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第2章
第2話:もちろん付い行きます
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今異動とおっしゃったわよね。一体どういう事なのかしら?
「俺たち騎士団員たちは、定期的に違う街に異動になる場合が多い。特に騎士団長になると、2~5年程度の周期で、違う街に異動になるんだ」
なるほど、そう言えばグレイ様は元々別の街で騎士団長をしていたのよね。この街に来て、もう2年以上経過している。いつ異動になってもおかしくはないという事ね。
「それで、今度はどこの街に異動になるのですか?」
「この国の東にある街だ。この街から馬車で半日程度かかる。大きな街なのだが、かなり治安が悪い様で、どうしても俺に来て欲しいとの事らしい。ただ、スカーレットはずっとこの街で暮らしてきただろう。両親との思い出もあるだろうし、友人たちもいる。正直言うと、スカーレットには付いてきて欲しいが、無理強いはするつもりはない」
そう言うと、まっすぐ私を見つめたグレイ様。その瞳には、不安がにじみ出ている。確かにこの街は私が生まれ育った故郷でもある。両親との思い出はもちろん、食堂の仲間たちや店長、リンダさんもいる。でも、私の心はもう決まっている。
「私はグレイ様に付いて行きますわ。騎士団長でもあるグレイ様との結婚が決まった時点で、いずれこの街を出る事は覚悟しておりました。確かにこの街には沢山の大切な友人たちがおります。でも、一生この街に帰ってこられない訳ではないので、大丈夫です。それに何より、私はグレイ様と離れたくはないですもの」
近々グレイ様と結婚し、妻になるのだ。確かに友人たちとお別れするのは寂しいが、私にはグレイ様がいる。グレイ様がいる場所が、私の居場所なのだ。
「ありがとう、スカーレット。そう言ってくれると嬉しいよ。愛しているよ、スカーレット」
そう言うと、そのままグレイ様の顔が近づいてきて…柔らかく温かな感触が唇に広がった。
「すまん、嬉しくてつい…」
申し訳なさそうに私から離れたグレイ様。
「どうして謝るのですか?私たちはもう婚約者同士なのです。それに私も、グレイ様とのく…口づけは…嫌ではありませんので…」
私ったら何を言っているのかしら?急に恥ずかしくなって俯いてしまった。でもすぐに顎を掴まれ、そのまま再び唇を塞がれる。今度は長い長い口づけだ。
「スカーレット、本当にありがとう。君は最高だ」
そう言うと、ギューッと抱きしめられた。あぁ、幸せね。って、幸せに浸っている場合ではない。
「それでいつこの街を出るのですか?」
この街を出るとなった今、皆にしっかりお別れを言いたい。それに、引越しの準備も行わないといけない。何より3ヶ月後に迫った結婚式はどうなるのかしら?
「ちょうど3ヶ月後だ。だからこの街で結婚式を挙げてから、新しい街に行こうと思っている。本当は1ヶ月後に来て欲しいと言われたが、そこはきちんと話を付けたから安心して欲しい」
「まあ、それじゃあ予定通り、この街で結婚式を挙げられるのですね。ありがとうございます」
お仕事だから仕方ない部分もあると思っていたけれど、この街で結婚式を挙げられるとの事で安心した。
「スカーレット、結婚式で色々と大変な時に、俺の異動が決まってしまい本当に申し訳ない。引越しの手続きは出来るだけ俺が行うから、君は結婚式の準備に専念してもらって構わないよ」
「ありがとうございます。でもまだ3ヶ月ありますし、少しずつ準備をしていけば大丈夫ですわ」
とにかく、今作っているウエディングドレスを早く仕上げてしまわないと。それにお店も辞めなければいけないから、店長やお店の仲間たちにも報告しないといけないわね。
翌日、早速お店の皆に報告をした。
「騎士団長という仕事は、頻繁に異動があると聞いていたから私たちも覚悟していたけれど、まさかこんなに早くに異動になるなんてね…」
「本当ね。でも、結婚式はこの街で出来るのでしょう?ねえ、スカーレット。私にブーケ作りを手伝わせてくれない?」
「それなら私は、ウェルカムボードを作るのを手伝いたいわ」
皆が次々と手伝いを買って出てくれた。
「ありがとう、皆。それじゃあ、お願いしてもいいかしら?」
「「「もちろんよ」」」
そう言って皆笑った。こんなに素敵な彼女たちともお別れなのね…そう思ったら、胸の奥がチクリと痛んだ。でも、一生会えない訳ではない。ここは私が生まれ育った街だ。またいつでも帰ってこればいいのよね。
そう何度も自分に言い聞かせる。
「さあ、そろそろ店を開ける時間ね。後3ヶ月、目いっぱい働いて、皆との楽しい思い出もいっぱい作らないと」
「そうね、この3ヶ月で沢山思い出を作りましょう。そうだ、今度お店が休みの時に、皆でケーキを食べに行きましょうよ。ほら、中心街に有名なケーキ屋さんが出来たでしょう?」
「あのお店、私も気になっていたのよ」
「それじゃあ決まりね」
ケーキか、それは楽しみだわ。残りの3ヶ月、これでもかと言うくらい沢山の思い出を作らないとね。
「俺たち騎士団員たちは、定期的に違う街に異動になる場合が多い。特に騎士団長になると、2~5年程度の周期で、違う街に異動になるんだ」
なるほど、そう言えばグレイ様は元々別の街で騎士団長をしていたのよね。この街に来て、もう2年以上経過している。いつ異動になってもおかしくはないという事ね。
「それで、今度はどこの街に異動になるのですか?」
「この国の東にある街だ。この街から馬車で半日程度かかる。大きな街なのだが、かなり治安が悪い様で、どうしても俺に来て欲しいとの事らしい。ただ、スカーレットはずっとこの街で暮らしてきただろう。両親との思い出もあるだろうし、友人たちもいる。正直言うと、スカーレットには付いてきて欲しいが、無理強いはするつもりはない」
そう言うと、まっすぐ私を見つめたグレイ様。その瞳には、不安がにじみ出ている。確かにこの街は私が生まれ育った故郷でもある。両親との思い出はもちろん、食堂の仲間たちや店長、リンダさんもいる。でも、私の心はもう決まっている。
「私はグレイ様に付いて行きますわ。騎士団長でもあるグレイ様との結婚が決まった時点で、いずれこの街を出る事は覚悟しておりました。確かにこの街には沢山の大切な友人たちがおります。でも、一生この街に帰ってこられない訳ではないので、大丈夫です。それに何より、私はグレイ様と離れたくはないですもの」
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「ありがとう、スカーレット。そう言ってくれると嬉しいよ。愛しているよ、スカーレット」
そう言うと、そのままグレイ様の顔が近づいてきて…柔らかく温かな感触が唇に広がった。
「すまん、嬉しくてつい…」
申し訳なさそうに私から離れたグレイ様。
「どうして謝るのですか?私たちはもう婚約者同士なのです。それに私も、グレイ様とのく…口づけは…嫌ではありませんので…」
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「スカーレット、本当にありがとう。君は最高だ」
そう言うと、ギューッと抱きしめられた。あぁ、幸せね。って、幸せに浸っている場合ではない。
「それでいつこの街を出るのですか?」
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「まあ、それじゃあ予定通り、この街で結婚式を挙げられるのですね。ありがとうございます」
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「そうね、この3ヶ月で沢山思い出を作りましょう。そうだ、今度お店が休みの時に、皆でケーキを食べに行きましょうよ。ほら、中心街に有名なケーキ屋さんが出来たでしょう?」
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