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第11話:上手くいっていたのに…~ラドル視点~
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「どうしてこんな事に、なってしまったんだ…僕はただ、アントアーネを愛していただけなのに…」
真っ暗な部屋の中で、1人絶望に打ちひしがれる。
先ほどアントアーネと彼女の両親が訪ねて来て、僕とアントアーネの婚約を解消したいと言い出したのだ。今回もうまくかわそうと思っていたのに、まさかこんな事になるだなんて…
アントアーネは、物心ついた時からずっと傍にいた幼馴染だ。いつから好きになったか?そんなものはわからない。物心ついた時から、僕はずっとアントアーネが好きだった。
アントアーネの笑顔も泣き顔も、怒った顔も全てが愛おしくて、ずっとアントアーネの傍にいたいと願っていた。そんな僕の願いが通じたのか、僕たちは10歳の時、婚約を結んだ。
アントアーネもとても喜んでくれて
「ラドル様の隣に並んでも恥ずかしくないような、立派な令嬢になりますわ」
そう言ってほほ笑んでくれたのだ。その顔がまた可愛いのなんのって。
婚約を結んでからは、今まで以上にアントアーネと一緒にいた。アントアーネに尊敬されたくて、勉学も武術も今まで以上に頑張った。アントアーネがもっと僕の事を見てくれる様に。もっと魅力的な男になろう。
そんな思いで、頑張った。
ただ、僕が頑張れば頑張るほど、なぜか他の令嬢たちからも好かれてしまった。アントアーネ以外に好意を抱かれても、正直迷惑なだけだ。そう思っていたが、令嬢たちと仲良くすると、アントアーネが嫉妬するのだ。
嫉妬したアントアーネもまた可愛くて、つい令嬢と仲良くしてしまう事もあった。ただ、やはり僕はアントアーネといる時間が、一番なのだ。無駄に興味のない令嬢と一緒にいても、時間の無駄。そう思う様になり、次第に令嬢との関りを減らしていった。
アントアーネも僕が他の令嬢をあしらうと、嬉しそうな顔をするのだ。やはりアントアーネには、笑顔でいてほしい。
そう思ったのだ。
毎日が幸せでいっぱいの中、僕たちは貴族学院に入学した。貴族学院に入学してからも、僕はアントアーネの傍に居続けた。
ただ、アントアーネは、なぜか令嬢たちと一緒にいる事が増えたのだ。それが僕はものすごく不満だった。
アントアーネには、何度も令嬢ではなく、僕と一緒にいようと話したが
「学院を卒業したら、令嬢たちとはあまり会えなくなってしまいますので、学院にいる間は、令嬢たちとも仲良くしたいのです」
そう言って僕の言う事を聞いてくれない。アントアーネは、いつの間にか僕よりも令嬢たちの方が大切になってしまったのか…
そう思うと、何とも言えない気持ちになる。
どうしてアントアーネは、僕だけを見てくれないのだろう。僕はアントアーネしか見ていないのに…
そんな悶々とした気持ちを抱えながら、気が付くと2年生になっていた。相変わらずアントアーネは、令嬢たちと仲良しだ。
それがどうしても我慢できない。アントアーネは、僕の婚約者なのに。アントアーネには、僕さえいればいいのに…そうだ、アントアーネを、あいつらから遠ざければいいんだ!
