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第2章
第4話:結婚式当日を迎えました
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「スカーレットちゃん、本当にそのドレス、よく似合っているよ」
「ありがとうございます、それもこれも、皆さんが色々と手伝ってくれたお陰ですわ」
真っ白なウエディングドレスに身を包んだ私の姿を見て、微笑んでくれているのは、店長とお店の同僚数名だ。今日は私とグレイ様の結婚式。朝から女性達が私の着替えを手伝ってくれた。
さらに、店長が化粧までしてくれた。この日の為に、お店を休んできてくれた店長やお店の仲間たちには本当に感謝してもしきれない。
「スカーレットさん、きっと騎士団長様が首を長くして待っているわ。さあ、行きましょう」
手を差し伸べてくれたのはリンダさんだ。リンダさんの手を取り、控室から教会の入口へと向かう。この国の平民は、基本的に教会で結婚式を挙げた後、結婚披露パーティーを行うのが一般的だ。私たちも今回、同じ流れで進める予定になっている。
「あぁ、スカーレット。なんて美しいんだ!まるで天使、いや、女神の様だ」
私を見つけ、こちらにやって来たのはグレイ様だ。いつも大げさなくらい褒めてくれるグレイ様は、今日も絶好調の様だ。
「ありがとうございます、グレイ様。グレイ様もとても素敵ですよ」
真っ白なタキシードに身を包み、髪もしっかり固めている。どこからどう見ても新郎さんだ。
「それじゃあ、私は教会の中に戻るわね」
「ありがとう、リンダさん」
私に付き添ってくれていたリンダさんが戻っていった。そして教会のスタッフに今回の流れの説明を受け、いよいよ入場だ。ゆっくりと扉が開き、グレイ様と一緒に歩く。両脇には、沢山の参列者が。
私たちの為に、こんなに沢山の人が集まってくれたのね。それが嬉しくて、つい頬が緩む。
その後は神父様や皆が見守る中、婚姻届けを記入。そして誓いの口づけをして、式は終わりだ。そのまま沢山の人に見送られながら、一旦教会を後にする。
そして次は、結婚披露パーティーだ。この日の為に、店長やリンダさんたちが色々なレシピを考案してくれた。早速着替えを済ませ、グレイ様と一緒に会場でもある食堂へと向かう。
食堂に入ると、既に沢山の人たちが集まってくれていた。
「団長、遅いですよ。もうほとんど集まっていますよ。スカーレットちゃんも、さあ、こっちへ」
ホールの真ん中には、私たちの席が準備されており、そこに座る。さらに可愛らしい花があちこちに飾られており、おしゃれなテーブルクロスも掛けられている。何て素敵な会場なのかしら。きっと皆が今日の為に頑張って飾りつけをしてくれたのね。
嬉しくてつい頬が緩む。
「え~、新郎新婦がやっとそろったので、早速パーティーを始めましょう。まずは新郎でもある、団長…じゃなくてグレイ殿から一言」
司会は騎士団員の1人がやってくれている様だ。早速グレイ様と一緒に立ち上がった。
「今日は私グレイと、妻スカーレットの為にお集まりいただき、ありがとうございます。明日には新たな街へ引っ越す予定ではありますが、新しい街でも2人手を取り合い頑張って参りますので、遠くから温かく見守っていただけると嬉しいです」
ぺこりと頭を下げるグレイ様につられ、私も頭を下げた。この結婚式が終わったら、いよいよ明日には新しい街に向かう。生まれ育ったこの街ともお別れなのだ。
「団長、なんであいさつでそんな寂しい事を言うんですか!とにかく今日は飲んで食って2人の門出を祝いましょう。かんぱ~い」
「「「「「かんぱ~い」」」」」
司会者の乾杯の音頭と共に、一斉にお酒を飲む騎士団員たち。そして沢山の人たちが、私たちの席に足を運んでくれる。
