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第42話:最低ですわね
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あまりにも衝撃的な光景に、他の令嬢たちも悲鳴を上げ、目を覆っている。
「アントアーネ、君には刺激が強すぎる。見ない方がいい」
私の目を覆おうとするラドル様の手を、そっと払いのけた。そして、真っすぐと彼らの元に向かう。
「アントアーネ様、ごめんなさい。私達、見ての通り愛し合っているのです。ですから、どうかブラッド様の事は諦めて下さい」
ウルウルした瞳で、私を見つめるアイーナ様。
「違うんだ…アントアーネ…俺は…」
今にも泣きそうな顔のブラッド様に、そっと近づく。そして彼を抱きしめた。
「ブラッド様、助けるのが遅くなってしまい、申し訳ございません。まさかアイーナ様が、この様な事をするだなんて」
はだけたブラッド様のワイシャツのボタンを、1つ1つ丁寧にとめた。
「大丈夫ですか?何やら変なものを飲まされたようですが。すぐに医務室に向かいましょう。歩けますか?」
「すまない…体が思う様に、動かなくて…」
「どうか私につかまってください」
ブラッド様を支えて、歩き出そうとした時だった。
「ちょっと待って!どうして私が、何かをしたという発想になるのよ。私とブラッド様は、愛し合っていたのよ。あなたも見たでしょう、2人で抱き合っていたところを」
「そうだよ、ブラッド殿とアイーナ嬢は、確かにこの教室で愛し合っていた。君が2人の事を認めたくないのは分かるが、現実に目を向けるべきだ」
アイーナ様とラドル様が、声を荒げたのだ。この人たちは、一体何を言っているのだろう。
「ブラッディ伯爵令息様は、本当に2人が愛し合っているように見えたのですか?私には、ブラッド様が無理やりアイーナ様に押し倒されて、必死に抵抗しているように見えましたわ。
アイーナ様、あなたが何の目的でこの様な事をしたのか分かりませんが、私は絶対にあなたを許さない。あなたのやった事は、強姦罪ですわ。令息に無理やり薬を飲ませて、動きを封じたところを襲うだなんて!
令嬢として、その様な卑劣な事をして、恥ずかしくはないのですか?」
真っすぐアイーナ様を見つめ、そう告げた。彼女のしたことは、立派な犯罪だ。この様な事が許される訳がない。
「わ…私が強姦罪ですって?一体何を言っているの?そんな事、私がする訳がないでしょう?証拠はあるの?証拠は!」
「それならどうして、ブラッド様が歩く事もままならなくなっているのですか?おかしいでしょう、さっきまで元気だったのに」
「それは…そんな事、私が知る訳ないでしょう。とにかく、言いがかりはよして頂戴。不愉快だわ」
そう言って、教室から出て行こうとしたアイーナ様。
「お待ちください、まだ話は…」
「一体何事ですか?」
ちょうどタイミングよく、先生たちが来てくれたのだ。
「先生、よかった。来てくださったのですね」
「はい、非常用のベルが押されたので、何かあったと思い、慌ててきたのです。非常用のベルを押したのは、アントアーネ嬢ですか?」
「はい、私です。先生、どうやらこの教室で、トラブルが発生しまして」
「先生、違うのです。ただアイーナ嬢とブラッド殿が、2人で会っていただけで」
「会っていただけですって?アイーナ嬢が、ブラッド様に襲い掛かっていたではありませんか?」
「私は襲い掛かってなどいませんわ。言いがかりはよしてください」
何が言いがかりよ。ブラッド様に薬まで飲ませたくせに!絶対に許せないわ。
「皆様、落ち着いて下さい。一体何があったのですか?私たちにわかるように、説明してください。それから、ブラッド殿の体調がよくない様ですが、大丈夫ですか?」
先生が興奮する私たちの間に入ったのだ。しまった、興奮しすぎて、ブラッド様の存在を忘れていた。
「先生、その前にブラッド様を医務室に連れて行ってくださいますか?どうやら変な薬を飲まされたようです」
「多分…ホールで使用人に貰ったジュースに…何か入っていた様です…」
「何だって?とにかくブラッド殿を、医務室へ」
「いいえ…俺は大丈夫です…証人として…」
「ブラッド様、あなた様の名誉は、私がしっかり守ります。ですので、一旦医務室で治療を受けて下さい」
「だが…」
「どうか私を信じて下さい。あなたが仕込んでくれたあれがあれば、私でも後は証明できます」
「分かったよ…アントアーネ、俺の事を信じてくれて…ありがとう」
