
私は、深呼吸をした。
「現在、政治に参加できるのは貴族だけです」
「しかし――」
「民衆の声が、政治に反映されていない」
「だから――」
私は、新しい制度の概要を示した。
「『民衆議会』を創設します」
「民衆議会……?」
「はい。平民から選ばれた代表者が、政策を議論する場です」
「ただし――」
私は、慎重に説明した。
「最終決定権は、まだ貴族議会が持ちます」
「民衆議会は、提案と助言をする機関です」
「つまり――」
カイル王子が、理解した。
「段階的な導入、ということですね」
「その通りです」
私は、頷いた。
「いきなり完全な権利を与えるのは、混乱を招きます」
「だから、まず――」
「民衆の声を聞く仕組みを作ります」
「そして、徐々に権限を拡大していきます」
でも――。
「断固、反対だ!」
一人の貴族が立ち上がった。
バークレー伯爵――保守派の重鎮。
「平民に政治など、理解できるはずがない!」
「教育を受けていない、無知な者たちに――」
「国の運営を任せるなど、愚の骨頂だ!」
「バークレー伯」
私は、冷静に答えた。
「平民も、すでに教育を受けています」
「この一年半で――」
データを示す。
「全国の学校で、五万人以上の子供が学んでいます」
「大人向けの夜間学校でも、三万人が学んでいます」
「つまり――」
「もはや『無知な平民』という前提は、成り立ちません」
「だが!」
バークレー伯が、反論した。
「読み書きができるからといって、政治ができるわけではない!」
「政治には、経験が必要だ!」
「知識が必要だ!」
「その通りです」
私は、頷いた。
「だからこそ――」
「民衆議会の代表者には、条件を設けます」
新しい書類を配布した。
「条件一:読み書きができること」
「条件二:納税記録が三年以上あること」
「条件三:犯罪歴がないこと」
「条件四:推薦状があること」
「そして――」
「選挙で選ばれること」
「選挙……?」
「はい。各地域で、平民たちが投票します」
「最も信頼され、能力のある者が選ばれます」
バークレー伯が、鼻で笑った。
「それで、まともな代表が選ばれるとでも?」
「平民たちは、人気者を選ぶだろう」
「能力など、関係なく」
「では――」
私は、提案した。
「試してみませんか?」
「試す?」
「はい。まず、モデル地区で実験します」
「三つの領地で、民衆議会を試験的に設置」
「半年間、運営してみる」
「もし、失敗したら――」
「この制度は、廃止します」
貴族たちが、ざわめいた。
「試験的、か……」
「それなら――」
「失敗すれば、やめるんだな?」
「はい」
私は、断言した。
「ただし――」
「もし成功したら、全国に展開します」
国王が、考え込んでいた。
「……わかった」
陛下が、決断した。
「試験的実施を、許可する」
「ただし――」
陛下の目が、鋭くなった。
「モデル地区は、私が指定する」
「承知しました」

数日後、モデル地区が発表された。
「東部――エルデン」
「南部――リンデン」
「西部――マーシャル」
三つの地域。
それぞれ、特徴が異なる。
「エルデンは商業都市」
オスカーが、説明した。
「リンデンは農業地帯」
「マーシャルは鉱山地帯」
「つまり――」
「様々なタイプの地域で、テストするんですね」
「その通りです」
私たちは、まずエルデンに向かった。

商業都市エルデン。
人口三万の大都市。
「民衆議会の代表者選挙を行います」
街の広場で、私は宣言した。
「立候補者は、明日までに届け出てください」
翌日――。
「立候補者、五十人!」
ミラが、驚いた顔で報告した。
「こんなに……」
「皆、政治に参加したいんだね」
立候補者の顔ぶれは――。
商人、職人、元教師、農民、元兵士――。
様々な経歴の人々。
「では、公開討論会を開きます」
街の大広間に、千人以上の民衆が集まった。
「各候補者、自己紹介と公約を述べてください」
一人目――中年の商人。
「私は、エルデンの商人です」
「この街の経済を、さらに活性化させたい」
「税制を見直し、中小商人を支援します」
拍手。
二人目――若い職人。
「私は、鍛冶職人です」
「職人たちの待遇を、改善したい」
「技術を守り、育てる制度を作ります」
拍手。
そして――。
十五人目。
「私は、元教師のマーティンです」
三十代の男性が、壇上に立った。
「教育改革に携わり、この街の学校で教えてきました」
「そこで――」
マーティンの目が、鋭くなった。
「気づいたことがあります」
「この街には、大きな問題がある」
場内が、静まった。
「それは――貧富の差です」
「豊かな商人と、貧しい労働者」
「この差が、年々広がっている」
データを示す。
「最富裕層と最貧困層の所得差――十年前の三倍」
「このままでは――」
「社会が、分断されます」
民衆が、息を呑んだ。
「だから、私は提案します」
マーティンが、具体的な政策を語り始めた。
「累進課税制度の導入」
「豊かな者ほど、多く税を払う」
「その税収で、貧しい者を支援する」
「教育の拡充、職業訓練の無償化、医療支援――」
「これらを実現します」
場内が、ざわめいた。
「そして――」
マーティンの声が、力強くなった。
「商人と労働者が、対立するのではなく」
「協力する社会を作ります」
「労働者が豊かになれば、消費が増える」
「消費が増えれば、商人も儲かる」
「つまり――」
「全員が、豊かになれるんです」
その論理に、私は感動していた。
「素晴らしい……」
経済の本質を、理解している。
討論会が終わった後――。
「マーティンという人物、注目すべきですね」
オスカーが言った。
「ええ」
私も、頷いた。
「平民でも、あれほどの政治的洞察力を持つ者がいる」
「証明になります」