「団長、スカーレットちゃん、改めて結婚おめでとうございます。さあ、団長。飲んで飲んで」
騎士団員たちが次々にグレイ様のグラスにお酒を入れていく。そう言えばグレイ様は、あまりお酒を飲んでいる姿を見た事がないけれど、大丈夫かしら?心配になり、グレイ様を見つめていると
「スカーレット、おめでとう。どう?この飾りつけ。結構おしゃれでしょう?」
話しかけて来たのは、お店の同僚たちだ。
「とっても素敵。本当に色々とありがとう。店長にも後でお礼を言わないとね」
「そうしてあげて。お料理も一通り並べ終えたから、そろそろ来ると思うわよ。ほら、来た来た。店長!」
一仕事終え、店長がやって来た。
「店長、今日は本当にありがとうございました。お陰で、最高の日になりましたわ」
「お礼を言うのはこっちだよ。スカーレットちゃんの幸せそうな顔を見たら、私ももっと頑張らなくっちゃって、元気を貰ったくらいだ。スカーレットちゃん、これから知らない街で辛い事もあるかもしれないけれど、騎士団長を信じて頑張るんだよ」
「はい、もちろんです」
その後は店長やお店の皆、さらに騎士団員たちと一緒に、食事をしたり話をして過ごす。いよいよ明日、引越しだ。少しでも皆と長く居たくて、今日という幸せな日を長く感じたくて、時間を忘れて話に花を咲かせたのであった。
「それじゃあスカーレットちゃん、気を付けて帰るんだよ。副騎士団長、騎士団長の事、頼んだよ」
「店長、それから皆様も、本当に今日はありがとうございました。最高の結婚披露パーティーになりましたわ」
「私たちは大したことはしていないよ。それより明日は引越しだろう。スカーレットちゃんがいなくなると思うと寂しいけれど、最後に美しいウエディングドレス姿を見られてよかったよ。元気に暮らすんだよ」
「ありがとうございます、店長。店長や皆さんもお元気で」
皆にお礼とお別れを告げた後、家路へと向かう。すっかり出来上がったグレイ様は真っすぐ歩く事もままならないため、副騎士団長様と数名の団員たちが家まで運んでくれることになったのだ。
「副騎士団長様も皆様も、わざわざ運んでいただき、本当にありがとうございました」
本当に最後の最後まで、申し訳ない。そんな思いから、深々と皆に頭を下げた。
「俺たちこそ、少し飲ませすぎたかな?ごめんね。明日は引越しなのに…まあ、明日になれば元気になるだろう。それじゃあ、明日俺たちも見送りに行くから」
真っ赤な顔をしたグレイ様をベッドに寝かせると、部屋から出ていく副騎士団長様や団員達。私も皆を見送ろうと、部屋から出て行こうとしたのだが…
「スカーレット…どこに行くつもりだ…もう君は…俺の妻だろう…そばに居てくれ」
そう言ってグレイ様に腕を掴まれてしまった。
「グレイ様を運んでくださった皆様を、お見送りに行くだけですわ」
そう伝えたのだが、一向に腕を離そうとしない。
「いいよ、スカーレットちゃん、グレイの傍にいてあげて」
そう言って去っていく副騎士団長様。
「皆様、本当にありがとうございました」
再び皆にお礼を言った。どうやらグレイ様はお酒が弱い様だ。それなのに、こんなに飲むなんて。でも、今日は特別だものね。
「今すぐお水を持ってまいりますので、少しお待ちください」
そう伝え、お水を取りに行こうとしたのだが…
「スカーレット、俺を置いてどこに行くつもりだ?今日は初夜だ。俺はこの日を楽しみにしていたんだ」
そう言うと、私を引っ張り、そのままベッドに押し倒された。
「グレイ様、飲みすぎです。とにかくお水を…」
そう言いかけた時、唇を塞がれ、どんどん深くなっていく。せめてお風呂くらい入りたいわ。そう思った時だった。急にグレイ様が私から離れ、仰向けに寝転がったと思ったら、イビキをかきながら眠ってしまった。
「グレイ様、グレイ様」
