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第15話:お兄様の作戦だった様です
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「わかったよ、入ればいいのだろ。入れば。その代わり、カナリアを生徒会室の別室に待機でいる様な部屋を準備して欲しい。それから…」
「殿下、カナリアは殿下の所有物ではありません。あなた様はずっとカナリアを縛り付けて。とにかく生徒会活動の時は、どうかカナリアを自由にしてあげてください」
「貴族学院には令息が沢山いるのだよ。それにカナリアは美しいし。万が一カナリアに言い寄る男が現れたら、どうするつもりだい?」
「確かにカナリアは美しいですが、さすがに王太子殿下の婚約者に言い寄る愚か者はおりません。イヤ…むしろこんな束縛の激しい殿下から救い出してくれる殿方がいれば、その男にカナリアを託しても…」
「アクア、君は何を言っているのだい?とにかく僕は、カナリアが心配だ!やはり僕は生徒会には入れ…」
「悪い、アルト。もうお前の名前を書いてしまった」
シモン様が申し訳なさそうに呟いている。
「シモン、何を勝手に僕の名前を書いているのだい?すぐにその紙を…」
「ありがとう、シモン殿。それではすぐに提出してきますね。それから殿下、俺たちは兄として、カナリアには楽しい学院ライフを送ってもらいたいのです。殿下がいたら、友人も出来にくいでしょう。いいですね、生徒会の活動には必ず参加してもらいますから」
「そうそう、明日の放課後、早速集まりがありますので。よろしくお願いします」
笑顔のアクアお兄様とカルアお兄様が、そのまま教室を出て行った。どうやらお兄様たちは、私からアルト様を引き離すために、アルト様を生徒会に入れた様だ。なぜかシモン様も一緒に…
きっと真面目なシモン様が、アルト様をしっかりサポートしてくれると考えたのだろう。お兄様たちの考えそうなことだ。
「シモン様、兄が申し訳ございませんでした…その…」
「カナリア嬢が謝る事じゃないよ。カルア殿とアクア殿の気持ちも、よくわかるから…」
なぜかシモン様が遠い目をしている。
「カナリア、どうしてシモンに話しかけるのだい?それもどうして君が謝る必要があるのだい?それにしても、カルアとアクアの奴、僕とカナリアの大切な時間を奪う為に、僕を生徒会にいれるだなんて。いいかい、カナリア。僕が生徒会に行っている間、好き勝手していい訳ではないからね。僕がここにいて欲しいと言った場所で、待っているのだよ。分かったね」
「ええ、分かりましたわ…」
あまりの迫力に、頷く事しかできない。
「分かってくれたらいいよ。それじゃあ、王宮に帰ろう」
「ええ、分かりましたわ。それではシモン様、また明日」
シモン様に挨拶をして、教室を出たのだが…
「どうしてシモンに挨拶をするのだい?やっぱりカナリアは、シモンの事が好きなのかい?」
なぜそんな話になるのかしら?
「シモン様は私にとって、幼馴染であり友人の1人だと思っておりますわ。ただ、シモン様は私の事があまり好きではないみたいですが…」
シモン様も、いつの間にか私から離れて行ってしまった。アルト様もそのうち…
「ただの友達なのに、そんなに悲しそうな顔をするのだね…やっぱりシモンをこれ以上カナリアに近づけるのは危険だ!いっその事、シモンも婚約者でも出来れば、僕も安心なのだが…そうだ、適当な令嬢をシモンに紹介しよう。よし!」
「アルト様、どうかされましたか?」
何やら訳の分からない事を呟いているアルト様。一体どうしたのだろう?
