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第42話:ルミタンを守れなかった~カルロス視点~
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隣で眠るルミタンを見つめる。顔にはいくつもの擦り傷があり、足には包帯が巻かれている。俺がルミタンを守ると、ドリトルに誓ったのに…俺はルミタンを守る事が出来なかった。
あの日俺は、魔物が現れたと聞き、急いで騎士団の皆がいる場所へと向かった。すると、まだ子供のサンダードラゴンが、既に来ていた騎士団員たちによって捕獲されていた。どうしてこんなところに子供のサンダードラゴンがいるのだ?親はどうしたんだ?
そもそもサンダードラゴンは、この国の一番東の森に生息しているはず。それなのにどうして…
どうやら麻酔銃で眠らされている様だ。
俺もサンダードラゴンの近くによって様子を見る。
「副騎士団長、見て下さい。足に怪我をしている。これは何か固いもので縛られていたのでしょう。もしかしてこのサンダードラゴンは、捕らえられここに連れてこられたのでは?」
「確かにこの傷は、何かで縛られたような感じだな…でも一体誰がサンダードラゴンの子供をここに連れて来たのだろう…」
魔物どもは見た目は恐ろしいが、こちらから手を出さなければ襲ってくることはない。確か前回の時は、愚かな男どもが、魔物を生け捕りにしようとして怒りを買ったのだったな…
そのせいでルミタンの父親は命を落とした。もちろん、魔物に手を出すのは重罪だ。彼らは捕らえられ、公開処刑に処せられた。
「とにかく、すぐにでもサンダードラゴンを親の元に帰そう。下手をすると再び魔物たちの怒りを買う事にもなりかねない。それから、この地にサンダードラゴンを連れて来た者についても捜索しないと。すぐに騎士団長に連絡を取り…」
ヴィーヴィー
騎士団員たちに指示を出している時だった。俺の通信機に通信が入ったのだ。この番号は、ルミタンの護衛たちからだ。
なんだか嫌な予感がする。急いで通信機を取る。すると
“カルロス様、大変です。ルミナス様が、アナリス殿下に崖から突き落とされました…”
「何だって…」
アナリス殿下に、ルミタンが崖から突き落とされただって…一瞬にして目の前が真っ暗になる。
「それでルミタンは…ルミタンは無事なのか?」
“今必死で崖の下に向かって叫んでおりますが、返事がなくて…とにかく下に降りられる様に、ロープを取りに行っております。それから、アナリス殿下は既に捕まえております”
確かに後ろではギャーギャー文句を言っているアナリス殿下の声が聞こえる。とにかくルミタンだ。
急いでルミタンの居場所を示す機会を取り出した。ルミタンに持たせている通信機には、居場所を特定できる機能も付いているのだ。どうやらここからあまり遠くないようだ。
「副騎士団長、一体どうされたのですか?」
心配そうに騎士団員たちが話しかけてくる。
「すまない…ルミタンが、アナリス殿下に崖から突き落とされた…俺はルミタンを助けに行く。もしかしたらこの魔物も、アナリス殿下の指示で連れてこられたのかもしれない。悪いがすぐに騎士団長に連絡を入れてくれ」
そう伝え、俺はルミタンのいる場所へと急いだ。
クソ、俺があの時ルミタンを1人にしなければ、崖から突き落とされることもなかったのに。ルミタンにもしもの事があったら…考えただけで、恐怖で体が震える。
俺はもう、ルミタンがいないと生きていけない程、彼女を愛している。どうか…どうか生きていてくれ!そう願いながら、必死に走る。
確かこの辺りのはずだ。辺りをキョロキョロ見渡すと、居た!ルミタンだ。よかった、生きていた。彼女の姿を見つけた瞬間、涙が溢れそうになった。
ただ、クマがルミタンを襲おうとしている!おのれクマめ!ルミタンに手を出させるものか!腰に刺さっていた短刀を取り出すと、力いっぱいクマの頭めがけてぶっ刺した。
「グワァァァァ…」
悲鳴を上げるクマ。すかさずクマに刺さった短刀を抜き取り、そのままルミタンを抱きかかえた。よかった、無事だった様だ。
よほど怖い思いをしたのだろう。泣きながら抱き着いてくるルミタン。でも、顔からは血が出ているし、右足はあり得ない程腫れている。きっと足の骨は折れているだろう。これはかなり痛いはずだ。
すぐにでも病院に連れて行かなければ。でもその前に、あのクマを倒さないといけない。
クソ、よりによってこんな時にクマに出くわすだなんて。一旦ルミタンを安全な場所に置こうとしたのだが、よほどクマが怖いのだろう。俺から離れようとしないのだ。
ルミタンが俺に、こんなにも必死にくっ付いてくれるだなんて…嬉しくてつい頬が緩む。ただ、油断した隙に、肩を引き裂かれてしまった。
クマの野郎、俺の幸せな時間を邪魔しやがって!許せん!