揺らしながら声をかけてみるが、全く起きる気配はない。仕方ないので、テーブルの上にお水とコップを置いて、その日は私も休むことにしたのだった。
「ありがとうございます、それもこれも、皆さんが色々と手伝ってくれたお陰ですわ」
真っ白なウエディングドレスに身を包んだ私の姿を見て、微笑んでくれているのは、店長とお店の同僚数名だ。今日は私とグレイ様の結婚式。朝から女性達が私の着替えを手伝ってくれた。
さらに、店長が化粧までしてくれた。この日の為に、お店を休んできてくれた店長やお店の仲間たちには本当に感謝してもしきれない。
「スカーレットさん、きっと騎士団長様が首を長くして待っているわ。さあ、行きましょう」
手を差し伸べてくれたのはリンダさんだ。リンダさんの手を取り、控室から教会の入口へと向かう。この国の平民は、基本的に教会で結婚式を挙げた後、結婚披露パーティーを行うのが一般的だ。私たちも今回、同じ流れで進める予定になっている。
「あぁ、スカーレット。なんて美しいんだ!まるで天使、いや、女神の様だ」
私を見つけ、こちらにやって来たのはグレイ様だ。いつも大げさなくらい褒めてくれるグレイ様は、今日も絶好調の様だ。
「ありがとうございます、グレイ様。グレイ様もとても素敵ですよ」
真っ白なタキシードに身を包み、髪もしっかり固めている。どこからどう見ても新郎さんだ。
「それじゃあ、私は教会の中に戻るわね」
「ありがとう、リンダさん」
私に付き添ってくれていたリンダさんが戻っていった。そして教会のスタッフに今回の流れの説明を受け、いよいよ入場だ。ゆっくりと扉が開き、グレイ様と一緒に歩く。両脇には、沢山の参列者が。
私たちの為に、こんなに沢山の人が集まってくれたのね。それが嬉しくて、つい頬が緩む。
その後は神父様や皆が見守る中、婚姻届けを記入。そして誓いの口づけをして、式は終わりだ。そのまま沢山の人に見送られながら、一旦教会を後にする。
そして次は、結婚披露パーティーだ。この日の為に、店長やリンダさんたちが色々なレシピを考案してくれた。早速着替えを済ませ、グレイ様と一緒に会場でもある食堂へと向かう。
食堂に入ると、既に沢山の人たちが集まってくれていた。
「団長、遅いですよ。もうほとんど集まっていますよ。スカーレットちゃんも、さあ、こっちへ」
ホールの真ん中には、私たちの席が準備されており、そこに座る。さらに可愛らしい花があちこちに飾られており、おしゃれなテーブルクロスも掛けられている。何て素敵な会場なのかしら。きっと皆が今日の為に頑張って飾りつけをしてくれたのね。
嬉しくてつい頬が緩む。
「え~、新郎新婦がやっとそろったので、早速パーティーを始めましょう。まずは新郎でもある、団長…じゃなくてグレイ殿から一言」
司会は騎士団員の1人がやってくれている様だ。早速グレイ様と一緒に立ち上がった。
「今日は私グレイと、妻スカーレットの為にお集まりいただき、ありがとうございます。明日には新たな街へ引っ越す予定ではありますが、新しい街でも2人手を取り合い頑張って参りますので、遠くから温かく見守っていただけると嬉しいです」
ぺこりと頭を下げるグレイ様につられ、私も頭を下げた。この結婚式が終わったら、いよいよ明日には新しい街に向かう。生まれ育ったこの街ともお別れなのだ。
「団長、なんであいさつでそんな寂しい事を言うんですか!とにかく今日は飲んで食って2人の門出を祝いましょう。かんぱ~い」
「「「「「かんぱ~い」」」」」
司会者の乾杯の音頭と共に、一斉にお酒を飲む騎士団員たち。そして沢山の人たちが、私たちの席に足を運んでくれる。
「団長、スカーレットちゃん、改めて結婚おめでとうございます。さあ、団長。飲んで飲んで」
騎士団員たちが次々にグレイ様のグラスにお酒を入れていく。そう言えばグレイ様は、あまりお酒を飲んでいる姿を見た事がないけれど、大丈夫かしら?心配になり、グレイ様を見つめていると
