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第2章
第28話:犯人たちは皆捕まった様です
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グレイ様に抱きかかえられ向かった先は、この街の騎士団の建屋だ。騎士団を見回りしていた犯人たちは、既に捕まっていた。あと少し進めば、騎士団の本部があったのね。
ちょうど縛り上げられている犯人たちは、抱きかかえられている私とミミリィさんを見るなり
「あんなにグルグル巻きにしてあったのに、どうやって抜け出したんだ?お前たち、まさか団員だったのか?」
そう叫んだ。でも私が答える前に、さっさと連行されてしまった。その後グレイ様に抱きかかえられ、騎士団の医務室へと運ばれた。
「まぁまぁ、あちこち怪我をされておりますね。痛かったでしょう」
そう言って手当てをしてくれるお医者様。消毒液がしみてかなり痛い。涙目になりながら治療を受ける。
「スカーレット、大丈夫か?痛いのか?すまない、俺が油断したばかりに」
隣で私を抱きしめながら、泣きそうな顔で呟くグレイ様。
「これくらいの傷、大したことはありませんわ。私の方こそ心配をおかけして、ごめんなさい」
「何でスカーレットが謝るんだ!とにかく、家に帰るまではずっと一緒にいるから安心して欲しい」
そう言って私を強く抱きしめていた。
「騎士団長、奥様の証言を元にアジトを捜索した結果、無事6つ目のアジトのボスを捕獲いたしました。奥様、ご協力ありがとうございました」
私に向かって頭を下げる騎士団員。別にお礼を言われるような事はしていないが、何はともあれ、犯人たちが捕まってよかったわ。
「それで、騎士団長と副騎士団長の奥様達には、現場検証に立ち会っていただきたいのですが、宜しいでしょうか?」
「ええ、大丈夫ですわ」
「私も、大丈夫です」
「では、馬車を準備しましたので、どうぞこちらへ」
グレイ様から離れ、騎士団員に付いていこうとしたのだが…
「なぜ俺から離れようとするんだ。さっきも言った通り、俺は君から離れるつもりはない。そもそも、足を怪我しているんだぞ。そんな足で歩いたら、怪我が悪化する」
そう言うと抱きかかえられ、馬車へと乗せられた。正直言うと、騎士団員たちの生暖かい視線が物凄く気になる。ふと隣を見ると、ミミリィさんも抱っこされていた。まあ、2人だからまだましか…そう思っておく事にした。
早速アジトに向かい、私たちが閉じ込められていた部屋に案内された。さらに逃げ出した経緯なども説明する。
「スカーレット、いつ縄抜けの技なんか覚えたんだ。まさか、騎士団員と密会をしていたのではないだろうな?」
なぜかおかしな想像をしだしたグレイ様。相変わらず変な発想に向かうんだから…
「そんな訳がないでしょう。リンダさんに教わりましたの。この街に異動が決まった時、リンダさんが“治安の悪い街に行くなら、色々と覚えておいた方がいいから”と。他にも鍵の開け方や護身術、竹刀の振り方なども教わりましたわ」
「コメットの妻か。あの女、ただ者じゃないと思っていたが、まさかそこまでだったとは…でも、色々と教えてもらっていたのなら、なぜ俺に報告しなかったんだ」
「報告したら、止めさせようとするでしょう?」
「当たり前だ!そんな事をスカーレットが覚える必要はないんだ!」
そう言って怒っているグレイ様。
「でもさ、スカーレットちゃんの縄抜けのお陰で、脱出できたんだろう?覚えておいてよかったじゃないか。スカーレットちゃん、ミミリィを助けてくれてありがとう」
「スティーブンの言う通りですわ。あの時のスカーレットさん、本当にかっこよくて頼もしかったわよ。私を助けてくれて、本当にありがとう」
「ミミリィさんだって、窓から逃げ出そうと提案してくれたわ。無事逃げられたのは、ミミリィさんのお陰でもあるのよ。ありがとう」
お互いがお礼を言い合う。
「要するに団長と副団長の奥さんは、逞しくて頼りになるという事ですね」
傍にいた騎士団員がうまくまとめていた。
「別にスカーレットは逞しくなくていいんだ…今回はうまく行ったからよかったが、次から何かするときは、俺に報告して欲しい。それから、スカーレットの様なか弱い腕で竹刀など振らなくてもいい!」
「お言葉ですがグレイ様。今回は犯罪組織を根絶やしに出来、街に平和が戻るでしょうけれど、またいつ何時治安の悪い街に異動になるかもしれません。その時の為に、今後もしっかりと訓練は続けるつもりですわ」
いつまでもグレイ様に守ってもらっている訳には行かない。今回の件で、改めてそう思ったのだ。
「…わかった。でも、俺の側で稽古をしてほしい。万が一君が怪我でもしたら、心配だからな…」
しぶしぶ了承してくれたグレイ様。するとミミリィさんが
「スカーレットさん、私も副騎士団長の妻として、色々と教えていただきたいですわ」
急にそんな事を言い出したのだ。もちろん、この流れでダメとは言えない副騎士団長様。しぶしぶOKを出していた。
その後、私とミミリィさんは近くのホテルで、グレイ様と副騎士団長様を待つ事にした。本当は私たち2人で家に帰ってもよかったのだが、グレイ様と副騎士団長様が、心配だから一緒に家に帰りたいと言ったため、急遽ホテルで待つ事になったのだ。
「スカーレット、待たせてすまなかったな。さあ、家に帰ろう」
誘拐事件から翌日、全ての処理を終えたグレイ様がホテルへとやって来た。やっとこれで家に帰れるのね。それもグレイ様と一緒に。