一週間後、選挙の日。
各地区に、投票所が設置された。
「一人一票、投票してください」
民衆が、列を作っている。
老人、若者、男性、女性――。
皆が、真剣な顔で投票している。
「初めて、自分の意見が政治に反映されるんだ……」
一人の老人が、涙を流していた。
「七十年生きてきて、初めてだ……」
その光景に、胸が熱くなった。
夕方、開票が始まった。
「第一位――マーティン、三千票」
「第二位――商人ハンス、二千五百票」
「第三位――職人ギルド代表レオ、二千票」
上位十人が、民衆議会の代表に選ばれた。

翌週、最初の民衆議会が開かれた。
簡素な議場。
十人の代表者が、円卓に座った。
「では、第一回民衆議会を始めます」
マーティンが、議長に選ばれていた。
「まず、議題を募ります」
「各地域の問題を、出してください」
次々と、意見が出された。
「東区の道路が、ぼろぼろです」
「西区の井戸が、枯れかけています」
「南区の市場が、狭すぎます」
一つ一つ、議論していく。
「道路の修繕には、金貨百枚必要」
「井戸の補修には、金貨五十枚」
「市場の拡張には、金貨二百枚」
「合計、金貨三百五十枚」
「では――」
マーティンが、提案した。
「予算配分を考えましょう」
「優先順位をつけて――」
会議は、三時間続いた。
最終的に――。
「道路修繕を最優先」
「井戸補修を次」
「市場拡張は、来年に持ち越し」
決定が、まとまった。
「では、この提案を――」
「領主に提出します」

エルデン領主――マルケス伯爵の城。
「民衆議会からの提案書です」
マーティンが、伯爵に書類を渡した。
伯爵は、しばらく読んでいた。
そして――。
「……よく考えられている」
伯爵が、驚いた顔をした。
「予算配分も、現実的だ」
「優先順位も、適切だ」
「正直――」
伯爵は、マーティンを見た。
「驚いた」
「平民がここまで、政治を理解しているとは」
「ありがとうございます」
マーティンが、頭を下げた。
「では――」
「この提案、承認します」
伯爵が、書類に署名した。
「実行に移してください」
「ありがとうございます!」

三ヶ月後。
道路は修繕され、井戸も補修された。
「本当に、良くなった!」
「道が歩きやすい!」
「水も、たくさん出るようになった!」
民衆の喜びの声。
そして――。
民衆議会は、次々と問題を解決していった。
市場の衛生管理。
夜間パトロールの強化。
孤児院の設立。
全てが、民衆の視点からの提案。
「素晴らしい……」
マルケス伯爵自身が、感心していた。
「民衆議会、期待以上だ」
同様に――。
リンデン領でも、マーシャル領でも。
民衆議会は、成功していた。