僕はもう我慢の限界だった。そこでアントアーネに関する悪い噂を、貧乏な令息たちを使い流すことにしたのだ。流す前は本当にこんな酷い事をしてもいいのだろうか…そんな葛藤もあった。
でも、いざ流してしまうと、面白いほどみんなその噂を信じたのだ。あんなにアントアーネと一緒に過ごしていた令嬢たちまで、掌を返したように、アントアーネを避け始めた。
完全に孤立したアントアーネは、もう僕に頼るしかない。僕はこのタイミングで、アントアーネに優しい言葉をかけ、彼女の傍にずっと居続けた。
あっと言う間に僕に依存したアントアーネ。よしよし、これでアントアーネは、もう僕だけのものだ。
それが嬉しくて仕方がなかった。
調子に乗った僕は、どんどんアントアーネに関する悪い噂を流したのだった。
真っ暗な部屋の中で、1人絶望に打ちひしがれる。
先ほどアントアーネと彼女の両親が訪ねて来て、僕とアントアーネの婚約を解消したいと言い出したのだ。今回もうまくかわそうと思っていたのに、まさかこんな事になるだなんて…
アントアーネは、物心ついた時からずっと傍にいた幼馴染だ。いつから好きになったか?そんなものはわからない。物心ついた時から、僕はずっとアントアーネが好きだった。
アントアーネの笑顔も泣き顔も、怒った顔も全てが愛おしくて、ずっとアントアーネの傍にいたいと願っていた。そんな僕の願いが通じたのか、僕たちは10歳の時、婚約を結んだ。
アントアーネもとても喜んでくれて
「ラドル様の隣に並んでも恥ずかしくないような、立派な令嬢になりますわ」
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そんな思いで、頑張った。
ただ、僕が頑張れば頑張るほど、なぜか他の令嬢たちからも好かれてしまった。アントアーネ以外に好意を抱かれても、正直迷惑なだけだ。そう思っていたが、令嬢たちと仲良くすると、アントアーネが嫉妬するのだ。
嫉妬したアントアーネもまた可愛くて、つい令嬢と仲良くしてしまう事もあった。ただ、やはり僕はアントアーネといる時間が、一番なのだ。無駄に興味のない令嬢と一緒にいても、時間の無駄。そう思う様になり、次第に令嬢との関りを減らしていった。
アントアーネも僕が他の令嬢をあしらうと、嬉しそうな顔をするのだ。やはりアントアーネには、笑顔でいてほしい。
そう思ったのだ。
毎日が幸せでいっぱいの中、僕たちは貴族学院に入学した。貴族学院に入学してからも、僕はアントアーネの傍に居続けた。
ただ、アントアーネは、なぜか令嬢たちと一緒にいる事が増えたのだ。それが僕はものすごく不満だった。
アントアーネには、何度も令嬢ではなく、僕と一緒にいようと話したが
「学院を卒業したら、令嬢たちとはあまり会えなくなってしまいますので、学院にいる間は、令嬢たちとも仲良くしたいのです」
そう言って僕の言う事を聞いてくれない。アントアーネは、いつの間にか僕よりも令嬢たちの方が大切になってしまったのか…
そう思うと、何とも言えない気持ちになる。
どうしてアントアーネは、僕だけを見てくれないのだろう。僕はアントアーネしか見ていないのに…
そんな悶々とした気持ちを抱えながら、気が付くと2年生になっていた。相変わらずアントアーネは、令嬢たちと仲良しだ。
それがどうしても我慢できない。アントアーネは、僕の婚約者なのに。アントアーネには、僕さえいればいいのに…そうだ、アントアーネを、あいつらから遠ざければいいんだ!
僕はもう我慢の限界だった。そこでアントアーネに関する悪い噂を、貧乏な令息たちを使い流すことにしたのだ。流す前は本当にこんな酷い事をしてもいいのだろうか…そんな葛藤もあった。
でも、いざ流してしまうと、面白いほどみんなその噂を信じたのだ。あんなにアントアーネと一緒に過ごしていた令嬢たちまで、掌を返したように、アントアーネを避け始めた。
完全に孤立したアントアーネは、もう僕に頼るしかない。僕はこのタイミングで、アントアーネに優しい言葉をかけ、彼女の傍にずっと居続けた。
あっと言う間に僕に依存したアントアーネ。よしよし、これでアントアーネは、もう僕だけのものだ。
それが嬉しくて仕方がなかった。
調子に乗った僕は、どんどんアントアーネに関する悪い噂を流したのだった。
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