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第2章
第1話:グレイ様から思いがけない発表がありました
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グレイ様と気持ちが通じ合ってから3ヶ月が過ぎた。グレイ様の家に侵入し捕まったフェアレ様だが、あの後実家に帰ったらしい。ただ、騎士団長でもあるグレイ様の家に侵入した事を重く見たこの街の領主、グレッティール伯爵が、フェアレ様の実家でもある男爵家にかなりきつく抗議をしたらしい。
さらに王都にある騎士団総本部からも、正式にフェアレ様の実家に抗議文を出したとの事。さすがにやりすぎだと思い、グレイ様に
“フェアレ様を招き入れたのは私です。さすがにやりすぎでは…”
そう伝えたのだが
“伯爵には今回の件、そのまま伝えたよ。すると「貴族だからと言ってグレイ殿の恋人を無理やり追い出し、家に押し入るなんて、黙って侵入するよりたちが悪い!そもそも、私の領地に住んでいる領民をバカにするという事は、私をバカにしているのと同じことだ」と、物凄く怒っていた。だから、スカーレットが気にする事はない”
そう言っていた。
そんな中、伯爵と騎士団から抗議を受けた男爵家は、さすがにこのままフェアレ様を男爵家に置いておく訳には行かないと、遠縁にあたる親戚の子供を養子に迎え、その子を男爵にするらしい。そしてフェアレ様は今、嫁ぎ先を探しているらしいが、なんせあの性格なので、中々見つからないとの事。男爵家も大変そうだ。
今回の件で、色々とすれ違った部分があった事から、あの後私とグレイ様は、お互いの事を色々と話した。グレイ様は男爵家に生まれながら、本当に苦労したらしい。今までのほほんと生きていた自分が恥ずかしくなるくらい、色々と大変な思いをしてきた様だ。
だからこそ、誰よりも優しくて正義感が強いのね。増々グレイ様の事が好きになった。
そして気になる私たちの生活だが、グレイ様のスキンシップが多少激しくなったものの、まだ口づけすら出来ていない。どうしてもタイミングが合わないのだ。でも結婚式も3ヶ月後に迫っているし、その頃までにはきっと…
そう思い、気長に待つ事にした。昔の私だったら、もしかしたら私に魅力がないのかも…そう思っていたかもしれない。でも今は、グレイ様のお陰で少しだけ自分に自信が持てるようになった。それにグレイ様も“自分たちのペースで進んでいこう”って、言ってくれているものね。
そんな事を考えながら、今日も食堂で仕事をこなす。
「スカーレットちゃん、悪いんだけれど、ゴミ出しお願いできるかしら?」
「はい、わかりました」
纏めてあるゴミを捨てに、お店の外に出る。すると
「俺はスカーレットと口づけがしたいんだ!どうすればいいんだ?」
この声は、グレイ様?声のする方に向かうと、グレイ様と副騎士団長様が外で話をしていた。
「別に俺に宣言しなくても、すればいいだろう?気持ち悪い奴だな」
「それが出来たら苦労しない!そもそも俺がスカーレットに告白した時、もう少しで出来たのに、団員たちが邪魔しやがったから悪いんだ!クソ、あの時無理やりにでもしておけばよかった」
グレイ様、さすがにあの場では無理でしょう…そう突っ込みたいが、出ていく勇気はない。
「そんな事俺に言われても知るか!別に普通にお茶を飲んでいる時にでもすりゃあいいだろう。でかい図体して、肝っ玉の小さい男だな。とにかく仕事に戻るぞ。お前、午後から会議だろう。早く戻らないと遅刻するぞ」
「おい、待て。話はまだ終わっていないぞ」
そう言うと、去っていく2人。グレイ様ったら、まさかそんな恥ずかしい事を副騎士団長様に相談していたなんて…でも、グレイ様も私と口づけをしたがっていたのね。そう思ったら、なんだか恥ずかしい様な嬉しい様な、複雑な気持ちに襲われた。
思いがけない形ではあったが、グレイ様の本音が聞けて良かったわ。もしかしたら、今日くらいに…キャー恥ずかしい!
「スカーレット、こんなところで顔を真っ赤にさせてどうしたの?」
声をかけて来たのは同僚だ。
「な…何でもないわ。さあ、仕事に戻りましょう」
私ったら恥ずかしいわ。とにかく、冷静を装わないと。
なるべく何事もありませんでした。といった表情で食堂に戻り、仕事をこなした。仕事後はいつもの様に買い物を済ませ、食事の準備をする。
そろそろグレイ様が帰ってくる時間だわ。昼間あんな話を聞いてしまったから、何だか変に緊張してきてしまった。ダメだわ、とにかく落ち着かないと!その時だった。
ガチャ
「ただいま、スカーレット」
グレイ様が帰って来た。
「おかえりなさい、グレイ様」
急いで玄関へと向かうと、そのまま抱きしめられる。抱きしめられる事にはもう慣れたはずなのに、昼間の会話を思い出して、急に緊張して固まってしまう。いけないわ、とにかくいつも通りに接しないと。
「お腹が空いていますよね。お着替えを済ませたら食事にしましょう」
「ああ、そうだな。すぐに着替えてくるから待っていてくれ」
グレイ様の着替えを終わり、一緒に食事をする。食後はティータイムだ。いつもの様に私の隣に寄り添って座るグレイ様。そして私を真剣に見つめる。これはまさしく!