半年後、報告会が開かれた。
「三つの地域、全てで成功しました」
私は、国王と貴族たちの前で報告した。
「民衆議会は、有効に機能しています」
データを示す。
「住民満足度――九十パーセント以上」
「問題解決率――八十パーセント以上」
「予算執行の透明性――大幅に向上」
「そして――」
「領主たちの負担も、軽減されました」
マルケス伯爵が、立ち上がった。
「私からも、報告します」
「民衆議会のおかげで――」
「細かい地域の問題を、迅速に解決できました」
「私一人では、全てを把握できなかった」
「でも、民衆議会があれば――」
「民の声が、直接届きます」
「これは――」
伯爵が、微笑んだ。
「素晴らしい制度です」
他の二人の領主も、同様に賛同した。
「では――」
国王が、宣言した。
「民衆議会制度、全国展開を承認する」
拍手が、起こった。
でも――。
「待て」
バークレー伯が、立ち上がった。
「確かに、小さな地域では成功した」
「だが――」
「王国全体の政治は、別だ」
「税制、外交、軍事――」
「こうした重要な決定を、平民に任せられるか?」
その言葉に、場が静まった。
「バークレー伯の言う通り」
別の貴族も、頷いた。
「地域の問題と、国家の問題は違う」
「民衆議会は、地域限定にすべきだ」
私は、予想していた。
「では、提案があります」
「何だ?」
「二層議会制を、導入します」
新しい制度図を示した。
「下院――地域代表議会」
「上院――貴族議会」
「下院は、民衆から選ばれた代表者」
「上院は、これまで通り貴族」
「法案は、両院で可決されて初めて成立」
「つまり――」
カイル王子が、理解した。
「どちらも拒否権を持つ、ということですね」
「その通りです」
私は、頷いた。
「平民だけで決められない」
「貴族だけでも決められない」
「両方の合意が、必要です」
「これなら――」
「バランスが取れます」
貴族たちが、考え込んでいる。
「悪くない、かもしれない」
「少なくとも、貴族の権限は守られる」
「でも、民衆の声も聞ける」
「……」
長い沈黙の後――。
「賛成」
リンデン公が、手を上げた。
「私も、賛成」
マルケス伯も。
一人、また一人と――。
手が上がっていく。
最終的に――。
「賛成多数!」
カイル王子が、宣言した。
「二層議会制、承認されました!」
歓声が、響いた。

その夜、城のバルコニーで。
「やったな、エリシア」
ルシアンが、微笑んだ。
「政治参加権、認められた」
「ええ」
私は、夜空を見上げた。
「でも、まだ完全じゃありません」
「完全?」
「はい。今はまだ、制限付きです」
「完全な平等には――」
「まだ、時間がかかります」
「焦るな」
ルシアンが、私を抱き寄せた。
「一歩一歩、進んでいる」
「それで、十分だ」
「……そうですね」
私は、彼の胸に顔を埋めた。
「ルシアン」
「何だ」
「疲れました」
正直に言った。
「毎日、戦いばかり」
「反対派との議論、制度の設計、実施――」
「休む暇も、ない」
「なら――」
ルシアンが、私の顔を上げさせた。
「明日、休もう」
「でも――」
「一日くらい、いいだろう」
彼の目が、優しかった。
「お前は、頑張りすぎる」
「たまには、休め」
その言葉に、涙が出そうになった。
「……はい」
「では、明日は――」
ルシアンが、微笑んだ。
「デートだ」
「デート……?」
「ああ。二人きりで、街を歩こう」
「改革のことは、忘れて」
「ただの夫婦として」
その提案が、嬉しかった。
「はい」
私は、微笑んだ。
「楽しみです」
二人で、抱き合った。
星が、輝いていた。
優しい光で。
二人を、包み込むように。
長い戦いの、束の間の休息。
でも、それは――。
とても大切な時間。
愛する人と過ごす、かけがえのない時間。
「おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」
深い眠りに、落ちていった。
幸せな眠り。
安らかな眠り。
明日は――。
久しぶりの、平和な一日。
楽しみだった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

過労死コンサル、貧乏貴族に転生す~現代農業知識と魔法で荒地を開拓していたら、いつの間にか世界を救う食糧大国になっていました~

黒崎隼人
ファンタジー
農業コンサルタントとして過労死した杉本健一は、異世界の貧乏貴族ローレンツ家の当主として目覚めた。 待っていたのは、荒れた土地、飢える領民、そして莫大な借金! チートスキルも戦闘能力もない彼に残された武器は、前世で培った「農業知識」だけだった。 「貴族が土を耕すだと?」と笑われても構わない! 輪作、堆肥、品種改良! 現代知識と異世界の魔法を組み合わせた独自農法で、俺は自らクワを握る「耕作貴族」となる! 元Sランク冒険者のクールなメイドや、義理堅い元騎士を仲間に迎え、荒れ果てた領地を最強の農業大国へと変えていく、異色の領地経営ファンタジー!