「スカーレット、おめでとう。どう?この飾りつけ。結構おしゃれでしょう?」
話しかけて来たのは、お店の同僚たちだ。
「とっても素敵。本当に色々とありがとう。店長にも後でお礼を言わないとね」
「そうしてあげて。お料理も一通り並べ終えたから、そろそろ来ると思うわよ。ほら、来た来た。店長!」
一仕事終え、店長がやって来た。
「店長、今日は本当にありがとうございました。お陰で、最高の日になりましたわ」
「お礼を言うのはこっちだよ。スカーレットちゃんの幸せそうな顔を見たら、私ももっと頑張らなくっちゃって、元気を貰ったくらいだ。スカーレットちゃん、これから知らない街で辛い事もあるかもしれないけれど、騎士団長を信じて頑張るんだよ」
「はい、もちろんです」
その後は店長やお店の皆、さらに騎士団員たちと一緒に、食事をしたり話をして過ごす。いよいよ明日、引越しだ。少しでも皆と長く居たくて、今日という幸せな日を長く感じたくて、時間を忘れて話に花を咲かせたのであった。
「それじゃあスカーレットちゃん、気を付けて帰るんだよ。副騎士団長、騎士団長の事、頼んだよ」
「店長、それから皆様も、本当に今日はありがとうございました。最高の結婚披露パーティーになりましたわ」
「私たちは大したことはしていないよ。それより明日は引越しだろう。スカーレットちゃんがいなくなると思うと寂しいけれど、最後に美しいウエディングドレス姿を見られてよかったよ。元気に暮らすんだよ」
「ありがとうございます、店長。店長や皆さんもお元気で」
皆にお礼とお別れを告げた後、家路へと向かう。すっかり出来上がったグレイ様は真っすぐ歩く事もままならないため、副騎士団長様と数名の団員たちが家まで運んでくれることになったのだ。
「副騎士団長様も皆様も、わざわざ運んでいただき、本当にありがとうございました」
本当に最後の最後まで、申し訳ない。そんな思いから、深々と皆に頭を下げた。
「俺たちこそ、少し飲ませすぎたかな?ごめんね。明日は引越しなのに…まあ、明日になれば元気になるだろう。それじゃあ、明日俺たちも見送りに行くから」
真っ赤な顔をしたグレイ様をベッドに寝かせると、部屋から出ていく副騎士団長様や団員達。私も皆を見送ろうと、部屋から出て行こうとしたのだが…
「スカーレット…どこに行くつもりだ…もう君は…俺の妻だろう…そばに居てくれ」
そう言ってグレイ様に腕を掴まれてしまった。
「グレイ様を運んでくださった皆様を、お見送りに行くだけですわ」
そう伝えたのだが、一向に腕を離そうとしない。
「いいよ、スカーレットちゃん、グレイの傍にいてあげて」
そう言って去っていく副騎士団長様。
「皆様、本当にありがとうございました」
再び皆にお礼を言った。どうやらグレイ様はお酒が弱い様だ。それなのに、こんなに飲むなんて。でも、今日は特別だものね。
「今すぐお水を持ってまいりますので、少しお待ちください」
そう伝え、お水を取りに行こうとしたのだが…
「スカーレット、俺を置いてどこに行くつもりだ?今日は初夜だ。俺はこの日を楽しみにしていたんだ」
そう言うと、私を引っ張り、そのままベッドに押し倒された。
「グレイ様、飲みすぎです。とにかくお水を…」
そう言いかけた時、唇を塞がれ、どんどん深くなっていく。せめてお風呂くらい入りたいわ。そう思った時だった。急にグレイ様が私から離れ、仰向けに寝転がったと思ったら、イビキをかきながら眠ってしまった。
「グレイ様、グレイ様」
揺らしながら声をかけてみるが、全く起きる気配はない。仕方ないので、テーブルの上にお水とコップを置いて、その日は私も休むことにしたのだった。
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