ただ…肩を怪我してしまったせいで、力が思う様に入らない。でも俺は、このクマに負ける訳にはいかない。さらにルミタンからの援護射撃も加わり、無事クマを倒したのだが…
情けない事に、クマから食らった傷口から血が噴き出し、頭が朦朧とする。結局俺は、一足先に病院に運ばれることになったのだった。
あの日俺は、魔物が現れたと聞き、急いで騎士団の皆がいる場所へと向かった。すると、まだ子供のサンダードラゴンが、既に来ていた騎士団員たちによって捕獲されていた。どうしてこんなところに子供のサンダードラゴンがいるのだ?親はどうしたんだ?
そもそもサンダードラゴンは、この国の一番東の森に生息しているはず。それなのにどうして…
どうやら麻酔銃で眠らされている様だ。
俺もサンダードラゴンの近くによって様子を見る。
「副騎士団長、見て下さい。足に怪我をしている。これは何か固いもので縛られていたのでしょう。もしかしてこのサンダードラゴンは、捕らえられここに連れてこられたのでは?」
「確かにこの傷は、何かで縛られたような感じだな…でも一体誰がサンダードラゴンの子供をここに連れて来たのだろう…」
魔物どもは見た目は恐ろしいが、こちらから手を出さなければ襲ってくることはない。確か前回の時は、愚かな男どもが、魔物を生け捕りにしようとして怒りを買ったのだったな…
そのせいでルミタンの父親は命を落とした。もちろん、魔物に手を出すのは重罪だ。彼らは捕らえられ、公開処刑に処せられた。
「とにかく、すぐにでもサンダードラゴンを親の元に帰そう。下手をすると再び魔物たちの怒りを買う事にもなりかねない。それから、この地にサンダードラゴンを連れて来た者についても捜索しないと。すぐに騎士団長に連絡を取り…」
ヴィーヴィー
騎士団員たちに指示を出している時だった。俺の通信機に通信が入ったのだ。この番号は、ルミタンの護衛たちからだ。
なんだか嫌な予感がする。急いで通信機を取る。すると
“カルロス様、大変です。ルミナス様が、アナリス殿下に崖から突き落とされました…”
「何だって…」
アナリス殿下に、ルミタンが崖から突き落とされただって…一瞬にして目の前が真っ暗になる。
「それでルミタンは…ルミタンは無事なのか?」
“今必死で崖の下に向かって叫んでおりますが、返事がなくて…とにかく下に降りられる様に、ロープを取りに行っております。それから、アナリス殿下は既に捕まえております”
確かに後ろではギャーギャー文句を言っているアナリス殿下の声が聞こえる。とにかくルミタンだ。
急いでルミタンの居場所を示す機会を取り出した。ルミタンに持たせている通信機には、居場所を特定できる機能も付いているのだ。どうやらここからあまり遠くないようだ。
「副騎士団長、一体どうされたのですか?」
心配そうに騎士団員たちが話しかけてくる。
「すまない…ルミタンが、アナリス殿下に崖から突き落とされた…俺はルミタンを助けに行く。もしかしたらこの魔物も、アナリス殿下の指示で連れてこられたのかもしれない。悪いがすぐに騎士団長に連絡を入れてくれ」
そう伝え、俺はルミタンのいる場所へと急いだ。
クソ、俺があの時ルミタンを1人にしなければ、崖から突き落とされることもなかったのに。ルミタンにもしもの事があったら…考えただけで、恐怖で体が震える。
俺はもう、ルミタンがいないと生きていけない程、彼女を愛している。どうか…どうか生きていてくれ!そう願いながら、必死に走る。
確かこの辺りのはずだ。辺りをキョロキョロ見渡すと、居た!ルミタンだ。よかった、生きていた。彼女の姿を見つけた瞬間、涙が溢れそうになった。
ただ、クマがルミタンを襲おうとしている!おのれクマめ!ルミタンに手を出させるものか!腰に刺さっていた短刀を取り出すと、力いっぱいクマの頭めがけてぶっ刺した。
「グワァァァァ…」
悲鳴を上げるクマ。すかさずクマに刺さった短刀を抜き取り、そのままルミタンを抱きかかえた。よかった、無事だった様だ。
よほど怖い思いをしたのだろう。泣きながら抱き着いてくるルミタン。でも、顔からは血が出ているし、右足はあり得ない程腫れている。きっと足の骨は折れているだろう。これはかなり痛いはずだ。
すぐにでも病院に連れて行かなければ。でもその前に、あのクマを倒さないといけない。
クソ、よりによってこんな時にクマに出くわすだなんて。一旦ルミタンを安全な場所に置こうとしたのだが、よほどクマが怖いのだろう。俺から離れようとしないのだ。
ルミタンが俺に、こんなにも必死にくっ付いてくれるだなんて…嬉しくてつい頬が緩む。ただ、油断した隙に、肩を引き裂かれてしまった。
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ただ…肩を怪我してしまったせいで、力が思う様に入らない。でも俺は、このクマに負ける訳にはいかない。さらにルミタンからの援護射撃も加わり、無事クマを倒したのだが…
情けない事に、クマから食らった傷口から血が噴き出し、頭が朦朧とする。結局俺は、一足先に病院に運ばれることになったのだった。
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