2ヶ月ぶりにグレイ様と一緒に家で過ごせる、そう思ったら今から楽しみで仕方ないスカーレットであった。
※次回最終話です。
よろしくお願いしますm(__)m
ちょうど縛り上げられている犯人たちは、抱きかかえられている私とミミリィさんを見るなり
「あんなにグルグル巻きにしてあったのに、どうやって抜け出したんだ?お前たち、まさか団員だったのか?」
そう叫んだ。でも私が答える前に、さっさと連行されてしまった。その後グレイ様に抱きかかえられ、騎士団の医務室へと運ばれた。
「まぁまぁ、あちこち怪我をされておりますね。痛かったでしょう」
そう言って手当てをしてくれるお医者様。消毒液がしみてかなり痛い。涙目になりながら治療を受ける。
「スカーレット、大丈夫か?痛いのか?すまない、俺が油断したばかりに」
隣で私を抱きしめながら、泣きそうな顔で呟くグレイ様。
「これくらいの傷、大したことはありませんわ。私の方こそ心配をおかけして、ごめんなさい」
「何でスカーレットが謝るんだ!とにかく、家に帰るまではずっと一緒にいるから安心して欲しい」
そう言って私を強く抱きしめていた。
「騎士団長、奥様の証言を元にアジトを捜索した結果、無事6つ目のアジトのボスを捕獲いたしました。奥様、ご協力ありがとうございました」
私に向かって頭を下げる騎士団員。別にお礼を言われるような事はしていないが、何はともあれ、犯人たちが捕まってよかったわ。
「それで、騎士団長と副騎士団長の奥様達には、現場検証に立ち会っていただきたいのですが、宜しいでしょうか?」
「ええ、大丈夫ですわ」
「私も、大丈夫です」
「では、馬車を準備しましたので、どうぞこちらへ」
グレイ様から離れ、騎士団員に付いていこうとしたのだが…
「なぜ俺から離れようとするんだ。さっきも言った通り、俺は君から離れるつもりはない。そもそも、足を怪我しているんだぞ。そんな足で歩いたら、怪我が悪化する」
そう言うと抱きかかえられ、馬車へと乗せられた。正直言うと、騎士団員たちの生暖かい視線が物凄く気になる。ふと隣を見ると、ミミリィさんも抱っこされていた。まあ、2人だからまだましか…そう思っておく事にした。
早速アジトに向かい、私たちが閉じ込められていた部屋に案内された。さらに逃げ出した経緯なども説明する。
「スカーレット、いつ縄抜けの技なんか覚えたんだ。まさか、騎士団員と密会をしていたのではないだろうな?」
なぜかおかしな想像をしだしたグレイ様。相変わらず変な発想に向かうんだから…
「そんな訳がないでしょう。リンダさんに教わりましたの。この街に異動が決まった時、リンダさんが“治安の悪い街に行くなら、色々と覚えておいた方がいいから”と。他にも鍵の開け方や護身術、竹刀の振り方なども教わりましたわ」
「コメットの妻か。あの女、ただ者じゃないと思っていたが、まさかそこまでだったとは…でも、色々と教えてもらっていたのなら、なぜ俺に報告しなかったんだ」
「報告したら、止めさせようとするでしょう?」
「当たり前だ!そんな事をスカーレットが覚える必要はないんだ!」
そう言って怒っているグレイ様。
「でもさ、スカーレットちゃんの縄抜けのお陰で、脱出できたんだろう?覚えておいてよかったじゃないか。スカーレットちゃん、ミミリィを助けてくれてありがとう」
「スティーブンの言う通りですわ。あの時のスカーレットさん、本当にかっこよくて頼もしかったわよ。私を助けてくれて、本当にありがとう」
「ミミリィさんだって、窓から逃げ出そうと提案してくれたわ。無事逃げられたのは、ミミリィさんのお陰でもあるのよ。ありがとう」
お互いがお礼を言い合う。
「要するに団長と副団長の奥さんは、逞しくて頼りになるという事ですね」
傍にいた騎士団員がうまくまとめていた。
「別にスカーレットは逞しくなくていいんだ…今回はうまく行ったからよかったが、次から何かするときは、俺に報告して欲しい。それから、スカーレットの様なか弱い腕で竹刀など振らなくてもいい!」
「お言葉ですがグレイ様。今回は犯罪組織を根絶やしに出来、街に平和が戻るでしょうけれど、またいつ何時治安の悪い街に異動になるかもしれません。その時の為に、今後もしっかりと訓練は続けるつもりですわ」
いつまでもグレイ様に守ってもらっている訳には行かない。今回の件で、改めてそう思ったのだ。
「…わかった。でも、俺の側で稽古をしてほしい。万が一君が怪我でもしたら、心配だからな…」
しぶしぶ了承してくれたグレイ様。するとミミリィさんが
「スカーレットさん、私も副騎士団長の妻として、色々と教えていただきたいですわ」
急にそんな事を言い出したのだ。もちろん、この流れでダメとは言えない副騎士団長様。しぶしぶOKを出していた。
その後、私とミミリィさんは近くのホテルで、グレイ様と副騎士団長様を待つ事にした。本当は私たち2人で家に帰ってもよかったのだが、グレイ様と副騎士団長様が、心配だから一緒に家に帰りたいと言ったため、急遽ホテルで待つ事になったのだ。
「スカーレット、待たせてすまなかったな。さあ、家に帰ろう」
誘拐事件から翌日、全ての処理を終えたグレイ様がホテルへとやって来た。やっとこれで家に帰れるのね。それもグレイ様と一緒に。
2ヶ月ぶりにグレイ様と一緒に家で過ごせる、そう思ったら今から楽しみで仕方ないスカーレットであった。
※次回最終話です。
よろしくお願いしますm(__)m
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