ついに今日、く…口づけを…
そう思っていたのだが…
「スカーレット、落ち着いて聞いて欲しい。実は俺の異動が決まったんだ」
「え…異動?」
~あとがき~
第2章スタートしました。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
さらに王都にある騎士団総本部からも、正式にフェアレ様の実家に抗議文を出したとの事。さすがにやりすぎだと思い、グレイ様に
“フェアレ様を招き入れたのは私です。さすがにやりすぎでは…”
そう伝えたのだが
“伯爵には今回の件、そのまま伝えたよ。すると「貴族だからと言ってグレイ殿の恋人を無理やり追い出し、家に押し入るなんて、黙って侵入するよりたちが悪い!そもそも、私の領地に住んでいる領民をバカにするという事は、私をバカにしているのと同じことだ」と、物凄く怒っていた。だから、スカーレットが気にする事はない”
そう言っていた。
そんな中、伯爵と騎士団から抗議を受けた男爵家は、さすがにこのままフェアレ様を男爵家に置いておく訳には行かないと、遠縁にあたる親戚の子供を養子に迎え、その子を男爵にするらしい。そしてフェアレ様は今、嫁ぎ先を探しているらしいが、なんせあの性格なので、中々見つからないとの事。男爵家も大変そうだ。
今回の件で、色々とすれ違った部分があった事から、あの後私とグレイ様は、お互いの事を色々と話した。グレイ様は男爵家に生まれながら、本当に苦労したらしい。今までのほほんと生きていた自分が恥ずかしくなるくらい、色々と大変な思いをしてきた様だ。
だからこそ、誰よりも優しくて正義感が強いのね。増々グレイ様の事が好きになった。
そして気になる私たちの生活だが、グレイ様のスキンシップが多少激しくなったものの、まだ口づけすら出来ていない。どうしてもタイミングが合わないのだ。でも結婚式も3ヶ月後に迫っているし、その頃までにはきっと…
そう思い、気長に待つ事にした。昔の私だったら、もしかしたら私に魅力がないのかも…そう思っていたかもしれない。でも今は、グレイ様のお陰で少しだけ自分に自信が持てるようになった。それにグレイ様も“自分たちのペースで進んでいこう”って、言ってくれているものね。
そんな事を考えながら、今日も食堂で仕事をこなす。
「スカーレットちゃん、悪いんだけれど、ゴミ出しお願いできるかしら?」
「はい、わかりました」
纏めてあるゴミを捨てに、お店の外に出る。すると
「俺はスカーレットと口づけがしたいんだ!どうすればいいんだ?」
この声は、グレイ様?声のする方に向かうと、グレイ様と副騎士団長様が外で話をしていた。
「別に俺に宣言しなくても、すればいいだろう?気持ち悪い奴だな」
「それが出来たら苦労しない!そもそも俺がスカーレットに告白した時、もう少しで出来たのに、団員たちが邪魔しやがったから悪いんだ!クソ、あの時無理やりにでもしておけばよかった」
グレイ様、さすがにあの場では無理でしょう…そう突っ込みたいが、出ていく勇気はない。
「そんな事俺に言われても知るか!別に普通にお茶を飲んでいる時にでもすりゃあいいだろう。でかい図体して、肝っ玉の小さい男だな。とにかく仕事に戻るぞ。お前、午後から会議だろう。早く戻らないと遅刻するぞ」
「おい、待て。話はまだ終わっていないぞ」
そう言うと、去っていく2人。グレイ様ったら、まさかそんな恥ずかしい事を副騎士団長様に相談していたなんて…でも、グレイ様も私と口づけをしたがっていたのね。そう思ったら、なんだか恥ずかしい様な嬉しい様な、複雑な気持ちに襲われた。
思いがけない形ではあったが、グレイ様の本音が聞けて良かったわ。もしかしたら、今日くらいに…キャー恥ずかしい!
「スカーレット、こんなところで顔を真っ赤にさせてどうしたの?」
声をかけて来たのは同僚だ。
「な…何でもないわ。さあ、仕事に戻りましょう」
私ったら恥ずかしいわ。とにかく、冷静を装わないと。
なるべく何事もありませんでした。といった表情で食堂に戻り、仕事をこなした。仕事後はいつもの様に買い物を済ませ、食事の準備をする。
そろそろグレイ様が帰ってくる時間だわ。昼間あんな話を聞いてしまったから、何だか変に緊張してきてしまった。ダメだわ、とにかく落ち着かないと!その時だった。
ガチャ
「ただいま、スカーレット」
グレイ様が帰って来た。
「おかえりなさい、グレイ様」
急いで玄関へと向かうと、そのまま抱きしめられる。抱きしめられる事にはもう慣れたはずなのに、昼間の会話を思い出して、急に緊張して固まってしまう。いけないわ、とにかくいつも通りに接しないと。
「お腹が空いていますよね。お着替えを済ませたら食事にしましょう」
「ああ、そうだな。すぐに着替えてくるから待っていてくれ」
グレイ様の着替えを終わり、一緒に食事をする。食後はティータイムだ。いつもの様に私の隣に寄り添って座るグレイ様。そして私を真剣に見つめる。これはまさしく!
ついに今日、く…口づけを…
そう思っていたのだが…
「スカーレット、落ち着いて聞いて欲しい。実は俺の異動が決まったんだ」
「え…異動?」
~あとがき~
第2章スタートしました。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
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