ブラッド様が私に向かってほほ笑んだ。そしてブラッド様は先生に連れられ、医務室に向かったのだった。
「アントアーネ、君には刺激が強すぎる。見ない方がいい」
私の目を覆おうとするラドル様の手を、そっと払いのけた。そして、真っすぐと彼らの元に向かう。
「アントアーネ様、ごめんなさい。私達、見ての通り愛し合っているのです。ですから、どうかブラッド様の事は諦めて下さい」
ウルウルした瞳で、私を見つめるアイーナ様。
「違うんだ…アントアーネ…俺は…」
今にも泣きそうな顔のブラッド様に、そっと近づく。そして彼を抱きしめた。
「ブラッド様、助けるのが遅くなってしまい、申し訳ございません。まさかアイーナ様が、この様な事をするだなんて」
はだけたブラッド様のワイシャツのボタンを、1つ1つ丁寧にとめた。
「大丈夫ですか?何やら変なものを飲まされたようですが。すぐに医務室に向かいましょう。歩けますか?」
「すまない…体が思う様に、動かなくて…」
「どうか私につかまってください」
ブラッド様を支えて、歩き出そうとした時だった。
「ちょっと待って!どうして私が、何かをしたという発想になるのよ。私とブラッド様は、愛し合っていたのよ。あなたも見たでしょう、2人で抱き合っていたところを」
「そうだよ、ブラッド殿とアイーナ嬢は、確かにこの教室で愛し合っていた。君が2人の事を認めたくないのは分かるが、現実に目を向けるべきだ」
アイーナ様とラドル様が、声を荒げたのだ。この人たちは、一体何を言っているのだろう。
「ブラッディ伯爵令息様は、本当に2人が愛し合っているように見えたのですか?私には、ブラッド様が無理やりアイーナ様に押し倒されて、必死に抵抗しているように見えましたわ。
アイーナ様、あなたが何の目的でこの様な事をしたのか分かりませんが、私は絶対にあなたを許さない。あなたのやった事は、強姦罪ですわ。令息に無理やり薬を飲ませて、動きを封じたところを襲うだなんて!
令嬢として、その様な卑劣な事をして、恥ずかしくはないのですか?」
真っすぐアイーナ様を見つめ、そう告げた。彼女のしたことは、立派な犯罪だ。この様な事が許される訳がない。
「わ…私が強姦罪ですって?一体何を言っているの?そんな事、私がする訳がないでしょう?証拠はあるの?証拠は!」
「それならどうして、ブラッド様が歩く事もままならなくなっているのですか?おかしいでしょう、さっきまで元気だったのに」
「それは…そんな事、私が知る訳ないでしょう。とにかく、言いがかりはよして頂戴。不愉快だわ」
そう言って、教室から出て行こうとしたアイーナ様。
「お待ちください、まだ話は…」
「一体何事ですか?」
ちょうどタイミングよく、先生たちが来てくれたのだ。
「先生、よかった。来てくださったのですね」
「はい、非常用のベルが押されたので、何かあったと思い、慌ててきたのです。非常用のベルを押したのは、アントアーネ嬢ですか?」
「はい、私です。先生、どうやらこの教室で、トラブルが発生しまして」
「先生、違うのです。ただアイーナ嬢とブラッド殿が、2人で会っていただけで」
「会っていただけですって?アイーナ嬢が、ブラッド様に襲い掛かっていたではありませんか?」
「私は襲い掛かってなどいませんわ。言いがかりはよしてください」
何が言いがかりよ。ブラッド様に薬まで飲ませたくせに!絶対に許せないわ。
「皆様、落ち着いて下さい。一体何があったのですか?私たちにわかるように、説明してください。それから、ブラッド殿の体調がよくない様ですが、大丈夫ですか?」
先生が興奮する私たちの間に入ったのだ。しまった、興奮しすぎて、ブラッド様の存在を忘れていた。
「先生、その前にブラッド様を医務室に連れて行ってくださいますか?どうやら変な薬を飲まされたようです」
「多分…ホールで使用人に貰ったジュースに…何か入っていた様です…」
「何だって?とにかくブラッド殿を、医務室へ」
「いいえ…俺は大丈夫です…証人として…」
「ブラッド様、あなた様の名誉は、私がしっかり守ります。ですので、一旦医務室で治療を受けて下さい」
「だが…」
「どうか私を信じて下さい。あなたが仕込んでくれたあれがあれば、私でも後は証明できます」
「分かったよ…アントアーネ、俺の事を信じてくれて…ありがとう」
ブラッド様が私に向かってほほ笑んだ。そしてブラッド様は先生に連れられ、医務室に向かったのだった。
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