「何でもないよ。今日は色々とあって疲れたね。お昼を食べたら、2人でゆっくり過ごそう。今日はずっとずっとカナリアと一緒にいるからね」
嬉しそうに私に頬ずりをするアルト様。
この人、本当にシャーラ様と恋に落ちるのよね?なんだか今のアルト様を見ていると、どうしてもシャーラ様と恋に落ちるだなんて、考えられないのだ。
でも…
あの物語の世界に転生している事は確かなのだ。つい自分の都合のいい方に考えてしまうけれど、やはり2人はいずれ恋に落ちる。この事実だけは変わらない。だから私は、アルト様の幸せの為に動く。それが私の使命でもあるのだから。
「殿下、カナリアは殿下の所有物ではありません。あなた様はずっとカナリアを縛り付けて。とにかく生徒会活動の時は、どうかカナリアを自由にしてあげてください」
「貴族学院には令息が沢山いるのだよ。それにカナリアは美しいし。万が一カナリアに言い寄る男が現れたら、どうするつもりだい?」
「確かにカナリアは美しいですが、さすがに王太子殿下の婚約者に言い寄る愚か者はおりません。イヤ…むしろこんな束縛の激しい殿下から救い出してくれる殿方がいれば、その男にカナリアを託しても…」
「アクア、君は何を言っているのだい?とにかく僕は、カナリアが心配だ!やはり僕は生徒会には入れ…」
「悪い、アルト。もうお前の名前を書いてしまった」
シモン様が申し訳なさそうに呟いている。
「シモン、何を勝手に僕の名前を書いているのだい?すぐにその紙を…」
「ありがとう、シモン殿。それではすぐに提出してきますね。それから殿下、俺たちは兄として、カナリアには楽しい学院ライフを送ってもらいたいのです。殿下がいたら、友人も出来にくいでしょう。いいですね、生徒会の活動には必ず参加してもらいますから」
「そうそう、明日の放課後、早速集まりがありますので。よろしくお願いします」
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きっと真面目なシモン様が、アルト様をしっかりサポートしてくれると考えたのだろう。お兄様たちの考えそうなことだ。
「シモン様、兄が申し訳ございませんでした…その…」
「カナリア嬢が謝る事じゃないよ。カルア殿とアクア殿の気持ちも、よくわかるから…」
なぜかシモン様が遠い目をしている。
「カナリア、どうしてシモンに話しかけるのだい?それもどうして君が謝る必要があるのだい?それにしても、カルアとアクアの奴、僕とカナリアの大切な時間を奪う為に、僕を生徒会にいれるだなんて。いいかい、カナリア。僕が生徒会に行っている間、好き勝手していい訳ではないからね。僕がここにいて欲しいと言った場所で、待っているのだよ。分かったね」
「ええ、分かりましたわ…」
あまりの迫力に、頷く事しかできない。
「分かってくれたらいいよ。それじゃあ、王宮に帰ろう」
「ええ、分かりましたわ。それではシモン様、また明日」
シモン様に挨拶をして、教室を出たのだが…
「どうしてシモンに挨拶をするのだい?やっぱりカナリアは、シモンの事が好きなのかい?」
なぜそんな話になるのかしら?
「シモン様は私にとって、幼馴染であり友人の1人だと思っておりますわ。ただ、シモン様は私の事があまり好きではないみたいですが…」
シモン様も、いつの間にか私から離れて行ってしまった。アルト様もそのうち…
「ただの友達なのに、そんなに悲しそうな顔をするのだね…やっぱりシモンをこれ以上カナリアに近づけるのは危険だ!いっその事、シモンも婚約者でも出来れば、僕も安心なのだが…そうだ、適当な令嬢をシモンに紹介しよう。よし!」
「アルト様、どうかされましたか?」
何やら訳の分からない事を呟いているアルト様。一体どうしたのだろう?
「何でもないよ。今日は色々とあって疲れたね。お昼を食べたら、2人でゆっくり過ごそう。今日はずっとずっとカナリアと一緒にいるからね」
嬉しそうに私に頬ずりをするアルト様。
この人、本当にシャーラ様と恋に落ちるのよね?なんだか今のアルト様を見ていると、どうしてもシャーラ様と恋に落ちるだなんて、考えられないのだ。
でも…
あの物語の世界に転生している事は確かなのだ。つい自分の都合のいい方に考えてしまうけれど、やはり2人はいずれ恋に落ちる。この事実だけは変わらない。だから私は、アルト様の幸せの為に動く。それが私の使命でもあるのだから。
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