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第12話:様子がおかしい~ラドル視点~
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どんどん孤立して、元気がなくなっていくアントアーネ。ちょっとかわいそうな事をしたかな?でも、アントアーネがいけないのだ。令嬢たちにうつつを抜かし、僕を疎かにしたから。
それにアントアーネが孤立したことで、彼女はどんどん僕に執着していく。それが嬉しかった。
ただ、調子に乗ってアントアーネの評判を落としすぎたせいで、両親からは
“あんな酷い女性と婚約をさせてしまってすまない。今伯爵に、婚約を解消してもらう様に頼んでいるところだ”
と、なぜか僕とアントアーネの婚約を、解消させようとし始めたのだ。さらにアントアーネからも
“これ以上私といては、ラドル様の評判にも響きます。どうか婚約を解消してください”
そう言われた。
どうやら少しやり過ぎた様だ。このままだと、アントアーネと婚約を解消させられるかもしれない。それにうまく結婚できたとしても、さすがにアントアーネの評判が悪すぎるのは問題だ。
でも、アントアーネの評判が元に戻ったら、またアントアーネを令嬢たちに取られてしまうかもしれない。そう考えると、このままの方がいい様な気がして、中々行動に移すことが出来なかった。
そんな中、アントアーネがなぜか僕を避ける様になったのだ。
さすがにやりすぎたかもしれない。とにかく、一度アントアーネの評判を元に戻さないと。ただ、僕がアントアーネに対する悪い噂を流したと知られる訳にはいかない。
そこで僕は、金で雇った貧乏令息たちが、アントアーネに関する悪い噂を勝手に流したという事にしようと考えたのだ。彼らがアントアーネに関するよくない噂を流している証拠も、捏造した。
アントアーネに関する悪い噂を流していた犯人を捕まえ、彼女の汚名を返上すれば、きっとアントアーネは、僕に感謝するだろう。
僕の株も、うんと上がるはずだ。なんたって僕は、アントアーネを地獄から救ってあげた、英雄なのだから。
早速近いうちに、あいつらが悪い噂を流していたと、告発しよう。アントアーネ、きっと喜ぶだろうな。泣いて僕に感謝するかな?想像しただけで、ワクワクしてきた。
1人胸躍らせていたのだが…
僕があいつらを告発する前に、今日の事件が起こってしまったのだ。まさかアントアーネとディーストン伯爵が、あのような証拠を握っていただなんて…
正直僕は、世間にどう思われようとどうでもいい。でも、アントアーネを失う事だけは、絶対に嫌なのだ。
大丈夫だ、アントアーネはずっと、僕の事が好きだった。きっとまだ、間に合うはずだ。とにかくアントアーネに誠心誠意謝罪をしよう。
そしてアントアーネの悪い噂を、早く消さないと。すぐに行動にうつして、アントアーネに関する悪い噂を払しょくさせれば、きっとまたアントアーネは僕に元に戻って来てくれるはず。
そもそもアントアーネはずっと、僕の事が好きだったんだ。そう簡単に、気持ちが消える訳がないのだから…
早速僕は、あいつらがアントアーネに関する悪い噂を流している証拠映像をもって、動き出そうとしたのだが…
「ラドル、一体何をするつもりだい?もしかしてお前が金を使って悪い噂を流させた令息たちに、罪を擦り付けようとしている訳ではないよな?ディーストン伯爵から釘を刺されている。万が一、令息たちに罪を擦り付ける様なことがあれば、ラドルが行った事を全て公にすると。
いいか。もうアントアーネ嬢の事は忘れろ。彼女は最後にお前に情けをかけてくれたのだ。お前の悪事を、公にする事はないと。
あんなに酷い事をしたラドルの評判を落とさないために、自らが犠牲になる道を選んでくれらのだよ。そんな彼女に、お前は!