騎士団長を追放した平和ボケ王国は、七日で滅びました

藤原遊
ファンタジー
長らく戦のなかった王国で、 騎士団長の父を病で失った令嬢は、その座を引き継いだ。 だが王城に呼び出された彼女に告げられたのは、 騎士団の解体と婚約破棄。 理由はただ一つ―― 「武力を持つ者は危険だから」。 平和ボケした王子は、 非力で可愛い令嬢を侍らせ、 彼女を“国の火種”として国外追放する。 しかし王国が攻められなかった本当の理由は、 騎士団長家が持つ“戦況を覆す力”への恐れだった。 追放された令嬢は、即座に隣国帝国へ迎えられ、 軍人として正当に評価され、安泰な地位を得る。 ――そして一週間後。 守りを捨てた王国は、あっけなく陥落した。 これは、 「守る力」を理解しなかった国の末路と、 追放された騎士団長令嬢のその後の物語。

「不吉な黒」と捨てられた令嬢、漆黒の竜を「痛いの飛んでいけー!」で完治させてしまう

ムラサメ
恋愛
​漆黒の髪と瞳。ただそれだけの理由で「不吉なゴミ」と虐げられてきた公爵令嬢ミア。 死の森に捨てられた彼女が出会ったのは、呪いに侵され、最期を待つ最強の黒竜と、その相棒である隣国の竜騎士ゼノだった。 しかし、ミアが無邪気に放った「おまじない」は、伝説の浄化魔法となって世界を塗り替える。 向こう見ずな天才騎士に拾われたミアは、隣国で「女神」として崇められ、徹底的に甘やかされることに。 一方、浄化の源を失った王国は、みるみるうちに泥沼へと沈んでいき……?

悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな
ファンタジー
「違います!わたくしは、フローラさんをいじめてなどいません!」  わたくしの声がホールに響いたけれど、誰もわたくしに手を差し伸べて下さることはなかった。  響いたのは、婚約者である王太子殿下の冷たい声。  わたくしに差し伸べられたのは、騎士団長のご子息がわたくしを強く床に押し付ける腕。  冷ややかな周囲のご令嬢ご令息の冷笑。  どうして。  誰もわたくしを信じてくれないまま、わたくしは冷たい牢の中で命を落とした。

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

役立たず聖女見習い、追放されたので森でマイホームとスローライフします ~召喚できるのは非生物だけ?いいえ、全部最強でした~

しおしお
ファンタジー
聖女見習いとして教会に仕えていた少女は、 「役立たず」と嘲笑され、ある日突然、追放された。 理由は単純。 彼女が召喚できるのは――タンスやぬいぐるみなどの非生物だけだったから。 森へ放り出され、夜を前に途方に暮れる中、 彼女は必死に召喚を行う。 呼び出されたのは、一体の熊のぬいぐるみ。 だがその瞬間、彼女のスキルは覚醒する。 【付喪神】――非生物に魂を宿らせる能力。 喋らないが最強の熊、 空を飛び無限引き出し爆撃を行うタンス、 敬語で語る伝説級聖剣、 そして四本足で歩き、すべてを自動化する“マイホーム”。 彼女自身は戦わない。 努力もしない。 頑張らない。 ただ「止まる場所が欲しかった」だけなのに、 気づけば魔物の軍勢は消え、 王城と大聖堂は跡形もなく吹き飛び、 ――しかし人々は、なぜか生きていた。 英雄になることを拒み、 責任を背負うこともせず、 彼女は再び森へ帰る。 自動調理、自動防衛、完璧な保存環境。 便利すぎる家と、喋らない仲間たちに囲まれた、 頑張らないスローライフが、今日も続いていく。 これは、 「世界を救ってしまったのに、何もしない」 追放聖女の物語。 -

前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。 前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。 外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。 もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。 そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは… どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。 カクヨムでも同時連載してます。 よろしくお願いします。

公爵令息様を治療したらいつの間にか溺愛されていました

Karamimi
恋愛
マーケッヒ王国は魔法大国。そんなマーケッヒ王国の伯爵令嬢セリーナは、14歳という若さで、治癒師として働いている。それもこれも莫大な借金を返済し、幼い弟妹に十分な教育を受けさせるためだ。 そんなセリーナの元を訪ねて来たのはなんと、貴族界でも3本の指に入る程の大貴族、ファーレソン公爵だ。話を聞けば、15歳になる息子、ルークがずっと難病に苦しんでおり、どんなに優秀な治癒師に診てもらっても、一向に良くならないらしい。 それどころか、どんどん悪化していくとの事。そんな中、セリーナの評判を聞きつけ、藁をもすがる思いでセリーナの元にやって来たとの事。 必死に頼み込む公爵を見て、出来る事はやってみよう、そう思ったセリーナは、早速公爵家で治療を始めるのだが… 正義感が強く努力家のセリーナと、病気のせいで心が歪んでしまった公爵令息ルークの恋のお話です。

処理中です...