ラドル、いいか。もう二度とアントアーネ嬢に近づくな。それがお前が出来る、彼女への唯一の償いだ。いいな、分かったな。彼女の名誉は、私たちで何とかするから。これ以上お前は何もするな!」
「父上、それは本当ですか?アントアーネは、僕を守るために自ら犠牲になったとは…」
やっぱりアントアーネは、今でも僕を愛してくれているのだ。僕の評判を守るために、僕のやった事を黙っていてくれると言ってくれたのだから。
アントアーネ、もう二度と君に辛い思いはさせないよ。今度こそ、本当に君を幸せにするから。
※次回、アントアーネ視点に戻ります。
よろしくお願いします。
それにアントアーネが孤立したことで、彼女はどんどん僕に執着していく。それが嬉しかった。
ただ、調子に乗ってアントアーネの評判を落としすぎたせいで、両親からは
“あんな酷い女性と婚約をさせてしまってすまない。今伯爵に、婚約を解消してもらう様に頼んでいるところだ”
と、なぜか僕とアントアーネの婚約を、解消させようとし始めたのだ。さらにアントアーネからも
“これ以上私といては、ラドル様の評判にも響きます。どうか婚約を解消してください”
そう言われた。
どうやら少しやり過ぎた様だ。このままだと、アントアーネと婚約を解消させられるかもしれない。それにうまく結婚できたとしても、さすがにアントアーネの評判が悪すぎるのは問題だ。
でも、アントアーネの評判が元に戻ったら、またアントアーネを令嬢たちに取られてしまうかもしれない。そう考えると、このままの方がいい様な気がして、中々行動に移すことが出来なかった。
そんな中、アントアーネがなぜか僕を避ける様になったのだ。
さすがにやりすぎたかもしれない。とにかく、一度アントアーネの評判を元に戻さないと。ただ、僕がアントアーネに対する悪い噂を流したと知られる訳にはいかない。
そこで僕は、金で雇った貧乏令息たちが、アントアーネに関する悪い噂を勝手に流したという事にしようと考えたのだ。彼らがアントアーネに関するよくない噂を流している証拠も、捏造した。
アントアーネに関する悪い噂を流していた犯人を捕まえ、彼女の汚名を返上すれば、きっとアントアーネは、僕に感謝するだろう。
僕の株も、うんと上がるはずだ。なんたって僕は、アントアーネを地獄から救ってあげた、英雄なのだから。
早速近いうちに、あいつらが悪い噂を流していたと、告発しよう。アントアーネ、きっと喜ぶだろうな。泣いて僕に感謝するかな?想像しただけで、ワクワクしてきた。
1人胸躍らせていたのだが…
僕があいつらを告発する前に、今日の事件が起こってしまったのだ。まさかアントアーネとディーストン伯爵が、あのような証拠を握っていただなんて…
正直僕は、世間にどう思われようとどうでもいい。でも、アントアーネを失う事だけは、絶対に嫌なのだ。
大丈夫だ、アントアーネはずっと、僕の事が好きだった。きっとまだ、間に合うはずだ。とにかくアントアーネに誠心誠意謝罪をしよう。
そしてアントアーネの悪い噂を、早く消さないと。すぐに行動にうつして、アントアーネに関する悪い噂を払しょくさせれば、きっとまたアントアーネは僕に元に戻って来てくれるはず。
そもそもアントアーネはずっと、僕の事が好きだったんだ。そう簡単に、気持ちが消える訳がないのだから…
早速僕は、あいつらがアントアーネに関する悪い噂を流している証拠映像をもって、動き出そうとしたのだが…
「ラドル、一体何をするつもりだい?もしかしてお前が金を使って悪い噂を流させた令息たちに、罪を擦り付けようとしている訳ではないよな?ディーストン伯爵から釘を刺されている。万が一、令息たちに罪を擦り付ける様なことがあれば、ラドルが行った事を全て公にすると。
いいか。もうアントアーネ嬢の事は忘れろ。彼女は最後にお前に情けをかけてくれたのだ。お前の悪事を、公にする事はないと。
あんなに酷い事をしたラドルの評判を落とさないために、自らが犠牲になる道を選んでくれらのだよ。そんな彼女に、お前は!
ラドル、いいか。もう二度とアントアーネ嬢に近づくな。それがお前が出来る、彼女への唯一の償いだ。いいな、分かったな。彼女の名誉は、私たちで何とかするから。これ以上お前は何もするな!」
「父上、それは本当ですか?アントアーネは、僕を守るために自ら犠牲になったとは…」
やっぱりアントアーネは、今でも僕を愛してくれているのだ。僕の評判を守るために、僕のやった事を黙っていてくれると言ってくれたのだから。
アントアーネ、もう二度と君に辛い思いはさせないよ。今度こそ、本当に君を幸せにするから。
※次回、アントアーネ視点に戻ります。
よろしくお願いします。
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